2011/03/28

身体との対話力

スピードスケートの清水宏保は、トレーニングで極限まで身体を追い込んでいた
その中で、自分自身の身体の細部に至るまで、今どの筋肉がどのくらい動いているかを感じることができたという

いける・・・意識を失う程追い込む
危ない・・・壊れる寸前でやめてダメージを最小限に抑える

水泳、陸上、スケート、etc
自分自身と向き合う種目を戦う中で磨かれる研ぎ澄まされた身体との対話力

バスケットボールは相手と競い合う種目
だから、案外自分自身の身体と対話できないプレーヤーが多い
身体を鍛える場面、技術を磨く場面、
もっともっと自分の身体との対話力を身につけてほしい

2011/03/25

バランス

練習時間は限られている
何に時間を割くか?
それが難しいと思う

地震に強い建物を建てるには基礎工事が大事なのと同じように
強いチームを作るには基礎工事が大事
脚力と走力の土台の上に全てが積み上がる

2011/03/21

繰り返す関わり

GREEN LINERSから13人の卒業生が巣立っていった
短大生としての2年
大学生としての4年
それぞれ密度の濃い時間だったと思う

卒業生の巣立ちの時期は
新しいチームが生み出される時期でもある

コーチとして、教員として
毎年繰り返される学生との関わり
その関わりの中で人が育つと同時に自分も育てられている

巣立ちと生み出しを繰り返していく仕事
この仕事の魅力でもあり苦しみでもある人と人との関わり

これから先もその関わりを続けていけたらと思う

2011/03/18

課題と実績

プレーヤーにはそれぞれ
実績(既にできていること、できたこと)と
課題(これからできるようになってほしいこと、まだできないこと)
がある

コーチはプレーヤーに対して、練習でも試合でも
課題の克服へむけて積極的にチャレンジを繰り返し試行錯誤してほしいと願っている

しかし、
課題を意識するあまり
課題が達成できない不安のあまり
自分に対して不安になり
既に達成できていること、過去にできたことまでができなくなってしまうのが一番よくない

自分の実績は自分の強み
自分の課題は自分の弱み

人と人がぶつかり合う戦いは強みでしか戦えない
強みはチームに安心感を与える
弱みはチームに不安感を与える

韋駄天、昨年度戦った実績に自信を持った上で新しい課題に取り組もう!

2011/03/17

10点からのスタート

いつものようにハーフコート4on4でのスクリーンディフェンスを始めた
今日のできは10点

防御の練習をさせる攻撃側もバタバタドタバタ

新入生も入りチームに活力が加わったが
統一感は全くなし

これから一つ一つできることを積み重ねていかなきゃ

2011/03/15

思考力と行動力

1回1回の攻撃でスコアリングプレーをどう組み立てるか?
どんな意図を持って攻めるか?
誰を優先順位の一番で攻撃させるのか?
そのためにどんなプレーをさせるのか?
これらは全て頭の中の思考の話

だから、大学生ともなれば少なからずしゃべることはできる
「今、何を考えてそのプレーをしたんだ?」
と問うと、必ず教科書的には正解の答えが返って来る

しかし、スポーツは実際に身体を動かして行うもの
だから、思考を現実に移すためには、
身体をどうさばくか?
ボールをどうさばくか?
目をどうさばくか?
といった具体的な身体の操作が必要になる

プレーヤーはゲームを外から観察する評論家ではない
だから、どうしても「わかっていること」と「できること」の間には大きな壁がそびえ立つ

意図をどう実現するか?
そこを追求し続けるのがGREEN LINERS

2011/03/14

当たり前の日常

11日以降連日TVの報道が続いている
明らかになっていく震災の被害状況

卒業生1名が参加するWJBLファイナルも2戦目以降の予定がたっていない

部員1名がプレーヤーとして、卒業生1名がテクニカルスタッフとして
参加する予定だったユニバーシアードのための強化合宿と海外遠征も中止された

GREEN LINERSは幸いにも活動を継続することができている
明日からは第2次合宿も始まる
宮城の同級生からは無事の連絡が届いた
震災に遭った家族を守るために宮城へ向かった同僚

いろんな思いを胸に秘め
当たり前の日常の中で
今できることをするしかない

2011/03/11

津波

東北で地震が起きた
観測史上最大規模
テレビに写し出される津波の映像
想像を越える破壊力
阪神淡路大震災の時も刻々と写し出される映像に言葉を失った
あの時と同じ不安
友の無事を祈る

