2013/12/31

2013年

2013年が暮れていく

日女体大で6年(アシスタント3年ヘッド3年)
神奈川大で1年(ヘッド1年)
武庫川女子大で11年(アシスタント8年ヘッド3年)
19年のコーチング現場

どれだけの試行錯誤ができたんだろう

2014年は「初心禅心(Beginners mind, Zen mind)」で
再起を図りたいと思います

2013/12/08

ボールを持ったらシュートを打ちたくなる!

今日は、兵庫県バスケットボール協会主催の、JBA公認D級ライセンス取得のための講習会講師の機会をいただきました。
午前中講義3科目
午後実技講習4科目

午後の実技では開始15分前から皆さんボールを使ってシュートをうったりドリブルしたり………やる気まんまん😄

モデルを使わずに受講生自らが動いて
遊びを使った導入
得点を取る技術(シューティング)
ボールコントロール
などを実践しました

こんなに積極的に体を動かす受講生コーチは初めてでした!
兵庫県の未来は明るい!

遊びを使った導入では、本気で鬼ごっこを走り回る姿に思わず
「怪我しないでくださいよ!」って声をかける必要が出たくらいでした

夢中になって
大人が遊んだり、技術に取り組んだりする姿に感動の1日でした!

2013/12/02

出会い

「本当にいいガードって、育てるって言うよりも出会うんじゃないかな」

先日の京都協会での義務研修
受講されていた大先輩から研修後にいただいた珠玉の一言

出会っていながらも
その出会いを活かせずに磨けなかった自分を反省し
新しい出会いを活かせるように自分を磨こう

磨く

玉磨かざれば光なし

磨くとは削ること
それは引き算
着飾ってデコレーションすることではないな
これは足し算

布で拭いてても撫でててもダメだな
汚れは落ちて光るかもしれないけれどもそれは輝きとは違うな

余分な部分はノミで削り落とす
正確な角や丸みをヤスリで正確に出す

ノミやヤスリは玉よりも固くなきゃ磨けっこないんだから、玉磨く前に道具を見直さなきゃいかんな

己自身を

2013/11/24

2013シーズン

2013シーズンのインカレが松蔭大学の優勝で幕を閉じた
大阪体育大学の二連覇の夢は断たれた

1松蔭大学(関東2位)
2大阪体育大学(関西1位)
3白鴎大学(関東1位)
4早稲田大学(関東3位)
5拓殖大学(関東4位)
6専修大学(関東5位)
7愛知学泉大学(東海1位)
8西南女学院大学(九州1位)

というベスト8の顔ぶれ
関東の上位5つが入っている

決勝は松蔭大学の絶対的エースが39点をたたきだした

では
GREEN LINERSには何ができるのか
木曜日から4日間ずっとコートを眺めていた
原点回帰だな

2013/10/05

行ったり来たり

国体期間中
GREEN LINERSのヘッドコーチから
ALL HYOGOのアシスタントコーチへ

当然の如く責任分担が変わる
ウォーミングアップについて積極性を出させたり動きの確認や重要なプレイの点検もやる
ゲーム中は選手交代や戦術の変更といった意識はなく
眼前に繰り広げられる現象そのものに集中する
プレーヤーにかける言葉も変わる

23歳でコーチを始めてから
いろんな機会でアシスタントコーチとヘッドコーチを行ったり来たりしている

そんな中で
学習欲・達成欲・分析思考・原点思考・内省
といった自分の資質の長所や短所についても
新たな発見があって面白い

明日は国体のポイントがとれるベスト8入りをかけた戦いが10時から始まる
役割に徹し
成果を出そう

2013/09/27

ありのままの自分

http://www.strengthsfinder.com
というサービスがあり、Web上の質問に答えていくと、リーダーに備わっている
「実行力の資質:9資質」
「影響力の資質:8資質」
「人間関係構築力の資質:9資質」
「戦略的思考力の資質:8資質」
という大きな4つの領域に分類される計34の資質の中から「自分だけの特徴的な資質」として上位5項目が出力される(最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたったひとつのこと‥…等の書籍を購入してアクセスコードを入力しないとできませんが…)

その結果、自分の資質として
学習欲(戦略的思考力の資質)
達成欲(実行力の資質)
分析思考(戦略的思考力の資質)
原点思考(戦略的思考力の資質)
内省(戦略的思考力の資質)
が出力された
改めてそうだなぁ……って思う
いい意味でも悪い意味でも
「戦略的思考力の資質」が5つのうち4つを占めて残りの一つが「実行力の資質」
「影響力の資質」と「人間関係構築力の資質」の領域に含まれる項目が上位にはない

