2011/11/29

一人一人の可能性

4年生がいない練習コート.3年生以下12名でゲームをしてみる.
新戦力を迎える前に,今この時期の戦力で戦うと何が起こるのか.
眺めてみる.

スタートが4人入れ替わる新チーム.
だからこそ,全員がフラットで競争できる.
チームが新しくなり,関係性が変わる中で,一人一人自分にどんな強みがあって,どんな弱みがあるのかを再確認する.一人一人担う役割は新チームになると変わってくる.
とにかく,「自分の居場所を勝手に決めずに競い合う」こと

また,毎日必ず練習日誌を書き留めているというプレーヤーが意外に少ないことに驚いた.
1日でゲームに必要な全てのことを練習することはできない.
だから練習内容はA→B→C→・・・と期間によって少しずつ変化する.
そしてまたA'→B'→C'→・・・といった具合に繰り返しながら,全体として少しずつ向上させるスパイラルなイメージだ.

しかし,練習を振り返って書き留める習慣がなければ,積み重なるのは難しい.
BをやっているときにAを忘れ,CをやっているときにBを忘れ,・・・再びA'に戻ったときには既にAがなくなっている.そんな感じになってしまう.


夜,毎日10分でいい,今日の自分を振り返る時間を作り,明日の自分を思い描いて欲しい.そうすれば,きっと新チームは旧チームを超えることができる.
かつて4年間毎日毎日愚直に練習を書き留めた先輩がいた.
最初のできは悪いが,気がつくとできるようになっている.そんな取り組みだった.
日々振り返り続けた積み重ねは,最後のインカレで結実した.
とにかく,「日々振り返り,昨日の自分に今日は勝つ」こと

2011/11/27

坂の上の雲

今日は13:00からBSプレミアムにて「坂の上の雲」を一挙放送している.
午後はずっと観ている.
かつて,小説「坂の上の雲」を読んで,司馬遼太郎が描く様々な「指揮官」の姿に,指揮官としてのコーチいかにあるべきかを考えさせられた.だから,ブログタイトルを「坂の上の夢」にした(笑).

秋山真之:
「よき指揮官とはなんでしょうか。あしにはそれがようわからんのです。少将はご自分の出した命令を後悔したことはありませんか。」
東郷平八郎:
「おいも人間じゃ。そいはおはんと同じじゃ。悩みや苦しみと無縁ではなか。じゃっどん、将たるもの自分の下した決断を神の如く信じらんにゃ兵は動かせん。決断は一瞬じゃが、正しい決断を求めるならその準備には何年、何十年とかかろう。よか指揮官とは何か。犠牲になった兵のためにも、よう考えてほしか。」

司馬遼太郎は秋山好古を評してこう記している.
「好古は同時代のあらゆるひとびとから、『最後の古武士』とか、戦国の豪傑の再来などと言われた。しかし本来はどうなのであろう。勇気はあるいは固有のものではなく、彼の自己教育の所産であったかのように思われる。」

インカレが終わり,様々なことを振り返る.
終わってから考えても2011シーズンは戻ってこない.
しかし,「考え抜くこと」は自分自身の個性でもあり,弱みであると同時に強みでもある.2012シーズンにHead Coachとして一瞬の正しい決断ができるようになるために,決断を信じきる自分を創るために,積み重ねる.

2011/11/24

成長

MWU GREEN LINERSは二つの成長を促す.
1)人としての成長.
2)プレーヤーとしての成長.

昨晩はインカレの敗戦をうけて,宿泊ホテルにて最終ミーティングを実施.
学生バスケットボールにピリオドを打った大学4年生と短大2年生が一人ずつ1年間を振り返り想いを語った.
一人一人の語りに耳を傾けながら,1)を感じる.GREEN LINERSで仲間と共に過ごした時間は,知らず知らずのうちに学生を成長させていた.
だからこそ,2)を十分に達成できなかった監督1年生(日女体の監督3年は遠い過去の話・・・)の自分に悔いが残り,言葉を失う.