2011/03/10

コーチの仕事

先日本学で行われたコーチングセミナーにおいて
陸上競技部駅伝チームのプロコーチ谷口氏が語った言葉の中に

「良いコーチは、噛み砕いて教える」
「優れたコーチは、選手に考えさせる」
「偉大なコーチは、選手の心に火をつける」

というのがあった

これは言葉を変えると
「わかりやすく教えること」
「でも、教えすぎないこと」
「そして、やる気を出させること」
になるのかなぁ

コーチは、時と場合に応じて
三つの仕事を使い分けていかなければいけないんだろうなと思う
そして、最も難しいのは「その気にさせること」
幾つになっても、現場の指導を続けていてやっぱりこれが一番難しいなあと感じる

2011/03/06

伸び

1週間の合宿が紅白戦で終了
新しくスタッフに加わるセリコーチも顔を出しチームの今の状態を観察した

新チームになってから8週間
主にフィジカル面の強化を積んできた

その成果は
昨シーズンは出番の回ってこなかった新2年生の伸びが著しいこと

バスケットボールの中身自体はまだまだな部分が多いが
動かなくなっていた体がもとに戻ってきた分プレーに勢いが出てきた
これでようやくスターティングメンバー争いが生まれてくる
上級生もうかうかしてられない状態になってきた

「粘り強いディフェンスから走り勝つ」
というチームのスローガンを最もよく表現できるのはどんなメンバー構成か?

次週からの競争が楽しみ

2011/03/04

伝えること

昨日から今日にかけて
総合練習の攻防練習の中身が混乱に陥った

混乱の原因はいったいなんなのか? って考え抜いた
いったん考え始めるとそのことが頭から離れなくなる

その結果行き着いた答えは
1.自分の意図を十分にプレーヤーに伝えていなかった
2.一つのメニューの中で矛盾する二つのことを要求していた
ということ

コーチは何となく練習をさせることはない
必ず試合で起こる具体的な問題場面の解決を想定して練習を創っていく

しかし、そのコーチが頭の中で行っている長時間の作業を
プレーヤーは必ずしも行っていないことをつい忘れて一方的に要求を始めてしまうことがある

ミーティングの場を使って双方向のコミュニケーションを心がけながら
コーチの頭の中で行った作業を、もう一度学生にも同じように考えてもらった

伝えることの難しさを感じるが
コミュニケーションの量が一定量を超えたら
ある時すべてが結びついてくると信じて
伝え続けたい

2011/03/03

今日の問題

練習の計画は立てる
でも今日の問題を今日解決できないときがある
そんな時に
「じゃあ明日」とするときもあれば
「今日中に解決するぞ」ってときもある

体力の問題は
「じゃあ明日」ってする
それは、今日どんなに頑張っても身体的な問題はそう簡単には解決しないから
刺激に対して体が適応するには少なくとも8週間はかかる

でも技術的な問題や戦術的な問題は
「今日中に解決するぞ」ってなる
それは、動きのこつや、考え方は、何か一つが変わることで劇的に変わることがあるから

どちらも、ゲームで使えるレベルになるためには
ずっとずっと長い時間がかかる

「継続性の原則」「反復性の原則」そして「波状性の原則」を忘れずに
1日1日を大切に過ごしていきたい

2011/03/01

工夫

cutに一工夫
catchに一工夫
pivotに一工夫
stopに一工夫

を要求しているといろんなことをやり始めた
cutシリーズ
・バックドア
・ボタンフック
・ロール
・Vカット
・Lカット
catchシリーズ
・シュートキャッチ
・ムービング
pivotシリーズ
・クロスオーバー
・ジャブステップ
・エクスプロージョン
stopシリーズ
・後ろ向き前回り

まだまだ、攻撃の最中にどこに工夫を加えていいのかわからないプレーヤーもいる

準備されたフォーメーションという動きの形に頼ったバスケットボールなんて通用するレベルが限られている
厳しい戦いの最後に決着をつけるのは個人技の世界

今のうちに自分の個人技を棚卸ししておくこと

合宿初日

合宿初日が終了

速攻では「個性を活かしたpush」がテーマ
ボールを確保してからどれだけ早く速くシュートを創れるか
レイアップかポストアップで攻撃することが目標

ハーフコートでは「攻撃のテンポを上げること」がテーマ
3人目の動きを強調しながらキャッチングに一工夫を加えて先手を取れるか
ボールをレシーブする前に相手とスペースを観察してキャッチングに意図を持つことが目標

ディフェンスでは相手を1/8コートに封じ込めることがテーマ
相手に対応するのではなく攻撃的にボールをコートの隅に追い込めるか
一旦封じ込めたボールを逃がさないことが目標

最終日のゲームでどこまで表現できるか
創意工夫して取り組んでほしい

目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...