2013/09/02

<長い記事になります>

バスケットボールは、28m×15mの狭いコートに10人が入り乱れて戦う混戦型の競技
ボールは片手でも扱える大きさで展開も速い

だから状況の判断は複雑になる
ネット型の競技と違って、前後左右・視野の内外に敵と味方が入り乱れる

そんな競技特性のバスケットボールで5人の協力の質を高めるためには
視覚と聴覚と触覚を総動員するしかない
視覚は「ビジョン」
聴覚は「コミュニケーション」
触覚は「コンタクト」
といったところか……

バスケットボールの全てのコーチはプレイヤーに対して「声を出せ」って必ず言う
コーチKもチームに必要な3つのシステムに「オフェンシブ・システム」「ディフェンシブ・システム」そして「コミュニケーション・システム」をあげている

「声を出すこと」は手段でしかなく、「それは何のため?」って目的展開していくと…最終的には「協力の質を高めるため」という最大目的にたどり着く

ディフェンスの声、オフェンスの声、チームメイトへの声かけ…
全て「声が出ないこと」は「協力の質を下げること」でもある
でも、そんなことを声が出ないプレイヤーは考えていないのかもしれない

「アイコンタクト」だって立派なコミュニケーション手段であり、声を出すこと以上に効果がある

「ボール!」「ピック!」「スライド!」「スイッチ!」「ノーミドル!」「ゾーン!」・・・「打った!」「アウト」etc…
全ての言葉は「ディフェンス語」であり
一つ一つの言葉には、単語の意味と用法(文法)がある
協力の質を高めて1つのボールを5人で守るために必要になる

ディフェンスで声が出るようになるには、英会話を覚えるのと同じようにディフェンス語の単語と文法を覚え、実際にプレイの中で使ってみるしかない

同様にオフェンスにはオフェンス語がある
ボール保持者の名前を呼んでボールを呼ぶ「ターゲットボイス」「ターゲットハンド」
スクリナーがユーザーに送る「ハンドシグナル」や
パッサーが「シュート!!」って叫んでシューターの背中を押したり
「展開!」「寄った!」「行け!」「1on1!」「セット!」「バランス!」「返せ!」だって立派なオフェンス語
国や民族によって言語が異なるように、チームによってオフェンス語も少しずつ違うから、そのチームのオフェンス語をしっかりと覚えてオフェンス語の会話を増やして5人の協力の質を高める必要がある

日本人の特徴は「あまりしゃべらないこと」であるらしい…
しかしそれは「何を考えているかわからない」ことであり
バスケットボールでは通用しない
「以心伝心」はコミュニケーションの手抜きと甘えだと思う


「声を出すこと」には、「協力の質を高めること」以外にもう一つ効果があると思う
プレイヤーは、「自信のある時」「先取りができている時」「決断ができている時」「味方と関係が作れている時」には声がでる
だから「声を出すこと」には、「自信を持ってプレイするため」「先取りしながらプレイするため」「決断してプレイするため」「味方と関係を作るため」という目的がある

声のでないプレイヤーは「自信がなさそう」で「目の前の現象を後から追っかけてるだけ」だったり「状況を傍観してるだけ」で、自ら「決断できていない」ように見える


「声を出すこと」は「5人の協力の質を高めること」であり「自分のプレイの質を高めること」

声を出せ!

2 件のコメント:

  1. facebookから来ました。

    藤岡将一と申します。

    とても共感しました。

    ミニバスの子供達に話そうと思います。

    またシェアさせていただきました。

    ついては、私のブログでも引用し、紹介させていただきたいと思います。

    よろしいでしょうか?

    よろしくお願いします<(_ _)>

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  2. 入江です。

    球技、特にバスケットボールにおける声の大切さですよね。最近は携帯、ラインで済ませている10代に、声で行うコミュニケーションは身につけさせなければいけないファンダメンタルなのかもしれません。

    僕も何か書き記そうかと思って、気がついたことをブログに書いてみました。ご意見などいただければありがたいです。

    http://mi-reminder.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html

    返信削除

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