関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
2010/04/30
2010/04/29
2010/04/28
鈍行(どんこう)列車の旅
昨日は新幹線に乗って東京日帰り出張
最近の「のぞみ(N700系)」は速いし広いし静かだし
おまけにNETにも接続できて・・・とっても快適
帰りの車中で報告書も出来上がりメールに添付して仕事終了
バスケットボールを指導していると二つの問題にぶち当たる
一つ目は「方向性」の違い
二つ目は「水準」の違い
監督が実現したいこと
チームとしてやりたいこと
その方向性と個々のプレーヤーの方向性が合っていないと
どんなに頑張っても成果は出ない
東京に行きたいのに博多行きに乗ってるようなもの
方向性があっていても
要求する水準
通用する水準
を越えていないと
本人が頑張っているつもりでも成果は出ない
6mのバーをクリアしなければならない棒高跳びの選手が
4mをどんなに奇麗に優雅に飛び越えても試合には勝てないのと同じ
新幹線の中でハンドボール部の監督と話をしていて
実は三つ目の「速度感」の違いも大きな問題なんだなぁって気がついた
コーチは新幹線に乗ってあっという間に目的地まで行きたいんだけど
プレーヤーは鈍行列車のごとき速度でゆっくりと各駅停車で進んでいく現実
最近の「のぞみ(N700系)」は速いし広いし静かだし
おまけにNETにも接続できて・・・とっても快適
帰りの車中で報告書も出来上がりメールに添付して仕事終了
バスケットボールを指導していると二つの問題にぶち当たる
一つ目は「方向性」の違い
二つ目は「水準」の違い
監督が実現したいこと
チームとしてやりたいこと
その方向性と個々のプレーヤーの方向性が合っていないと
どんなに頑張っても成果は出ない
東京に行きたいのに博多行きに乗ってるようなもの
方向性があっていても
要求する水準
通用する水準
を越えていないと
本人が頑張っているつもりでも成果は出ない
6mのバーをクリアしなければならない棒高跳びの選手が
4mをどんなに奇麗に優雅に飛び越えても試合には勝てないのと同じ
新幹線の中でハンドボール部の監督と話をしていて
実は三つ目の「速度感」の違いも大きな問題なんだなぁって気がついた
コーチは新幹線に乗ってあっという間に目的地まで行きたいんだけど
プレーヤーは鈍行列車のごとき速度でゆっくりと各駅停車で進んでいく現実
方向性が合っていれば
あとは時間さへかければいつか目的地にたどり着く(はず)
その鈍行列車に学生と一緒に乗り込み
いつか必ずたどり着くと信じて目的地まで一緒に旅をする
そんな忍耐力がコーチには必要なのかもしれない
夜行寝台列車は不採算でどんどん廃止になっているけれども
コーチングは今も昔も変わらず鈍行列車の旅なのかもしれない
2010/04/26
部員達の夢
新入生が19名入部している
その中でAチームに上がれる人間の数は限られている
その中で代表のユニフォームを着れる人間の数は限られている
その中で試合に出場できる人間の数は限られている
部員総数が50名を越えている
AチームがOFFの日を利用してフロアを使う工夫
外部のコートを借りて使う工夫
高校生との練習ゲームを活用して練習する工夫
競技力の上下幅がありすぎる集団で練習する工夫
Aチームの学生がBチームに指導する工夫
Bチームの活動にはいろんな工夫が必要
そんな中
Bチームで1年間過ごした学生に聞いてみた
コーチ「なんで入部したん?」
学 生「将来先生になってバスケ指導したいので・・・・」
コーチ「1年間で何か成果あったかい」
学 生「感動がありました」
コーチ「どんな」
学 生「横のつながりの中で・・・・」
「高校時代の先生との会話がきちんとできるようになって・・・」
一人ひとりにそれぞれ夢がある
一人ひとりに感動がある
「みんなで武庫女」
それがGREEN LINERS
その中でAチームに上がれる人間の数は限られている
その中で代表のユニフォームを着れる人間の数は限られている
その中で試合に出場できる人間の数は限られている
部員総数が50名を越えている
AチームがOFFの日を利用してフロアを使う工夫
外部のコートを借りて使う工夫
高校生との練習ゲームを活用して練習する工夫
