2011/12/30

往く年来る年

2011年があと1日で終わる。
コーチという立場で学生バスケットボールに関わり始めたのは23歳。
今が44歳。そう考えると20年以上大学生と関わってきたことになる。
その間、本当にたくさんの学生に出会ってきた。

2012年はGREEN LINERSに関わって10年目という節目の年。
学生バスケットボールとは何か?
学生バスケットボールにかける想いとはなにか?
学生バスケットボールをコーチングするとはどいういうことなのか?
を改めて見直す時期なのかもしれない。

多様な選択肢がある時代。
すぐそこに楽しみがある時代。
人と人とがデジタルで繋がる時代。

時代が変わり、人が変わり、想いが変わる。
2012年があと1日で始まる。

2011/12/28

何が変われば・・・

バスケットボール界。
ウインターカップで東京体育館は賑わっていた。
しかし代表チームは男女ともにアジアを突破できていない。

何が変われば、結果が変わるのか?
 試合環境? 練習環境? タレント発掘環境?
誰が変えれば、結果が変わるのか?
 協会?、コーチ?、プレーヤー?

多分全部の環境。
多分全員の当事者意識。

缶詰会議

JBA指導者育成委員会の缶詰会議の1日目が終了。
指導者育成に関わる人々の想いを共有する時間。

皆の想いは
「全ての活動は Team Japan が世界で活躍することに繋がっていること」

バスケットボールの全体像とは何か?
幹は何か?
どんな段階で?

指導資格とは何か?
指導対象は?
指導レベルは?

発せられる問いに対して、一つずつ答えていく作業が明日も続く。

2011/12/26

臆病に

長身者は怪我が多い。
筋力の問題。
調整力の問題。
柔軟性の問題。
一杯抱えているから。

そこに合わせてチームのトレーニング強度や量を決めてしまうと
結果的にチーム全体としては不足になってしまう。

昨シーズンは怪我での戦線離脱が続いた。
「壊さずに」という気持ちがあるから、
練習の設定が臆病になっている。

2011/12/24

最後の戦い

高校3年生にとって,ウインターカップは高校時代最後の大会。
大学生にとってのインカレと同じ。

インカレよりも素敵にライトアップされた舞台。
その最後の舞台での活躍を目指して打ち込んできたはず。
その「過程」と「結果」の中で,「人として」「競技者として」様々な経験を積み,成長来てきたはず。

来年度GREEN LINERSに加わってくれるプレーヤーの中で3人が舞台に立っている。
皆,全力を出し切っている。2人は今日も戦いを続けることができる。
試合である以上,勝ち負けがつき,一つの結果が出る。
毎日半数のチームが最後の戦いを終わっていく。

高校3年間という過程の中で自分自身が何を得たのか?
一つの結果が出た後は,じっくりと振り返る時間を作って欲しいと思う。

「今の試合」を観ながら,「入学後の試合」をイメージする。

2011/12/20

おなか

スターティングメンバーが4人も卒業する。
残った1ポジションも,シーズン中にあれやこれや移り変わったことを考えると,ほぼ全員が出直し状態。
そうなったら,徹底して出直すことに決めた。
そこで,まずは全ての基本であるお腹に力を入れることから出直し。
「ドローイン(draw in)」
今まで,お腹に力を入れるのは腹直筋だと思っていたプレーヤー達が苦労しながら腹横筋への力の入れ方を探す。お腹の中の風船を膨らまして力を入れていた方法から,お腹の中の風船をしぼませて力を入れるという正反対の方法になるのだが,頭の中は????でお腹がまったく言うことを聞かないようだ。気がつくとお腹が膨らむ。
なんともまぁ,緩んだ練習時間がながれていくが,自分のお腹一つ自分でコントロールできない。「あれー」とか「えー」とか「ふーっ」とかいろいろ工夫してみるが,なんと定まらない様子。

徹底して身体を整え直し,強化を進めていきたいと思う。
でも,5対5から遥かに遠い体幹からの調整が,果たしてどこまで今年のチームを強くするのか?
自問自答しながらも,出直すことを決めた。

2011/12/19

小さな進歩の眺め方

プレーヤーは個人内で小さな進歩を繰り返す。
それは積み重なって,いずれ大きな進歩へとたどり着く。

目の前に現れるプレーヤーの小さな進歩。
それは,昨日のプレーヤーと今日のプレーヤーを比較する個人内という視点で見ると着実な進歩であると同時に,目標とする戦いで通用するかしないかを基準とする個人間という視点で見るとまだまだたどり着いていない不足でもある。

NHKプレミアムで放送されたいた「たけしのアートビート」で取り上げられていた,金槌1本で神業的に刀を作り上げる日本刀の鍛冶職人は,鋼の固まりの中に出来上がる刀の姿が見るという。「叩き上げ」「焼き入れ」という言葉が,職人の技と密接に結びついた言葉である事が良くわかる。

プレーヤーの小さな進歩を,確実な進歩であると評価し,プレーヤーに寄り添いながら成長を後押しする役割はAssistant.coachに預け,Head coachとしてあくまで,プレーヤーの中に目標の姿を見いだし,その未だ現れていない姿に対しての不足部分を要求し続けるという立場をとろうと思う。

「できる事だけを集めて戦う」こともコーチの技ではあるが,それで到達できる域には限界があった。
「できない事をなんとしてでもできるようにして戦う」ことこそがコーチという職人の本当の技なんだと思い定め,また明日から。

2011/12/16

卒業生の意地

今日で,大学4年生と短大2年生の最後の練習が終了した。
卒業生チームと現役新チームが2週間毎日ゲームを戦ってきた。
今日はその最後の日。10分を2ゲームのみと決めてスタート。
後輩の勢いと先輩の意地のぶつかり合い。
観ていて面白い。
新チームの進歩が卒業生を上回るか・・・というぎりぎりのところで,
先輩の意地が勝る。
ぎりぎりで見せる先輩達の「負けられない戦い」での集中力。
果敢に後輩が戦いを挑むが,ぎりぎりでゴールに嫌われるシュート,ファールになるルーズボール。

ほんの後一歩届かずに最終ゲームが終了。
全力で壁になってくれた卒業生達に感謝。
後一歩の差を埋めるのは簡単なようで難しいもの。

これから1シーズン。先輩達を超えるために日々練習に打ち込もう。

2011/12/11

楽しい時間

今日は午前中に兵庫県協会の指導者育成講習会。
講師とチームは前監督に預け,講習会のお手伝い。
兵庫県指導者育成委員会の委員長先生が,動きや技術に詳しい。
いろんな話題で盛り上がる。
チームを人に預けて外から眺めていると,いろんな事が見えてくる。
「あれができてないなぁ」とか「あそこが弱いなぁ」とか「意外にいいなぁ」とか。
次週の課題も見えてくる。

午後は,高校2年生の両親に会いに。
ウインターカップにも出場するが本人はまだまだ進路未定なご様子。
しかし,お父さんもお母さんも愉快壮快で面白い時間を過ごす事ができた。
ウインターカップは東京に観戦予定。
武庫女にやってくる高校3年生の活躍を楽しみにすると同時に,未来を担う高校2年生の原石探しも楽しみ。

2011/12/10

刺激

WJBL1でプレーする卒業生の試合を久しぶりに見た。
頑張っている卒業生には刺激を受ける。
「諦めないこと」が信条の卒業生。

夏の合宿でお世話になっているTOYOTAの試合も見た。
厳しく指導されているチームには刺激を受ける。
「優勝すること」が今年の悲願。

どちらからもいい刺激を受けた。
コーチングには「忍耐」が必要。
その忍耐ができずにすぐにキレてしまうのは修行が足りない証拠。
今日の刺激を忘れずに,目標を定めて着実に一つずつだな。

2011/12/08

GREEN LINERSの成功のピラミッド

大学院の授業でjohn woodenの成功のピラミッドを使い,コーチングフィロソフィーの話をした。
そうすると,じゃあ自分自身が考える成功のピラミッドってどんなんだろう? って改めて疑問になった。

GREEN LINERSの指導を通して,自分自身はどんなkey wordを学生に伝えていきたいのかを考えて並べてみた。とりあえず version 1→2 って感じです。


2011/12/06

胸を借りる

インカレが終わって初めて,4年生が練習に戻ってきた。
Bチームの最後の大会がある18日までの2週間,週に4回参加する。

1on1, 2on2, 4on4, game・・・と,
自分が目標とする先輩を自ら指名して後輩が先輩に挑んでいく。

久しぶりに練習に出た先輩を後輩がやっつけて「よっしゃ〜!!」っていう場面があったり,さすがっ!とか,うまいっ!とか,速っ!!とか,声でかっ!!とか思わせる先輩のプレーがあったりで,なかなか面白い1日が終了。

量や強度については,先輩を気遣って少し少なめに。
徐々に上げながら,後輩達の挑戦を受け止め,はじき返して欲しい。
それが,後輩達に残せる最大の財産。

2011/12/04

はじけた元気さ!

今日はウインターカップに出場する高校生チームと練習ゲーム.
10分を6本.
新チームの12名で引き受ける.
とにかく高校生が元気元気.声は研究室まで届いてくる.
アップから走る走る,足もよく動く,よく跳ぶ.

一方の大学生達は,バランスやスタンスの確認等,新しく加えたどちらかというと「静的」で「正確性」を求める動きを消化していくので,自然と意識は自分の内側に向いていく.
そうなると,高校生のようなはじけた元気さや出し切る感は出てこない.アップを観ていても全然強そうじゃない(笑)

それでも戦いが始まるとスイッチが入る大学生たち.
今シーズンの最終大会を迎える高校生と,これから始まる大学生の目的の違いがはっきりと出て面白かった.

「強そう!!」って思えるチームになるにはどのくらいかかるんだかわからんが,地道に地道に.
来週はもう少しはじけた元気さが出てくるといいな.

2011/12/03

ホームページ移転

武庫川女子大学GREEN LINERSの公式ホームページを移転しました.
AppleがmobilemeからiCloudへ移行し,ホームページサーバとして機能しなくなったため,NTT CommunicationsのBizホスティングへ乗り換えました.

旧URL:http://web.me.com/coach_s/Go_Up_GREEN_LINERS/
新URL:http://basketballcoachs.ec-net.jp/greenliners/

今後ともGREEN LINERSを応援いただきますようお願い申し上げます.

2011/11/29

一人一人の可能性

4年生がいない練習コート.3年生以下12名でゲームをしてみる.
新戦力を迎える前に,今この時期の戦力で戦うと何が起こるのか.
眺めてみる.

スタートが4人入れ替わる新チーム.
だからこそ,全員がフラットで競争できる.
チームが新しくなり,関係性が変わる中で,一人一人自分にどんな強みがあって,どんな弱みがあるのかを再確認する.一人一人担う役割は新チームになると変わってくる.
とにかく,「自分の居場所を勝手に決めずに競い合う」こと

また,毎日必ず練習日誌を書き留めているというプレーヤーが意外に少ないことに驚いた.
1日でゲームに必要な全てのことを練習することはできない.
だから練習内容はA→B→C→・・・と期間によって少しずつ変化する.
そしてまたA'→B'→C'→・・・といった具合に繰り返しながら,全体として少しずつ向上させるスパイラルなイメージだ.

しかし,練習を振り返って書き留める習慣がなければ,積み重なるのは難しい.
BをやっているときにAを忘れ,CをやっているときにBを忘れ,・・・再びA'に戻ったときには既にAがなくなっている.そんな感じになってしまう.


夜,毎日10分でいい,今日の自分を振り返る時間を作り,明日の自分を思い描いて欲しい.そうすれば,きっと新チームは旧チームを超えることができる.
かつて4年間毎日毎日愚直に練習を書き留めた先輩がいた.
最初のできは悪いが,気がつくとできるようになっている.そんな取り組みだった.
日々振り返り続けた積み重ねは,最後のインカレで結実した.
とにかく,「日々振り返り,昨日の自分に今日は勝つ」こと

2011/11/27

坂の上の雲

今日は13:00からBSプレミアムにて「坂の上の雲」を一挙放送している.
午後はずっと観ている.
かつて,小説「坂の上の雲」を読んで,司馬遼太郎が描く様々な「指揮官」の姿に,指揮官としてのコーチいかにあるべきかを考えさせられた.だから,ブログタイトルを「坂の上の夢」にした(笑).

秋山真之:
「よき指揮官とはなんでしょうか。あしにはそれがようわからんのです。少将はご自分の出した命令を後悔したことはありませんか。」
東郷平八郎:
「おいも人間じゃ。そいはおはんと同じじゃ。悩みや苦しみと無縁ではなか。じゃっどん、将たるもの自分の下した決断を神の如く信じらんにゃ兵は動かせん。決断は一瞬じゃが、正しい決断を求めるならその準備には何年、何十年とかかろう。よか指揮官とは何か。犠牲になった兵のためにも、よう考えてほしか。」

司馬遼太郎は秋山好古を評してこう記している.
「好古は同時代のあらゆるひとびとから、『最後の古武士』とか、戦国の豪傑の再来などと言われた。しかし本来はどうなのであろう。勇気はあるいは固有のものではなく、彼の自己教育の所産であったかのように思われる。」

インカレが終わり,様々なことを振り返る.
終わってから考えても2011シーズンは戻ってこない.
しかし,「考え抜くこと」は自分自身の個性でもあり,弱みであると同時に強みでもある.2012シーズンにHead Coachとして一瞬の正しい決断ができるようになるために,決断を信じきる自分を創るために,積み重ねる.

2011/11/24

成長

MWU GREEN LINERSは二つの成長を促す.
1)人としての成長.
2)プレーヤーとしての成長.

昨晩はインカレの敗戦をうけて,宿泊ホテルにて最終ミーティングを実施.
学生バスケットボールにピリオドを打った大学4年生と短大2年生が一人ずつ1年間を振り返り想いを語った.
一人一人の語りに耳を傾けながら,1)を感じる.GREEN LINERSで仲間と共に過ごした時間は,知らず知らずのうちに学生を成長させていた.
だからこそ,2)を十分に達成できなかった監督1年生(日女体の監督3年は遠い過去の話・・・)の自分に悔いが残り,言葉を失う.

縁により大学院修了後すぐに24歳で大学という職場に立った.
夢中で学び,夢中で指導し,夢中で突っ走っていた頃だ.
44歳を迎えた今シーズン,改めて当たり前のことに気づかされた.
それはコーチ自身が
1)人としての成長
2)コーチとしての成長
を求め続けない限り,学生に二つの成長を納得いくレベルで達成させることはできないということ.

自分自身が立ち止まったまま,学生に前に進むことを要求していても本当の前進はない.
自分自身が変わらないまま,学生に変わることを要求しても本当の変化はない.
学生の成長は自分自身の成長の先にある.

また今日から.再出発.

2011/11/23

2011シーズン学生バスケットボール最終試合

インカレが2試合目で終了した.
たくさんの方々の声援を受けての戦い.
前半は本当によく戦ってくれた.
しかし後半の失速.
これを越えることができなかった今シーズンのGREEN LINERS.
心の問題.体力の問題.技術の問題.戦術の問題.
指揮官として克服できなかった一つ一つが頭を駆け巡る.
チームは監督の生き写し.

チームが失速するのは監督が失速するから.

監督が越えられなければチームは越えられない.

2011シーズンは終了.
今年の4年生は、
1年次:3位.
2年次:初戦敗退.
3年次:5位.
4年次:2回戦敗退.
集大成である最後のシーズンに結果を出せなかったことに対して,指揮官として何よりも責任を感じる.チームを創ることの難しさ.人を育てることの難しさ.人と人とが戦うことの厳しさ.敗戦の悔しさ.

