スポーツに限らず、無意識の持つ力について学ぶことはとても大切なことだなと感じる
まず自分の中に二人の自分がいると仮定する
①考える自分(意識)
②動く身体(無意識)
いろんな事を考え、悩み、迷うのは①の自分
実際にスポーツの中で動いているのは②の身体
時に①は②の動きの邪魔をする
①が自分にコントロールできない未来や過去や他者の事を考えている時
②は必要な情報が入ってこないために持っている力を発揮することができない
あるいは
①が②の動きをコントロールしようとする時
②の動きは自動化が切られ、ぎこちない動きとなってしまう
①は「歩く」や「字を書く」といった簡単な行動ですら完全にコントロールすることはできない
甲子園球場の入場行進で手と足がそろって不自然になるのは①が②をコントロールしようとした結果起こること
本来は全て②が自動的に行なっていることに①が口を出すとこうなる
①の意識が必要な五感「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚」の扉を開くことだけを考え
必要な情報が入ってくるようにだけしておけば
②の身体はその情報をうけとって自動的に動いてくれる
スポーツにおける「無心」「ゾーン」「フロー」というのは
①が不要な思考を停止し必要な五感の扉を開くことだけを意識している状態で
②の身体が①の邪魔を受けずに自由自在に動けている状態のことなんだと思う
また、①が話す言葉を②は聞いている
さらに、①の考える事を②は黙って了解している
そして、②は①の言葉や考えを「現実化」しようとする
だからナポレオン・ヒルが言うように「思考は現実化する」ことになる
だったら、ネガティブな言葉を唱えたり、考えたりするよりも
ポジティブな言葉を唱えたり、考えたりすることの方が大事
そうすれば、自分が何を言うか、何を考えるかという
意識できることをコントロールすることで
コントロールができない無意識にアプローチしていることになる
言葉を変えれば
意識的に無意識をコントロールする方法ということになる
それが正聞熏習(しょうもんくんじゅう)
Podcast:坂の上の夢の声
0 件のコメント:
コメントを投稿