自分の資質を変え、別の人間になる努力をどんなにしても良い結果は得られないという
成功している人を真似て、自分とは違う努力の仕方をしても良い結果は得られないという

良い結果を得るためには、自分の資質を受け入れ、理解し、納得した上でその資質を成長させ、資質にあった行動をとることが大切になるという
足りない資質は、その資質に優れる人の力を積極的に借りていくことで、チームとして成果を高めていけばいいという

46歳になって改めて見つめ直す自分自身の資質
そんな「内省」も「原点思考」の現れなんだ!
「なんでだっ?」ってつい詰問してしまうのは因果関係が知りたい「分析的思考」の現れなんだ!
何かを新しく学んだり身につけたり目標に向かって努力することは「学習欲」と「達成欲」が欲していることなんだ!

そう思うとスッキリしてありのままの自分でいいんだって思える
資質を活かすも殺すも自分自身の「戦略的思考力」だ

2013/09/24

反発力

はっぱをかける(発破を掛ける)
っていう言葉がある(語源由来はこちら

強い言葉をかけることによって奮い立たせたい
そう思ってかけた言葉が
逆に萎縮を生んだり回避を生んだりすることがある

納豆を見て「美味しそう」って思う人もいれば「え〜!」って思う人もいる
お好み焼きの上で揺れる鰹節を見て「美味しそう」って日本人は思うが外人さんは「え〜何これっ 気持ち悪い!」って思うらしい

同じ言葉、同じ態度、同じ状況、同じ結果……であっても
心の中にどんな感情が発生するかは人によって全く違うんだなぁって改めて思う

外力によって凹んだボールを元の形に戻す復元力は
凹んだボールの中にある
ボールの中の気圧が高ければ高いほど
凹みを弾き返す反発力も強くなる

ボールの中の気圧が低いと
外からどんなに手当をしてもボールの凹みは元に戻らない

ボールの中の気圧にあたるもの
それはなんなんだろうか

逆境なんて何のその!
絶対乗り越えてやる!
次は見てろよ!
やられたらやり返す 倍返しだぁ!

ってな具合の反発力が強い人間って逞しい

2013/09/23

うまくいかない時こそ

うまくいかない時は苦しいなぁ…
想定よりも結果が悪い時は苦しなぁ…
明るい未来が見えない時は苦しいなぁ…
責任を背負わなきゃいけない時は苦しいなぁ…
自分の力不足を感じる時は苦しいなぁ…

そんな時こそ
前向きな言葉を発する!
姿勢を立てる!
腹から声を出す!
口角を上げる!
目を合わせる!
声をかける!
声に応える!

そして
自分にできることに焦点を当て
思いっきり出し切って戦う!
それが「楽しむ!」だな

結果がどうなるかなんて今その瞬間に操作はできないけれども
納得のいく過程を経たかどうかは今その瞬間の自分自身にかかっている
自信を持てるかどうかは今その瞬間の自分自身にかかっている

2013/09/20

納得いったか

「結果」に対しても「経過」に対しても

上手くいったか
上手くいかなかったか

納得いったか
納得いかなかったか

の2つをいつも考えるが
肝心なのは後者の「納得いったかどうか」
の方なんだろうな

上手くいって
かつ
納得がいく

そう言える時が来るまで
常に挑戦なんだろうな

2013/09/16

甘い想い

卒業後にスポーツ競技を職業として選択する学生を除き
学生スポーツは小学校からずっと続けてきた競技スポーツの最後を飾る舞台となる

23歳から大学というステージのスポーツ指導に携わって以来ずっと
学生スポーツは4年生を頑張らせるって思ってきた
試合に出るとか出ないとか関係なく
4年間の苦闘の中でプレイヤーとして成長し
最後の最後に意地を見せる4年生の頑張りや踏ん張りや協力を見るのが
この仕事に就いている自分自身のモチベーションになっていた
「チームのレベルは4年生のレベル」
ずっとそう思ってきた

また、学生スポーツという場は
生徒から学生へと代わり、成人を迎え、
親に守られていた子どもから、自立し責任をもたなければならない大人に成長し
様々なぶつかり合いや葛藤、成功や失敗を経験していくなかで人間が育ち
生涯の仲間(先輩・同級生・後輩・師)を得る場所だと思ってきた

しかし、そんな古くさい甘い想いだけでは、スポーツ推薦・スポーツ奨学金全盛の現在の学生スポーツは渡っていけないのかもしれない
自分自身の指導観・指導方法・指導内容を見直さなきゃいけないな