縁により大学院修了後すぐに24歳で大学という職場に立った.
夢中で学び,夢中で指導し,夢中で突っ走っていた頃だ.
44歳を迎えた今シーズン,改めて当たり前のことに気づかされた.
それはコーチ自身が
1)人としての成長
2)コーチとしての成長
を求め続けない限り,学生に二つの成長を納得いくレベルで達成させることはできないということ.

自分自身が立ち止まったまま,学生に前に進むことを要求していても本当の前進はない.
自分自身が変わらないまま,学生に変わることを要求しても本当の変化はない.
学生の成長は自分自身の成長の先にある.

また今日から.再出発.

2011/11/23

2011シーズン学生バスケットボール最終試合

インカレが2試合目で終了した.
たくさんの方々の声援を受けての戦い.
前半は本当によく戦ってくれた.
しかし後半の失速.
これを越えることができなかった今シーズンのGREEN LINERS.
心の問題.体力の問題.技術の問題.戦術の問題.
指揮官として克服できなかった一つ一つが頭を駆け巡る.
チームは監督の生き写し.

チームが失速するのは監督が失速するから.

監督が越えられなければチームは越えられない.

2011シーズンは終了.
今年の4年生は、
1年次:3位.
2年次:初戦敗退.
3年次:5位.
4年次:2回戦敗退.
集大成である最後のシーズンに結果を出せなかったことに対して,指揮官として何よりも責任を感じる.チームを創ることの難しさ.人を育てることの難しさ.人と人とが戦うことの厳しさ.敗戦の悔しさ.

今日まで応援を頂いた全ての関係の方々に感謝申し上げます.
学生達は明日帰阪.

2011/11/18

力作!

Bチームを一人で支えてきた4年生が力作のモチベーションビデオを作った。
Good play集。
学年からのメッセージ。
サエさんからのメッセージ。
チームの想いが一つになる瞬間。

明日出発。

2011/11/16

2倍速⇄スロー

インカレ出発3日前。
授業や会議の合間にVIDEOを見ることが多い。
見たいVIDEOはたくさんある。過去のもの,今のもの,相手のもの,自分たちのもの・・・
最近は2倍速で映像を見ることが増えた。
最初は単純に時間を短縮したかっただけ。
でも,2倍速は面白い!ってことに気がついた。

ノーマルよりもよく伝わってくる情報がある。
映像を追っかける脳内処理速度も上がる。
ノーマル再生に戻した時には,予測力も上がっている(笑)
そういえば,英語のスピードラーニングってのもあったっけ。

確かにスローの方が確認しやすい情報もある。
相手の配置。軸足。スクリーンの角度・・・
そんなことを確認する時には,一時停止やスローにする。

皆さん。是非2倍速を体験してみてください。
面白い感覚ですよ。

そのまま練習に出たら・・・選手のプレーの遅いこと遅いこと。
必死にやってるんだけど,さすがに2倍速にはかないません(笑)

2011/11/15

点と線

Steve Jobs氏のスタンフォード大学でのスピーチの一節
「先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。何かを信じなければならない。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。この手法が私を裏切ったことは一度もなく、私の人生に大きな違いをもたらした。」

むのたけじ氏の詩集たいまつの一節
「過去を回想しても追慕してもむなしい。そのかわり自分で踏み歩いてきた経験の上にどっしりと腰をすえて四周を見つめると、過去に見えなかったものが見えてきて、聞こえなかったものが聞こえてくる。味わったことのなかった味わいを全身で味わうことができる。」

いずれも同じ。
「今を精一杯に生き抜くこと」
そのことだけが、自分の通ってきた道を意味や価値のあるものにするということ。
「道草・より道・回り道」に意味を見いだすのも、無意味を見いだすのも自分自身。

2011/11/13

追い込み

インカレ直前。
最後の公式戦(兵庫県学生選手権)を優勝で終了。
関学との決勝は最高の前半と最悪の後半。
どっちも武庫女。

インカレでは後半も最高の武庫女が出せるよう、
一人一人「私が武庫女を担うんだ!!」っていう心意気を強く持とう!