競技力の上下幅がありすぎる集団で練習する工夫
Aチームの学生がBチームに指導する工夫
Bチームの活動にはいろんな工夫が必要
そんな中
Bチームで1年間過ごした学生に聞いてみた
コーチ「なんで入部したん?」
学 生「将来先生になってバスケ指導したいので・・・・」
コーチ「1年間で何か成果あったかい」
学 生「感動がありました」
コーチ「どんな」
学 生「横のつながりの中で・・・・」
「高校時代の先生との会話がきちんとできるようになって・・・」
一人ひとりにそれぞれ夢がある
一人ひとりに感動がある
「みんなで武庫女」
それがGREEN LINERS
2010/04/25
2010/04/24
2010/04/22
ゲリラ戦の指揮官とバスケットボールのコーチ
P.F.ドラッカー(1995)「経営者の条件」より
---------------------
ベトナムのジャングルにおける若い歩兵大尉へのインタビュー
インタビュアー:
「この混乱した状況下でどう指揮しているか」
大尉:
「このあたりでは、責任者は私だけだ。部下がジャングルで敵と遭遇して、どうしてよいかわからなくとも、離れていては、何もしてやれない。だから私の仕事は、そのようなとき、どうしたらよいかを教えておくことだ。実際にどうするかは、状況による。その状況は,彼らにしか判断できない。もちろん責任は私にある。しかし、どうするかを決めるのは、その場にいる者だけだ。」(p.8)
---------------------
ベトナムのジャングルの部隊では,組織のメンバー全員が,常に組織全体の死活にかかわるような意思決定を行う立場にある。(p.10)
---------------------
バスケットボールのコーチもゲリラ戦の指揮官とよく似ている
コーチはコートサイドでプレーヤーのすぐ近くにいるイメージがあるが
コート内に入り込み、プレーヤーのすぐとなりにいて
代わりに判断してやったり、代わりに指示してやったりすることはできない
だから戦いに臨むまでに
「その時にどうしたらよいか」をチームで統一し、徹底し、習慣化させておく必要がある
このことができていたら、コート上で自信をもって決断でき、勝ち残れるプレーヤーが育つはず
---------------------
ベトナムのジャングルにおける若い歩兵大尉へのインタビュー
インタビュアー:
「この混乱した状況下でどう指揮しているか」
大尉:
「このあたりでは、責任者は私だけだ。部下がジャングルで敵と遭遇して、どうしてよいかわからなくとも、離れていては、何もしてやれない。だから私の仕事は、そのようなとき、どうしたらよいかを教えておくことだ。実際にどうするかは、状況による。その状況は,彼らにしか判断できない。もちろん責任は私にある。しかし、どうするかを決めるのは、その場にいる者だけだ。」(p.8)
---------------------
ベトナムのジャングルの部隊では,組織のメンバー全員が,常に組織全体の死活にかかわるような意思決定を行う立場にある。(p.10)
---------------------
バスケットボールのコーチもゲリラ戦の指揮官とよく似ている
コーチはコートサイドでプレーヤーのすぐ近くにいるイメージがあるが
コート内に入り込み、プレーヤーのすぐとなりにいて
代わりに判断してやったり、代わりに指示してやったりすることはできない
だから戦いに臨むまでに
「その時にどうしたらよいか」をチームで統一し、徹底し、習慣化させておく必要がある
このことができていたら、コート上で自信をもって決断でき、勝ち残れるプレーヤーが育つはず
2010/04/20
「統一・徹底・習慣」
東京での試合に出場できて結果をだせたプレーヤー
東京での試合に出場したが結果が出せなかったプレーヤー
東京へは行けたが試合には出場できなかったプレーヤー
東京へ行けなかったプレーヤー
達成できたことも
問題として残ったことも
東京での試合に出場したが結果が出せなかったプレーヤー
東京へは行けたが試合には出場できなかったプレーヤー
東京へ行けなかったプレーヤー
達成できたことも
問題として残ったことも
チーム全体で情報が共有され
「統一・徹底・習慣」という
今シーズンのチームのキーワードが
実現できるように
上級生から下級生まで
ガードからセンターまで