オリンピックが来る
学生スポーツ界も、その位置づけを見直し
指導者も指導環境も大きく変わっていかなければならない時期に来ているのかもしれない

2013/09/12

デュアルタスク

バスケットボール競技は
「認知課題」と「運動課題」を同時に行わなければならない
これは「デュアルタスク」状態

状況を判断するという認知課題と
身体を操作する(ボール操作を含む)という運動課題を
同時に遂行しなければならない

このデュアルタスクの能力に劣ると
「ボール操作だけ」を行ったら良い選手
「身体操作だけ」を行ったら良い選手
でも、「判断を伴った瞬間にミス」が起こる選手
ということになってしまう

ボール操作をしながら
ただボール操作だけに集中するのではなく
ボール操作しながら認知課題を与えていく
身体操作をしながら認知課題を与えていく
身体操作をしながら認知課題を与えながら別な運動課題を与えていく「マルチタスク」へ

そんな当たり前の工夫が
結局はデュアルタスクの能力をトレーニングしていくことになるんだろうな
ドリブルをつきながらテニスボールをトス・・・・
意識が身体操作を制御する段階から
意識は身体操作から離れても身体操作は制御されている段階へ

突き詰めて考えると
いつもそんな本質的な問題にたどり着く
しかし、そのことがわかっても、
そのことを「出来るようにさせる」こととの間には
おおきなギャップがあるなぁ

2013/09/08

2013/09/06

いよいよリーグ開幕

2013シーズンのリーグ戦がいよいよ明日開幕します.
GREEN LINERSの2013シーズンもこれからが本番です.

今年のチームのスローガンは『自律』
自分で立つ「自立」段階から
自分で方向性を決める「自律」の段階へ

コートの中に4年生が多い今年のチームにふさわしいキーワード

楽しみです!

2013/09/03

わたし


そうかっ!

コーチは「チーム」のことを考えて
プレイヤーは「私」のことを考えて
それでうまく行くようにしなきゃいけないのか!

そりゃそうだよな!
当たり前のことだな!
「私」が集まって「チーム」
「私」がないプレイヤーは「チーム」になんかなんねぇんだな

自主って「わたし」が「あるじ」って書くもんな
自立って「わたし」が「たつ」って書くもんな

強烈な「チーム」には強烈な「私」が要るんだな

2013/09/02

<長い記事になります>

バスケットボールは、28m×15mの狭いコートに10人が入り乱れて戦う混戦型の競技
ボールは片手でも扱える大きさで展開も速い

だから状況の判断は複雑になる
ネット型の競技と違って、前後左右・視野の内外に敵と味方が入り乱れる

そんな競技特性のバスケットボールで5人の協力の質を高めるためには
視覚と聴覚と触覚を総動員するしかない
視覚は「ビジョン」
聴覚は「コミュニケーション」
触覚は「コンタクト」
といったところか……

バスケットボールの全てのコーチはプレイヤーに対して「声を出せ」って必ず言う
コーチKもチームに必要な3つのシステムに「オフェンシブ・システム」「ディフェンシブ・システム」そして「コミュニケーション・システム」をあげている

「声を出すこと」は手段でしかなく、「それは何のため?」って目的展開していくと…最終的には「協力の質を高めるため」という最大目的にたどり着く

ディフェンスの声、オフェンスの声、チームメイトへの声かけ…
全て「声が出ないこと」は「協力の質を下げること」でもある
でも、そんなことを声が出ないプレイヤーは考えていないのかもしれない

「アイコンタクト」だって立派なコミュニケーション手段であり、声を出すこと以上に効果がある

「ボール!」「ピック!」「スライド!」「スイッチ!」「ノーミドル!」「ゾーン!」・・・「打った!」「アウト」etc…
全ての言葉は「ディフェンス語」であり
一つ一つの言葉には、単語の意味と用法(文法)がある
協力の質を高めて1つのボールを5人で守るために必要になる

ディフェンスで声が出るようになるには、英会話を覚えるのと同じようにディフェンス語の単語と文法を覚え、実際にプレイの中で使ってみるしかない

同様にオフェンスにはオフェンス語がある
ボール保持者の名前を呼んでボールを呼ぶ「ターゲットボイス」「ターゲットハンド」
スクリナーがユーザーに送る「ハンドシグナル」や
パッサーが「シュート!!」って叫んでシューターの背中を押したり
「展開!」「寄った!」「行け!」「1on1!」「セット!」「バランス!」「返せ!」だって立派なオフェンス語
国や民族によって言語が異なるように、チームによってオフェンス語も少しずつ違うから、そのチームのオフェンス語をしっかりと覚えてオフェンス語の会話を増やして5人の協力の質を高める必要がある

