2011/12/30

往く年来る年

2011年があと1日で終わる。
コーチという立場で学生バスケットボールに関わり始めたのは23歳。
今が44歳。そう考えると20年以上大学生と関わってきたことになる。
その間、本当にたくさんの学生に出会ってきた。

2012年はGREEN LINERSに関わって10年目という節目の年。
学生バスケットボールとは何か?
学生バスケットボールにかける想いとはなにか?
学生バスケットボールをコーチングするとはどいういうことなのか?
を改めて見直す時期なのかもしれない。

多様な選択肢がある時代。
すぐそこに楽しみがある時代。
人と人とがデジタルで繋がる時代。

時代が変わり、人が変わり、想いが変わる。
2012年があと1日で始まる。

2011/12/28

何が変われば・・・

バスケットボール界。
ウインターカップで東京体育館は賑わっていた。
しかし代表チームは男女ともにアジアを突破できていない。

何が変われば、結果が変わるのか?
 試合環境? 練習環境? タレント発掘環境?
誰が変えれば、結果が変わるのか?
 協会?、コーチ?、プレーヤー?

多分全部の環境。
多分全員の当事者意識。

缶詰会議

JBA指導者育成委員会の缶詰会議の1日目が終了。
指導者育成に関わる人々の想いを共有する時間。

皆の想いは
「全ての活動は Team Japan が世界で活躍することに繋がっていること」

バスケットボールの全体像とは何か?
幹は何か?
どんな段階で?

指導資格とは何か?
指導対象は?
指導レベルは?

発せられる問いに対して、一つずつ答えていく作業が明日も続く。

2011/12/26

臆病に

長身者は怪我が多い。
筋力の問題。
調整力の問題。
柔軟性の問題。
一杯抱えているから。

そこに合わせてチームのトレーニング強度や量を決めてしまうと
結果的にチーム全体としては不足になってしまう。

昨シーズンは怪我での戦線離脱が続いた。
「壊さずに」という気持ちがあるから、
練習の設定が臆病になっている。

2011/12/24

最後の戦い

高校3年生にとって,ウインターカップは高校時代最後の大会。
大学生にとってのインカレと同じ。

インカレよりも素敵にライトアップされた舞台。
その最後の舞台での活躍を目指して打ち込んできたはず。
その「過程」と「結果」の中で,「人として」「競技者として」様々な経験を積み,成長来てきたはず。

来年度GREEN LINERSに加わってくれるプレーヤーの中で3人が舞台に立っている。
皆,全力を出し切っている。2人は今日も戦いを続けることができる。
試合である以上,勝ち負けがつき,一つの結果が出る。
毎日半数のチームが最後の戦いを終わっていく。

高校3年間という過程の中で自分自身が何を得たのか?
一つの結果が出た後は,じっくりと振り返る時間を作って欲しいと思う。

「今の試合」を観ながら,「入学後の試合」をイメージする。

2011/12/20

おなか

スターティングメンバーが4人も卒業する。
残った1ポジションも,シーズン中にあれやこれや移り変わったことを考えると,ほぼ全員が出直し状態。
そうなったら,徹底して出直すことに決めた。
そこで,まずは全ての基本であるお腹に力を入れることから出直し。
「ドローイン(draw in)」
今まで,お腹に力を入れるのは腹直筋だと思っていたプレーヤー達が苦労しながら腹横筋への力の入れ方を探す。お腹の中の風船を膨らまして力を入れていた方法から,お腹の中の風船をしぼませて力を入れるという正反対の方法になるのだが,頭の中は????でお腹がまったく言うことを聞かないようだ。気がつくとお腹が膨らむ。
なんともまぁ,緩んだ練習時間がながれていくが,自分のお腹一つ自分でコントロールできない。「あれー」とか「えー」とか「ふーっ」とかいろいろ工夫してみるが,なんと定まらない様子。

徹底して身体を整え直し,強化を進めていきたいと思う。
でも,5対5から遥かに遠い体幹からの調整が,果たしてどこまで今年のチームを強くするのか?
自問自答しながらも,出直すことを決めた。

2011/12/19

小さな進歩の眺め方

プレーヤーは個人内で小さな進歩を繰り返す。
それは積み重なって,いずれ大きな進歩へとたどり着く。

目の前に現れるプレーヤーの小さな進歩。
それは,昨日のプレーヤーと今日のプレーヤーを比較する個人内という視点で見ると着実な進歩であると同時に,目標とする戦いで通用するかしないかを基準とする個人間という視点で見るとまだまだたどり着いていない不足でもある。

NHKプレミアムで放送されたいた「たけしのアートビート」で取り上げられていた,金槌1本で神業的に刀を作り上げる日本刀の鍛冶職人は,鋼の固まりの中に出来上がる刀の姿が見るという。「叩き上げ」「焼き入れ」という言葉が,職人の技と密接に結びついた言葉である事が良くわかる。

プレーヤーの小さな進歩を,確実な進歩であると評価し,プレーヤーに寄り添いながら成長を後押しする役割はAssistant.coachに預け,Head coachとしてあくまで,プレーヤーの中に目標の姿を見いだし,その未だ現れていない姿に対しての不足部分を要求し続けるという立場をとろうと思う。

