試合期にはいつも見直すメモ
試合後の反省もあって少しずつバージョンアップしてきたもの
このあいだ応援に駆けつけてくれた卒業生と試合前に見ていたこのメモの話になり
「それください!」って言われたのでアップしてみました
コーチによって試合への臨み方はひとそれぞれ
100人コーチがいたら試合への臨み方も100通りなんだと思う
完成なんてないし
正解なんてものもない
でも
自分の型をもって試合に臨むのは大事なことなんだと思う
試合後に「あれが抜けてた……」とか「あれやっとけば……」とか
試合が終わってから絶対に後悔しないために
また
試合前の緊張を少しでも和らげて「今その瞬間」に意識を留めるために
本に書いてあったもの,自分の体験からのもの,人に教わったもの………
いろんなものが詰まった今となっては,何をどこから得たものかなんてわからなくなってるけど
試合前に見直してるうちに心が静かになっていくもの
2010年10月22日現在
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試合前日について
- あれこれ考えて夜遅くなるよりも睡眠時間を確実にとってスッキリゲームに臨む
- 全員が「エネルギー満タン」で試合会場に来ることを求める
試合当日について
- 試合開始前までに相手の情報に必ず目を通し記憶に残す
- プレイタイムの前半→後半の目安を考えておく
- 試合開始前までにベンチワークメモに目を通しキーワードを確認する
- 試合前に必ず全身のストレッチを行って全身の神経を刺激して脳の働きが良くなる工夫をする
- 試合前に血糖値を上げる
試合前ミーティングについて
- w-up前に短時間ミーティングを実施する
- ハーフタイムでの練習後よりもウォーミングアップを開始する前の方がよい
- 追加情報があればハーフタイム後に伝えることもあり
- ELM treeを必ずその試合ごとに伝える
- どんな努力に焦点を当てるか(Effort)
- どんな成長に焦点を当てるか(Learning)
- どんな失敗からの立ち直りに焦点をあてる(Mistake)
を明確に伝えることで「自分にコントロールできること」への集中度を高め「結果への不安を最小化する」
- emotional tankを満たす言葉がけをする
- どんな勝ち方をする?
- 自己制御スタイルを❶に整える!
❶ミスを恐れず,自身における最大限のパフォーマンスを目指す(獲得への接近)遂行:促進焦点
「〇〇できたら△△することができる」
❷ミスを減らし,安全な遂行を心が得る(損失の回避)遂行:防止焦点
「〇〇できなかったら△△できない」
タイムアウトについて
- サンドイッチの原則
- 最大で3つの情報とする
- 試合中、選手は理解できない。科学的にも、運動中で披露している選手が覚えられる新しい情報は3つが限界というデータも出ている。もし、あれもこれもと、例えば8つも新しい情報を伝えているとする。きっと、そのタイムアウトは意味をなさないだろう。
- 最も重要な項目を最後に伝える
- タイムアウトの時間配分は、下記をベースに考える
- 10秒:休息
- 40秒:情報伝達(サンドイッチの法則を活用)
- 10秒:ハドルの時間、選手同士でのコミュニケーション
- とにかくシンプルに。KISSの法則
- Keep it simple,stupid(馬鹿でも分かるようにシンプルに!)
ハーフタイムミーティングについて
- 選手だけの時間を与える(ロッカールームであれば、入室時間を調整する)
- HC=Box scoreの確認が先
- 得点, プレイタイム,3point, rebound, foul
- サンドイッチの法則
- 良いこと、指摘・改善点、良いこと、という順番で伝える
- 選手に聞く耳を持たせることが大切
- 最も重大なオフェンスの問題を伝える
- 最も重大なディフェンスの問題を伝える
- 解決策にフォーカスすること
試合後ミーティングについて
- ELM treeの評価をする
- どんな努力が成果につながったか
- どんな成長がみられたか
- どんな失敗からの立ち直りが見られたか
- 敗戦後にemotional tankが空っぽにならないように気をつける
- スコアボードに対する評価だけで終わらずに
- ELMの評価を中心に行う→次へ向けてのELMのポイントも伝えていく
- 反省じゃなくて整理
- 試合後の3つの質問
- 今日良かったことは何か?