日本人の特徴は「あまりしゃべらないこと」であるらしい…
しかしそれは「何を考えているかわからない」ことであり
バスケットボールでは通用しない
「以心伝心」はコミュニケーションの手抜きと甘えだと思う


「声を出すこと」には、「協力の質を高めること」以外にもう一つ効果があると思う
プレイヤーは、「自信のある時」「先取りができている時」「決断ができている時」「味方と関係が作れている時」には声がでる
だから「声を出すこと」には、「自信を持ってプレイするため」「先取りしながらプレイするため」「決断してプレイするため」「味方と関係を作るため」という目的がある

声のでないプレイヤーは「自信がなさそう」で「目の前の現象を後から追っかけてるだけ」だったり「状況を傍観してるだけ」で、自ら「決断できていない」ように見える


「声を出すこと」は「5人の協力の質を高めること」であり「自分のプレイの質を高めること」

声を出せ!

2013/08/30

DNA

バスケットボールに基礎技術があるように
問題解決にも必要な基礎技術がある

考え方を「技術」として身につければ
いろんな問題も解決しやすくなるはず!


コミュニケーションにも「技術」が必要
コミュニケーションはキャッチボール!
ドッジボールではありません

GREEN LINERSのDNAになってくれればいいなと思います

2013/08/23

プレイの厳しさ

大先輩コーチの言葉
「上手さなんて必要ない」
「上手いとプレイが雑になる」
「下手でもいいからきちっと正確にこなす」
「そんな選手の方がプレイが厳しい」

2013/08/21

山登り

毎年チームづくりは登山道が整備されていない山を登るようなものだなぁって思う

目標とする山の頂きは見えるんだが、なにせ登山道が見つからない

道を切り開きつつ試行錯誤や回り道を繰り返しながら頂きに近づこうと登っていく

登ってると突然頂が雲に隠れて見えなくなるときもある

この道で大丈夫だって思って登っていたら突然断崖絶壁が現れて進めなくなったり、あるはずのつり橋が切れて無くなってて引き返さなければならなくなったりする

それでも頂を目指して登り続ける行為

大先輩コーチは「旅を楽しむ」のがコーチングだと言った
登山道が整備されていたり、ヘリコプターで一気に頂に降り立つような登山じゃプロセスに面白さがない

富士の山 登りてみればなにもなし
善しも悪しきも 我が心なり

なんだろうな

2013/08/11

命令形

どうしても眠ってる力の凄さを
気づかせたくて
顕在化させたくて

一番やりたくない
「命令形」のコーチング…

明日は午前中の1本勝負
強みを掛け算できる戦いをしよう!

2013/08/03

終わりなき旅路

20代中盤に非常勤講師としてお世話になっていた東京の京北学園高等学校が、40年ぶりに全国制覇を成し遂げた。
田渡監督が主将の時に優勝して以来ということになるらしい。
お祝いの電話をさせていただいたら、逆に「武庫川も頑張れよ!」って逆に励まされた。

このインターハイでは、当時事務局におられた元京北学園コーチで現在千葉英和高等学校の指揮を執っている森村コーチにもご挨拶をすることができた。

女子大学の助手をしながら男子高校の非常勤をしてた懐かしい時代
何も知らず、何も分からず、ただ情熱だけでコートに立ってた時代
あれから20年の時が流れている…

当時の情熱を今も絶やさず、現場に立ち続けている多くの先輩コーチ達に接すると、
自分の至らなさが身にしみて良くわかる。

齢60を越えてなおコーチングを探求し、「今の知識と経験があの40代のころにあったら、もっといいコーチングできたのにな」って話をするベテランコーチの目には何が見えているんだろうか。

終わりなき旅のよう。

2013/07/09

ブレーンストーミング

GREEN LINERSの2013シーズンも西日本終了後、教育実習があったり、県学生があったり学生選抜があったり、滋賀カーニバルがあったり・・・なかなか全員が揃って区切りをつけることがむずかしい期間が続いたが、ようやく一区切りがついた.

そこで
前半シーズンを振り返り
後半シーズンへ向かうにあたり
Aチームみんなでブレーンストーミング

強いチームになるために
良いチームになるために

それぞれ必要だと思うキーワードを付箋に書き出していってまとめる作業

最終的に
強いチームになるために
・自覚をもって責任を果たす
・積極性を出す
・目的・目標を掲げる
・精神力を高める
・チーム力を深める
・厳しくする
良いチームになるために
・声をかける.声に応える
・バスケを愛し、プレイを楽しむ
・感謝の気持ちを表す
の10の掟が定まった

コーチ陣から押し付けられたわけでもなく
主将だけが決めたことでもなく
4年生から1年生までのチーム構成員全員が、4時間脳みそに汗をかいてチームのあるべき姿にたどり着くためにコミットメントした10の掟

付箋をまとめていく作業をしていくことで、この当たり前の言葉の背後に、もっともと多くの大切な小さな言葉達が隠れていることを共有できた

これから夏本番
熱さに負けず夏を越えていくために
自らが提示した言葉を胸に頑張ろう!


