今週も土日は講習会続き
今日の午前中は兵庫県のD級とE級の講習会
外傷予防を中心としたウォーミングアップ
ピボットを強化するための動きづくり
ピボットを使ったシュートづくり
ピボットを使ったドリブルの突き出し部分の動きづくり
ドリブルのchange of paceとchange of directionの工夫
ワンハンドシュートの正確な動きづくり
GREEN LINERSが取り組んでいいることを見てもらいながら指導者の皆さんにも実際に動いてもらう講習
最後のワンハンドシュートのメカニズムづくりでは
男性指導者でも正確なシュートが打てているのはわずかでした
みなさんいろんな悪い癖が身に染み付いている状態
「見学」ではなく「体験」するからこそわかる自分の本当の動き
やっぱり一番最初に教わる子どもの時の指導が大切なんだなぁって思う
だからこそ、こういった講習会の意味がある
決してお金集めのためじゃない
指導者が真剣に学ぶ機会と機運を創ること
それが公認ライセンス制度の本当の目的
学ぶことは知識だけじゃない
自分の動きを改めて見直してみることもすごく大切なこと
単純なことでも本当に自分自身ができるのかどうか
どんな感覚で動いているのか
どんな感覚で動けばできるのか
それを自分の体を通じて自分自身が気づくこと
それこそが指導の出発点だと思っている
明日は大阪で女子の子どもたちにワンハンドの指導
明日も指導者の方々に一緒に体験してもらいたいと思っています
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
2013/01/26
2013/01/20
ミニバスケ その2
今週末は,徳島県のミニバスケットボールのファンダメンタルキャンプに主将と副主将をつれて出かけてきました.
副主将は徳島県の出身.
彼女のミニバス時代を知る人達ばっかりで,とにかく「小4からワンハンドシュートで,すごくて,かっこ良くて・・・ずば抜けていて・・・もみあげが長くて・・・」だったことを知りました(笑).
子どもたちを指導しながら1日ずっと思っていたことがあります.
答えはない問いです.
________________________
男子も女子も5号級です(これは6号級へ変わる予定ですが).
ゴールの高さはミニの高さです.
そうすると,男子のシュート動作などは「ほぼ大人と同じ動き」でした.
体格のいい子などは,子どものバスケットボールのシュートというよりも,NBAの大男たちがやるバスケットボールのシュートの感覚.
それは,『「いいこと」なのか「おかしなこと」なのか?』という問いです.
中学生に進むと,一気にボールの大きさが変わり,ゴールも高くなります.
そうすると,獲得した動きが一気に変化します.
「だから,最初から大きなボールで大人のゴールでやればいいんだ.」
「大人の動きと子どもの動きは違っていてもいいし,それが当たり前なんだ」
「届かないんだったら,届くところからシュートを打てばいいじゃないか」
という考え方もあります.私は,ずっとそう考えて来ました.
「大きなボールで高いゴールにしたら,ますますシュートが届かなくなって,バスケットボールを小さい時から始める子どもたちが減る.ますますサッカーにとられてしまう」
「砲丸投げのように担ぐ動きになってバスケットボールの動きじゃなくなる」
「みんながトップを目指すわけじゃないんだから,子どもたちには子どもたちにあった用具や環境で試合したらいいじゃないか」
「トーナメント戦をした時に,半分のチームが負けて終わるんです.勝ち上がっていく子どもたちも大切だけど,負けた子どもたちでも楽しく無理なくバスケットボールできる環境もまた大切でしょう」
という考え方もあります.現場の指導者から伺った切実な意見でした.
「子ども≠小さい大人」
という立場の自分は,あくまで子どもの発育発達や,動きの変化といった視点で,ミニバスケットボールに関わります.
しかし,バスケットボールをやる子どもたちを増やすといった視点で,ミニバスケットボールに関わっておられる方々がいます.
上手く表現できないのですが,このねじれの位置にある,双方の意見が,交わり合って,両者がwin-winになる解決策はないんだろうか?
副主将は徳島県の出身.
彼女のミニバス時代を知る人達ばっかりで,とにかく「小4からワンハンドシュートで,すごくて,かっこ良くて・・・ずば抜けていて・・・もみあげが長くて・・・」だったことを知りました(笑).
子どもたちを指導しながら1日ずっと思っていたことがあります.
答えはない問いです.
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男子も女子も5号級です(これは6号級へ変わる予定ですが).
ゴールの高さはミニの高さです.
そうすると,男子のシュート動作などは「ほぼ大人と同じ動き」でした.
体格のいい子などは,子どものバスケットボールのシュートというよりも,NBAの大男たちがやるバスケットボールのシュートの感覚.
それは,『「いいこと」なのか「おかしなこと」なのか?』という問いです.
