2010/10/31

adjust の戦い

試合中には、うまくいかないケースがたくさん発生する
その時に
1)「準備したことが、正確にできていないからうまくいかないケース」と
2)「準備したことに、相手がadjustしているからうまくいかないケース」
をきちんと区別することが大切なんだと思う

1)のケースなら練習を思い出し、問題点を確認しながら正確にプレーすることを心がければ状況は必ず好転していくはず

しかし2)のケースにもかかわらず自分たちがやってきたことをただ一所懸命にトライするだけでは、「同じ事を何回繰り返しても同じ結果が大量生産されるだけ」という悪循環に陥ることになる

相手の「グー」に対して「パー」を出せば
相手だって次は「グー」から「チョキ」に変えてくる
だからこっちも「パー」から「グー」へ変えなければ
じゃんけんは永遠に負け続けるのと同じ原理

「アジャスト(adjust)」という言葉があるが
バスケットボールの試合では、互いにadjustしあいながら40分を戦い抜く

コートで戦っているプレーヤーに、1)と2)を冷静に判断し、ゲームを戦いながらadjustできるクレバーさが欲しい

2010/10/28

共依存













人間関係の理想型は「自立した関係」
「依存した関係」は理想ではないが
とりあえず片側は自立しているからまだ救われる
依存している側が自立する努力をすること
依存されている側が自立を促すよう努力すること
で理想とする自立した関係へ成長することができる

一番問題なのは「共依存の関係」だ
互いに依存し合っている関係
この関係が成立してしまうと
抜け出すことは容易ではない

他者から依存されていることで自分自身のバランスを保っているので
依存する他者がなくなれば自分自身も倒れてしまうから

みんなもっともっと自立しよう!
一人一人がちゃんと自分自身で立つこと
自分の強さも、自分の弱さも
自分の得意な事も、不得意な事も
全部受け入れた上で自分自身で立ち
「私はできる」っていう有能感を持つこと

それができたらインカレで戦える!!

2010/10/25

懐かしい確立論という原点

Bチームの練習を見ていて
大学時代の恩師から教わった次のようなことを懐かしく思い出した
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1つのプレイ(パスやドリブルなど)の成功する確率が80%だとすると
例えばパスが5回連続して成功する確率は0.8×5=0.327 したがって33%
1回のドリブルが成功する確率は0.8×1=0.8 したがって80%
バスケットボールは手続きが少なければ少ないほどいいんだ!
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ということはパスの成功率が90%だとしたら
5回連続する確立は0.9×5≒60%
95%だとしても0.95×5≒77%
98%でやっと0.98×5≒90%になる

「速攻はパスで!」って方法を決めることに意味はない
確かに「ドリブルよりもパスが空中を飛ぶ方が速い」ことは事実
だから、縦にボールを一気に運ぶならドリブルよりもパスの方が速い
しかし、パスが長くなればなるほどディフェンダーにインターセプトされる危険やミスの確立が高くなる
ディフェンダーの帰陣するコート中央部分へパスを送ることも危険性をはらんでいる

だから、大切なのは「できるだけ正確に、できるだけ早く攻撃できる場所にボールを運ぶ」という目的を達成するにはどうしたらいいか? を考えること

形でやったって相手にボールを渡してしまうターンオーバーが増えるなら意味がない

2010/10/24

チーム全員が同じ絵を描くために

リーグ戦が終わり、インカレへ向けて
心、身体、技術、戦術、いろんなものが足し算されていく

その時に、練習をしながら一人ひとりが
今、何が足されているのか?、何を変えていっているのか?、目標とする状態は?、これまでとの整合性は?
などをキチンと整理することが大切

特にチームの戦術に関わる部分については
一人ひとりの感覚に任せるだけでなく、キーワードで整理して目標を合わせる必要がある

インカレはリーグ戦と違ってトーナメント戦だから負けたらシーズンがそこで終わる
4年生は次の日から練習が無くなり体育館に向かう必要が無くなる
10年以上続けてきた生活が突然終わる

そんな最後の緊張する場面でも、チームが一つになって人とボールを動かし続けるには
どんな工夫が必要か
ボールマンとスクリナーとユーザーと・・・みんなが同じ考えで動き続けるには
どんな工夫が必要か