「できる事だけを集めて戦う」こともコーチの技ではあるが,それで到達できる域には限界があった。
「できない事をなんとしてでもできるようにして戦う」ことこそがコーチという職人の本当の技なんだと思い定め,また明日から。

2011/12/16

卒業生の意地

今日で,大学4年生と短大2年生の最後の練習が終了した。
卒業生チームと現役新チームが2週間毎日ゲームを戦ってきた。
今日はその最後の日。10分を2ゲームのみと決めてスタート。
後輩の勢いと先輩の意地のぶつかり合い。
観ていて面白い。
新チームの進歩が卒業生を上回るか・・・というぎりぎりのところで,
先輩の意地が勝る。
ぎりぎりで見せる先輩達の「負けられない戦い」での集中力。
果敢に後輩が戦いを挑むが,ぎりぎりでゴールに嫌われるシュート,ファールになるルーズボール。

ほんの後一歩届かずに最終ゲームが終了。
全力で壁になってくれた卒業生達に感謝。
後一歩の差を埋めるのは簡単なようで難しいもの。

これから1シーズン。先輩達を超えるために日々練習に打ち込もう。

2011/12/11

楽しい時間

今日は午前中に兵庫県協会の指導者育成講習会。
講師とチームは前監督に預け,講習会のお手伝い。
兵庫県指導者育成委員会の委員長先生が,動きや技術に詳しい。
いろんな話題で盛り上がる。
チームを人に預けて外から眺めていると,いろんな事が見えてくる。
「あれができてないなぁ」とか「あそこが弱いなぁ」とか「意外にいいなぁ」とか。
次週の課題も見えてくる。

午後は,高校2年生の両親に会いに。
ウインターカップにも出場するが本人はまだまだ進路未定なご様子。
しかし,お父さんもお母さんも愉快壮快で面白い時間を過ごす事ができた。
ウインターカップは東京に観戦予定。
武庫女にやってくる高校3年生の活躍を楽しみにすると同時に,未来を担う高校2年生の原石探しも楽しみ。

2011/12/10

刺激

WJBL1でプレーする卒業生の試合を久しぶりに見た。
頑張っている卒業生には刺激を受ける。
「諦めないこと」が信条の卒業生。

夏の合宿でお世話になっているTOYOTAの試合も見た。
厳しく指導されているチームには刺激を受ける。
「優勝すること」が今年の悲願。

どちらからもいい刺激を受けた。
コーチングには「忍耐」が必要。
その忍耐ができずにすぐにキレてしまうのは修行が足りない証拠。
今日の刺激を忘れずに,目標を定めて着実に一つずつだな。

2011/12/08

GREEN LINERSの成功のピラミッド

大学院の授業でjohn woodenの成功のピラミッドを使い,コーチングフィロソフィーの話をした。
そうすると,じゃあ自分自身が考える成功のピラミッドってどんなんだろう? って改めて疑問になった。

GREEN LINERSの指導を通して,自分自身はどんなkey wordを学生に伝えていきたいのかを考えて並べてみた。とりあえず version 1→2 って感じです。


2011/12/06

胸を借りる

インカレが終わって初めて,4年生が練習に戻ってきた。
Bチームの最後の大会がある18日までの2週間,週に4回参加する。

1on1, 2on2, 4on4, game・・・と,
自分が目標とする先輩を自ら指名して後輩が先輩に挑んでいく。

久しぶりに練習に出た先輩を後輩がやっつけて「よっしゃ〜!!」っていう場面があったり,さすがっ!とか,うまいっ!とか,速っ!!とか,声でかっ!!とか思わせる先輩のプレーがあったりで,なかなか面白い1日が終了。

量や強度については,先輩を気遣って少し少なめに。
徐々に上げながら,後輩達の挑戦を受け止め,はじき返して欲しい。
それが,後輩達に残せる最大の財産。

2011/12/04

はじけた元気さ!

今日はウインターカップに出場する高校生チームと練習ゲーム.
10分を6本.
新チームの12名で引き受ける.
とにかく高校生が元気元気.声は研究室まで届いてくる.
アップから走る走る,足もよく動く,よく跳ぶ.

一方の大学生達は,バランスやスタンスの確認等,新しく加えたどちらかというと「静的」で「正確性」を求める動きを消化していくので,自然と意識は自分の内側に向いていく.
そうなると,高校生のようなはじけた元気さや出し切る感は出てこない.アップを観ていても全然強そうじゃない(笑)

それでも戦いが始まるとスイッチが入る大学生たち.
今シーズンの最終大会を迎える高校生と,これから始まる大学生の目的の違いがはっきりと出て面白かった.

「強そう!!」って思えるチームになるにはどのくらいかかるんだかわからんが,地道に地道に.
来週はもう少しはじけた元気さが出てくるといいな.

2011/12/03

ホームページ移転

武庫川女子大学GREEN LINERSの公式ホームページを移転しました.
AppleがmobilemeからiCloudへ移行し,ホームページサーバとして機能しなくなったため,NTT CommunicationsのBizホスティングへ乗り換えました.

旧URL:http://web.me.com/coach_s/Go_Up_GREEN_LINERS/
新URL:http://basketballcoachs.ec-net.jp/greenliners/

今後ともGREEN LINERSを応援いただきますようお願い申し上げます.

目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...