バスケットボール部の卒業生で大学院に進み,学位の取得を目指しながら頑張っている助手さんがいる.
昨日,「大学時代に言われたことや指導されたことで何か自分の中に残ってるものあるか?」って話をしたら,「私は先生に『おまえは先見性がない!』って言われたことを今でも覚えてるんです.バスケットボールを終わって社会人になった今も,そのことを考えています.」という答えが返ってきた.
私は,彼女にそのことを言った記憶がない(笑)
でも,彼女のプレーを振り返ってみると,予測がなくて,いつも後から後からプレーを追っかけるから全て後手に回ってしまっていた姿が思い浮かび,その言葉を使って指導したのも確かだろうなって思った.
次に何が起こるか?
目指すゴールは何か?
常に予測しながら,常に見据えながら,そこから逆算して今何をするかを考えて動く.
そう考えながら日々仕事に取り組んでいるとのこと.
無意識に発する自分の言葉が学生を傷つけたり,勇気づけたり,考えさせたり,悩ませたり,いろいろしているんだろうなって思う.
コーチングの目標が「試合での勝利」や「上達」であることは間違いない.
日々その目標を達成できるように頑張る.
でも,コーチングの先には「そのことを通じて学んで欲しいこと」という目的がある.
私自身も,大学時代の恩師(研究面の恩師,バスケットボールの恩師)の言葉や姿勢から,大切な財産を一杯授かったと思っている.あの時にはわからなかったけれども,今ならよくわかるということもたくさんある.
GREEN LINERSの学生達が,社会人になった時,指導者になった時,親になった時,
「あのとき言われたことの意味が,今だからよくわかる」って時が来てくれたらいいなぁって思う.
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
バスケットボールを安全にプレイできる環境を求めて
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