今日まで応援を頂いた全ての関係の方々に感謝申し上げます.
学生達は明日帰阪.

2011/11/18

力作!

Bチームを一人で支えてきた4年生が力作のモチベーションビデオを作った。
Good play集。
学年からのメッセージ。
サエさんからのメッセージ。
チームの想いが一つになる瞬間。

明日出発。

2011/11/16

2倍速⇄スロー

インカレ出発3日前。
授業や会議の合間にVIDEOを見ることが多い。
見たいVIDEOはたくさんある。過去のもの,今のもの,相手のもの,自分たちのもの・・・
最近は2倍速で映像を見ることが増えた。
最初は単純に時間を短縮したかっただけ。
でも,2倍速は面白い!ってことに気がついた。

ノーマルよりもよく伝わってくる情報がある。
映像を追っかける脳内処理速度も上がる。
ノーマル再生に戻した時には,予測力も上がっている(笑)
そういえば,英語のスピードラーニングってのもあったっけ。

確かにスローの方が確認しやすい情報もある。
相手の配置。軸足。スクリーンの角度・・・
そんなことを確認する時には,一時停止やスローにする。

皆さん。是非2倍速を体験してみてください。
面白い感覚ですよ。

そのまま練習に出たら・・・選手のプレーの遅いこと遅いこと。
必死にやってるんだけど,さすがに2倍速にはかないません(笑)

2011/11/15

点と線

Steve Jobs氏のスタンフォード大学でのスピーチの一節
「先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。何かを信じなければならない。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。この手法が私を裏切ったことは一度もなく、私の人生に大きな違いをもたらした。」

むのたけじ氏の詩集たいまつの一節
「過去を回想しても追慕してもむなしい。そのかわり自分で踏み歩いてきた経験の上にどっしりと腰をすえて四周を見つめると、過去に見えなかったものが見えてきて、聞こえなかったものが聞こえてくる。味わったことのなかった味わいを全身で味わうことができる。」

いずれも同じ。
「今を精一杯に生き抜くこと」
そのことだけが、自分の通ってきた道を意味や価値のあるものにするということ。
「道草・より道・回り道」に意味を見いだすのも、無意味を見いだすのも自分自身。

2011/11/13

追い込み

インカレ直前。
最後の公式戦(兵庫県学生選手権)を優勝で終了。
関学との決勝は最高の前半と最悪の後半。
どっちも武庫女。

インカレでは後半も最高の武庫女が出せるよう、
一人一人「私が武庫女を担うんだ!!」っていう心意気を強く持とう!

2011/11/10

先生に言われたこと

バスケットボール部の卒業生で大学院に進み,学位の取得を目指しながら頑張っている助手さんがいる.

昨日,「大学時代に言われたことや指導されたことで何か自分の中に残ってるものあるか?」って話をしたら,「私は先生に『おまえは先見性がない!』って言われたことを今でも覚えてるんです.バスケットボールを終わって社会人になった今も,そのことを考えています.」という答えが返ってきた.

私は,彼女にそのことを言った記憶がない(笑)
でも,彼女のプレーを振り返ってみると,予測がなくて,いつも後から後からプレーを追っかけるから全て後手に回ってしまっていた姿が思い浮かび,その言葉を使って指導したのも確かだろうなって思った.

次に何が起こるか?
目指すゴールは何か?
常に予測しながら,常に見据えながら,そこから逆算して今何をするかを考えて動く.
そう考えながら日々仕事に取り組んでいるとのこと.
無意識に発する自分の言葉が学生を傷つけたり,勇気づけたり,考えさせたり,悩ませたり,いろいろしているんだろうなって思う.

コーチングの目標が「試合での勝利」や「上達」であることは間違いない.
日々その目標を達成できるように頑張る.
でも,コーチングの先には「そのことを通じて学んで欲しいこと」という目的がある.

私自身も,大学時代の恩師(研究面の恩師,バスケットボールの恩師)の言葉や姿勢から,大切な財産を一杯授かったと思っている.あの時にはわからなかったけれども,今ならよくわかるということもたくさんある.

GREEN LINERSの学生達が,社会人になった時,指導者になった時,親になった時,
「あのとき言われたことの意味が,今だからよくわかる」って時が来てくれたらいいなぁって思う.

2011/11/08

跳べ!!

インカレも近づいてきた。
ここからできることは、チームの方針をきちんと決めること。
個々のプレーヤーの強みを徹底的に引き出すこと。
チームの一体感を高めること。
チームに勢いを出すこと。

182cmの未完の大器。
とにかく空間を確保して跳べ!!

そうすればヒロインになれる!!

2011/11/04

大黒柱

GREEN LINERSの大黒柱は主将。
大黒柱はどんなことがあってもびくともしないのが理想。
しかし、そこは人間だから、揺れることもあれば倒れそうになる時もある。

そんな時こそ、柱と柱をつなぐ「梁(はり)」の役割が本当に大切になる。
四隅に立つ柱4本と中央に立つ大黒柱がしっかりと自立し、かつ柱と柱をつなぐ梁が強固であれば、建物は絶対に崩れない。

梁はコミュニケーション。
最後に1点勝ち側に回るために必要になるのはきっと「大黒柱を支えるコミュニケーション」だ!

2011/11/03

いくぞ〜!

インカレの組み合わせが決定。
女子組み合わせ.pdf
残された時間、できることをやりきって東京に乗り込むぞ!

2011/11/02

めきめきと

今は,フォワードを誰が担うか競争中。
今日はリーグ戦で悔しかったプレーヤー達が頑張って成果を出した。

これをオールコートのラリーの中で出せればインカレの舞台が待っている。
出し切れ!!

2011/11/01

ポジティブ

「やる」と決断したら,プレーヤーの顔つきがポジティブになってきた。

あとは,チーム内での「共有」だ。
いろんなことをもっともっと共有しよう。

プレーヤー同士,プレーヤーとスタッフ,
上級生と下級生,アウトサイドプレーヤーとインサイドプレーヤー,
スターティングメンバーと控えメンバー,

そうすれば各自がもっともっとすっきりさわやかになる。

2011/10/29

ネガティブオーラ

京都での近畿総合初戦、4年生のいない大阪体育大学に5点差で敗戦。リーグ戦に引き続き今季3敗目。要所で粘りがきかない。
チームは監督の生き写し。チームに粘りがないのは監督に粘りがないから。

試合後、観客席に上がっていたら、観戦に来ていた卒業生達から
「観客席の反対側から見てもわかるくらいに今の先生からマイナスオーラが出まくってますよ!」って言われた。
9年前に武庫川女子大学に勤務した年の新入生達だからいわば同級生みたいなものか。
言いたいことをストレートに言ってくれる。

確かに明日練習したくないほどのネガティブオーラが出ていた。
このまま家に帰っても不機嫌になるだけで切り替えにならないと思ったので、大学に戻ってVIDEOを改めて見直し、問題部分の映像を切り出してみた。

昨日までの時点で準備できていないことは実践では使い物になっていない。
また、「何とかなるだろう」と思っていたことも何ともなっていない。
しかし、いくつかに集約される今日の問題点はインカレまでに解決できる。
それらがクリアできればなんとか戦える。

2時間ほど映像を見ていて、気持ちはネガティブからポジティブへ徐々に変わってきた。
自分の心の状態は自分で操作できるが、他人の心の状態は操作できない。
プレーヤーがどれだけ自分自身でポジティブに心の状態を整えて明日を向かえるか。

泣いても笑っても試合は11月21日から始まる。
今年は5〜8位決定戦もないから、とにかく負けたらそこでジエンド。
絶対にタフな5試合を戦うんだという覚悟を持って、また明日から。

2011/10/28

組み合わせの準備

試合は5人のスタートから始まって、メンバーチェンジを繰り返しながら40分を戦う。
だから、試合で起こりうるメンバー構成は練習で訓練しておく必要がある。
このメンバー構成の時の焦点は・・・こことここが変わったときには・・・・
しかし、そこまで準備が追いつかないのが今の現状。
インカレへ向けてポジションの変更もあり、スタート5人での練習が中心になっている。
そんな中、近畿総合と木戸杯という実践練習を通じて、一つでも成果を積み重ねたい。
試合に出場する1分もムダにしない取り組みでいこう。

2011/10/27

共有の難しさ

インカレが近い。
現在動ける17名のAチームのプレーヤーを、スタート側と控え側にハーフコートで半分に分けて練習をするケースが増えている。反対側はACに預けっぱなしになる。

今年のチームのテーマは「決断、共有、実行」
チーム全体で共通イメージをもって練習するにこしたことはない。
しかし、今年を戦うプレーヤーの練習の密度を上げようとしたら、分けざるをえない時がある。

共有と密度のバランス。
HCとACが共通イメージを持つ努力が大切。
今年を戦うプレーヤーと未来を戦うプレーヤーの場の共有の大切さ。
コーチングの難しさは、いろんな所に現れる。

やりたいこと その3

Facebookで友人がシェアしていたスティーブ・ジョブズの言葉の一節。

「何か問題を解決しようと取り組むと、最初は非常に複雑な解決方法が頭に浮かんでくる。多くの人々は、そこで考えるのを止めてしまう。でも、そこで止めず、問題をさらに突き詰め、たまねぎの皮をもう何層かむくように頑張っていると、しばしば非常にエレガントかつシンプルな答えにたどりつくことができる。多くの人々は、そこにたどり着くまでの時間もエネルギーもかけていないのだ」

「シンプルは複雑よりも大変だ。努力して考えを整理しないと、シンプルにすることはできない。でも、これはそれだけの価値があることだ。なぜなら、一端、そこまでたどり着ければ山だって動かすことができるからだ。」

全ての物事に通じる本質をついた言葉。
改めて思うのは、自分がかけているエネルギーと時間が足らないということ。

2011/10/26

やりたいこと その2

「択一性、並列性、連続性」これが揃うと、「再現性」のある攻撃になるんだと思う。
「偶然」に期待するのではなく、
「形どおりのパターン」に頼るのでもない攻撃。
何度攻撃しても、どんな相手を攻撃しても、
基本的にはシュートチャンスを創ることができるような攻撃。

そんな攻撃を育てる指導ができるコーチになりたいと思う。

やりたいこと

攻撃に,
1)表と裏があること(択一性)
2)ボールサイドとヘルプサイドの両方に攻めがあること(並列性)
3)シュートチャンスが連続すること(連続性)

言葉で書くとこんなに簡単.
でもプレーするのは難しい.
それをコーチングするのはもっと難しい.

わざわざ難しくしているのかもしれないって自分で思ってしまう時もある.

でも,一旦わかったら,実は非常に簡単で,
ディフェンスがよく見える見晴らしのいいバスケットボールになる.

しかし,そこにたどり着くまでが険しい山道.

2011/10/25

籠究塾

籠究塾という活動.
日本中でいろんな活動が行われている.
夢は一つ.
Team JAPAN が世界で活躍すること.

今の自分の仕事とのバランスを考えると,ななか思うようには参画できないが,一人一人できることをこつこつと.そして,ネットワークが広がること.

2011/10/23

関東リーグ最終戦

関東リーグの最終戦を観戦に日帰りで代々木へ。
最終試合まで優勝チームが決まらない戦い。
身体能力もシュート技術も高い選手が多い関東リーグ。

関西3位のGREEN LINERSにシード権はない。
どのチームと初戦で当たっても戦えるチームになること。
そのために、どの色を徹底するか。

昨年の11月27日の日記を改めて読み直した。
忘れていたことも思い出した。
関西の雑草にできることをやりきるのみ。

2011/10/21

毎年「終わる」ということを再確認するために

毎シーズン、終わりが近づくと、この映像を見る。学生にも見て欲しいと話す。
癌で余命宣告されたプロサーファーの記録。
「終わる」とはどういうことか。
「感謝する」とはどういうことか。
「最後までやりきる」とはどういうことか。
「覚悟する」とはどういうことか。

学生スポーツには終わりが必ずくる。
大学4年生も短大2年生もあと23回の練習でインカレになる。
その後社会人として続ける学生も居るが、学生バスケは終わりを迎える。
下級生には来シーズンもあるが、今年のこのチームでのバスケは終わりを迎える。
全員が同じ気持ちで、最後へ臨んで欲しい。

飯島夏樹 - 天国で逢おう〜末期がんウィンドサーファーの家族、その愛 9本の動画
http://www.youtube.com/watch?v=UZDAVtKAS5g&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=JvirQlRILDU&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=AgSBs-Ll1EM&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=cmbP7mGc6YI&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=AgSBs-Ll1EM&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=tP5IqdU4EqA&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=a-wHviqgtxA&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=SUkKuC9rZsM&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=21398elgrrc&feature=mfu_in_order&list=UL
飯島夏樹 - 最後のラブレター
http://www.youtube.com/watch?v=-NtL3SoXOKE&feature=mfu_in_order&list=UL

ツケには利子がつく

ツケには利子がつく。
それは当たり前のこと。
初動が遅れると、その分手当に時間がかかる。
強化を怠ると、その分やり直しに時間がかかる。

2011/10/18

未来の夢

スポーツ推薦入試を受験する高校3年生のご父母に、スポーツ奨学金の運用説明をするため、授業終了後車を飛ばして高等学校を訪問。
コートではウインターカップ予選へ向けての練習が続いている。

ウインターカップ出場を決めて、クリスマスは東京で頑張る。
春合宿を経て春の全関西からの出場し・・・新人賞を目指す!・・・と、
未来はどんどん広がっていく。

リーグ・インカレという現実を戦いながら、未来の戦いへの備えも進める。
コーチの仕事に休みはない。

でも、未来を語るのは楽しいし、なによりも夢がある。
未来の夢が現実になるよう、今、その瞬間を頑張ろう。

明日は近畿私立短期大学大会の準決勝。
頑張ってる短期大学部生と決勝進出できるよう、朝から府立体育館。

2011/10/16

信頼とは何か? 責任とは何か?

信頼とは何か? 責任とは何か?
人が人を信じるということは一体どういうことなのか?
人が自分の責任を果たすとは一体どういうことなのか?