2013/07/02

学びの機会


学生プレイヤーの試合の見方と
コーチの試合の見方と
全然違うんだなぁって改めて実感

同じにはなんなくても、少なくともどういう風に観てって
リクエストしなきゃいけないな

対戦予定のあるチームをどう見るか?
チームの特徴
守りの特徴
攻めの特徴
個人の特徴
強みはどこ
弱みはどこ
チームとしてどう戦うか
私はどう戦うか

リクエストに対してどんなものが観えたかを確認・評価するところまでやってはじめて「コーチングとしてできることは全てやった」って言えるんだろうな

土日計12時間の学びの機会を無駄に過ごさせてしまったことに反省
期待してるだけじゃいかんな

2013/06/11

運動課題と行動課題

バスケットボールは集団種目。
だから、個人の動きの課題(運動課題)を解決する技術指導と、集団の動きの課題(行動課題)を解決する戦術指導の両方が必要になる。
運動課題には、手業、足技、目技・・・などがある。
行動課題には、優先順位、選択肢、判断・・・などがある。

私は今、46歳になった。
思うことがある。
それは、24歳でコーチを始めてから、これまで多くの先人コーチに数知れないアドバイスをいただいてきたが、それらの大部分は運動課題に関するものだということ。

NBAがテレビで自由に見れるようになった時代。
情報が世界中を駆け回るようになった時代。
戦術情報も世界中から取り寄せられる時代。
だから、バスケットボールのコーチングが行動課題の指導中心になってしまったんじゃないか。
その結果、
運動課題を指導できるコーチが極端に減ってるんじゃないか。
「私はどう動くか」は指導できても「私の体をどう動かすか」を指導できていないんじゃないか。

探し物は探している場所にないから探し物である。
探し物を見つけるには、今探している場所とは違った場所を探すしかない。

我々の世代や若い世代のコーチが探さなければならないものは、行動課題ではなく運動課題なんじゃないだろうか…

2013/05/05

アドバイスと気づき

大会が終わる
いつも先輩コーチから様々なアドバイスを頂く
頂点を極めた人達からの言葉からは
改めていろんな気づきを貰える
感謝

2013/05/04

変わること・怒りへの対処・蓄積

自分が変わるとは一体どういうことなんだろう
自分を変えるとは一体どういうことなんだろう
怒りとは一体どういうことなんだろう
怒らないとは一体どういうことなんだろう
積み重なるとは一体どういうことなんだろう
積み重ねるとは一体どういうことなんだろう
支援するとは一体どういうことなんだろう
支援されるとは一体どういうことなんだろう

機会

GREEN LINERSには現在45名の部員がいる
A teamには現在19名を置いている
その中でベンチメンバーは18名に絞られる
スタートでコートに立てるのは5名
ポジション毎に控えが5名
ここまでで10名
基本的に公式戦のコートに立つ機会が多いのはこの2列目まで
これに,ガード,フォワード,センターを加えて13名になる
長いシーズンを戦う上で学校行事や怪我による戦力の離脱を考えれば
13名のレベルを引き上げることが必要になると常々思っている

そんな中で公式戦を指揮していると,誰に機会を与えるべきか? 
自問自答する

しかし,そもそも,
 機会は与えられるべきものなのか?
 呼び寄せるものなのか?
 つかみ取るものなのか?
 奪い取るものなのか?

一つ言えることは,
ヘッドコーチとして先入観や思い込みや想い入れなく
 フラットにプレイヤーを見ることなんだろうな
  先入観はありのままを見えなくする
  思い込みは思考を停止させる
  想い入れは重圧を押し付ける

2013/04/23

パッシングゲームの主役は?

バスケットボールのパッシングゲームでは
パッサーが主役? 主導?
レシーバーが主役? 主導?

