コーチになってプレーヤーの育成を始めたとき、世界で一番のプレーヤーはマイケルジョーダンだった
だから自分も「ダイナミックな動きができるプレーヤー」を育てたいと思った
今もその想いは変わらないが、いろんなプレーヤーや指導者を見てきた結果、目指す動きの質は変わってきた
「ダイナミック」という言葉から想い描くイメージは重心を高く持ち上げるような躍動感
しかし、バスケットボールは「止まる」「曲がる」「変化する」「裏をつく」ことがとても重要なスポーツであり、最大速度、最大跳躍高、最大跳躍幅を競う種目ではない
重心を思いっきり持ち上げてしまうと、プレーヤーの身体は、その持ち上がった重心が重力で落ちてくるまで「慣性の法則」に従うただの物体でしかなく、自分の意志では何も操作することができない
だから、「浮いた」動きではなく常に重心を落とし、いつでも自分の意志で操作できるような「沈んだ」動きを作りたいと思うようになった
ダイナミックな動きをする高校生には可能性を感じる
しかし、マイケルジョーダンのように人の何倍も空中に浮いていられるようなプレーヤーはホンの一握りに過ぎないことを考えると、いわゆる「能力の高い」プレーヤーにこそ「浮く」ことではなく「沈む」こと、「突っ込む」ことではなく「身体を立てること」、「全力でプレーする」ことではなく「変化のできる努力度合いでプレーする」ことを覚えてほしいと願う
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること
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