2011年6月22日水曜日コーチの哲学でも書いたように、かつてのAssistant Coachが語った

「信じるとは相手への期待ではなく自分への覚悟」という言葉。
それはわかっている。
だから、信じるという覚悟をもって人には接しようと思っている。

いま問うているのは、
どうれば信頼してもらえるのかという逆の問題。
どうすれば責任を果たしてもらえるのかという逆の問題。
自分の問題ではないから自分では解決できない。
自分の取り組みなら変えることができるが、人の取り組みを変えることはできない。

学生時代に何を学んで欲しいのか?
1度で伝わったと思っていた。
しかし、同じことがまた起きる。

「何度でも・・・」とドリカムは歌う。

しかし、「覆水不返」

2011/10/15

不安定さ

インカレが決まった段階で、リーグ戦の中でいろんなことを試しながら進んだ。
4番を3番に変えたり、
1番と2番を変えたり、
そうすると不安定な試合になった。
合う瞬間もあれば、合わない瞬間もあった。
勝っても負けても試合が続くのがリーグ戦。

暖かい応援の言葉もあれば、厳しい檄の言葉もある。
GREEN LINERSの戦いを観た人が元気になるような戦いが全くできていない。

明日が最終戦。

全ては監督の責任。

2011/10/14

たった一つの尺度

大学生の頃、コート内での評価は「バスケットボールのプレー力」というたった一つの尺度で行われていた。
「頑張っている」ことや「人間性」などという尺度が軽視されていたわけではないが、コート内ではそんなものは一切通用しなかった。「結果として何ができるのか」だけが問われる世界だった。

はっきりしていた。

だから、高校まではチームでトップに居た人間は自我が一旦必ず崩壊する。
でも、バスケットボールのプレー力でどんなにあがいてもかなわないってとこまで頑張った先には、プレーヤーとしての尺度とは違う尺度で絶対に勝ってやるって気持ちが生まれる。

すっきりしていた。

だからコーチとして挑戦する自分がある。
だから日本のレフリーのトップに立つ人が芽生える。
だからトレーナーとして日本代表を支える人が芽生える。
だから学会を代表する研究者が芽生える。

そうして初めて新しい自我が再確立され、入学時よりも一本筋の通った人間が出来上がる。

2011/10/12

環境の整備

毎日自由に使えるコートは1面しかない。
しかし、部員は1面には収まらない数が在籍。
今日は学科会議で、トレーニングルームの空きスペースを使ってパスの練習をしていたBチームに、自転車エルゴメーターをこぎに来た一般学生から「運動部の練習が怖くて入れなかった」とクレームがついたことが報告され、学科全教員の前でバスケットボール部が名指しで注意を受けた。

前期はオフをずらしたり、薬業の体育館を5,000円で借りたり、コートを前半と後半とで分割したりして、コートをAチームとBチームで効果的に使えていたが、後期のリーグ戦期間中はうまくいかない状態が続いていた。

「すみませんでした。でも体育館もう一個建ててください」って発言したら「注意されたのにリクエストするか」って他の教員に笑われた。
しかし「バスケットボールコート」での練習が思うようにできない「バスケットボール部」で活動する学生にとって、笑い事ではない現実。部を離れていく学生もいる。

強化指定クラブとして「入試制度」「奨学金制度」「支援コーチ制度」「トレーナー帯同制度」を活用し、結果がシビアに評価されるクラブ。でも将来の指導者を夢見て入部する学生も多い現状の中で、どうBチームに「バスケットボールコート」を確保するか。
部長として一番頭と心が痛む問題である。

勝って要求するしかない。

2011/10/11

勝ちにこだわる?

今シーズンの学生バスケットボール最後の6週間へ向けてチームが4つの柱を作った。
その中の一つが「勝ちにこだわる」
「勝ち」という結果にこだわるということ。

だとしたら、
日々の練習の中で何にこだわるのか?
どうこだわるのか?
どの水準でこだわるのか?

しかし、
練習の中で、何かにこだわっているような姿はチームから見えてこない。
昨日と同じ今日があるだけ。

こんな状態の先に「勝ち」があるとは思えない。
また、「なんとなくうまく行く時はうまく行くけど、うまく行かない時もあって・・・・」の繰り返しが待っているだけ。
「今日は昨日の疲労が貯まっていて・・・」とか「今のはたまたま手が滑って・・・」とか、心の中に必ずできない理由を作っている感じ。

「今、この瞬間」にこだわりを見せない人間が、「勝ちたいって思った瞬間」だけ頑張ったって、いつもと違う状態になるだけ。余分に力が入ったり、余分に疲れたりして、決してうまく行かない。

あの第4ピリオドに踏みとどまれなかったチームが、踏みとどまれるチームに変わるためには、「絶対に・・・」とか「100%・・・」というこだわりの姿勢が絶対に必要。
口先だけで「勝ちにこだわる」なんて言うのは簡単。
それを実現させることがどれほど大変なことか。
もう一度一人一人が考え直して明日を迎えて欲しい。

8年ぶりに新しく自分達が手書きで掲げたあの旗が本当に輝きを見せる日が来ることを信じて。

2011/10/08

個人の体力とチームの体力 そして体調管理

今日は体力がつきた。
大阪体育大学に69-74で敗戦。
3Pで14点リードしておきながらの逆転負け。

個人の体力を強化しきれていない分、メンバーチェンジでチームの体力を維持するゲームプラン。
それが、1次リーグの17点差をひっくり返すために20点勝つぞ!
っていう私の欲で、スタートをつい引っ張ってしまった。
どこかで、1点勝つプランに変更すべきであった。
それが4Pに現れてしまった。

1次リーグが終わってから整えたチームのコンビネーションも、
最期はまったく機能せず、へばり。
キャッチング、ピボット、タイミング、連続性、3P、いずれも前半でジエンド。
本物になっていない。

体力強化を再考。
10枚を再考。
控えを加えたメンバー構成での役割の再考。
そして、大型化を再考。

最後に、
39度の発熱でヘッドコーチが試合に臨んでいるようでは、勝てるはずもない。
喉の痛み、頭痛、悪寒。
自分自身の体調管理に問題があった。
これでは、学生以下。
応援に駆けつけてくれている家族、友人、先輩に申し訳が立たない。

2011/10/07

自信 その2

将棋の羽生語録(勝ち続ける力:羽生善治・柳瀬尚紀、新潮文庫、p.80.2011)
「他人がどんなことをして毎日暮らしているか、これは絶対にわからないことじゃないですか。ところが、記憶はどんなに悪くても、自分自身が過ごしてきた生活ややってきた蓄積は、一番よく知っているものでしょう。自分がどれだけ怠けてきたか、どれだけ努力してきたか、どういう生活を過ごしてきたか。これは誰でもわかります。だから、最後に何かを決めるという段階に入ったら、自分自身を信じきることができるかどうかに、ものすごく影響されますね。
 だから、考えている中身よりも、費やした時間や努力が、決断する時の安定剤になっているというところがあるのかもしれません。もちろん、中身も大事なんですけど、これまで積み重ねてきたことを信じられるかどうかが、曇りなく決断したり、自信を持って次に進むということに、すごく関係しているのかな、という気がしています。」

 「褒められたから」とか「大丈夫って言われたから」とかで生み出されるような上っ面の自信じゃなく、その人の日常から生み出される本当の自信。

 自信は他人から与えられるもんではない。
 本当に心の底から自分は大丈夫って思えるまでやりきった先に生まれるもの。

2011/10/06

個人練習とチーム練習

1)チームオフェンスの全体構造を理解する。
2)その中に必要な個人技術を取り出して自分で練習する。
3)それをチーム練習で試してみる。
その繰り返し以外に上達はあり得ない。
どれが欠けてもうまく行かない。

1)チームオフェンスの中に含まれているグループ戦術を理解する。
2)グループ戦術の中に含まれている個人戦術を理解する。
3)そのために必要な個人技術を取り出して自分で練習する。
4)それをチーム練習で試してみる。
その繰り返し以外に上達はあり得ない。
どれが欠けてもうまく行かない。

1)多種多様な個人技術の中に含まれる中核技術を理解する。
2)それを取り出して自分で練習する。
3)それを多種多様な個人技術に応用してみる。
その繰り返し以外に上達はあり得ない。
どれが欠けてもうまく行かない。

この繰り返しを何千回も繰り返し、
上級生になっていって欲しい。
きっといいプレーヤーになる。
きっといい指導者になる。


2011/10/05

ガード

1対1の練習をしてても5対5がイメージできる。
3対3の練習をしてても5対5がイメージできる。
それがガード。
目の前には居ない見方や敵をどれだけイメージして自分のポジションを変えたりできるか。
それが問題。

ゲームでうまく行かない原因の一つはヘルプディフェンスの寄り。
それを、どれだけ防ぐか。どれだけ利用するか。

2011/10/04

自信

「自信がないんです」という言葉を最近よく耳にする。
高校生をリクルートしていて、
大学生を指導していて、
何かをやらない理由、何かができない理由、
にこの「自信がないこと」をあげる。

「今の自分にできることだけをやる」
「今の自分にできることだけはやる」そんな文化が若年層にあるのかもしれない。
そうしていれば失敗することはないから。

でも、それではプレーヤーとしても人としても成長はない。

「できないことでも、自分はできるようになった」という経験が、「今できないことでも、自分は絶対にできるようになる」
「今はできないけど、自分は絶対にできるようにする」
っていう気持ちを持つことにつながる。

その気持ちさへ持ち続けていれば、
失敗を繰り返しながらプレーヤーとしても人としてもどんどん成長していくはず。

それが学生スポーツに打ち込む意義だと思う。





2011/09/30

自分のやり方でうまくいっているなら、それを続ければいい。
自分がいいと思うやり方でうまくいっているなら、それを続ければいい。

しかし、
自分のやり方や自分の価値観でうまく行っていないならば、
自分の殻から出て、
自分と違うやり方、自分が悪いと思っていたやり方に挑戦するしかない。
そうしない限り、結果は変わらない。

自分一人なら、結果が変わらなくても自分でその結果を受け止めたらいい。
でも、自分の結果がチームの結果に影響するならば、
自分の結果が変わらないということは、チームの結果が変わらないということ。
それでも自分の殻に閉じこもるのは、
無責任以外のなにものでもない。

2011/09/29

5日ぶりの景色

先週金曜日に1次リーグが終わり、休みを挟んで今週は出張、学外研修・・と、体育館に顔を出せない日が続いていた。
5日ぶりにコートに立って思うこと。
それは、自分が描いていた5日間のイメージと、今日の目の前に現れた景色との大きなズレ。

このプレーヤーの課題は●●だから、5日後の今日はこうなっているはず。
あのプレーヤーの課題は□□だから、5日後の今日はああなっているはず。
そんな妄想とはほど遠い景色。

「あなたが、いつも言われていることはなんだ?」
「あーっ! また言われたってことがあるだろ?」
「それは、・・・・・○○と・・・△△と・・・」と、
なかなか●●や□□は出てこなかった。

やっぱり普段のコミュニケーションがぜんぜん足らないんだなぁって感じた。
思っているだけでは伝わらない。
「言うこと」と「伝えること」はだいぶ違う。
「聞いていること」と「伝わっていること」もだいぶ違う。
「やらされること」と「自ら取り組むこと」はぜんぜん違う。

2011/09/27

コーチが作るコーチのための組織


1990年代に日本バスケットボールコーチコミッティーという組織が生まれた。
Japan Basketball Coaches Committee(JBCC)と名乗った。

バスケットボールのコーチ有志が相互研鑽を目的に、自ら年会費5,000円を払って集まったもの。
それは日本バスケットボール協会とは別に、コーチ自身が作ったコーチのための組織だった。
設立当初、誰でも入れるという組織ではなく、全国大会へ出場したコーチというハードルを作って入会案内を送付し、コーチコミッティー設立の趣旨を提示した上で会員を募っていた。

コーチコミッティーでは、「今、世界はどうなっているのか」「シュートはどうやって指導したらいいのか」「代表コーチはどんなことを考えているのか」「スクリーンの守り方にはどんなものがあるのか」などなど、コーチ自らが事業を企画し、細々とではあったが活動を開始していた。

郵便局に口座を作り、300名程度の会員から直接会費を郵便振替にて集め、パウチの会員証を手作りで発行していた当時、東京の大学で事務局の作業を受け持っていたが、そこには「全国のコーチからお金をいただいている」という緊張感があり、「お金を集めたからには、それに見合う価値を提供しなきゃ」っていう責任感があった。コーチが作った組織だから、話題はとにかくバスケットボールの技術や戦術や体力。バスケットボール政治力学とは無縁の組織だった。学閥すら意味をなさない組織だった。会則も整備し、総会も行っていた。

しかし、その会費徴収が日本バスケットボール協会のコーチ登録制度に飲み込まれ、いつの間にか協会傘下の組織となった。お金はコーチコミッティーが自ら集めるものではなく、コーチ登録費として日本協会に徴収した金額の一部が降りてくるという仕組みになった。緊張感と責任感が抜けた後、バスケットボール政治力学の狭間で活動がストップした。

そのコーチコミッティーが再び活動を開始する。
名称はコーチ委員会になる。
今度は、日本中のコーチ全員に所属する権利が与えられる。
日本中のコーチ全員の名前が記載された名簿が出来上がる。
バスケットボール政治力学から離れた、正真正銘のコーチによるコーチのための組織。

ミニのコーチ、代表のコーチ、強いチームのコーチ、弱いチームのコーチ、男子のコーチ、女子のコーチ、プロコーチ、アマチュアコーチ、協会の理事や役職、そんなこと関係なく、全員が一人のコーチとしてケンケンガクガクできる場が再び現れる。

そこでは、壁を取っ払う分、いろんな摩擦が生まれるんだと思う。しかし、摩擦からはアイデアが生まれる。そのアイデアを、日本協会内に役職のあるコーチが、緊張感と責任感をもって事業へ反映させていったらいい。

コーチコミッティーをバスケットボール界の不毛な政治力学に二度と巻き込んではならない。 今日の委員会で改めてそう感じた。

2011/09/26

10年前にも・・・10年先にも

バスケットボールロンドンオリンピックへの道。
女子は最終予選へ望みを託す。
男子は道が断たれた。

「アジアで7位なんて信じたくない」では先へ進まない。
「日清戦争にも勝ったし、日露戦争にも勝ったし、太平洋戦争で日本が負けるなんて考えもしなかった」というのと同じ話。竹槍ではマシンガンに勝てっこない。世の中はどんどん変わっていく。現状維持は退歩である。
「アジアで7位の現実を受け止めること」からしか始まらない。

2001年に「○○だから勝てない」「△△すれば勝てる」集を作ろうって呼びかけたりしていたことを思い出した。34歳。が、結局そこから先へは進んでいない。

「20××年にオリンピックに出る」を決める。
「その時の日本代表はどうなっていればいいのか」を決める。
あとは「どうやったらそうなるか」だけを考える。
そして「そうなっているか」を確認しながら進む。

「だれがやっても同じ」でもなく、
「誰かの責任」でもなく、
バスケットボール界に関わる一人一人が自分の責任において、
自分にできることをやる。

そうしないと、2021年にもまた、同じ場所にいて、同じことをつぶやいている。54歳。

2011/09/25

進路

大学スポーツの難しさは、卒業後の進路にも現れる。
高校スポーツにはその後の大学スポーツへの道が広く、選択肢も多い。
だから私立高校はスポーツ強化を学校経営にうまく活かせる。

しかし、大学から先は案外難しい。
1)プロという道。
2)契約社員という道。
3)社員という道。
4)働きながらクラブチームという道。

バスケットボール界はWJBLが縮小傾向にあり、卒業生の進路選択の幅が狭い。
GREEN LINERSのプレヤーは、
1)を選べるほどの競技力はない。
2)を選択するにはチーム数も少なく、引退後の道を再度模索しなければならないというリスクを伴っている。
そうなると、おのずから3)の道を選択することが多くなる。

卒業生が高いレベルで活躍してくれることを望む一方で、経済的に安定する選択肢も捨てがたい。
コーチとしての思いと同じ子供を持つ親としての思いが交錯する。

難しい選択が続く。

2011/09/24

1次リーグ


今年は、中間が混戦。
ここから上位戦。
自分たちの得点を10点上げて、相手の得点を10点下げれば勝ち側には回れる。
しかし、それぞれ20点勝ちを実現しなきゃゴールアベレージで勝てない。
では、どうするか。

2011/09/23

勝ちたい

「勝ちたい」って思った瞬間に、いつもと違う自分になってしまう。
これをどう乗り越えていくか。

だれだって勝ちたい。コーチも勝ちたい。プレーヤーも勝ちたい。観客も勝って欲しいと願っている。
しかし、勝ちたいという欲から出発し、その欲からどれだけ離れられるか。
それが、競技スポーツをやっていて一番難しい心の定め方。


