女子総合大学である本学には,20:30分までに門を出て帰宅するという全学生共通のルールがある。しかし,本日,運動部学生の学寮への帰宅時間が近年遅くなっている傾向にあることが全学教授会で指摘された。門限に遅れたり,食事等の生活が乱れたり,他の学生に迷惑がかかったりする事が増えているとの指摘である。
本学でスポーツ推薦入試制度,スポーツ奨学金制度,強化支援コーチ制度などの強化制度が整い,クラブ活動に予算が投下され,成果が求められるようになってはや7年が過ぎた。
制度を活用してクラブの強化を進める権利には,当然,成果を出さなければならないという責任が伴う。権利を行使するからには責任が問われる。責任が問われるから更に制度を整えようとする。制度が整えば更に一段上の責任が問われる。
そんないたちごっこの中で,多くのクラブの練習時間は長くなり,門を出る時間が次第に遅くなる傾向が続いていた。バスケットボール部も例外ではなかった。
学生の生活の時間が夜に1時間ずれた感じになっている。朝の時間が1時間後ろにずれてくれればいいが,朝の時間は変わるはずもない。そうなると,大学生としての活力が低下していく。文武両道からかけ離れ,武のみの生活が延々と続いていくイメージ。競技への意欲から生まれる情熱よりも,競技に縛り付けられる疲弊感の方が大きくなっていく。障害・外傷が増えていることとも無関係ではない。
そんな中で,今日,改めて練習の終わりの時間を再確認し,その中で成果を出すための工夫をするという方向に切り替えようとコーチと話し合った。時間は何よりも大切な財産。使える時間が限られるとなれば,その分,時間の使い方を考えるようになる。夜の時間が1時間早くなれば,その分,朝の余裕も生まれてくる。文への余裕も生まれてくる。きっと学生としての活力も生まれてくる。
時間を生み出す工夫。時間を効果的に使う工夫。生まれた時間を活かす工夫。競技への情熱。自ら取り組む意欲。時間が変わることで,いろんなことが生まれていったらいいなと願う。
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
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