今週末は,徳島県のミニバスケットボールのファンダメンタルキャンプに主将と副主将をつれて出かけてきました.
副主将は徳島県の出身.
彼女のミニバス時代を知る人達ばっかりで,とにかく「小4からワンハンドシュートで,すごくて,かっこ良くて・・・ずば抜けていて・・・もみあげが長くて・・・」だったことを知りました(笑).
子どもたちを指導しながら1日ずっと思っていたことがあります.
答えはない問いです.
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男子も女子も5号級です(これは6号級へ変わる予定ですが).
ゴールの高さはミニの高さです.
そうすると,男子のシュート動作などは「ほぼ大人と同じ動き」でした.
体格のいい子などは,子どものバスケットボールのシュートというよりも,NBAの大男たちがやるバスケットボールのシュートの感覚.
それは,『「いいこと」なのか「おかしなこと」なのか?』という問いです.
中学生に進むと,一気にボールの大きさが変わり,ゴールも高くなります.
そうすると,獲得した動きが一気に変化します.
「だから,最初から大きなボールで大人のゴールでやればいいんだ.」
「大人の動きと子どもの動きは違っていてもいいし,それが当たり前なんだ」
「届かないんだったら,届くところからシュートを打てばいいじゃないか」
という考え方もあります.私は,ずっとそう考えて来ました.
「大きなボールで高いゴールにしたら,ますますシュートが届かなくなって,バスケットボールを小さい時から始める子どもたちが減る.ますますサッカーにとられてしまう」
「砲丸投げのように担ぐ動きになってバスケットボールの動きじゃなくなる」
「みんながトップを目指すわけじゃないんだから,子どもたちには子どもたちにあった用具や環境で試合したらいいじゃないか」
「トーナメント戦をした時に,半分のチームが負けて終わるんです.勝ち上がっていく子どもたちも大切だけど,負けた子どもたちでも楽しく無理なくバスケットボールできる環境もまた大切でしょう」
という考え方もあります.現場の指導者から伺った切実な意見でした.
「子ども≠小さい大人」
という立場の自分は,あくまで子どもの発育発達や,動きの変化といった視点で,ミニバスケットボールに関わります.
しかし,バスケットボールをやる子どもたちを増やすといった視点で,ミニバスケットボールに関わっておられる方々がいます.
上手く表現できないのですが,このねじれの位置にある,双方の意見が,交わり合って,両者がwin-winになる解決策はないんだろうか?
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
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