2011/09/22

今の姿

「リーダーになったら△△する」と言う人は多い。
しかし、「今□□している人がリーダーになる」のが真実。

人は、リーダーになってからの姿よりもむしろ、
リーダーになる前の姿を見ている。
だから、「今の姿」が問われる。

「チャンスが与えられたら頑張る」と言う人は多い。
しかし、「今●●している人にチャンスが与えられる」のが真実。

コーチは、チャンスが与えられてからの姿よりもむしろ、
チャンスが与えられる前の姿を見ている。
だから、「今の姿」が問われている。

「今」真摯に取り組む人は、
どんな立場になっても真摯に取り組む。
立場に関係なく真摯に取り組む。
「今の姿」を問いたい。そして問われている。

2011/09/21

ここから先


ここから先の戦いは、これまでの戦いの延長線上にはない。
一人一人をもう一度磨き上げる必要がある。
ただ、磨き直しで、個人もチームも一度パフォーマンスが落ちる。
でも、最後は必ず大逆転になる。
プレーヤーが上の図をイメージし、自分をもう一度磨きなおす作業に取り組んで欲しい。

2011/09/20

見直し

今リーグを苦しめている怪我の続出。
原因を探して根本から見直さなければ同じことは何度でも起こる。

だから、体操から見直し。
やはり、下級生はきちんと身体を操作できていない。
また、身体の操作能力とプレーとの関係、身体の操作能力と怪我との関係についてもよく理解できていない。ただ、先輩を見よう見まねしているだけ。

バスケットボールを始めてから、
相手より「強く!」「早く!」「速く!」をずっと要求されてきたプレーヤー。
「入れろ!」「破れ!」「守れ!」という結果をずっと要求されてきたプレーヤー。

その結果は、身体の操作に無意識なプレーヤーを生んでいる。
身体の操作に意識を向けないということは、新しい技術を身につけたり、修正したりすることも苦手ということ。
「強さ」や「早さ」や「速さ」しか見えないプレーヤーを生んでいる。
「入った」や「破れた」や「守れた」という結果しか見えないプレーヤーを生んでいる。

根本からもう一度見直し。

2011/09/19

次のステージへ

リーグ戦一次リーグ6試合が終了。
ここまで5勝1敗で、大阪体育大学と2位争い状態。
23日の体大戦、国体を挟んでの上位リーグ。

インカレの出場枠が関西で4つと近年最大の緊張感の漂う一次リーグを無事通過したGREEN LINERS。ここから先は、11月のインカレへ向けての本格的な準備期間に入る。

ここまで踏ん張った4年生、それを日替わりで支えた下級生、そしてこれからチャンスが回ってくるバックアップメンバー、それぞれ自分がインカレの舞台で何をやりきるのか。
一つでいい。それを磨き上げろ。
そうすれば、チームの力は数段上がる。

毎試合毎試合応援に駆けつけてくれる卒業生、ご父兄、ご家族、そしてメールでの結果速報を楽しみに(心配しながら)待っている地方の卒業生、全試合データを取ってくれるBチームのプレーヤー達、みんなの心に感謝し、出場時間の有無・長短に関わらず「みんなで武庫女」を胸に、再スタート。

2011/09/18

次から次へと・・・

本当に今年のリーグは次から次へとハプニングが巻き起こる。
その度に、応急手当の連続。ゲームプランもあったもんじゃない。
試合は待ってはくれないから、なんとか新しいゲームプランを創りながら進んでいる状態。

アシスタントコーチからヘッドコーチへ変わった今シーズン。
昨年まではアシスタントの立場としてプレーヤーの身体の状態を常に観察しながら常に気を配って問題が起こらないように起こらないように先取りして対応していた。
そこが、立場が変わったことにより、意識が薄くなり、組織の体制もうまく整わないままここまで来てしまったことが問題の根源。全てはヘッドコーチとしての力量不足。

それでも、代わる代わるスタートをつとめてきたバックアップのプレーヤーが役割をきっちりと果たし、なんとか白星もつながっている。
今日の試合は、日々の練習の中では対抗チームで頑張っている2年生が突然スタートに。
スタートを伝えたは、前の試合のハーフタイム後ミーティング。
本人の目は点になり、瞳孔が開き、汗腺までまで開いて脂汗(笑)
バックアップの中で一番ディフェンスに信頼をおけるプレーヤー。
35分の出場時間をやりきった。

ピンチはチャンス
一つ一つのチャンスをつかむかつかまないかは、自分の強みを最大限にやりきれるかどうかにかかっている。

明日もまた一戦。
どんなハプニングが起きるやら。

2011/09/17

ドンキホーテ

ドンキホーテは一人で風車に向かって突撃を繰り返す。
バスケットボールはチームスポーツ。
一人で頑張って成果を追っかけても成果は遠ざかっていくだけ。
一人一人が役割をやりきってこそ成果は後からついてくる。
リーグ戦は明日も続く。
心と身体を整えて、また明日頑張ろう。

2011/09/16

いつ頑張るか

1)事前に頑張る
2)最中に頑張る
3)事後に頑張る

3)だけは残念ながら時既に遅し。
1)と2)を頑張ろう。
そうすれば事後はゆっくりと休めるはず。

いつ頑張る?
いつ頑張ってる?


2011/09/15

切り替えと集中度の持続性

大学の後期授業が開始。
今までは、バスケットボールだけに集中できたが、
これからまた学生の本文としての授業に追われる。
その中で、どれだけ切り替えと集中度の持続ができるかが勝負。

2011/09/14

格言集

プレーをしていて「○○の時は□□する」みたいな格言集をいっぱい持っているのがバスケットボールインテリジェンスの高いプレーヤーなんだと思う。
「ドライブが起こったら逆回転」
「相手が背中を向けたら離れる」
「ポジションで勝ってスキップパスを取る」
「かぶせられたら、かぶせる」
等など・・・(言葉だけ読んでもあまり何のことかわからないことが多いですが)。
強いチームって、チーム内にいろんな格言が共有されているんだと思う。

2011/09/13

IDEAの出し合い

今のチームのどこに問題があり、そのためにどんな練習を設定していくか。
コーチングスタッフでIDEAの出し合い。
人それぞれ、見えているものが違う。
だから、IDEAも異なる。
だから面白い。
それぞれが強みを活かしながらチームへアプローチしていく。
それでチームが強くなればいい。
大切なことは、コーチKも言っているように、関わる一人一人の「当事者意識」。

2011/09/12

にらめっこ

コーチの仕事は「事前の準備→最中の工夫→事後の反省」の繰り返し。
土日の試合が終わると、一旦リラックスしてから、Bチームの学生達が集めてくれたVIDEOやSTATSやREPORTとのにらめっこが始まる。

自分達のこと。
相手のこと。
両方とにらめっこ。

ここまでにやれたことと、やれなかったこと。
いろんな反省はあるが、時間を巻き戻すことはできないから、今できることを探していく。
そこから、方針を決めて、短いウイークデーを過ごし、また次のゲームへ向かう。
この作業の繰り返しが2ヶ月続く。

プロコーチではない「教員コーチ」ですら、この状態。
プロコーチの心労ってのは想像を絶するものなんだと思う。

2011/09/11

これから

ここまでは応急手当。
ここからは総力戦。
そして、期待よりもできることの足し算とかけ算。

2011/09/10

2011年9月5日月曜日3点シュートってどのくらい?

で書いた3Pシュート。先週は2/12で17%の悲惨。
今日は22本試投、10本成功、成功率45% 8/24の目標設定からすると少しできすぎ。
その結果得点が82点。
この1週間の中で外のプレーヤーの得点をどう増やすかを考えた。
スクリーンをかけて走ったり、ムービングレシーブしたり、シュートスタンスを見直したり、
結局は中が頑張って外に出すInside outがシュート成功率が一番高くなる方法だった(笑)。

悪いのは67点の失点。
インサイドのディフェンスが悪すぎる問題を次は解決しなければならなくなった。
しかし、これはそう簡単には向上しないもの。
フットワークそのものから改善する必要がある。

チームづくりは、組織づくり、心づくり、身体づくり、技術づくり、そして最後に戦術づくり。
ヘッドコーチを引き継いで1年目。なかなかうまく行かずに四苦八苦。

2011/09/09

ややこしい

とかく人間関係はやややこしい。
大人同士の人間関係は、子ども同士の人間関係よりも更にややこしい(笑)。

2011/09/08

つもり

言ったつもり。
練習させたつもり。
聞いたつもり。
練習したつもり。

つもりはいつも砂上の楼閣。
打ち寄せる波にさらわれて何も残らずに消えてなくなる。
吹き付ける風に崩されて見る影もなくなる。

どんなことがあっても消えない。
どんなことがあっても崩れない。

そんなチームを作り上げたい。

2011/09/07

道草・寄り道・回り道

勝つための練習と、うまくなるための練習は少し違う。
勝つための練習は、今ある力をどう出し切るかが課題。
うまくなるための練習は、自分の動きを変えることが課題。
うまくなることは、勝つための土台づくり。基礎づくり。

人間は、どうしても近道がしたくなる。
でも、道草・寄り道・回り道をした人間の方が味が出る。
その方が、土台がしっかりしたり、基礎がしっかりするんだろう。

練習も、どうしても近道がしたくなる。
コーチは、この衝動との戦いだな。

2011/09/06

学生時代に学んで欲しいこと

このところ、Facebookで卒業生と連絡をとったり、試合会場で卒業生にあったりが続いている。みんな学生時代は、いろんなエピソードを生み出した人達。でも、みんな社会人として立派に生活している。

そんな中、今GREEN LINERSに在籍している学生達も、いずれは、彼女達のように社会人として巣立っていくんだなぁ。っていう当たり前のことを感じる。

そうしたら、今まで以上に、学生の間に一体何を学んだらいいんだろうって考えるようになった。

でも、学生の間って「私は○○を学んでいるんだ」って考える余裕なんてないし、そんなことには興味もないし、卒業後しばらくしてから深く感じていくもんだんだとも思う。
私自身、大学で何を学んだか? なんて、20台の後半になって初めて意識するようになった。

限りがあり、必ず終わりを迎える学生スポーツの中で、学生達が苦しみながら、楽しみながら、人として成長していくよう、常に責任感をもって関わらなきゃいかんと思う。

歳を重ねたとき、振り返ってみて「あの時に学んだことは・・・」と言えるような、密度の濃い時間を過ごして欲しい。


2011/09/05

3点シュートってどのくらい?

1試合で3点シュートを何本くらい決めるのをチームの目標とするか?

正解なんてなく、チーム事情や対戦相手によっても当然変わってくる。


最近は真面目に考えたことがなかったが、ふと、自分たちの昨日の2本という貧弱な数字を見て考えた。

「ピリオド毎に2本沈めれば、1試合で計8本、24点」くらいを目標にしたいなぁと思う。
(中川氏がヘッドコーチしてた頃の富士通のレギュラーシーズンが8.4本、ファイナルは11.2本沈めている)

ピリオド毎に2本決めるには、4割入れて5試投、3割3分入れて6試投。
1試合で100回の攻撃回数を目指すとなると、ピリオド25回の攻撃回数。
25回のうち、ターンオーバー3回とすると、22回のシュート試投になる。
そうすると、2点シュートを16本と3点シュートを6本というバランスになる。

2点のシュートを16本打って成功率が4割5分とすると、7本の成功で14点。
3点のシュートを6本打って成功率が3割3分とすると、2本の成功で6点。
これで、ピリオド20点。
1試合80点という計算になる。

何事も、目標を設定して初めてそれに近づくことができる。
改めて、この数シーズンのデータを見直してみたら、
勝ててる時が、6〜7本くらい。

やっぱりGREEN LINERSはもっともっとシュートを打ち込まなきゃいかんな。

しかし、計算通りに行かないのが「人と人がぶつかり合う競技スポーツ」の醍醐味でもあり、難しさでもある(笑)

2011/09/04

応急手当

夏を乗り切り、やっとフルメンバーが揃ったと思った瞬間に一人脱落。
苦しい台所事情の中でその穴を応急手当で補っての初戦勝利。
見てる方が苦しくなるような極度の緊張の中、
力を出し切って目標の10得点10リバウンドの貢献。
これも、夏を苦しみながら乗り切った本人の力。

あとはフォワードと控えのセンター。
相手への対応ではなく、もう2段チームに勢いと積極性が出るように、
4日間の練習に望んで欲しい。

チャンスは与えられるものではなく、
自らつかみ取るもんだ!!

2011/09/02

戦闘準備完了!

明日からリーグ開幕。
台風の目となり、旋風を巻き起こそう!

今できることは、十分にやりました。
後は、「気合」です。

2011/09/01

いなくなってわかるもの

水も、空気も、あるのが当たり前。
なくなって初めて、その大切さがわかるもの。
プレーヤーも同じ。
あるとき、突然一人居なくなると、そのプレーヤーの価値がよくわかる。
主力であればあるほど、よくわかる。

しかし、それが確認できたら、今度はそのなくなった要素を、
誰かに託すために練習を始める。

居なくなるのは困るけど、
居なくなって初めて、そのプレーヤーが何をやっていたのかがわかる。
何を指導しなければならないのかがわかる。

その役割を、もうすぐ移植完了!!

2011/08/31

一人ではうまく行かないことも

チームスポーツは一人で頑張ってもうまく行かないことが多い。
「一人の」「孤立した」頑張りは、
たいてい「徒労」で終わる。

それは、
キャプテンが頑張りすぎても、
ヘッドコーチが頑張りすぎても、
同じこと。

キャプテンが頑張りすぎないように、4年生がサポート。
ヘッドコーチが頑張りすぎないように、スタッフがサポート。

いろんな人の力を借りながら、「チームGREEN LINERS」が育てばいい。
GREEN LINERSはみんなの財産。

2011/08/30

指示的行動と支援的行動

コーチの仕事は、
①教えること
②引き出すこと
の二つ。

だから、②の為に、いろんなことをする。
しかし、プレーヤーは勘違いしてはならない。
コーチに引き出される前に、プレーヤーが自ら絞り出す努力をしなければならないことを。

終わらないってわかったら、出す。
許されないってわかったら、出す。

そんな無理矢理引き出されなきゃ出ないような取り組みなら。
競技スポーツなんて最初からやめた方がいい。
勝っても負けてもいいレジャースポーツをやったらいい。

もっともっと自ら、自らの限界に挑め!!!
そこに、その先に、学生スポーツのすばらしさがあるはず。
そこにこそ、心が動く感動がある。

2011/08/29

先生がコーチを手放すことは可能か

日本のスポーツ界では、先生が頑張ってコーチしてきた。
そのプラスの財産とマイナスの財産。
それをしっかりと見極める時期にきていると思う。

私は坂本龍馬をすごいなあと尊敬している。
それは「龍馬がゆく」を書いた司馬遼太郎の文章の魅力による部分が大きい。
しかし、私は個人的に龍馬の本当の価値は、自身が武士なのに、武士という階級そのものをなくす革命を起こしたことにあると思っている。

日本のスポーツがこれからも底辺を広げていくために、
先生のコーチ力は絶対に必要になる。
学校教育の中でのスポーツ指導は日本の独自性である。

しかし、世界と戦うトップの競技力を高めていくためには、
先生がコーチにスポーツ指導のバトンを引き継ぐ必要があるのではないだろうか。
日本にコーチという職業が成立する時代を作るには、
先生自身がコーチを手放さなければならない。
そんなことをこの10年来ずっと考え続けている。
スポーツ指導論の授業の中で、
「教員免許はスポーツを指導する資格ではないよ」
「教員免許は、あくまで教科としての保健体育を教えるための資格です」
「スポーツを指導したかったら、スポーツの指導資格をちゃんと取得しなさい」
と教えている。

