2011/06/22

コーチの哲学

コーチがプレーヤーを信頼するというのは
コーチの期待することをプレーヤーが「できる」か「できない」かという
プレーヤーの能力の問題ではなく
コーチがプレーヤーの持っている潜在的な可能性を「信じる」か「信じない」かという
コーチの意志の問題である

期待通りに動くから信頼し
期待通りに動かなければ信頼しない
というのであればそれは「条件付きの信頼」であり
「利用」という言葉に言い換えることができる
そのプレーヤーの行動とその結果がもたらす「利」のためにそのプレーヤーを「用いる」ということ

これに対して本当の信頼は「信用」という言葉に言い換えることができる
「そのプレーヤーがどんなに失敗しても私はプレーヤーを信頼する」
という立場をコーチがとりプレーヤーの無限の可能性を「信じて」「用いる」ということ

かつて初代の強化コーチが
「‘信じる’とは相手への期待ではなく自分への決意」と座右の銘に書いた
そして2代目のコーチも
「プレーヤーを信じる」という立場で日々プレーヤーに向き合っている

「試合の勝利」と「人間の育成」という二つの結果が求められるスポーツコーチングに身を置く人間として
二人の哲学を大切にGREEN LINERSを育てていきたい

1 件のコメント:

  1. はじめまして。
    1年ほど前、坂井先生のブログに出会い、新しい記事をいつも楽しみにしながら拝読しています。

    今まさに、コーチと選手や選手同士の「信頼関係」が私にとっての課題だったので、今回の坂井先生の記事を読むことができて本当に良かったです。

    感謝の気持ちをどうしても直接伝えたく、恐れ多くもコメントを投稿する決意をしました。

    いつも先生の記事から多くのことに気付かされます。
    一読者として、心より感謝申します。


    突然の長文、失礼致しました。

    返信削除

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