中学生に進むと,一気にボールの大きさが変わり,ゴールも高くなります.
そうすると,獲得した動きが一気に変化します.
「だから,最初から大きなボールで大人のゴールでやればいいんだ.」
「大人の動きと子どもの動きは違っていてもいいし,それが当たり前なんだ」
「届かないんだったら,届くところからシュートを打てばいいじゃないか」
という考え方もあります.私は,ずっとそう考えて来ました.
「大きなボールで高いゴールにしたら,ますますシュートが届かなくなって,バスケットボールを小さい時から始める子どもたちが減る.ますますサッカーにとられてしまう」
「砲丸投げのように担ぐ動きになってバスケットボールの動きじゃなくなる」
「みんながトップを目指すわけじゃないんだから,子どもたちには子どもたちにあった用具や環境で試合したらいいじゃないか」
「トーナメント戦をした時に,半分のチームが負けて終わるんです.勝ち上がっていく子どもたちも大切だけど,負けた子どもたちでも楽しく無理なくバスケットボールできる環境もまた大切でしょう」
という考え方もあります.現場の指導者から伺った切実な意見でした.
「子ども≠小さい大人」
という立場の自分は,あくまで子どもの発育発達や,動きの変化といった視点で,ミニバスケットボールに関わります.
しかし,バスケットボールをやる子どもたちを増やすといった視点で,ミニバスケットボールに関わっておられる方々がいます.
上手く表現できないのですが,このねじれの位置にある,双方の意見が,交わり合って,両者がwin-winになる解決策はないんだろうか?
2013/01/15
2013/01/13
異質集団と等質集団
年が明けてはや1週間以上が過ぎた.月曜日には成人式もやってくる.
大学が再開されると同時にGREEN LINERSの練習も再開した.
この時期はトレーニング中心だったり,基礎技術中心だったりするので,練習をAチームとBチームが一緒に行う機会が多い.
バスケットボールの技術的にも体力的にも「異質集団」になる.
異質集団での練習になると,上級生が下級生に,AチームがBチームに正確に伝えることが課題になる.下級生は上級生に,BチームはAチームに教わることで良くなり,上級生は下級生に,AチームはBチームに教えることで良くなる.
「教えて然る後に足らざるを知る」と筑波山神社のおみくじにもあった.
チームでいろんなことを共有することが,徹底するためのスタートライン.
「方向性」と「水準」はコーチ一人が持ってても意味がない.プレーヤー全員で共有するもんだと思っている.「何が良くて,何がわるいのか」「どのくらいが使える水準で,どのくらいが使えない水準なのか」をプレーヤーが分からないまま練習をやっても,結局はコーチが怒ってばかりの練習になってしまう.その先にあるのは「だから俺がいなきゃだめなんだ」ということになる.そんなチームにはなって欲しくない.
競い合うなら「等質集団」で切磋琢磨する必要がある.
同じような技術,同じような体力,の仲間をライバルと設定して互いに競うことで両方が伸びる.
1年間の中で,異質集団で練習したり,等質集団で練習したりする.
どちらもGREEN LINERSにとっては必要な練習.
それぞれの特性をよく理解し,成果を出していこう.
今年のチームが掲げたkey wordは「自律」だ.
大学が再開されると同時にGREEN LINERSの練習も再開した.
この時期はトレーニング中心だったり,基礎技術中心だったりするので,練習をAチームとBチームが一緒に行う機会が多い.
バスケットボールの技術的にも体力的にも「異質集団」になる.
異質集団での練習になると,上級生が下級生に,AチームがBチームに正確に伝えることが課題になる.下級生は上級生に,BチームはAチームに教わることで良くなり,上級生は下級生に,AチームはBチームに教えることで良くなる.
「教えて然る後に足らざるを知る」と筑波山神社のおみくじにもあった.
チームでいろんなことを共有することが,徹底するためのスタートライン.
「方向性」と「水準」はコーチ一人が持ってても意味がない.プレーヤー全員で共有するもんだと思っている.「何が良くて,何がわるいのか」「どのくらいが使える水準で,どのくらいが使えない水準なのか」をプレーヤーが分からないまま練習をやっても,結局はコーチが怒ってばかりの練習になってしまう.その先にあるのは「だから俺がいなきゃだめなんだ」ということになる.そんなチームにはなって欲しくない.
競い合うなら「等質集団」で切磋琢磨する必要がある.
同じような技術,同じような体力,の仲間をライバルと設定して互いに競うことで両方が伸びる.
1年間の中で,異質集団で練習したり,等質集団で練習したりする.
どちらもGREEN LINERSにとっては必要な練習.
それぞれの特性をよく理解し,成果を出していこう.
今年のチームが掲げたkey wordは「自律」だ.
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