にもかかわらず、自分自身は大学教員として今もコーチを続けている矛盾。
「24時間がバスケットボール」にならない現実と折り合いながら。
いっそ、教員を辞めてコーチに専念できる環境に身を置いた方がいいのか、
それとも、コーチを辞めてプロコーチに委ねた方がいいのか、
と考えることもあったが、その度にどちらも選ぶ勇気がなく、現状を維持している。
だから、逃げ道がある。
だから、コーチ力も育たず中途半端。

歴史を否定するのではなく。
歴史を検証して新しいものを足していくこと。
「勝つこと」を求めるなら、「勝つこと」を仕事にする人を日本中にもっともっと一杯作るしかない。そうしなければ、これから先「世界で戦えるコーチ」は出現しないのではないか。

長崎での予選を見ていて、強くそう思う。

2011/08/28

提案

本日の県総合で優勝できなかった自分のチームのことは棚に上させていただいて、
バスケットボールに関わる全ての皆さんへの提案があります。

それは、以下の記事を、関係者一同が読むことです。
会員登録は無料でできます。
語られなかった日韓戦の勝因:日経ビジネスオンライン

この記事を読んだ方は、バスケットボールに関わる仲間へ是非伝えて欲しいと思います。
バスケットボールに関わる全ての人々の活動が、今回の結果につながっていること、
それを実感するはずです。

そして、これから何をしなければならないか。を考えて行動しましょう。



最適な化学反応を求めて

リーグへ向けて残りわずかになってきた。
怪我があったり、合わないプレーがあったり、
いろんなことはあるが。

とにかく、チーム力が最大になるように、
最適なメンバー構成、最適なプレーの組み合わせを模索して、
戦いに備えよう。

今の状態でベストになるように方針を決定し、共有し、徹底する。
そして、最後は「気合い」だ。

2011/08/27

難題 難題 また難題

チームづくりにはいつも難題が降りかかってくる。
発生を予期できるときもあれば、
発生が予期できないときもある。

いずれにしもて起こってしまったことはしかたがないし、
超えなきゃならないこともまた事実。
どう超えるか。
それだけを考える。

2011/08/26

habit

バスケットボールは複雑。
だから、いろんな動きが「habit」になっていないと、
瞬間的に決断してプレーするゲームの中では使い物にならない。

「habit」には「いいhabit」も「わるいhabit」もある。
いずれも長い時間をかけて身に付いた(身に付いてしまった)もの。

新しいhabitを作り上げるのも、
古いhabitを新しく作り上げるのも、
容易な作業ではない。

本人の自覚がなければ、いいhabitなんてできあがるはずがない。

2011/08/25

むのたけじ たいまつ

BSプレミアムの100年インタビューで「むのたけじ」氏を拝見した
96歳!!

初めて耳にする氏の生の言葉.
初めて目にする氏の情熱・誠実さ・真直ぐさ.

中学生の頃に手にした「詩集たいまつ」も7月で第6巻が出版された.

人間が人間として普通にものを言う.
「平凡」「普通」を大切にする.


2010年7月17日)にも書いたように「ことば」に対して特別な感覚を持つようになったのは
氏の詩集が原点.

存命のうちに氏の生の姿を見ることができた今日の偶然に感謝.

2011/08/24

技術は「発見」するものである その2

昨日の記事にコメントをいただいたので,動画をアップしておきます.

普通の動き(等速運動的)
今までやっていた踏み込みの部分で一気に破る動き
(瞬間的に2歩加速するイメージ)
今回のドリブルの工夫を入れた動き(ミドルドライブ)
(上から見たときに,動くコースも瞬間的に変わっている)
今回のドリブルの工夫を入れた動き(ベースラインドライブ)
動きのコツの部分
動きのうまさって,案外簡単なことの積み重ねなんだなあと感じます.
ただ,「いけ〜!」で解決できる場合も多いですが(笑)

2011/08/23

技術は「発見」するものである

バスケットボールの指導者として偉大な功績を残した吉井四郎先生。
その指導書の中に「技術は『発見』するものである」と書いてある。

先日のミニ国体の試合を見ていて、京都の少年男子(洛南のプレーヤー達)が、いとも簡単にディフェンスを破ってレイアップやジャンプショットに持ち込んでいた。
相手のディフェンスの問題もあるのだろうけれども、眺めていて、皆ある共通の動きをしているこがわかった。

試合後に、吉田先生に質問してみた。
そしたら、特別な練習があるわけではないが・・・という前置きの後、
彼らがやっている動きについて解説してもらった。

ドライブ時のボールの突き出しや、ドリブル時の肩の入れ方、最後のシュートへの持っていき方など、工夫はしていたが、今まで自分たちが取り組んでいない動きだった。
早速学生に指導してみたら、確かに「みんなのコツ」として共有できるものがあった。

まさに「技術は発見するもの」。
うまいプレーヤーには必ずそのプレーヤーの技が隠れている。
それをもっともっと発見して指導していきたい。

2011/08/22

つかの間の休日


合宿から休みなく続いてた練習も今日はつかの間の休み
短大大会の準備から最長25日間休みなく頑張った学生も2日間ゆっくり休んで
リーグ戦に向けて心と体を整えて欲しい

ちなみに大学教員としての私には
つかの間の休日にやるべきことが満載(笑)
委員会、研究、授業準備
今しかできないことが・・・・
当然の出校

学生時代が懐かしい!!

2011/08/20

変身?

プレーヤーがあるとき突然変異のごとく成長することがある
今日がまさにその日

なぜそうなったのか?
本人もうまく説明できないけれど
出した結果は入学以来最高のでき

これからも突き抜けて!

2011/08/19

言葉の背後にあるもの

人の言葉を聞く時
何気ないその言葉の背後に
その言葉を発した人の心が見える

本当に人を信用している心
本当は人を信用していない心
人を尊敬している心
人を見下している心

発している人は無意識で分からなくても
聞く人には分かってしまのが心

コミュニケーションでは
発した言葉よりもその背後にある心の方が伝わるもの

だから言葉を発することは心を発すること
だから言葉を発することは怖い


合宿雑感

アイシンAW→トヨタ
アイシン、筑波大学、桜花学園高校、トヨタ
ゲームを消化しながらの遠征が終了

こんな夏を主力として4年間過ごしてきたプレーヤーの安定感
4年目で初めて主力を経験したプレーヤーの試行錯誤
初めての出番に持ち味を存分に発揮したプレーヤーがチームに与える活力

いろんな組み合わせを試しながら過ごした5日間だった

チームは一旦ミニ国体のため別々の行動になる
主将がユニバーシアードから帰ってきて本格的に練習に参加できる
24日からがリーグへ向けての再出発

2011/08/15

二十歳を越えてなお

夏恒例の愛知県遠征
WJBL・大学・高校
いろんなレベルの相手とゲームを戦いながらチームビルディング

大学生のプレーヤーとして自立するっていうことはどういうことなのか
もっともっと考えなきゃいかん

自分自身のうまくいく・うまくいかないに一喜一憂してみたり
うまくいかないとすぐに表情にだしてみたり
何を練習して今何を試すのかが真っ白になったり

全ては毎日の練習の甘さ
二十歳を超えてなお自立できない・自立させられない日々の甘さ
頭が真っ白になっても・どんなに困っても
やれることを作れていないコーチングの甘さ

自戒

2011/08/13

セルフコントロール

「今日は2時間って先生が言ったって聞いたんで・・・」から今日が始まり
明日からの遠征へ向けて「調整」くらいにしか今日の練習を考えていないプレーヤーにとにかく腹が立った

合宿で生まれた問題の解決
合宿で抜けていたプレーヤーの問題の解決
遠征で解決したい問題に対する準備

練習の中でいろんな問題を解決したいと思ってコートに臨もうとしたが
学生の全く違った次元での参加にセルフコントロールができなくなった

非難のコーチング
コーチングの放棄
こんなことをやっていても誰一人モチベーションは上がらないし
自分自身にとっても何らプラスにならない
チームにも何の積み重ねも自信も生まれない
練習するのが嫌になるだけ
表情も声もコミュニケーションもどんどん悪くなる

そんなことは分かっているにも関わらず
腹が立ってしまう自分をコントロールできない
自分で自分が嫌になる

どんな理由や事情や状況があるにせよ
「今、その瞬間」に精一杯取り組まない人間に未来はない
私はそう考えている

ヘッドコーチ一人が全ての権限や基準を握って独裁するのではなく
プレーヤーもスタッフも一人一人全員が当事者意識を持って
個人や、チームや、仲間の問題に取り組んで解決策を考え
実践・評価していくチーム
そんなチームに育って欲しいと願う


2011/08/11

低血糖で自転車こげなくなり・・・

午前中合宿最終練習
昼食抜きでそのまま会議へ出席
引き続きオープンキャンパスで高校生へ説明会
延長戦は担当施設の移設に伴う打ち合わせ
・・・
8時を過ぎて自転車で帰宅中
6kmのところで足に力が入らなくなり冷や汗が・・・
ジュースでも買って糖分を!
と思いきや財布は大学に忘れてきてカバンにない!・・・

オアシスの手前で幻が消えて倒れてしまう旅人のようにダウン
意識が遠のく感じのまま夜の公園のベンチでカバンを枕に20分横になり・・・

その後汗が止まって力が戻ったので
1kmをノンビリとこいで無事に帰宅(笑)

途中に食べたおやつだけじゃ足りなかったみたい

2011/08/10

自ら

今日の午後は学生が自分たちでディフェンスを強化した
合宿初日7日のディフェンスは45点
3日めの昨日の時点で自己評価は65点

自分たちで85点にしてみろ
そう要求したら
2年生と3年生が主体になって
守りを強化した

自己評価は87点!

少し甘い評価だが
昨日よりも向上したことは事実

やらされるよりも
自らやる方が効果が出ることは確かなよう

明日は合宿最終日
本当の意味で85点になるよう頑張れ
ついでに攻めももっと頑張って走れ

2011/08/09

卒業生

卒業生が2日続けて顔を出した
毎年毎年夏が来て
毎年毎年暑い体育館での練習が繰り返される

走り込みすぎて合宿の最後は7人しかコートにいなかった年もあった
アメリカ帰りの熱中症で2泊3日の入院をした年もあった
3時間の練習後に3時間水も飲まずに練習して熱痙攣した年もあった
1人で外を走ってて最後の集合時には外で倒れてて水をぶっかけた年もあった

いろんな思い出が生まれる夏(笑)

夏を超えてチームは強くなる
今年は夏を超える練習ができているか? 
自問する


2011/08/07

二つの仏性

BSプレミアムで「空海 至宝と人生」の第1集を見た
これまで「空海」や「密教」について深く考えたこともなかった
(ちなみに我が家の宗派は浄土真宗らしい)
しかしたまたま流れていたこの番組で
怒りの仏像「明王」の意味を初めて知ることができた

『「仏」は人の外にあるのではなく、人の心の中に「仏性」があるのだ』
という考え方については、かつて般若心経や禅について少し学んだときに出会っていた
その時から「そうかぁ、自分の中にも仏がいるんだ」と漠然と意識するようになった

しかし、自分の中には「菩薩」の仏性だけはなく、

2011年8月5日金曜日もう一人の自分にも書いたように「怒り」もまた厳然と存在していた

だから、この隠れた自分の感情をどう処理していいのかわからなかった

そんな人間の業について、空海は答えを出していた
その「自分の中にある怒りもまた仏性である」と

なんとなく「安心」した

問題は「その怒りの対象が何か?」ということなんだと思う
これもまたNHKの番組だが「9.11に立ち向かった日系人」で語られていた
ノーマン・ミネタ氏の「It is the right thing」という強い信念
そこから生まれる「怒り」は本当に人を救う明王の怒りそのものなんだと思う

私の怒りはただの我欲の結果(笑)
まだまだ人生の修行が足りないようです(^∧^) 

6つの目

今日はHead Coach, Assistant Coach, Advisory Coachの3人でコーチング
そうすると6つの目でプレーヤーを育成することになる

目が6つもあると、いろんなところに目が届く
プレーヤーもいろんな視点から指導を受けられる

ありがたいことなんだ
と思う

2011/08/06

向き合うこと

チームを強くするには個人個人の強みのかけ算を考えるの手っ取り早いし、
強みでなければ戦いには臨めない

しかし、個人に「穴のおおきな弱み」がある場合にはいささか問題が異なってくる

それは「変えられない要因」と割り切って
「その弱みを補う強みをもった個との組み合わせ」を考えることも戦いには必要になるんだと思うし、それができるのが有能な指揮官なのかもしれない

しかし私は
それでは根本的な問題は解決していないからチームの強さは劇的には変わらないし、
「補う」ことはできても「質的にもう一段高い水準に到達すること」は到底できないと思う

だから
その弱みとも向き合って
なんとかして穴を小さくする努力をして欲しいと願う

そのためには
逃げずに、誠実に、自分の動きを見つめ、他人の動きを見つめ、自ら求めて話を聞かなければならない

弱みを正直に認めて徹底的に修正することは誰にだって難しいし、苦しい取り組みになる
かっこわるい自分をさらけ出すことは誰だって嫌だと思う

でも、スポーツを通じてそんなことを学ぶことができたら
これから先の人生でいろんな壁にぶち当たったときにとる行動が少し変わっていくんじゃないかと思う
その経験が人間を一回り大きくしてくれるんじゃないかと思う

2011/08/05

もう一人の自分

自分の中にもう一人の自分がいる
いつもそう感じている
「血」かもしれないなと思う

そして
ある時突然そのもう一人の自分が暴れだすことがある
「怒り」の感覚

一旦暴れだすと止めるのに時間がかかる
「怒り」「非難」「排斥」「闘争」「破壊」
そんな感覚が鎮まるのには時間がかかる
何日もかかることがある

心を鎮める術をもっと学ばなければならない
「泰然自若」でありたい

2011/08/04

試験監督(笑)

今日は前期の定期試験最終日
インターハイで出張続きだったため、朝から3時間連続で試験監督を割り当てられた
大学1年、短大1年、大学2年の順

教室に入るとコートとはまた違った表情がみれて面白い
机間巡視しながら答案を覗き込むと
?? だったり !! だったり ・・・ だったり 笑笑笑 だったり
こちらもコート上の能力とはまた違った力がみれて面白い

なにはともあれ前期が終了
夏モードの練習も再開されてこれからが正念場!!

モードを切り替えてバスケットボールの漬け物になろう

2011/08/03

短大チーム

短大チームが毎日準備を進めている
最初はコミュニケーションもうまくとれず
ぎこちなかったチームだが
少しずつチームらしくなってきた

一人一人の個性と役割が見えてきた分
チームに色が出つつある

準備期間もあと少し
頑張れ!

クラブ自体は明日の試験終了と同時に
夏練モードに突入だ!

2011/08/02

想定外

22歳からバスケットボールの指導に携わるようになって
プレーヤーのいろんな怪我に遭遇してきた
大きいものから小さいものまで

その度に
「何故この怪我が起きたのか?」
「この怪我は防ぐことができなかったのか?」
「次に同じ怪我を起こさないために何ができる?」
を繰り返し考えてきた
その積み重ねの中で多くの怪我は防ぐことが可能になったと思っていた

しかし、また予想もしない状況で怪我が起こった

3.11以来「想定外」という言葉はいいわけには使えないことを学んだはずだが想定が甘すぎた

まだまだ
「何故この怪我が起きたのか?」
「この怪我は防ぐことができなかったのか?」
「次に同じ怪我を起こさないために何ができる?」
を積み重ねなきゃいかんということか

2011/08/01

インターハイから戻り
全国私立短期大学大会へ向けてチーム作りを進める短大チームの練習へ顔を出した

秋田で戦っていた高校生の顔と
今日体育館で戦っていた短大生の顔が
全く違うのは何故だ?