いろんなところで
いろんなコミュニケーションを図ること
2010/04/18
2010/04/11
解決策を準備する
1)ゲームで問題が発生する
2)問題(○○が悪い)を課題(○○を良くする)へ変える
3)問題が発生している原因や背景を考える
4)解決策を準備する
5)解決策を試してみる
6)解決策の有効性を確認し修正があれば加える
7)統一した解決策をチームで徹底し習慣化する
学生達を眺めていると
2)の段階で練習が開始されるケースが多い
これではただのコインの裏返し
だから問題が解決しない
課題がわかることはほんの出発点にすぎない
もっともっと上級生は考え方も成長しなきゃ
でも、「正しさ」=「強さ」ではない
「人と人が戦う」ということの本質を決して忘れず
本当の強さを身につけて欲しいと願う
2)問題(○○が悪い)を課題(○○を良くする)へ変える
3)問題が発生している原因や背景を考える
4)解決策を準備する
5)解決策を試してみる
6)解決策の有効性を確認し修正があれば加える
7)統一した解決策をチームで徹底し習慣化する
学生達を眺めていると
2)の段階で練習が開始されるケースが多い
これではただのコインの裏返し
だから問題が解決しない
課題がわかることはほんの出発点にすぎない
もっともっと上級生は考え方も成長しなきゃ
でも、「正しさ」=「強さ」ではない
「人と人が戦う」ということの本質を決して忘れず
本当の強さを身につけて欲しいと願う
2010/04/10
2010/04/09
2010/04/08
2010/04/07
2010/04/06
感謝をどう表現するか
GREEN LINERSの学生が
人として成長するために
バスケットボールプレーヤーとして成長するために
いろんな人がヘルプやサポート
の支援を行っている
学生たちは皆
そんなお陰さまの中で成長していく
自分を支援してくれる人たちに対して
感謝の気持ちを持つこと
感謝の気持ちを表現していくこと
それが大切
そして何よりも
人に対して支援できることは進んでできる人に成長すること
それが大切
人として成長するために
バスケットボールプレーヤーとして成長するために
いろんな人がヘルプやサポート
の支援を行っている
学生たちは皆
そんなお陰さまの中で成長していく
自分を支援してくれる人たちに対して
感謝の気持ちを持つこと
感謝の気持ちを表現していくこと
それが大切
そして何よりも
人に対して支援できることは進んでできる人に成長すること
それが大切
2010/04/05
上級生と下級生
学生バスケットボールである
だから1年生から4年生までがプレーする
でも、一旦コートに立ったら学年に関係なく遠慮せずにプレーしたらいい
しかし、基本的に上級生には
1)練習を運営すること
2)練習に緊張感を与えること
3)チームの方針通りにプレーすること
4)下級生の力を引き出すこと
5)下級生のミスをカバーすること
等を担う役割がある
だから、下級生はその背中を見て学ぶことができる
だから、下級生は練習を活気づける役割を担うことができる
上級生なのに
1)何も準備せずに練習に出てきたり
2)緊張感なく練習したり
3)チームの方針と異なるプレーをしたり
4)下級生を窮屈にプレーさせたり
5)ミスを下級生の「不理解」のせいにしたり
するようじゃあ上級生とは言えない
上級生が上級生らしくなれば
下級生も下級生らしくなる
だから1年生から4年生までがプレーする
でも、一旦コートに立ったら学年に関係なく遠慮せずにプレーしたらいい
しかし、基本的に上級生には
1)練習を運営すること
2)練習に緊張感を与えること
3)チームの方針通りにプレーすること
4)下級生の力を引き出すこと
5)下級生のミスをカバーすること
等を担う役割がある
だから、下級生はその背中を見て学ぶことができる
だから、下級生は練習を活気づける役割を担うことができる
上級生なのに
1)何も準備せずに練習に出てきたり
2)緊張感なく練習したり
3)チームの方針と異なるプレーをしたり
4)下級生を窮屈にプレーさせたり
5)ミスを下級生の「不理解」のせいにしたり
するようじゃあ上級生とは言えない
上級生が上級生らしくなれば
下級生も下級生らしくなる
2010/04/04
自分の未来とみんなの未来