- 次に同じ状況があったらどうするか?
- そのためにどんな準備をするか?
- リカバリーを確実に行わせる
- 「今の試合の振り返り」よりも「次の対戦相手の観察」を優先させる
ベンチの在り方に関して
- 選手をいかに集中させるか,いかにいい感じでプレーさせるか,いかに乗せるか
- コートに送り出す際の短いkey wordを試合に至るまでの練習で作り上げておく
- スターティングファイブの紹介はセンターサークルへ向かって斜めに両側から花道を作って送りだす
- Good shot, Dive, Transition layupにはスタンディングオベーション
- 交代でコートに入るプレイヤーをコート内の主力がハイタッチで受け入れる
- 交代選手はベンチプレイヤー全員が立ってハイタッチで受け入れる
- タイムアウト明けはチーム全員のエールで勢いを出す
- ベンチ内で誰が・何を伝えるかということについてチームでの原則が必要
- 練習中から「◯◯」の責任者を明確にして試合中もその観察に責任を持たせる
- アシスタントコーチに対して通常から伝えたいことを明確に示しておきベンチでフィードバックさせる
- アシスタントコーチもしくは学生コーチにサイドコーチングで徹底して声を出させる
- タイムアウトはベンチの主力が迎えに出てタッチで返す
試合前の情報のインプットについて
- 試合開始までの情報を再確認しておく
- 必要であればメモを手元に持っておく
試合中のプレイ観察について
- 毎回の攻防を「経過」から全て見抜くように観る
- 「結果」としてのTOやMissしか見えなくなることを防ぐため
- 具体的な指示を出すため
- 多くの場合,起こった目に見える結果の前に,目に見えない原因が隠れている
- 毎回のオフェンスを「実況中継」しながら見る訓練を日常的に行いモデルとの違和感を見抜く観察力を養う
- うまくいっていない状況の時に「仮説を持って試合を眺める」習慣をつける
- オフェンスもディフェンスも同じ
- 機能していないとういことは………ここがおかしいはず
- こうすればうまく機能しはじめるはず
- 間接視野で5人の動き全体を把握しながら観る
- 焦点となる1on1や2on2に焦点を絞りフォーカスしすぎると
- 「攻撃の柱」が機能しているかを常に観察しておく
- 「失敗からの立ち直り」ができているかを常に観察しておく
- コーチが「声を出しすぎる」とかえってゲームが見れなくなる場合があることを注意しながら,「演じる時」と「眺める時」のメリハリをつけていく
→仮説が正しいと数回の観察で見抜いてから指示を出せるようにする
このkey wordが練習やそれまでの試合の中で作れていることがベスト
→残りのプレイヤーの配置が見え無くなりヘルプサイドに対する指示が出せない
起用に関して
- 公平さを確保する(ゲーム中は期待より成果)
- 中心的プレーヤーでも集中力が低い場合は一旦下げて集中させる
- 審判や相手のラフプレーに対して心が乱れた場合は一旦下げるか,コート上で修正させるかどちらか見分ける
- ゲームプランにあるプレイヤーは前半に出しておく
- 1periodで2名〜3名
- 2periodで残ったメンバー
- ゲームのリズムを保つためにメンバーチェンジは原則2名まで
- 2nd unit はディフェンスのエネルギー量の大きさを求める(ディフェンスの変化も要求)
- リーグ戦の1日目と2日目は疲労度が違ってくる場合がある
- 1日目を タフに戦った2日目は「脚にきている」ことを考慮して声かけ,メンバーチェンジを行う
- 攻撃の柱が明確になるようにメンバー構成を考える
- スコアラー, リバウンダー, スクリナー, パッサー
- 全員がスコアラーである必要はない
- インサイドで戦える2名を確実に入れておく
- リバウンダーの機能を高めるプレーヤーを必ず指名しておく
- 全員がアウトサイドになると結果的に攻撃できなくなる
- 基本的にスターティングメンバーを最低2名は残してメンバー構成を考える(勝敗が決した後は別)
- PGに不安がある場合は,GをサポートできるFもしくはCを必ず配置しておく
- ランニングスコアシートが「空白」になっているプレイヤーは消極的になっている可能性が高いので交代させる