2013/04/20

グレー

GREEN LINERSは真面目に頑張るチーム

ダカラ遊びが少ない
融通が効かない
これは監督の生き写し

白か黒かでしか状況をプレーできない
デモ,バスケットボールはもっともっとグレーな状況がいっぱいある

明日は,もっともっとグレーな部分でも頑張れるようにしたい

2013/04/09

特別な言葉たち


「試合前は鏡を見て、Yes, I can !って叫ぶ」
「迷ったら、やるって決断する」
「期待されているとかいないとか他人の評価とは関係なく、自分のために頑張る」
「舞台に立つ」
「シュートが入らないときは、頑張れば絶対にマイナスにはならないリバウンドをとりにいく」
「コートを出てコーチになれ」

GREEN LINERSのコーチ10年間の中で、プレーヤーの背中を押す様々な言葉が生まれた

一つ一つの言葉は、そのプレーヤーの育った過去、今おかれている現在、これから切り開こうとする未来、全てと結びついて生まれた

誰か他のプレーヤーにとっては、全く意味を持たない、そのプレーヤーが壁を越えるためだけのために生まれた言葉達

今日
「舞台に立つ! 誰かじゃなく、自分!!」
という新しい言葉が生まれた
この言葉が、そのプレーヤーの背中を押し、一つの大きな壁を越える力になればいいなと思う

2013/04/08

相手と味方との関係性の中で

一生懸命やること
必死でやること

なんてことはバスケットボールに勝つか負けるかにあんまり関係ないことだと思う

相手が嫌がることをやること
相手の隙をつくこと
相手の裏をかくこと
相手の先手をとること

味方を助けること
味方を活かすこと
味方と協力すること
味方を邪魔しないこと

そんなことを具体的にどれだけ徹底してできるかが勝つか負けるかを決めるんだと思う

全ては人との関係性の中での出来事

自分ひとりがどんなに一生懸命やったって
自分のことだけをどんなに必死にやったって

敵と味方がいるバスケットボールでは勝てっこない

本当にそう思う

2013/04/01

確固たる意志

やれない理由
やらない理由
を自分に勝手に作ってしまう
「今日は◎◎だから・・・」
「今日は△△だから・・・」

「何としてでもやる」
「どんなことがあってもやる」
という確固たる意志
それがチーム全体に浸透しない限り

良い時もあるし,悪い時もある
うまく行くかもしれないし,うまく行かないかもしれない

そんなチームでは絶対に最後の肝心な場面を乗り越えることができない

2013/03/31

意志

1)周囲の人が、その人にやって欲しいと思うこと
2)その人が、自分自身でやりたいと思うこと

1)だけで物事を進めても結局はうまく行かない
  本人に意志がないから
2)だけで物事を進めても結局はうまく行かない
  周囲の協力が得られないから

鶏が先か? 卵が先か?
私は2)が先じゃなきゃ絶対にうまく行かないと思う

2013/03/10

成長の機会

GREEN LINERSでは,バスケットボールを「プレーする」だけではなく,様々なイベントを企画・運営し,「スポーツを支える」という機会を提供している.
今年も豊中フェスティバルや中学生大会が無事に終了した.

学生達は,個々のイベントに対して準備し,当日は臨機応変に対応し,終わったら必ず反省して問題点や改善点を記録するという作業を毎年繰り返していく.
今も,二日間の中学生大会の反省会をグループに分かれて喧々諤々やっている.
そんな学生達の姿を眺めていると,一つ一つ成長の気配を感じる.

私からは,個々のイベントに対する具体的な反省ではなく,何かを組織運営する際の一般的なコツや注意事項を伝える.

1)総責任者となる者は,当日は一切の仕事に関わらず,全体を眺める位置に立つこと
2)そのために,役割を個々に振り分け,自分は渦の中に入らないようにする
3)仕事を振ったら,その仕事のやり方はその人に責任持たせてこだわらせる
4)目的を伝える 手段は変えても良い
5)必ず「何も仕事のない」余分な人員を配置し,突然のハプニングに備える
6)指揮系統を一本化する(最悪手を打たなければことは進む)
7)事前の準備を十分に行う
8)最中は臨機応変に対応する
9)今年度をやりながら,次年度への覚え書きを記録に残し,対応策まで立案しておく
10)来年度を始める前に,昨年度の覚え書きを読み直す

世の中の役に立つリーダーが育って欲しいと願って

2013/02/13

学生時代

今日は、縁があってある大学で学生コーチをしている男子学生が練習を見学に訪れた.
「今日は4つ目的が有ります!」
っていう勢いに圧倒されつつ、私自身は会議続きでコートを出たり入ったりの繰り返しでした.学生達は、私がいてもいなくてもあまり気にせず、どんどん練習やトレーニングを進めていく(笑).

改めて振り返ってみて、自分は学生時代何してたんだろって思う.

