「タフなゲーム」と「ラフなゲーム」の違いすらよく分からないままフィジカルコンタクトの量と強度だけが上がっている現在のバスケットボール。その波は女子の世界にも押し寄せてきている。それが「いいこと」なのか「わるいこと」なのか現場の一コーチにはわからないが、この傾向がここ10数年とくに顕著になってきていることだけは確か。
そのため「タフ」なチームを作るにはフィジカルコンタクトを「日々」「訓練」することが必要不可欠になる。「カット時」「ポジショニング時」「レシーブ時」「ドリブル時」「フィニッシュ時」「ボックスアウト時」「リバウンド時」「踏切時」「着地時」……ありとあらゆるところでのコンタクトを想定し、それに備えておく訓練が必要になっている。
コンタクトの訓練を怠ると、それが試合中に「ターンオーバー」として現れる。それでもターンオーバーだけで済めばいいが、選手生命を脅かす「大怪我」につながる危険性がある以上、コーチは「タフなゲームを目指しながら、ラフなゲームも戦えるチーム」づくりをする必要がある。
でも、ただ単純に「ぶつかること」「高い強度」「攻防練習」を要求するだけでは怪我のリスクは減らず、逆に練習中や試合中の怪我のリスクは増える。
バスケットボールは習慣のスポーツ
ゲームでは「いつも通り」のことしかできない
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