- シュートを2本連続して落としてその間にプラスの貢献度のプレイが入らない場合には基本的には一旦交代させる
- コート内に常にエネルギー量の大きいプレイヤーを二人は配置すること
- 1番と2番、3番と4番、のユーティリティーを年間を通して作っておくこと
- 悪い場面で悪いプレーヤーを交代させて指示を与え,再びコートに立たせる
- 帰ってきたプレーヤーへの具体的な指示
- ネガティブメンバーチェンジにしない
- 問題発生後直ぐに一旦交代させて指示をだして再び機会を与える→これを逃すと、ダメージが大きくなって次に出せないか、うまくいったりいかなかったりで結局問題が解決しないまま時間が経過してしまい、次に出す機会を与えられなくなってしまう
- 切り替えの言葉を伝える
- ゲームの最後の場面で、一番練習している状態になるようにする
- 日常的な練習でメンバー構成と場面を確認する
- プレイタイムを週明けに想定して練習をしておく(タフなゲームを設定したメバー構成)
- 接戦の最後の場面は、プレッシャーリリースに強い者を起用する
- 相手のプレスがファール狙い・ギャンブル狙いでくるのに負けない強さ
- ポジションのバランスを崩してでも弱いメンバーを外す
- 勝ちゲームのラストは相手のプレスディフェンス
- 後半の失速を防ぐために
- 前半と3ピリオドまでのメンバー交代で体力温存
- 最もやられている部分への明確な指示と手当
- メンバー構成を間違わない
- ネガティブメンバーチェンジ→ポジティブメンバーチェンジに変えていく
- 1年生のデビュー戦は勝ちゲームにする
- キーマンを休ませる時間帯はディフェンスを強くするメンバー構成にする
→そうなるように練習で作っておく
→練習ではpressure releaseを練習させておくことが大切
(その時のメンバーを想定して対戦相手の予想されるpressureをreleaseさせておく)
戦術・戦略について
- ゲームの核となるチームとしてのplayを確実に決めて優先順位を具体的に指示する
- post, cut, drive, screen
- who, where, how, what
- これを任せて自由にゲームを始めるとTime outで修正できない
- オフェンスの多様な狙いを練習段階で指導しておき
- 練習している場面がゲームで現れた時は必ず「それだ」の声をかける
- シーズン中に修正してきた場面を言葉にしながら対応策の引き出しを作っていく
- Time outで相手のオフェンスを止める具体的な指示を出す
- 3P? 2P? Drive? etc これらを明確に「●●しろ」で伝える
- 「原則を言うか」⇄「アジャストを言うか」
- 相手の攻撃(特にscreen)に対する対応をどれでいくか?
- オフェンスの何か一つの形に囚われて、相手のディフェンスがいなくなってしまう状態になることを防ぐ
- どう始めるか、どう継続するか、どう連動するかの仕掛けを作る
- プレイヤーの攻撃する「感性」の邪魔をしない
- 自分たちが使っているスクリーンに対する相手の対応を確実に観察しておき、不具合が起こった時に見抜く
- 日常的な練習の中で、自分達のディフェンス対応だけでなく、想定される対応を訓練しておく
- 受けに回って消極性が見えたら、その部分は具体的な指示を出して守りで仕掛けて自分達の積極性を出すようにする
- 相手のmainガードがrestの時は積極的にfull court press(zone pressがあればbest)を仕掛ける
→ゲーム中は「key word」で短く焦点を当てるようなイメージに作り上げておく
→前半に試す勇気を持つ(これをプレヤーに預けずにチームで明確に仮説を立ててやってみる)
ダメでも↓
ハーフタイムの時間で考えられる
残り20分の戦いがある
レフリーの判定について
- レフリーへの攻撃的な批判は結果的に自チームへのマイナスになることを理解する
- 見てほしい場所は「つぶやく」「お願いする」
- 流れに乗って瞬間的にボールの所有権を引き込む
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