コーチに必要なものは「情熱である」とかつて先輩コーチに教わった.
「勉強学習じゃコーチは育たない.体験学習しなきゃ」
「俺は今もってるものなら全て教えてあげるよ.でも、お前がそれをできるようになった時には、俺はもっと先に行っているよ」
「技術は発見するものである」
「上手いか下手かが見える段階、何が違うかがわかる段階、どうやったらそうなるかがわかる段階、そうなるようにさせることができる段階」
「練習方法は創るもんだ」
「上手さは足技にあり」
「バスケットボールは、手わざ、足わざ、・・・でも一番難しいのは目わざ」
「バスケットボールが10分で終わるなら、戦術戦略でも勝てる可能性はある.でも40分あるんだよ.」
「基準をつくるから、そこから外れた者がよく見える」
「ボールを使った練習で心拍数を180以上にあげるためにはどうしたらいい?」
「厳しさ≠怖さ」
「厳しさ=要求水準の高さと自己責任」
「失敗してもいいから今はチャレンジしろ」

・・・・・
結局、いろんな先人にいろんな格言を頂いて今の自分があるんだなぁって再確認できた1日でした.

先人が10年かかったことでも、後ろを歩く人間はそれを5年で達成することができる.
日本のバスケットボール界に、優れた若者コーチがどんどん育つためにできること、
それは、自分の小さな城に閉じこもらずに、どんどん外に出て行って、観て、聴いて、学んで、やってみて、考えて、悩んで・・・を何度も何度も繰り返すこと.
それ以外にないんだろうな.

情熱を持ち続けて「道草・寄り道・回り道」をし続けて欲しいものです.

2013/02/04

コーチ憲章 ver.2


コーチ憲章 ver.2
 スポーツを指導するコーチは、自らの行動に責任と自覚を持ち、プレーヤーおよびスポーツに関わる全ての人々との協和により豊かなスポーツ文化を共創することを決意し、ここにコーチとしての姿勢を宣言し、この憲章を確定する。
 第1.生命を守る
 第.人権を守る
 第.法律を守る
 第.研鑽を積む
 第.プレーヤーを全力で支える
 第.スポーツを愛しその価値を高めるよう努める
 第7条.上記を逸脱した行為を看過しない
          は、本憲章の主旨に賛同し、全力をあげてこの憲章の理想と目的を達成することを誓う。

 上記に反した行動をとったと認められた場合には、公認指導者資格を剥奪する。

 性悪説に立ち罰則規定を伴ったルールを詳細に設定していく方法をとらなければならないのか、
 それとも、性善説に立ちあるべき姿を示した憲章を設定していく方法で十分なのか?
 問われているのはスポーツを指導するコーチの、人間として品格なのだと思う。

 私に果たしてこのことを問う資格があるのか、品格があるのか? 
 それはわからない。

2013/02/03

コーチ憲章

コーチ憲章を制定したい
1.生命を守る
2.人権を守る
3.法律を守る
4.研鑽を積む
5.上記を逸脱した行為を看過しない
全てのコーチがこれに署名しコミットする

2013/01/26

ライセンス制度の本当の目的

今週も土日は講習会続き
今日の午前中は兵庫県のD級とE級の講習会
外傷予防を中心としたウォーミングアップ
ピボットを強化するための動きづくり
ピボットを使ったシュートづくり
ピボットを使ったドリブルの突き出し部分の動きづくり
ドリブルのchange of paceとchange of directionの工夫
ワンハンドシュートの正確な動きづくり
GREEN LINERSが取り組んでいいることを見てもらいながら指導者の皆さんにも実際に動いてもらう講習

最後のワンハンドシュートのメカニズムづくりでは
男性指導者でも正確なシュートが打てているのはわずかでした
みなさんいろんな悪い癖が身に染み付いている状態
「見学」ではなく「体験」するからこそわかる自分の本当の動き

やっぱり一番最初に教わる子どもの時の指導が大切なんだなぁって思う
だからこそ、こういった講習会の意味がある

決してお金集めのためじゃない
指導者が真剣に学ぶ機会と機運を創ること
それが公認ライセンス制度の本当の目的


学ぶことは知識だけじゃない
自分の動きを改めて見直してみることもすごく大切なこと

単純なことでも本当に自分自身ができるのかどうか
どんな感覚で動いているのか
どんな感覚で動けばできるのか
それを自分の体を通じて自分自身が気づくこと
それこそが指導の出発点だと思っている

明日は大阪で女子の子どもたちにワンハンドの指導
明日も指導者の方々に一緒に体験してもらいたいと思っています

2013/01/20

ミニバスケ その2

今週末は,徳島県のミニバスケットボールのファンダメンタルキャンプに主将と副主将をつれて出かけてきました.
副主将は徳島県の出身.
彼女のミニバス時代を知る人達ばっかりで,とにかく「小4からワンハンドシュートで,すごくて,かっこ良くて・・・ずば抜けていて・・・もみあげが長くて・・・」だったことを知りました(笑).

