2016/01/14

Single Task Drill とDual Task Drill の意識の向く方向













通常のドリブル練習(Single Task Drill)

 意識はドリブルをついている自分自身の動きに向けられる
 「正しいメカニズムで動いているか?」

最近よく行われるテニスボールを使ったドリブル練習(Dual Task Drill)
1)二人組で相手がボールを投げる方法
 意識は投げられたボールを取る動きへ向けられる
 ドリブルそのものから意識は離れる
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 *その場にステイするがスタッターステップで足を動かしながら
 *ドリブルで進みながら

2)一人で壁にぶつける方法
 投げるという動作に意識は向けられる
 当然壁から跳ね返ってくるボールを取る動きへも意識は向けられる
 ドリブルそのものからは意識がずいぶん離れる
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 *その場にステイするがスタッターステップで足を動かしながら

1)と2)のどちらも以下の3段階でレベルアップすることになる
(1)ドリブルをしている逆側の手でキャッチする段階(level 1)
   crossoverはしない
(2)ドリブルをしている側の手でキャッチする段階(level 2)
   crossoverはsingle moveだけ
(3)ドリブルをしている逆側の手でキャッチする段階(level 3)
   crossoverはcomboで2つの技術を組み合わせる

「文章を読みながら音楽を聴く」というDual Taskを脳は行うことができない
脳の中の同じ領域で行うTaskだから
でも、「ドリブルしながら○○する」というDual Taskは可能
脳の中の違う領域で行うTaskだから

バスケットボールは「見て→判断して→プレイする」競技
「ドリブルをSingle Taskとして練習し、意識して正しいメカニズムを身につける」ことが大事であると同時に、「ドリブルをDual Taskとして練習し、無意識にその正しいメカニズムが実行できるように訓練する」ことが大事

私は「どっちも大事」だと思う

チーム全員で行うチーム練習の中で実施しなくても
隙間時間でどんどん練習できるDual Task Drillは多い
Youtubeを探せばたくさん動画が観れる時代

課題を自分で設定できて
その解決のための手段を自分で準備できて
成長を自分で実感できれば
自分一人でもどんどん上手くなる

自分で自分を成長させていけるプレイヤーは自主練習を継続していく
やればやるほど上手くなる「必然の上達」のサイクルに入るから

目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...