NBA、MBL、NHL・・・
アメリカのプロスポーツのリクルートはドラフトが基本
だから前年度の最下位がドラフト一位の権利を得る
連覇を繰り返すということは毎年ドラフト最下位を繰り返すということ
勝ったり負けたり
これがスポーツの基本
だから観ている方もおもしろい
でも日本では戦力の均衡という概念がないから
一方は勝ったり勝ったり
一方は負けたり負けたり
が延々と繰り返されていく
そして、自チームの利益が最優先され
結果的にリーグ全体は縮小してく
独占はマーケットの縮小を招くだけ
「共争」へと舵を切らない限り日本のスポーツの未来はない
アメリカのプロスポーツのリクルートはドラフトが基本
だから前年度の最下位がドラフト一位の権利を得る
連覇を繰り返すということは毎年ドラフト最下位を繰り返すということ
そうすると、自然に戦力は均衡へと動き
結果的にリーグ全体が拡大していく
勝ったり負けたり
これがスポーツの基本
だから観ている方もおもしろい
でも日本では戦力の均衡という概念がないから
一方は勝ったり勝ったり
一方は負けたり負けたり
が延々と繰り返されていく
そして、自チームの利益が最優先され
結果的にリーグ全体は縮小してく
独占はマーケットの縮小を招くだけ
「共争」へと舵を切らない限り日本のスポーツの未来はない
不増不減
バスケットボールをプレーしていると
突発的に怪我が発生することがどうしてもある
コーチは怪我がゼロになるように
動きを改善したり、
筋力を強化したり、
ラフなプレーを制限したり、
無茶なプレーを抑制したり、
心身の疲労度を察知したり、
それでも、怪我がわずかに発生する
問題はその後
コートに戻るまでの時間は
怪我の状態によって様々
一日で戻れることもあれば
一年かかることもある
そんな時間の中で
「今できることを100%やる」
ことができるかどうかが
そのプレーヤーの成長を決める
何かを失うということは
何かを得るということ
何かができなくなるということは
何かができるようになっているということ
減ったものに意識が行くのか
増えたものに意識が行くのか
般若心経は『不増不減』と説く
突発的に怪我が発生することがどうしてもある
コーチは怪我がゼロになるように
動きを改善したり、
筋力を強化したり、
ラフなプレーを制限したり、
無茶なプレーを抑制したり、
心身の疲労度を察知したり、
それでも、怪我がわずかに発生する
問題はその後
コートに戻るまでの時間は
怪我の状態によって様々
一日で戻れることもあれば
一年かかることもある
そんな時間の中で
「今できることを100%やる」
ことができるかどうかが
そのプレーヤーの成長を決める
何かを失うということは
何かを得るということ
何かができなくなるということは
何かができるようになっているということ
減ったものに意識が行くのか
増えたものに意識が行くのか
般若心経は『不増不減』と説く
登録:
投稿 (Atom)
「問題」の捉え方が2つあるから確認しなきゃいかんな
人生訓② 仕事をしていると様々な「問題」が発生する コーチングにおける問題とは「目標と現状の差」という定義なので 問題とは「目標を明確に設定」し「現状を正確に評価」した時に「眼前に立ち現れるもの」と表現される したがって 問題とは目に見えるものではなく逆に目には見えない認識す...
-
今日は13:00からBSプレミアムにて「坂の上の雲」を一挙放送している. 午後はずっと観ている. かつて,小説「坂の上の雲」を読んで,司馬遼太郎が描く様々な「指揮官」の姿に,指揮官としてのコーチいかにあるべきかを考えさせられた.だから,ブログタイトルを「坂の上の夢」にした(笑...
-
試合期にはいつも見直すメモ 試合後の反省もあって少しずつバージョンアップしてきたもの このあいだ応援に駆けつけてくれた卒業生と試合前に見ていたこのメモの話になり 「それください!」って言われたのでアップしてみました コーチによって試合への臨み方はひとそれぞれ...
-
結果管理では「どうなったか?」が問われる。 成功か? 失敗か? 経過管理では「何をしたか?」が問われる。 何をやったか? 何をやらなかったか? 失敗しない最大の方法は「何もしないこと」。 成功する最大の方法は「結果がでるまでやめないこと」。 スポーツでは結...