自ら戦いへ向かう顔と戦わされている顔
絶対に勝つという顔と仕方がないという顔

顔が変われば結果が変わる!
顔が変わらなきゃ結果は変わらん!

私は今日の顔は嫌いだ!
スポーツしている顔じゃない!

2011/07/31

コピーできないもの

インターハイ期間中に2冊の本を読んだ
ヘミングウェイ「老人と海」
茂木健一郎・甲野善紀「響きあう脳と身体」
そのくらい秋田は遠かった(笑)

共通しているのは
人間、自然、身体、技、心

インターハイという舞台に直接足を運ばなければ伝わらないもの
直接そのコーチに会って話を聞かなければ伝わらないもの

言葉という記号によって複製が可能な知識の世界と
身体知という複製が不可能な技の世界と

両方あるからコーチングは興味がつきない世界

2011/07/30

伝統

戦いの後に「善戦」と評されることがある
敗けチームには「善戦」が冠され
勝ちチームには「辛勝」が冠される

辛勝でもなんでもいい
1点勝ち側に回っていることがとても大切であると同時に非常に難しいこと

あるベスト8に残った勝ちチームで観客席から応援していた下級生達が
夕方にはAコーチの指導のもと公園でランメニューでトレーニングしていた

こうやって1点勝ち側に回るチームが
下級生へと引き継がれていくんだなぁと思う

2011/07/28

力を発揮するということ

インターハイ初日
27チームが初戦で散っていった

いろんなチームがいろんな目標を持って試合に臨んでいる
インターハイに来ることが目標のチーム
初戦を突破することが目標のチーム
ベスト8に入ることが目標のチーム
決勝に出ることが目標のチーム
優勝することが目標のチーム

高校生の試合は本当にいろんなことが起こる
力を付けて臨んでも
力を発揮できないで終わることも多い

目標をクリアするチームもあれば
目標をクリアできないチームもある

普段通りの力を発揮することは難しい

2011/07/27

秋田

明日からインターハイ
女子の会場は秋田市

夕方ついた秋田は涼しげ

明日から熱い高校生の戦いが始まる

2011/07/26

同じ絵を描くこと

同じ絵を描くことがどれだけ大事か
まだチームに浸透していない

黙ってプレーするガード
方針もなくプレーするフォワード
様子をうかがうセンター

これでは怖くない

コミュニケーションがまだまだ足りない

2011/07/24

分散と集中

つい増やしたくなる
つい加えたくなる

という欲に負けずに

絞り込むことが大切だなぁと感じる

ここからが正念場

2011/07/23

決める力

どんなことをやるにせよ
どんなことを言うにせよ
決断が必要

決めた人には責任が加わる
決めない人には責任はのしかからない

だからみんな決断しないし
何も言わない

大事な場面になればなるほど
いつもと違う場面になればなるほど
決断することの重みと責任は大きくなる

だからみんな決断しないし
何も言わない

自分が決めるより
人が決めたことに乗っかって漂っている方が楽

だからみんな決断しないし
何も言わない

だから成長しない

自分で決めたことをやろうとして失敗する姿は見ていてなんとも思わない
そこには成長のきっかけがある
自分は決めないでただ漂っている姿をみていると不快な気持ちになる
そこには成長のきっかけはない

その日にうまくいかないことがあっても
平気で終わって、平気で笑って、平気で帰れる

コーチの理想とプレーヤーの現実か

2011/07/22

叫ぶ練習

攻撃には「read defese(ディフェンスを読む)」が不可欠
オフェンスがディフェンスと関係なく動いてもうまく行くはずがない

スクリーンプレー(ピック)の練習があまりにもうまく行かないので
「実況中継しろ!」を課題にした
ディフェンスがスライドなのか、ファイトオーバーなのか、スイッチなのか、かかったのか・・・
とにかくチーム全員がその状況を叫ぶ練習

そうすると面白い
まず最初はスタートの数名しか声が出ない
それ以外はその状況を自信を持ってジャッジすることができない

そのうちに、少しずつ声を出す人間が増え
声の大きさが少しずつ大きくなっていく

それでもチーム全員が同じ状況を同じタイミングで叫ぶまでにはいかない

なんで声が揃わないのか聞いていくと
やっぱりその状況でディフェンスの何が信号機になっていて
その信号機の状態に応じてどんなオプションがあるのか
についてチームで統一した絵が描けていない

ということはコーチの責任ということになる
チームが同じピクチャーを描いてプレーするのが理想
今日も叫ぶ練習が続く


2011/07/20

近所迷惑?

練習中には大きな声を出すことが大きい
隣でバレー部が元気にやっているからなおさら声も大きくなる
いろんな声が出る
指示する声もあれば怒る声もあり、激励する声? もある

そしたら
それが結構外にも響いているらしい
研究室にも
体育館の1階のプールにも
隣の体育館の体操場にも声が降ってくるらしい

卒業生の大学院生からは
西門を出てずいぶん先からも聞こえますよって笑われた

それはやっぱり近所迷惑なんだろうと思う
節電で窓を開けているとなおさらかもしれない

声がでかいという自覚は全くない
ただ、試合中の歓声の中でも相手コートの端まで声が届くようになることを心がけてきただけ

そしたら、近所迷惑になってしまった(笑)

2011/07/19

風が吹くと・・・・

風が吹くと桶屋が儲かる
は昔の言葉

今は
風が吹くと練習が休みになる(笑)

台風の影響で暴風警報が発令され
午後の授業も一斉休講で強制帰宅命令
当然練習もお休みに!

明日は風が吹くのかなぁ

2011/07/17

カテゴリーがあがるとういこと

高校生というカテゴリーから
大学生というカテゴリーへあがってGREEN LINERSへ入ってくる

普段は大学生のカテゴリーの中で練習したり試合したりしているわけだが
たまに高校生と練習をしたり試合をしたりする

そうすると
高校生から大学生になるとはどういうことなのか?
ということがよくわかる

言われていることを頑張る段階から
自分で考えて頑張る段階へ

言われてからやる段階から
言われる前にやる段階へ

自分のやりたいことをやる段階から
相手がいやがることをやる段階へ

GREEN LINERSの学生達が
本当の意味で大学生のカテゴリーへ成長しているのかどうか
たまの練習ゲームは評価ができておもしろい

実業団へ闘いにいくと
逆の現象が現れてこれもまたおもしろい

2011/07/16

限られた枠

大学にはいろんな入学方法がある
スポーツ推薦入試
公募制推薦入試
一般入試
・・・
スポーツ推薦には枠がある
公募制推薦入試は100%の保証がない
一般入試には受験勉強も当然必要

無制限にとれたらいいのにと思う
GREEN  LINERSでバスケットボールをやりたいって願う高校生が
みんな入れたらいいと思う

しかし現実には枠がある

来て欲しい高校生
来たい高校生

だから難しい

2011/07/15

きっかけ

人が成長するにはなにかきっかけがいるんだと思う

それが成功体験であったり
失敗体験であったり
苦労体験であったり
協力体験であったり
・・・・

いろんなことが起こる
それを、みんなきっかけにしたらいい
そしてどんどん成長していったらいい

2011/07/13

聞きたくない言葉

チームの主力6名が国体で抜け、1名が海外遠征で抜け‥‥
それでも残されたメンバーでゲームをする

4年生が3人いるにも関わらず

チームに締まりがなく
緊迫感がなく
意地もなく
徹底もなく
緩みっぱなし

そして、「何故だ?」という問いに対して4年生から出た
「周りに流されました」という聞きたくもない信じたくもない言葉

緩んだ空気も
緊迫した空気も
意地も
徹底も

作りだすのは4年生の力
それが学生スポーツの神髄

誰に流されたのか?
誰を流したのか?

それとも、それを作りだすのが自分の仕事だというのか?

そんな仕事をするつもりはないし、したいとも思わない
そこには「感動」も「信頼」も「尊敬」も「配慮」も「リーダーシップ」も「成長」も何もない

2011/07/09

消化不良

一つのことを集中して訓練すると成果が目に見えやすい
次に二つ目のことを足してみる
そうすると一つ目のことと二つ目のことが錯綜して消化不良を起こす
結果的に一つ目のことのできも下がる

いっぱいあるけどどれも不確実
少ないけど確実

だったら後者の方が戦いになる

2歩進んで1歩下がる
3歩進んで2歩下がる

その繰り返しなんだろう

しかし、絶対にバリエーションを作りあげるっていう決意は捨てないことが大切

2011/07/07

コーチKの言葉

コーチKのバスケットボール勝利哲学を毎夜1項ずつ読んで寝る
まだ2つのキーワードしか読んでいないけど(笑)
「柔軟性」「逆境」

コーチKは言葉を大切にしている
その言葉に,借り物の軽さはない
たとえ誰かの言葉であっても,コーチK自身の経験がそこに重なることによって
コーチKの言葉としての重さがでる

コーチングは人と関わる
だから,人と人の間をつなぐ言葉は大切な役割を果たす
コーチングは自分自身を鍛える
だから,自分自身の骨格となる言葉は大切な役割を果たす

2011/07/05

Focused Coaching

練習の焦点がしっかりと定まっているときは練習がしまる
練習の焦点がぼけているときは練習がゆるむ

Focused Coaching(焦点を絞ったコーチング)
Random Coaching(目についた問題を手当たり次第指摘するコーチング)

Individual work
station drill
group work
half court game
までの流れがつながるときはfocusが効いているので練習がしまる

下級生を試合で使えるレベルまで引き上げるのが今の課題
なんとかしてfocusを効かさなければいけない

イメージを言葉にし
イメージを示範し
イメージを試行錯誤させ

Focused coaching が実現できるように
自分自身がもっともっとコーチングを学ばなきゃいかん

2011/07/03

眺めてみると

なんとなくやっているのか
本気でやっているのか
やらされてやっているのか
工夫しながらやっているのか
余裕でやっているのか
必死でやっているのか

眺めているとよくわかる
このチームが一山超えるには
眺めを良くしないといけない

2011/07/01

過ぎたるは及ばざるが如し

朝起きてフローズンブルーベリーを食べて
野菜ジュースを飲んで
コーヒー牛乳を飲んで
朝食を食べて...

そしたらお腹が壊れた

電車に乗って大学にぎりぎりたどり着いてセーフ

何事もほどほどが良いようで

2011/06/30

ブルーベリー効果

懸案だった論文を無事提出
委員会の業務もなんとか一段落

冷凍ブルーベリーや
いただいたブルーベリー味のあめちゃんを食べて
眼性疲労も少し軽減

今日は跳び箱に跳び上がるジャンプトレーニングをしたら大笑い
小学生みたいにどうしても飛べない学生が3人!!
何度も跳ぼうとするんだが、いざ踏み込もうとすると・・・・

明日からエースセンターの二人がいない練習
1年と2年のセンターをその間なんとかして強化せねば!

2011/06/29

非難のコーチング

めまいがして頭痛がする毎日が続いている
先日の試合では、目が回ってしまってベンチにずっと座っていた
原因は眼性疲労だと思う

どうしてもこなさなければならない業務に追われ
コーチングがうまくできていない

イメージとプレーヤーの現実とのギャップに
つい非難の言葉が出る
つい言葉が汚くなる
つい壁を殴りたくなる(笑)

どんなに荒れてもコーチングはうまくいかない
非難のコーチングは悪循環のコーチング

ブルーベリーを食べて
明日から切り替えよう

2011/06/24

集中

自分の力を何かに集中させること

それができたら戦力になる
すべてを持っているプレーヤーはいない
みんな何か強みを持ちながら何か弱みを持っている

しかし何も持っていないプレーヤーもいない

だから
自分の力を何かに集中させろ

2011/06/22

コーチの哲学

コーチがプレーヤーを信頼するというのは
コーチの期待することをプレーヤーが「できる」か「できない」かという
プレーヤーの能力の問題ではなく
コーチがプレーヤーの持っている潜在的な可能性を「信じる」か「信じない」かという
コーチの意志の問題である

期待通りに動くから信頼し
期待通りに動かなければ信頼しない
というのであればそれは「条件付きの信頼」であり
「利用」という言葉に言い換えることができる
そのプレーヤーの行動とその結果がもたらす「利」のためにそのプレーヤーを「用いる」ということ

これに対して本当の信頼は「信用」という言葉に言い換えることができる
「そのプレーヤーがどんなに失敗しても私はプレーヤーを信頼する」
という立場をコーチがとりプレーヤーの無限の可能性を「信じて」「用いる」ということ

かつて初代の強化コーチが
「‘信じる’とは相手への期待ではなく自分への決意」と座右の銘に書いた
そして2代目のコーチも
「プレーヤーを信じる」という立場で日々プレーヤーに向き合っている

「試合の勝利」と「人間の育成」という二つの結果が求められるスポーツコーチングに身を置く人間として
二人の哲学を大切にGREEN LINERSを育てていきたい

2011/06/21

Daily menu

毎日繰り返すメニューがある

その練習が「できている状態」とはどんな状態なのか?

それがわからずに毎日繰り返しても成果は上がらない
Level5の状態
Level4の状態
Level3の状態
Level2の状態
Level1の状態
それぞれどんな状態なのか?
今自分はどのレベルの状態なのか?
できる人はどんな状態なのか?

それが自分で言葉に表現できるようになれば
きっと昨日の自分に今日は勝てるはず

2011/06/19

先生

バスケットボールに関わるバスケットボールを専門にしない教員ではない人との会話にはいつもいろんな発見があって面白い

会社では、新入社員から退職までのキャリアを積んでいく中で
平社員から始まり、係長、課長、部長、・・・・
と役職が上がっていくに従って、部下が増え、仕事の中身が変わり、出すべき成果や責任の重さが変わってくる

それに対して、教員は新卒でもいきなり「先生」になり
退職するまで「先生」が続く

部下が増えたり、仕事の中身が変わったり、出すべき成果や責任が変わってきたりしない
少しは変わるが、会社ほど劇的に変わるわけではない
一人一人が自営業のような世界

日本ではコーチの世界も同じ
下働きのようなアシスタントコーチから始まり、ディフェンス担当コーチ、オフェンス担当コーチ、ヘッドコーチ・・・とキャリアを積んだりすることも少なく
いきなり「ヘッドコーチ」になることが多い

バスケットボール界が何十年も停滞している現実
「先生」が「コーチ」
「先生」が「理事」
であることが多いバスケットボール界

組織としてミッションを定義し
組織としてミッションを達成するために
組織として活動していくことが必要なバスケットボール界

そんな活動と最も遠い世界にいる「先生」がしきるバスケットボール界

自分が「先生」でありながらも
本来は「先生」が「コーチ」や「理事」から離れる世界がくるのがいいんだと考える
そうすれば
「先生」が「先生本来の仕事」に従事すること
「コーチ」が「コーチ本来の仕事」に従事すること
ができるんだと思う

2011/06/18

コーチの理想とプレーヤーの現実

コーチの頭の中には「ああしたい」「こうしたい」「ああなって欲しい」「こうなって欲しい」っていう想いがいっぱい詰まっている
いわば妄想の世界・空想の世界

その想いとプレーヤーの想いがマッチすると幸せになる
その想いとプレーヤーの想いがミスマッチすると不幸になる

多くの場合コーチの理想の方が高い傾向にある
学生プレーヤーならなおさらその傾向が強くなる
それが現実世界

では、どうしたらいいのか?
そこが問題
コーチングには唯一の正解が無いことが唯一の正解

2011/06/16

慌ただしさの中で

日々の慌ただしさの中で
自分が何のために頑張っているのか見失うことがある
1日は誰にとっても平等に24時間
泣いても笑っても24時間
幸せでも不幸でも24時間
達成感があっても喪失感があっても24時間

Active Non-Action(不毛な忙しさ)という言葉がある
忙しい忙しいというわりに何の成果も上がらない状態

大学教員として
研究・教育・授業・学院業務・社会的貢献という5つの評価の柱
細かくみると
(投稿論文作成・査読)
(部長監督としての運動部指導・教員としての一般学生指導)
(学部授業・大学院授業・卒論指導・修論指導・実習長)
(委員長、委員・会議への出席・会議の準備)
(日本協会・県協会・学連)
家族の構成員として
夫・父

何か一つをやると他の何かができなくなる
何か一つを得ると他の何かを失っていく
それが不増不減

すべてをこなそうとすると
身が滅ぶ

時を分けて一つ一つこなそうとすると
時間が足らない

スーパーマンやウルトラマンなら
すべてを得られるのだろうか

2011/06/14

クリニックって病院ですか? その2

続きですが

「名医は患者の自然治癒力を引き出すように治療する」
「名医は不必要な手術や薬剤の投与を控える」
だとすれば
「名コーチはプレーヤーの自主性を引き出すように指導する」
「名コーチは不必要な矯正やアドバイスのし過ぎを控える」
となるのだろうか

正しいアナロジー(類比)かはわからないが
名医と名コーチをアナロジーで考えると見えないものが見えてくる気がする

患者を精密検査して病名をつけ、手術や投薬を行い、原因となっている部分の除去や症状の緩和をおこなう対処療法的な西洋医学
患者の体調を整え自己防衛機能と自己再生機能を働かせて自然治癒力を高める東洋医学

チームやプレーヤーの問題点を発見し必要な指導を施す対処療法的な西洋的コーチング
チームやプレーヤーの心と身体を整え自主性を発揮させる東洋的コーチング

名コーチになるにはどっちも必要なんだろう

2011/06/13

クリニックって病院ですか?

