関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
2012/09/24
ちょっと先まで
「ブレイクスルーポイントはあきらめかけたちょっと先にある」
「The darkest hour is always just before the dawn.」
「井戸掘りて、あと三寸で出る水を、掘らぬにやめる 人の儚さ」
言語や表現は異なれど、結局は同じことを言っている先人の言葉たち
ということは、結局は、どうしたらいいかわかんなくなったり、迷路に迷い込んで行き詰まったりしたところで、どれだけ踏ん張っり続けられるかどうかにかかっているってことなんだろうな
でも、そんなことって、どんな分野でも、どんな領域でも、どんな内容でも、どんな水準でも、その環境、その場所、その関係の中で、本当に真っ暗闇と感じる中に一人立ち尽くした経験を持つ人にしか本当の意味は伝わらないのかもしれない
本を読んだり、人に聴いたり、観たりすることでも多くを学ぶことはできる
しかし、「失敗」やその先にある「もがき」こそが本当の学びの場なんだと思う
「ちょっと先」まで頑張れた人が、一人でも増えたらいいな
2012/09/17
小さくまとまんなよ!
競技スポーツを続けている以上、勝ったり、負けたりを繰り返す。
コーチもプレーヤーも勝ちに喜び、負けに苦しみ、日々を過ごしていく。
うまく行くことばかりではない。
20代後半に関東一部でヘッドコーチをさせていただいていたときは本当に怖いものがなかった。ただひたすらに筑波と日体を倒すことだけを考える挑戦者。トーナメントもリーグも試合が楽しみでしょうがなかった。指導の中身が別にすばらしかったわけでもない。分からないことの方が多かった。無知の勘違いだらけだったが、失うものは何もなく、40〜50代のコーチに対して関東に新風を吹かすんだ!っていう熱い思いだけでコートに立っていた。観戦から学び、映像から学び、書物から学び、練習見学から学び、プレーヤーから学び、飲み会で学び、ただひたすらに上を目指していた。「旗」を掲げ、信じて引っ張った。「挑戦」という文字は、今もそのチームに受け継がれている。
あれから、20年近く経た今、かつてを懐かしく思い出す。
そして、「挑戦」よりも「保守」に成り下がっている自分が許せないでいる。
「小さくまとまんなよっ!」って言ったかつての学生の言葉を思い出す。
明日からまた挑戦者の自分を取り戻したいと思う。
「前を向いてなきゃチャンスはつかめない」
コーチもプレーヤーも勝ちに喜び、負けに苦しみ、日々を過ごして
うまく行くことばかりではない。
20代後半に関東一部でヘッドコーチをさせていただいていたとき
あれから、20年近く経た今、かつてを懐かしく思い出す。
そして、「挑戦」よりも「保守」に成り下がっている自分が許せな
「小さくまとまんなよっ!」って言ったかつての学生の言葉を思い
明日からまた挑戦者の自分を取り戻したいと思う。
「前を向いてなきゃチャンスはつかめない」
2012/09/13
納得
一人のプレーヤーの中には、
「現れて欲しい要素」と「現れて欲しくない要素」の二つが同時に隠れている。
「現れて欲しい要素」が眼前に現れ、「現れて欲しくない要素」が消えてなくなるといいんだが、それは、コーチとプレーヤーのどちらか一方の努力だけではどうすることもできないことなんだと思う。
コーチが「期待」したり「要求」したりするだけでもダメだし、プレーヤーが「言われたことをやるだけ」だったり「言われないことを察するだけ」だったりでもダメ。
コーチとプレーヤーがお互いにその二つの要素について確認し、お互いに納得した上で「現れて欲しい要素」が表に出てくるように努力することしかないんだろうな。きっと。
2012/09/10
頭の中
試合中のHead Coachの頭の中では何が起こっているんだろうか? ってリーグ戦をしながら自分を外から眺めている。
20代でコーチを始めてから、これまではずっとコートサイドに立って指揮を執るタイプでやってきた。その方が、声も出しやすいし、熱くゲームに入れる。しかし、その分、感情の起伏も大きくなり、一つ一つのプレーの成功や失敗に対して、思考が過去や未来にぶっ飛んでいってしまう。勝ってる時や勢いに乗っている時はそれでも良いが、ビハインドになった時には、どうしても思考が後手になる。指示に「圧」が加わり、プレーヤーの意識は、言われたことや、形を再現することに向かってしまい、目の前の相手と戦う姿勢はHead Coachの思いとは反比例して減っていく現実。また、Head Coachの「今、その瞬間の感情や思考」が表に現れやすいことは、プラスでもあるがマイナス面も大きいとも感じる。
リーグの2試合目からベンチに座ってゲームを眺めながら指揮をとるタイプに変えた。Head Coachがベンチに座って静かに眺めても、ベンチのプレーヤーから大きな声が出るようにリーダーを作ったり、自分たちで考えたり発言したりする時間を作ったり、タイムアウト開けに元気よく出て行くルーティーンを作ったり、スタッフで役割分担したりといったことを6月以降ずっと考えているが、少しずつ形になっているのかもしれない。
Head Coachの感情の起伏が小さくなると、その分、プレーヤーのベンチを伺う仕草は減り、意識は目の前の相手と戦う方向へ向かう。
コーチにはいろんなタイプがあるし、チームのおかれている環境や構成も一様ではない。だから「the best」はないんだと思う。その時、その人、その場にあった方法で、指揮を執っていくことが大切なのかもしれない。
チームを創るということは、本当にたくさんの要素が絡み合う大変な作業なんだなぁと思う。プレーヤーを創ること、戦術を準備すること、体力を整えること、対戦相手に備えること・・・・。しかし、何よりも大切なことは、プレーヤーから不安が消えて積極的にプレーできる環境を作ることなんだなぁってつくづく思う。
それにしても、試合が終わると頭痛がひどい。身体の疲労感はそれほどないが、頭の疲労感が激しい。圧倒的に糖分が不足している感覚に襲われる。職業コーチではないのにこのありさま。職業コーチの頭の中の苦労を想像するだけで、それこそ頭が痛くなる。「プロフェッショナルとは?」を考えさせられる。
2012/09/02
目に見えない支え
GRENN LINERSは「みんなで武庫女」がkey word
ユニフォームを着ることができない部員達も、みなそれぞれに役割を持ち、リーグ戦に臨んでいる。決して単なる「応援団」ではない。
土日のリーグ戦が終了し、明日のAチームの練習は休みになる。
二日間のリーグ戦を戦ったメンバーは、しばし身体を休めることになる。
しかし、試合を終え夜9時を過ぎた今も、まだ裏方で支援する学生達は次の対戦へ向けての映像編集作業をしてくれている。
この表には現れない裏方の努力を絶対に無駄にしないって気持ちを持って、ユニフォームを着るメンバーは戦いに備え、そしてコートで全てを出し切って欲しい。
それが武庫女の戦い方
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