2011/11/10

先生に言われたこと

バスケットボール部の卒業生で大学院に進み,学位の取得を目指しながら頑張っている助手さんがいる.

昨日,「大学時代に言われたことや指導されたことで何か自分の中に残ってるものあるか?」って話をしたら,「私は先生に『おまえは先見性がない!』って言われたことを今でも覚えてるんです.バスケットボールを終わって社会人になった今も,そのことを考えています.」という答えが返ってきた.

私は,彼女にそのことを言った記憶がない(笑)
でも,彼女のプレーを振り返ってみると,予測がなくて,いつも後から後からプレーを追っかけるから全て後手に回ってしまっていた姿が思い浮かび,その言葉を使って指導したのも確かだろうなって思った.

次に何が起こるか?
目指すゴールは何か?
常に予測しながら,常に見据えながら,そこから逆算して今何をするかを考えて動く.
そう考えながら日々仕事に取り組んでいるとのこと.
無意識に発する自分の言葉が学生を傷つけたり,勇気づけたり,考えさせたり,悩ませたり,いろいろしているんだろうなって思う.

コーチングの目標が「試合での勝利」や「上達」であることは間違いない.
日々その目標を達成できるように頑張る.
でも,コーチングの先には「そのことを通じて学んで欲しいこと」という目的がある.

私自身も,大学時代の恩師(研究面の恩師,バスケットボールの恩師)の言葉や姿勢から,大切な財産を一杯授かったと思っている.あの時にはわからなかったけれども,今ならよくわかるということもたくさんある.

GREEN LINERSの学生達が,社会人になった時,指導者になった時,親になった時,
「あのとき言われたことの意味が,今だからよくわかる」って時が来てくれたらいいなぁって思う.

2011/11/08

跳べ!!

インカレも近づいてきた。
ここからできることは、チームの方針をきちんと決めること。
個々のプレーヤーの強みを徹底的に引き出すこと。
チームの一体感を高めること。
チームに勢いを出すこと。

182cmの未完の大器。
とにかく空間を確保して跳べ!!

そうすればヒロインになれる!!

2011/11/04

大黒柱

GREEN LINERSの大黒柱は主将。
大黒柱はどんなことがあってもびくともしないのが理想。
しかし、そこは人間だから、揺れることもあれば倒れそうになる時もある。

そんな時こそ、柱と柱をつなぐ「梁(はり)」の役割が本当に大切になる。
四隅に立つ柱4本と中央に立つ大黒柱がしっかりと自立し、かつ柱と柱をつなぐ梁が強固であれば、建物は絶対に崩れない。

梁はコミュニケーション。
最後に1点勝ち側に回るために必要になるのはきっと「大黒柱を支えるコミュニケーション」だ!

2011/11/03

いくぞ〜!

インカレの組み合わせが決定。
女子組み合わせ.pdf
残された時間、できることをやりきって東京に乗り込むぞ!

2011/11/02

めきめきと

今は,フォワードを誰が担うか競争中。
今日はリーグ戦で悔しかったプレーヤー達が頑張って成果を出した。

これをオールコートのラリーの中で出せればインカレの舞台が待っている。
出し切れ!!

2011/11/01

ポジティブ

「やる」と決断したら,プレーヤーの顔つきがポジティブになってきた。

あとは,チーム内での「共有」だ。
いろんなことをもっともっと共有しよう。

プレーヤー同士,プレーヤーとスタッフ,
上級生と下級生,アウトサイドプレーヤーとインサイドプレーヤー,
スターティングメンバーと控えメンバー,

そうすれば各自がもっともっとすっきりさわやかになる。

目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...