バスケットボールに関わるバスケットボールを専門にしない人から、
「バスケットボールのコーチ達が言うクリニックって何ですか? 病院と何か関係あるんですか?」って聞かれて、今まで言葉にならなかったことが初めて言葉になった

clinic=診療所、外来、診療室、病院、臨床講義 だから

バスケットボールのクリニックとは
コーチが「チーム」や「プレーヤー」の問題部分を診断し
その解決のために必要な指導を行うこと

だから、コーチが普段自分が指導していない外部のチームやプレーヤーに対して、一方的に自分のやっている中身を指導するのはクリニックではないということになる

名医は患者の問題点を見抜いて必要な治療を施す
診断も治療も一流なのが名医
ということは医者に「ヤブ医者」がいるように
コーチにも「ヤブコーチ」がいるということになる

バスケットボールの問題点を見抜くだけなら評論家にもできる
コーチは、問題点を見抜き、その解決方法を準備し、それを具体的に指導し、結果として問題点が解決できなければいけない

いつの日か、バスケットボールの問題をさっと解決する名医になれたらいいなぁと思った

2011/06/12

ボールと人が動き続ける未来

ボールと人が動き続ける先に何が生まれるのか?

今日はそんな未来がいろんな形で見えた一日
高校生のボールと人が動く未来
Aチームのボールと人が動く未来
Bチームのボールと人が動く未来

イノベーションとは何か?
オリジナリティーとは何か?

「形を作る指導」から「形を生み出す」指導へ

未知との遭遇

今年はセンタープレーヤーのエースがユニバーシアードへ出場する
そのため、リーグ戦の準備にほぼ不在
そこで、1年と2年のでっかいプレーヤー達を使って新しい布陣でゲームをしてみる

まさに「未知との遭遇」
面白いなっていうプレーも出るが
とんでもないっていうプレーも出る

これをとにかく続けながら
できることを増やしていこう

2011/06/09

再開

今日からAチームも練習を再開

これから再開される後半シーズンへ向けて
心の準備
身体の準備
技術の準備
戦術の準備
をそれぞれどう目標設定して
どうその目標を達成していくための手段を準備していくのか

思考は現実化する
イメージできればそこへたどり着くことができる

一人一人
自分の6ヶ月後をイメージして
そこへたどり着けるように頑張ろう

2011/06/08

「Agressive」と書いて「がむしゃら」と読む?

Bチームでの出来事
県学生を控えて
二日続けて遅くまで練習してしまった

そんな中
ディフェンスの練習をしていて
Agressiveに!って声かけても
全然Agressiveな感じになんないので

おい「Agressiveってどういう意味だ?」って聞いたら
教育学科の学生から「がむしゃら!」って答えが返ってきた(笑)

思わず「すばらしい詩人だな」って感心してしまった

でも「がむしゃら」と「積極的」は似て非なるもの
一人一人が「がむしゃらに頑張る」だけならただの突撃隊
「封じ込める」っていうチームの約束の中で一人一人が「積極的に頑張る」とチームに連動が生まれる

佐賀県生まれの詩人よ
ドンキホーテをやめてチームの連動を頑張れ!

2011/06/04

再出発

今こそ出発点
これは、大学のある場所にかかっている
尾関宗園(おぜき そうせん)臨済宗大徳寺派 大徳寺大仙院住職の書

2011シーズンの前半が終了し
教育実習へ出発するもの
ユニバーシアードの準備が始まるもの
本当の強化が始まるもの
再起を誓うもの
いろんな再出発を迎える

1週間で頭と身体を整理しなおし
リーグまでの90日間
目的を持って過ごし
GREEN LINERSの挑戦を続けよう

2011/06/03

届かない想い

西日本はベスト8で終了

武庫川へ来て9年目
西日本はどうしてもここから先へ進めない大会でもある

昨日は0-8から
今日は0-9から
立ち上がりがさっぱり

そう簡単には負けないチームだからその後はしっかりと粘るが
勝ちたい試合には勝てない現状

全関西から西日本まで伸びたものと伸び足りないものとを見極め
もう3段階は登らないとてっぺんには届かない

一段ずつ
一段ずつ

ゴールへ向かう視線

攻撃するプレーヤーの仕事はゴールへ向かうこと
コーチの仕事はゴールへ向かわせること

いつもパスする相手を捜していた韋駄天の視線が
ゴールへと向いていた
その結果は入学以来初となる3ポイント3連発

再現する「形」や「システム」を追う視線ではなく
ゴールへと向かう視線

一番簡単なことであると同時に一番難しいことでもある
視線は自信の現れ

明日からが本当の戦い
全員がゴールへ向かえ

2011/05/30

おかげさま

自分だけではどうにもならないときがある
そんなときに仲間に助けてもらうことがある

Give and Take が世のならい

Take and Takeにならぬよう
Give and Giveにもならぬよう

おかげさまの気持ちを忘れずに
助けてもらった恩を
助けが必要になったときに返せるひとでありたいと思う

2011/05/29

背後から

1年生のシュート改善 その2
自分のシュートを真後ろからビデオ撮影された本人
「こんなにゆがんでんの?」って驚いている

自分がやっている動きを自分自身で全て正確に把握できれば超一流

ほとんどは
「やっているつもりの動き」と「自分が本当にやている動き」との間にギャップがある
頑張っているのにうまくいかない理由は,案外そんなところにあったりする

問題は,そのギャップを少しずつ少しずつ埋める努力をするかしないか

自分の身体だから自分の言うことを聞くと思ったら大間違い
「反逆身体」と言われるくらいに,自分の身体は言うことを聞かない
慣れ親しんだ動きであればあるほど,言うことを聞かない

西日本まであと2日
今を闘う上級生と未来を闘う1年生
いろんな人がいて
それぞれ「今」を一所懸命頑張ったらいい

その気

1年生が遅くまで残ってシュートの改善に取り組んでいた

慣れ親しんだ動きを修正するにはそれなりの覚悟がいる
コーチが一方的に無理矢理変えても成果は出ない

プレーヤー自身が変えたいと思ったときが成果が出やすい時

こうすればシュートが入るっていう正解はない
でも、こうすればシュートが入る確率が高くなるというノウハウはある

地道に地道に

2011/05/26

モグラたたき

チームに原則がなくなると
そこらじゅうで、ありとあらゆる問題が発生する
まるでモグラたたきのよう

チームに原則が生まれると
発生する問題が予測できるようになる
まるで追い込み漁のよう

どちらにころぶかは
一人一人がチームの原則を徹底できるかどうかにかかっている

『個』と『個』に分断されない『チーム』が強い

2011/05/23

成功する条件

努力をやめてしまうのは、「それが、いつうまくいくかわからないからだ」と書きましたが、「もうダメだ」と思ったときは、結構いいところまできていることが多いものです。
そこからもうひと頑張りできるかどうかが、明暗を分けます。
【羽生善治/棋士】
出典:[ワンマネ]1分間名言


かつて,インカレでベスト4に初めて入った先輩に
「どうやったら・・・」って聞いたら
「入るまでやめないことだよ」って言われたことと同じ


どんなことでも
成功するためには
「やめないこと」と「あとひと頑張り」
ができるかどうかなんだなぁ


昨日結果を出せなかったセンタープレーヤーが
今日のオフの朝に体育館で一人で打ち込んでいた


今シーズン目指す山の7合目までは登っている
そのために必要な身体的準備も整っている
ここから先はどんどん斜度が険しくなるが
頂上までひと頑張りを続けろ



2011/05/22

兵庫県選抜?

今日は地元の高校との練習ゲームその2(予定はその3までありますが・・・)
インターハイ予選まであと1週間
最後の調整もかねて

そんなゲームのある場面で「兵庫県選抜」を組んだ
1年生から3年生までで兵庫県の卒業生が6人いる
ちょうどポジションもうまいこと埋まっている

大学に入ってからどれだけ成長したかが試されるゲームになる
良いところも悪いところも現れる
ディナイなんてしたことなかったセンターがハイポストをディナイしたり
あっけなく破られたり
でも、さりげなくシュートを決め続けたり

GREEN LINERSにとって兵庫県はお膝元
山本コーチも地元甲子園学院の卒業生でもある
地元の卒業生がチーム内で重要な位置を占めているときは
チームにも活気があるし、応援もにぎやかになる

兵庫県選抜頑張れ!!

2011/05/21

個人の育成とチームの育成

バスケットボールはチームスポーツ
だからチームの約束が必要
優先順位とか選択肢とか・・・

味方のプレーヤーは他人だから
自分と全く同じことを考えているとは限らない
違うことを考えているプレーヤー同士が一緒にいると
交通事故が起こる

バスケットボールの練習は
1)個人を徹底して育てる練習
2)チームとして組織化する練習
の2つに別れる

どっちかだけだとそこそこにしかなれないから
両方練習する

頭のスイッチを切り替えて
今どっち?

2011/05/19

前十字靭帯断裂

月曜日にBチームの2年生の前十字靭帯が切れた
大学に入り、本当に毎日頑張っているプレーヤーだ

切れた靭帯は帰ってこないから
切れた本人は、手術→リハビリ→復帰という8ヶ月の中で
何かを学ぶしかない

しかし、失ったものに意識がいけばいくほど学ばなければならないものを学べなくなるのが現実
「不増不減」と般若心経にあるように、
何が減るのか?
何が増えるのか?
自問自答するしかない

苦しく長い時間の中で何かを学んでいって欲しいと願う
今できること、これからできることはそれしかないから
そこで学んだことは、先の人生の中で必ず自分を支える力になるから

怪我は必然と

2010年12月16日木曜日

の記事に書いた

問題は、怪我を生み出した側の人間・組織が何を学ぶかだ
怪我を生み出した側の人間・組織は本人の何倍も真剣に怪我から何かを学ばなければならない
怪我をした人間の8ヶ月の苦労を想い、それと同じ時間何かを学び続けなければならない

「怪我する人間が悪い」
「代わりはいくらでもいる」
そんな風には考えていない

しかし
「なぜこの怪我が起こったのか?」
を考え抜かない限り同じことが繰り返される

2011/05/16

挑戦することの意味

思い切って挑戦すれば、一時的に足場を失う。
だが挑戦しなければ、自分自身を失う。
セーレン・キルケゴール(デンマークの哲学者)

なんとなく手にとったIKEAの広告雑誌に載っていた言葉に
挑戦することの意味が端的に書かれていた

挑戦には不安がつきまとうと感じていた
それは、足場を失ってしまう不安感だった

今いる安定した足場にいれば安心感はある
でもそれでは自分自身に、チーム自身になんの成長も飛躍もない

体育館の壁にかかっている「常に挑戦 雑草魂」
の言葉の前半部分の意味を改めて心に留め
GREEN LINERSの挑戦を続けたい


2011/05/14

スローガンと方策

「勢いを出そう」はスローガン
スローガンをどんなに叫んでも
それで出る勢いはたかが知れている

今までの習慣を具体的に変えない限り結果は変わらない
方法を変えないで違う結果を求めるのはクレイジー

「勢いを出す」というスローガンを現実にするために
具体的な方策を考えよう

それは「形」ではなく「型」

単なる形じゃないから
当然相手に応じていろんな変形も生まれる
味方の位置によっても変形が生まれる

そんな状況の変化に対応できないようなチームでは
出せる結果はたかが知れている

工夫しよう

2011/05/12

習慣

戦いに勝つためにはいろんな情況に対応できなきゃいかん
ゲームで対応できるためには
相当のレベルで習慣化されていなきゃ使いものにならん
毎日毎日問題を克服する取り組みを行って
当たり前が当たり前に平然とできるように習慣になるまで
とにかく繰り返すしかない

良いことも悪いことも
全て習慣化される

良い習慣化が必要

2011/05/08

歴史と財産

1954 年に創部したGREEN LINERSは今年で創立57年目を迎える
57年前に創部されたOG会長はなんと現学長先生と高校時代の同級生だった

GREEN LINERSは57年間にわたる卒業生の財産である
記憶の中で輝きを放つ財産であり
先輩と後輩という縦のつながりが財産であり
同級生という横のつながりが財産であり
現役学生が今も戦い続ける現在進行形の財産でもある

その歴史の一部分を部長・監督として預かる責任
新しい歴史を積み重ねていこうという自覚
改めて感じた1日

いろんな意味で
創部60周年を迎える2014年をどう迎えるか
「明るく 学生らしく 力一杯戦う」というフラッグのもと
覚悟が必要な3年間でもある

2011/05/07

ありのまま

上位チームの映像を見比べる
いろいろな特徴が見える
あらためて自分たちの試合を見る
違いが浮き上がる

結果は必然
同じことを繰り返せば
同じ結果が生まれる

2011/05/04

いろいろな想い

バスケットボールは5人の競技
だからベンチメンバーの18人全てがコートに立てることはほとんどない

18人に誰を加えるかにも想いを巡らすし
チームを預かるHCとして日々練習をみていて
頑張っているプレーヤー全員をコートに立たせたいという想いもある

子供がコートで戦うことを楽しみに会場に駆けつけてくれるご父兄の想いもあれば
前任HCの想いや4年生の想い、下級生の想いがある

チームの未来を考えつつも
今を負けられない戦いをする現実のなかで
いろいろな想いを胸にしまって指揮をとるHCはやはり肩が凝るなぁ

2011/05/03

新しい力

お客さん扱いだった1年生が
ぼちぼち頭角を現してきた

エースセンターをブロックショットで叩き付けたり
エースガードをドライブで抜ききったり

まだまだ可能性の一端が見えたに過ぎないが
イキのいいプレーはチームを元気にさせる

2011/05/02

何を足すのか

試合は休んではくれない
シーンズンも1日1日過ぎていく
授業もあれば生活もある

そんな慌ただしい日々の中で
「自分は何を足すのか?」
を見失ってしまうことがある

今日何を積もうとしたのか?
今日は何を積めたのか?
1日の始まりと終わりに日々確認する習慣を持つこと

漫然と
昨日と同じ今日を始めたり
昨日と同じ今日で終わったりするな

2011/05/01

10点取るには

自分が試合に出て10点取る!って決めると
その中身を具体的に考えることになる

速攻でレイアップに2本突っ走り
ハーフコートオフェンスではインサイドから出されたパスで3ポイントを1本決めて
ミドルドライブとベースラインドライブでそれぞれ1本ずつねじ込む