感覚だけでやっていたら
プレッシャーのない練習の場面でどんなに動けていても
最後の場面で必ず足が止まる
そして人任せになる
それがインカレの怖さ

上級生が主になって、チーム全員が同じ絵を描けるようにチームを高めて欲しい
そして、笑って泣いて学生バスケットボールの終わりを迎えて欲しいと願う

2010/10/22

走りに+α

インカレに向けて走り始めた
きっと良くなる

バスケットボールの走りは複雑
方向を変えたり、止まったり、ぶつかったり・・・

ただ真っすぐ走れるだけでは戦えない
プラスαを加えて
しっかりと走ろう

2010/10/19

want, must, never

○○したい・・・・・・・・・はwant
△△しなければならない・・・はmust
□□してはいけない・・・・・はnever

mustやneverから出発したら苦しくなる
wantから出発したらどんな苦労も乗り越えられる

wantが7割
mustが2割
neverが1割

くらいが一番いいかな

やっぱり
「インカレ勝ちたいっ!」から再出発しなきゃ

2010/10/17

過去との遭遇

関東リーグ戦を観戦
関西とはいろんな面で違うバスケット

しかし、インカレの組み合わせ抽選は11月3日
それまでは相手うんぬんではなく、徹底的に自分達を磨き直すことの方が大事


卒業生とあった

自分の大人げない30代
卒業生の子どものような現役時代

いろんな過去と遭遇して楽しかった
今だからわかることがいっぱいあった

でも現役学生には将来じゃなく、自分がプレーできる残りの時間がある今、答えを見つけだしてほしい

チームが明るく学生らしく力一杯戦うために

2010/10/14

玉入れ

バスケットボールは運動会の玉入れ合戦と同じ
だからシュートしたくて仕方ない人たちが集まってるもんだと思っていたら
自分はシュートを打っちゃいけないって思ってる人が案外いるんだと気がついた

ボールをもらって空いてたら打とう
くらいにしか思っていないから
なかなか打てないし
打っても入らない

そんな人たちは見ていてつまらない

シュートを打ちたくて仕方がない人って気配が違う
空いてたら打つんじゃなく
打てるようにもらう
もらって打てなかったら放してまた打てるようにもらう為に走る

そんな人たちは見ていて楽しい

2010/10/12

NOとYES

指導中に、つい『NO』を繰り返し出してしまう
一つ一つのプレーが原則に則ってないからどうしても『NO』が出る
原則に則っていないプレーに『YES』は出せない
『あなたの指導はNOの指導』とかつて卒業生に言われたこともある


でも、それは最終的な『YES』を生み出したいから


ただし、私の出す『YES』は
『私の言う通りに動くこと』ではない
『原則に則って自ら動くこと』だ
そうしない限り『フリーランス』なんて成立しない


だから
『原則に則ってさえいれば、その範囲の中で何を選択してもYES』になる
大切なことは『自分自身で状況を判断し、決断し、仲間と協力しながらプレーを生み出していくこと、共創だ』『自分勝手に自分の考えだけで動くこととは違う』


私は、『私が考える正解』なんて期待していない
そんなことを期待したら『私がいなかったら何もできないプレーヤー』が大量生産されてしまう


期待するのは『原則の枠内で、自分で考えた正解を自信をもってプレーすること』
『刻々と変化する状況の中で、自分で決断して、自信をもって動くことができるプレーヤー』『私のアイデアを簡単に裏切ってもっと良いアイデアで動くことができるプレーヤー』『その中で、個人技を積極的に発揮して攻撃するプレーヤー』に育って欲しいと願う


