少し長文ですが
バスケットボール指導に関わるすべてのコーチの方々に
是非最後まで読んでいただきたいと思います
2104年10月27日現在、FIBA(国際バスケットボール連盟)がJBA(日本バスケットボール協会)へ要求を出している問題
国際大会への出場資格停止の可能性なども報じられている
話はトップリーグの統一問題に集中している
今日も会議のために五反田にあるJBAオフィスへ出向くと
ビルの出口には大勢の記者が集まって関係者が出てくるのを待ち伏せていた
良いことで記者が集まるのならまだいいけれども
今回の問題もあまり望ましい状態ではない
これに対しては現場指導に関わる多くの方々は何もすることができない
私にもできることは何一つない
唯一できることは「悪者探し」か「非現実的な提案」くらいか
しかし、本当は統一問題以外にも指摘されている課題があるってことを知った
「強化に関するプログラムを確立する」こと
これまた自分とは随分と遠い問題のような気もする
強化なんてトップの一握りの指導者の問題…
自分にできることはやっぱり何もないって思ってしまう
ところがその中にはどうやら
「ミニバスケットボールでゾーンやゾーンプレスを指導しない」
というのが含まれているらしい
調べてみたら
FIBAはミニバスケットボールのルールでゾーンディフェンスを禁止している
ざっとネットに当たったら
オーストラリアでもカナダでもイギリスでもルール化されていた
FIBA mini
Australia
Canada
England
U-14までについては、FIBAはルール化まではしてないものの
というガイドラインの中で
ゾーンディフェンスはU-15の段階から指導しようと書いている
フルコートプレスについてはU-15から指導を始めるが
あくまでMan to Manでとある
理由は簡単
チーム作りよりもプレイヤー作りを優先して個人のスキルをアップさせることが先だと考えるから
日本でもかつてミニのゾーンディフェンスを禁止した時期がある
しかし現場からの要望でゾーンが復活した経緯がある
マンツーマンだけだと「能力のある子どものいるチームに勝てないから」という理由で
その結果
バスケットボールに出会った小学生や中学生の子ども達が
バックコートでゾーンプレスでボールをかっさらって
単純なレイアップで試合を勝っていく
ハーフコートでもゾーンで守って拾って走って勝っていく
早熟で敏捷性の高い(その時点で)子どもちが大活躍する風景
この風景はやっぱり何か問題があるんです
みんな心のどこかでそう思ってはいても
勝ちたいから仕方がないって諦めている
その方が手っ取り早いって思ってる
あそこがやるならうちもやらなきゃ勝てないって思ってる
リーグ統一問題は「誰かの問題」であって
「私には何一つできることがない」としても
ミニやU-14(中学2年)の課題については多くの方々が「私の問題」であり
「私にしかできないこと」なのである
FIBAに問われているのは
日本でバスケットボールを指導するすべてのコーチ(大人)なのだ
2020年とその後を明るく迎えるためには
「私が問われているんだ」という当事者意識を持って
「私にできること」を一人一人が地道にやっていくことしかない
統一問題に対して発せられる
「今までなにやってたんだ!」「できない理由を探すな!」
その言葉を
自分自身に問いかけるべきなのかもしれない
最後まで読まれた方へ感謝申し上げます
そして「自分で行動を開始」していただけたら幸いです
帰りの新幹線にて