そのためには、これの倍の数のトライを行うことになる

いずれにしても
「隙あれば点とってやる!」っていう積極性がプレーヤーには不可欠

2011/04/30

複製

コピーは複製
複製は原本よりも劣る
「継承」は複製
「創造」は原本
現状維持は退歩である

2011/04/29

年中行事

このところ4年連続で
全関西の2試合目にこけてベスト4に入れていない

切り替えて残り2試合に臨むことも年中行事

しつこく

2011/04/28

全ては心が生み出すもの

余裕、自信、安心、不安、苛立、怒り、
全ての感情は心が生み出すもの
同じ情況に対してどんな感情が生まれるのかは
その人の心の在り方次第

暗闇にお化けが現れるかもって怖がって不安に感じるのも
暗闇にはお化けなんていないから大丈夫って安心を感じるのも

全てはその人の心の在り方次第 

2011/04/25

見えるもの

毎日練習を見ているコーチ
1週間に1度チームを確認するコーチ
試合ごとにチームを眺めるコーチ
高校時代に育てたコーチ

あらためて
人によって見えるものが違うんだなぁって思う
良い悪いではなく
いろんな違いがあって面白い

そこには
期待や想いのフィルターがかかったり
過去っていう比較の対象があったり
先入観がないからこそ見えるありのままの姿があったり

明日からまた一歩ずつ

2011/04/23

今その瞬間に

フリースローでは時間が止まる
だから時間が流れているプレー以上に
過去や未来や他人の視線に意識が飛んでしまうことが多い

今その瞬間に意識をとどめ
いつもの通りの自分のショットを打つことだけに意識を向けさせる方法は
ルーティーンを持つこと以外にない

ボールを受けて
スタンスを決めて
ボールを2回ついて
・・・・
今その瞬間にすべきことのみに意識を向けてそれを実行していく

イチローや松井がネクストバッターズサークルからバッターボックスに入るまでにすること
バッターボックスに入ってから構えに入るまでにすること
全て今その瞬間に意識をとどめるための儀式

でもルーティーンに正解はない
自分が自分で自分のために創るもの

最前を尽くして放ったショットが入るのか入らないのか
それはバスケットボールの神様が決めること

プレーヤーにできることは
神様に嫌われないように
毎日ショットの技術を磨き
どんな場面でも自分が決めたルーティーンを忠実に行うことだけ

2011/04/18

学習力

チームには学習力が必要

日々
うまくいかないことがあったり
失敗したり
つまづいたり
チャンスを活かせなかったり
と、いろんなことが起こる

それでも「問題が発生する」こと自体は悪いことでもなんでもなく、あたりまえのこと
「問題が見える」ことは「問題が隠れる」ことよりもむしろ良いこと

その問題にしっかりと向き合い
一人一人が自分の頭で原因を考え
どうやったら解決できるかを考え
創意工夫してチャレンジをしてみる
そして結果が変わるのか変わらないのか

そんな努力と工夫を日々積み重ねていくことができたら
チームはきっと強くなる

失敗に立ち止まったり
つまづいて逃げ出したり
チャンスを活かせなくてあきらめたり
することなく

昨日の自分と少しでも違う今日の自分を創りだしていくこと
昨日のチームと少しでも違う今日のチーム創りだしていくこと
そんな「学習力」がGREEN LINERSに育つことを願う
そうすれば、GREEN LINERSで過ごした時間が財産になる

2011/04/11

44歳にして

44歳になった
40代は不惑の年代だが

代表チームをどう育てるか
Bチームをどう育てるか
それだけではない
授業のこと、研究のこと、委員会のこと、家族のこと

日々惑いを感じることが多いのが現実の姿

それでも、迷いなく決断していくためには
「価値観」が揺らがないことが大切なんだと思う
自分が何を最も大切にするのか?
それさえぶれずにいれば
惑いの中を道に迷わず進んでいけるんだろう

新しく迎えたコーチも一つ一つ問題を解決していってくれる
学生たちも頭をひねりながら、汗を絞り出しながら頑張っている

また明日から44歳を生きよう

2011/04/07

引き返さずに、逃げずに、諦めずに、一歩を踏み出す勇気

蒼く 優しく コブクロ 作詞・作曲:小渕健太郎 

あの日の夢を 今もずっと 追いかけ続けていたら
今ごろ僕は どこにいて 何をしていたんだろう?

ため息で錆びついたこの鍵で 今もまだ開くのかな?
信じたまま脱ぎ捨てた夢と一緒に僕を待ってる あの日のロッカー

今よりずっと蒼く 優しく見えた空
何を忘れたんだろう? 何を憶えたんだろう? 何を見つけたんだろう?
答えのない問いに 白く滲んだ空
踏み出せなかったあの道は 今ここに続いていた

何度負けても 間違っても 夢は終わりじゃない
何度勝っても たった一度の 諦めに崩れていく

見上げるほど長い上り坂 今僕の目の前に
引き返してしまえばまた 後悔だけが僕を待ってる 下り坂

心の叫びなど 誰にも聴こえない
だから笑うんだよ 涙が出るんだよ だから輝くんだよ
自分らしさを探して 誰かのまねもしてみた
何かが違うんだよ 誰にも聞けないんだよ それでも探していたいんだ

今よりずっと蒼く 優しく見えた空
何を忘れたんだろう? 何を覚えたんだろう?
何を見つけたんだろう ?
あの日よりずっと蒼く 強く信じた空
踏み出せなかったあの道は 今どこに

あの日の僕が ずっと待ってた 心の行き止まりで
少しだけ話をきいてくれるかい?
少しだけ休んでも良いかい?



2011/04/05

オフの日の体育館に響く音

練習がオフの日の体育館
同じフロアにある研究室には、いろんな音が聞こえてくる

オフの日にフロアにやってくるプレーヤーには明確な目的意識がある
走り込みを意識する者
シュートの改善に取り組む者
やらされる練習ではないからモチベーションが高い状態
特に技術の改善には長時間の試行錯誤と双方向のコミュニケーションが必要になるから
自主練習の時間はマンツーマンで指導ができる

日々の練習の前後にも隙間時間はいっぱいある
これから授業が始まると、のんびりと時間を贅沢に使うことができなくなる
「時間を創る」意識をもっともっと持って
自ら取り組む自主練習の習慣が発展するといいなあと願う

新しく加わったコーチも現役時代は必ず時間を創って自主練習に取り組んでいた
後輩たちに良い伝統を伝えていってほしい

2011/04/03

ムリ・ムラ・ムダ

ヒトとヒトが戦うのがスポーツ
ヒトがヒトを指導するのがスポーツ
だから、モノを作ったり操作したりするように計画的には進まない

そんなときに、ムリな練習をするとムラが生まれ、結局はムダな時間を費やしてしまうことになることがある

点から線へ漸増させていくことの重要性を身にしみて感じている

3歩進んで2歩さがる
それでも日々一歩ずつ一歩ずつできることを積み重ねたい


2011/03/28

身体との対話力

スピードスケートの清水宏保は、トレーニングで極限まで身体を追い込んでいた
その中で、自分自身の身体の細部に至るまで、今どの筋肉がどのくらい動いているかを感じることができたという

いける・・・意識を失う程追い込む
危ない・・・壊れる寸前でやめてダメージを最小限に抑える

水泳、陸上、スケート、etc
自分自身と向き合う種目を戦う中で磨かれる研ぎ澄まされた身体との対話力

バスケットボールは相手と競い合う種目
だから、案外自分自身の身体と対話できないプレーヤーが多い
身体を鍛える場面、技術を磨く場面、
もっともっと自分の身体との対話力を身につけてほしい

2011/03/25

バランス

練習時間は限られている
何に時間を割くか?
それが難しいと思う

地震に強い建物を建てるには基礎工事が大事なのと同じように
強いチームを作るには基礎工事が大事
脚力と走力の土台の上に全てが積み上がる

2011/03/21

繰り返す関わり

GREEN LINERSから13人の卒業生が巣立っていった
短大生としての2年
大学生としての4年
それぞれ密度の濃い時間だったと思う

卒業生の巣立ちの時期は
新しいチームが生み出される時期でもある

コーチとして、教員として
毎年繰り返される学生との関わり
その関わりの中で人が育つと同時に自分も育てられている

巣立ちと生み出しを繰り返していく仕事
この仕事の魅力でもあり苦しみでもある人と人との関わり

これから先もその関わりを続けていけたらと思う

2011/03/18

課題と実績

プレーヤーにはそれぞれ
実績(既にできていること、できたこと)と
課題(これからできるようになってほしいこと、まだできないこと)
がある

コーチはプレーヤーに対して、練習でも試合でも
課題の克服へむけて積極的にチャレンジを繰り返し試行錯誤してほしいと願っている

しかし、
課題を意識するあまり
課題が達成できない不安のあまり
自分に対して不安になり
既に達成できていること、過去にできたことまでができなくなってしまうのが一番よくない

自分の実績は自分の強み
自分の課題は自分の弱み

人と人がぶつかり合う戦いは強みでしか戦えない
強みはチームに安心感を与える
弱みはチームに不安感を与える

韋駄天、昨年度戦った実績に自信を持った上で新しい課題に取り組もう!

2011/03/17

10点からのスタート

いつものようにハーフコート4on4でのスクリーンディフェンスを始めた
今日のできは10点

防御の練習をさせる攻撃側もバタバタドタバタ

新入生も入りチームに活力が加わったが
統一感は全くなし

これから一つ一つできることを積み重ねていかなきゃ

2011/03/15

思考力と行動力

1回1回の攻撃でスコアリングプレーをどう組み立てるか?
どんな意図を持って攻めるか?
誰を優先順位の一番で攻撃させるのか?
そのためにどんなプレーをさせるのか?
これらは全て頭の中の思考の話

だから、大学生ともなれば少なからずしゃべることはできる
「今、何を考えてそのプレーをしたんだ?」
と問うと、必ず教科書的には正解の答えが返って来る

しかし、スポーツは実際に身体を動かして行うもの
だから、思考を現実に移すためには、
身体をどうさばくか?
ボールをどうさばくか?
目をどうさばくか?
といった具体的な身体の操作が必要になる

プレーヤーはゲームを外から観察する評論家ではない
だから、どうしても「わかっていること」と「できること」の間には大きな壁がそびえ立つ

意図をどう実現するか?
そこを追求し続けるのがGREEN LINERS

2011/03/14

当たり前の日常

11日以降連日TVの報道が続いている
明らかになっていく震災の被害状況

卒業生1名が参加するWJBLファイナルも2戦目以降の予定がたっていない

部員1名がプレーヤーとして、卒業生1名がテクニカルスタッフとして
参加する予定だったユニバーシアードのための強化合宿と海外遠征も中止された

GREEN LINERSは幸いにも活動を継続することができている
明日からは第2次合宿も始まる
宮城の同級生からは無事の連絡が届いた
震災に遭った家族を守るために宮城へ向かった同僚

いろんな思いを胸に秘め
当たり前の日常の中で
今できることをするしかない

2011/03/11

津波

東北で地震が起きた
観測史上最大規模
テレビに写し出される津波の映像
想像を越える破壊力
阪神淡路大震災の時も刻々と写し出される映像に言葉を失った
あの時と同じ不安
友の無事を祈る

2011/03/10

コーチの仕事

先日本学で行われたコーチングセミナーにおいて
陸上競技部駅伝チームのプロコーチ谷口氏が語った言葉の中に

「良いコーチは、噛み砕いて教える」
「優れたコーチは、選手に考えさせる」
「偉大なコーチは、選手の心に火をつける」

というのがあった

これは言葉を変えると
「わかりやすく教えること」
「でも、教えすぎないこと」
「そして、やる気を出させること」
になるのかなぁ

コーチは、時と場合に応じて
三つの仕事を使い分けていかなければいけないんだろうなと思う
そして、最も難しいのは「その気にさせること」
幾つになっても、現場の指導を続けていてやっぱりこれが一番難しいなあと感じる

2011/03/06

伸び

1週間の合宿が紅白戦で終了
新しくスタッフに加わるセリコーチも顔を出しチームの今の状態を観察した

新チームになってから8週間
主にフィジカル面の強化を積んできた

その成果は
昨シーズンは出番の回ってこなかった新2年生の伸びが著しいこと

バスケットボールの中身自体はまだまだな部分が多いが
動かなくなっていた体がもとに戻ってきた分プレーに勢いが出てきた
これでようやくスターティングメンバー争いが生まれてくる
上級生もうかうかしてられない状態になってきた

「粘り強いディフェンスから走り勝つ」
というチームのスローガンを最もよく表現できるのはどんなメンバー構成か?

次週からの競争が楽しみ

2011/03/04

伝えること

昨日から今日にかけて
総合練習の攻防練習の中身が混乱に陥った

混乱の原因はいったいなんなのか? って考え抜いた
いったん考え始めるとそのことが頭から離れなくなる

その結果行き着いた答えは
1.自分の意図を十分にプレーヤーに伝えていなかった
2.一つのメニューの中で矛盾する二つのことを要求していた
ということ

コーチは何となく練習をさせることはない
必ず試合で起こる具体的な問題場面の解決を想定して練習を創っていく

しかし、そのコーチが頭の中で行っている長時間の作業を
プレーヤーは必ずしも行っていないことをつい忘れて一方的に要求を始めてしまうことがある

ミーティングの場を使って双方向のコミュニケーションを心がけながら
コーチの頭の中で行った作業を、もう一度学生にも同じように考えてもらった

伝えることの難しさを感じるが
コミュニケーションの量が一定量を超えたら
ある時すべてが結びついてくると信じて
伝え続けたい

2011/03/03

今日の問題

練習の計画は立てる
でも今日の問題を今日解決できないときがある
そんな時に
「じゃあ明日」とするときもあれば
「今日中に解決するぞ」ってときもある

体力の問題は
「じゃあ明日」ってする
それは、今日どんなに頑張っても身体的な問題はそう簡単には解決しないから
刺激に対して体が適応するには少なくとも8週間はかかる

でも技術的な問題や戦術的な問題は
「今日中に解決するぞ」ってなる
それは、動きのこつや、考え方は、何か一つが変わることで劇的に変わることがあるから

どちらも、ゲームで使えるレベルになるためには
ずっとずっと長い時間がかかる

「継続性の原則」「反復性の原則」そして「波状性の原則」を忘れずに
1日1日を大切に過ごしていきたい

2011/03/01

工夫

cutに一工夫
catchに一工夫
pivotに一工夫
stopに一工夫

を要求しているといろんなことをやり始めた
cutシリーズ
・バックドア
・ボタンフック
・ロール
・Vカット
・Lカット
catchシリーズ
・シュートキャッチ
・ムービング
pivotシリーズ
・クロスオーバー
・ジャブステップ
・エクスプロージョン
stopシリーズ
・後ろ向き前回り

まだまだ、攻撃の最中にどこに工夫を加えていいのかわからないプレーヤーもいる

準備されたフォーメーションという動きの形に頼ったバスケットボールなんて通用するレベルが限られている
厳しい戦いの最後に決着をつけるのは個人技の世界

今のうちに自分の個人技を棚卸ししておくこと

目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...