2018年6月9日の『対戦相手は4段階』で相手の段階について書いたが
勝ち方というかチームの成長にも4つの段階があるんだろうなって思うような出来事がこの一週間で自分の周りに何度か起こった
1:必死にやっても勝てない段階
2:気がついたら勝ってた段階
3:勝ちにいって勝つ段階
4:負けない段階
あれでもかこれでもかと試行錯誤を何度も何度も繰り返しながら挑戦する1の段階の先に突然訪れる2の段階
その瞬間は、富士講の和歌にある
「富士の山 登りてみれば何もなし 良きも悪しきも我が心なり」
の心境なんだろうと思う
「そこにはきっと何かがある」
と思って登ってきてた先にあるものは……
昨日と変わらないありふれた日常と
自分自身の心の中に生まれた達成感のみ
でも「自分はそこに到達したんだ」という思いこそが最も大切なものであり
それこそが競技スポーツによって得られる最高の財産なんだと思う
結果に対する他者の評価なんかはどうでもいいこと
2の段階の後にくる3の段階は「勝ち続けること」への挑戦
「勝つこと」よりも「勝ち続ける」ことの方がはるかに難しい
敗者は勝者を研究するから
でもその勝ち続けることへの挑戦は
1の段階の試行錯誤をどれだけ真剣に繰り返したかによって大きく変わる
負ける経験は「ダメな経験」や「時間の無駄」なんかじゃなく
「こうすれば負ける」ってことがわかる経験
「負けに不思議の負けなし」と言われる通り
「負けることで得られる反省点と次への課題」をどれだけ忘れずに改善し続け挑み続けることができるか
それが突然の2の段階を連れてきてくれるかどうかの境目だろうし
3の段階から4の段階へ上がる「常勝」を創り出すんだろうと思う
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
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