バスケットボールは集団種目。
だから、個人の動きの課題(運動課題)を解決する技術指導と、集団の動きの課題(行動課題)を解決する戦術指導の両方が必要になる。
運動課題には、手業、足技、目技・・・などがある。
行動課題には、優先順位、選択肢、判断・・・などがある。
私は今、46歳になった。
思うことがある。
それは、24歳でコーチを始めてから、これまで多くの先人コーチに数知れないアドバイスをいただいてきたが、それらの大部分は運動課題に関するものだということ。
NBAがテレビで自由に見れるようになった時代。
情報が世界中を駆け回るようになった時代。
戦術情報も世界中から取り寄せられる時代。
だから、バスケットボールのコーチングが行動課題の指導中心になってしまったんじゃないか。
その結果、
運動課題を指導できるコーチが極端に減ってるんじゃないか。
「私はどう動くか」は指導できても「私の体をどう動かすか」を指導できていないんじゃないか。
探し物は探している場所にないから探し物である。
探し物を見つけるには、今探している場所とは違った場所を探すしかない。
我々の世代や若い世代のコーチが探さなければならないものは、行動課題ではなく運動課題なんじゃないだろうか…
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
バスケットボールを安全にプレイできる環境を求めて
バスケットボールに関わる全ての皆様にどうしても考えていただきたいことがありこの投稿をしています 女子の大学カテゴリーですが1990年代からずっと現場で指導する教員コーチとしてどうしても考えていただきたいことです それは「強度(intensity)」についてです 歴史的にバスケ...
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