子どもたちを指導しながら1日ずっと思っていたことがあります.
答えはない問いです.
________________________
男子も女子も5号級です(これは6号級へ変わる予定ですが).
ゴールの高さはミニの高さです.

そうすると,男子のシュート動作などは「ほぼ大人と同じ動き」でした.
体格のいい子などは,子どものバスケットボールのシュートというよりも,NBAの大男たちがやるバスケットボールのシュートの感覚.

それは,『「いいこと」なのか「おかしなこと」なのか?』という問いです.

中学生に進むと,一気にボールの大きさが変わり,ゴールも高くなります.
そうすると,獲得した動きが一気に変化します.

「だから,最初から大きなボールで大人のゴールでやればいいんだ.」
「大人の動きと子どもの動きは違っていてもいいし,それが当たり前なんだ」
「届かないんだったら,届くところからシュートを打てばいいじゃないか」
という考え方もあります.私は,ずっとそう考えて来ました.

「大きなボールで高いゴールにしたら,ますますシュートが届かなくなって,バスケットボールを小さい時から始める子どもたちが減る.ますますサッカーにとられてしまう」
「砲丸投げのように担ぐ動きになってバスケットボールの動きじゃなくなる」
「みんながトップを目指すわけじゃないんだから,子どもたちには子どもたちにあった用具や環境で試合したらいいじゃないか」
「トーナメント戦をした時に,半分のチームが負けて終わるんです.勝ち上がっていく子どもたちも大切だけど,負けた子どもたちでも楽しく無理なくバスケットボールできる環境もまた大切でしょう」
という考え方もあります.現場の指導者から伺った切実な意見でした.

「子ども≠小さい大人」
という立場の自分は,あくまで子どもの発育発達や,動きの変化といった視点で,ミニバスケットボールに関わります.
しかし,バスケットボールをやる子どもたちを増やすといった視点で,ミニバスケットボールに関わっておられる方々がいます.

上手く表現できないのですが,このねじれの位置にある,双方の意見が,交わり合って,両者がwin-winになる解決策はないんだろうか?

2013/01/15

ミニバスケ

14日月曜日 大阪茨木市のある小学校にワンハンドシュートの指導にでかけた。

小学校1年生から中学2年までの多年令の女子に同じことを要求していつたら、発育発達に応じてどんな変化が現れるのかを観察することが目的。

子ども達でもボールを飛ばすコツをつかめばワンハンドでもシュートできることがわかりました。小学生と中学生とを比べると、小学生の方がコツをつかむのが早いですね。

改めてミニの段階での指導の大切さを痛感した1日でした。

2013/01/13

異質集団と等質集団

年が明けてはや1週間以上が過ぎた.月曜日には成人式もやってくる.
大学が再開されると同時にGREEN LINERSの練習も再開した.

この時期はトレーニング中心だったり,基礎技術中心だったりするので,練習をAチームとBチームが一緒に行う機会が多い.

バスケットボールの技術的にも体力的にも「異質集団」になる.
異質集団での練習になると,上級生が下級生に,AチームがBチームに正確に伝えることが課題になる.下級生は上級生に,BチームはAチームに教わることで良くなり,上級生は下級生に,AチームはBチームに教えることで良くなる.
「教えて然る後に足らざるを知る」と筑波山神社のおみくじにもあった.

チームでいろんなことを共有することが,徹底するためのスタートライン.
「方向性」と「水準」はコーチ一人が持ってても意味がない.プレーヤー全員で共有するもんだと思っている.「何が良くて,何がわるいのか」「どのくらいが使える水準で,どのくらいが使えない水準なのか」をプレーヤーが分からないまま練習をやっても,結局はコーチが怒ってばかりの練習になってしまう.その先にあるのは「だから俺がいなきゃだめなんだ」ということになる.そんなチームにはなって欲しくない.

競い合うなら「等質集団」で切磋琢磨する必要がある.
同じような技術,同じような体力,の仲間をライバルと設定して互いに競うことで両方が伸びる.

1年間の中で,異質集団で練習したり,等質集団で練習したりする.
どちらもGREEN LINERSにとっては必要な練習.
それぞれの特性をよく理解し,成果を出していこう.

今年のチームが掲げたkey wordは「自律」だ.

目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...