2018/02/05

世界一の精密機械を生み出せる国だからこそ

日本人は流行りものが大好き
今の流行りはコーディネーションなんとか……

なぜドイツで発達したのか?
それはドイツが世界で5番目に背が高い国なので
放って置くと独活の大木(うどのたいぼく)になってしまうから
必要に迫られて……
と東独の育成システムを長年研究している方から教えてもらった

そのことを聞いて以来
これまで以上に「じゃあ日本人って一体なんなんだ?」
ってずっと考えるようになった

何をやるにせよ
とにかく日本人という国民性を出発点にする

そう思って一番に頭に浮かんだのは「精密機械」「高品質」
日本人の「勤勉さ」「繊細さ」「几帳面さ」「生真面目さ」「辛抱強さ」「忍耐強さ」
そういった特性が生み出す細やかさはやっぱり世界に類を見ない水準のものなんだと思う

出来上がる製品の緻密さは
ものを作り上げる職人の緻密さであり
手順や手続きといった作業過程の緻密さであもある
そんな「手間をかける」ことができる国って他にはないのかもしれない
「効率化」なんて言葉は簡単に吹き飛んでしまう


バスケットボールは世界のスポーツ
だから目標とする戦略や戦術や技術については世界を追っかけていったらいいと思う
その部分で「ジャパンオリジナル」を探しても「ガラパゴス化」するだけで
あまり生産性がない気がする

情報はあっという間に世界を駆け巡る時代
「新しいもの」や「有効なもの」なんて
今日は通用しても明日は簡単に対応される

問題は
その目標へ「どうやって到達するか?」ってところなんじゃないかと思う
「勤勉さ」「繊細さ」「几帳面さ」「生真面目さ」「辛抱強さ」「忍耐強さ」
があるからこそ
コツコツと根本から手間暇かけて積み上げていける
日本人にしかできない時間の費やし方があるんじゃないかと思う

流行りの技術や流行りの練習方法を追っかけて上っ面を模倣するんじゃなく
基本わざは何か?
その技術の基礎技能は何か?
基礎技能のどこを変えたらどんな変形わざになっていくのか?
他の技術と組み合わさったらどんな発展わざになるのか?
そんなことをどこの国よりも突き詰めて考え
どの国よりも丁寧に時間をかけて育てていく

目標にオリジナルを求めるんじゃなくて
到達方法にオリジナルを求める

体操競技は「美しい体操」を掲げて世界のトップに返り咲いた
「美しいバスケットボール」があるのかないのかわからないが
「世界一緻密で正確なバスケットボール」なら目指せるんじゃないか
そんなことを強く考える今日この頃

でも
Made in JAPANの品質が低下し
偽装や不正が横行するものづくりに関わるニュースを見ると
日本人が本当に大切にしなければならないものを
失ってしまったんじゃないか?
失いつつあるんじゃないか?
って危機感が湧いてくるのもまた事実

また明日から
目の前のプレイヤーと向き合って
日本人らしく時間をかけていこうと思う

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