2017/04/07

② ハードコンタクト hard contact

バスケットボールも種目の特性が変わったんじゃないかと思うくらい身体接触が増えてきている。

「タフなゲーム」と「ラフなゲーム」の違いすらよく分からないままフィジカルコンタクトの量と強度だけが上がっている現在のバスケットボール。その波は女子の世界にも押し寄せてきている。それが「いいこと」なのか「わるいこと」なのか現場の一コーチにはわからないが、この傾向がここ10数年とくに顕著になってきていることだけは確か。

そのため「タフ」なチームを作るにはフィジカルコンタクトを「日々」「訓練」することが必要不可欠になる。「カット時」「ポジショニング時」「レシーブ時」「ドリブル時」「フィニッシュ時」「ボックスアウト時」「リバウンド時」「踏切時」「着地時」……ありとあらゆるところでのコンタクトを想定し、それに備えておく訓練が必要になっている。

コンタクトの訓練を怠ると、それが試合中に「ターンオーバー」として現れる。それでもターンオーバーだけで済めばいいが、選手生命を脅かす「大怪我」につながる危険性がある以上、コーチは「タフなゲームを目指しながら、ラフなゲームも戦えるチーム」づくりをする必要がある。

でも、ただ単純に「ぶつかること」「高い強度」「攻防練習」を要求するだけでは怪我のリスクは減らず、逆に練習中や試合中の怪我のリスクは増える。

まずは「怪我のリスクを下げる股関節や体幹の動きを整えること」を「シングルタスク」として「意識すればできる段階」に訓練し、次に「デュアルタスク」として「別な課題を意識していても股関節や体幹の動きが乱れない段階」まで高めていく根気のいる時間のかかる作業を、毎日毎日繰り返していくこと以外に方法はないと思う。

バスケットボールは習慣のスポーツ
ゲームでは「いつも通り」のことしかできない

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