プレーの良否は、私ではなく、『場面』が判断してくれるもの

2010/10/11

意地

チームの意地
4年生の意地
先輩の意地
スタートの意地
奨学生の意地

いろんな意地がみたい

2010/10/09

自分で課題を見つける力

試合に出ると、自分の今の力がわかる
今の自分に何ができて、何ができないのか
身をもって知る

その時に
「私の課題はこれだ」
と自分自身で課題を見つける力が備わっているか
「あなたの課題はこれだ」
と他者から伝えられないとわからないか

自ら変わっていける力の違いで未来は大きく変る

2010/10/08

自己評価と他者評価

「私は・・・・思う」「私は・・・・である」
「あなたは・・・・見える」「あなたは・・・・である」

自己評価と他者評価は必ずしも一致するとは限らない

インカレの頂点を目指すGREEN LINERSにとって
一人一人がどんな価値を持って貢献しているのか

自分の価値をもう一度自分自身で見直す
他者の価値をもう一度自分自身で見直す

自己評価>他者評価
自己評価<他者評価
いずれも良いとは言えない

過信でも卑屈でもない
自己評価=他者評価 
になるのが自然でいい

貢献できる者が、貢献できる部分で、貢献すればいい

それを決めるのは学生自身である

2010/10/06

想い

今日は10月6日
インカレの最終日が11月28日
泣いても笑っても残された時間はこれだけ

その時間にどんな想いを込めるか

コートに立つ者
コートに立てない者

いろんな想いが詰まった時間を大切に過ごしてほしい

2010/10/05

伝えたいもの

伝えたいものがある
http://www.youtube.com/watch?v=tEztaFAGgCw

我々に伝えたいものはあるか

2010/10/04

オシム

「オシムの言葉」木村元彦、集英社インターナショナル、2005.
p. 16
○ 走る力、走ろうとする意志がなければ、いかに技術のある選手でも存在をアピールできなかった。
○ 選手が勝手にプレーを見切ることを嫌った。
○ とにかく止まるな、ボールを動かしてさらに自分も動け。
○ 監督の意図はわかるが、吐き気がするほど苦しい練習を課す。
p. 17
○3組に分けてのゲームを多用し、出番を待つ組には徹底して走り込みをさせた。
p. 18
○ 眼前のワークに集中するだけではなく、その意図も考えなくてはいけない。
○ 理解できていれば、やっては行けないことは何もなかった。
p. 19
○ むしろ相手のウラをかくための創意工夫をしないと練習は滞る。
p. 21
○ 近代サッカーにおいて走らない選手、足の遅い選手は、年齢に限らず、もはや使えない。
○ 彼は技術に問題はあった。しかし、気持ちが入って、走っていた。戦っていた。
p. 24
○ まず走り負けない。同じ90分の中で相手と自分たちのどちらが終盤になっても走っていられるか。そこでは絶対に負けないという自信。
○ 複数のポジションができる選手を発見する、あるいは作り上げることは急務でもあったが、戦いの流れの中で、それを成し遂げていった。
p. 28
○ ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか? 要は準備が足らないのです
p. 30
○ ディフェンスをタイトに固め、一旦ボールを奪うと鋭利にカンターを仕掛ける。まるで地面から人が湧き出てくるかのように2、3人と躊躇なく攻め上がっていく。一旦、攻撃が切れると素早くディフェンスに舞い戻る。攻守の切り替えは、瞬時にそしてスムーズに行われた。・・・・・・・フルコートでの3対3はこういう意図だったのか・・・
p. 33
○ この爽快感は何だ。・・・マイボールになってからの判断のスピードが、自分でも驚くほど速くなっていた。目的が明確ならどこまででも、いつまででも自分は走れる、労は厭わない。・・・サッカーは美しく、こんなにも楽しいものだったのか。
p. 122
○ サッカーとは戦術が一番だと思っている監督がいるかもしれない。しかし私はムービングこそが、最も重要だと思っている。
p. 188
○ 取ったらすぐにすぐ動き出す。取られたらすぐディフェンスをするというのは、練習で自然に身に付いた部分が大きいと思います。なんか速すぎて慌てちゃう部分もありますけど、それが当たり前のチームになって来た。
○ お前は確かに動いているけど、効率的かどうかはわからない。
p. 190
○ 黄色の集団は走り込みながら、パスコースを最低はふたつこしらえていた。

「オシムがまだ語っていないこと」原島由美子、朝日新書、2007.
p. 64
○ 最初にシステムありきでは本末転倒。むしろシステムがないことが、「ないというシステム」ともいえる。システムを固定しすぎて負けることもあれば、変えすぎて負けることもある。監督、選手とも、いろんな状況に即応できる力が必要だ。
p. 69
○ キーマンはいない。日本は誰かで成り立っているチームではない。要は勝てばいいので、誰が点を取ろうが関係ないだろう。選手がグラウンドに出て戦う。すべはそこから始まる。
p. 73
○ あなた方は、ラインから99%出てしまうボールであっても、あきらめず、泥だらけになって追う子供に育てましたか?
p. 84
○ 全員が動くことでスペースができる。前の選手がいた所へ、他の選手が入る。連動性を考えろ
○ つないで出して、自分で走ってもらい直せ、という監督のサッカー
○ ただ単に走ればいいわけじゃなない。誰かがスペースに走り込み、相手のディフェンダー1人を連れ出すような動きを考えて走れ。

2010/10/03

ちぐはぐ

ゲームの中で
5人の意図がちぐはぐになることがある
『勝ちたい』から焦りも生まれる

それが修正できないまま進むと
試合を失う

『これでいこう』『これでいくよ』

チームを一つにまとめあげること
それを誰がやるか
それを誰がやりたいか
それは誰ならできるか

チームが『連動』すること
それが必要

2010/10/02

上位リーグ

あすからガチンコ上位リーグが開始
相手の手のうちはお互いに知り尽くした中での
地力の勝負

どこまで勝ち星を積み上げられるか

他力も願いつつ
一戦一戦に全力で臨もう

目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...