練習の負荷は大きく「強度」と「量」に分けられる
強度は英語でintensity
量は英語でquantity あるいは volume
二つの要素は相反する概念
だから両方を高めるのは無理がある
強度の高さを要求するなら、量は減らさざるをえない
量の多さを要求するなら、強度を落とさざるをえない
短期的に両方を高めることはできるが、長期的に続けると必ず壊れる
強度は言葉を換えると「走るスピード」「切り替えの速さ」「挙げる重さ」「挙げる速度」「短時間に発揮する力の大きさ」など・・・
量は言葉を換えると「負荷の長さ」「かけた時間」「走った総距離」「セット数」「回数の多さ」「挙げた総挙上重量」など・・・
質は英語でquality
質は言葉を換えると「細部へのこだわり」「徹底度」「求める負荷の徹底度」「タイミング」「リズム」「スペーシング」「正確性」など・・・
さらに言葉を変えるなら「その練習をどうやるか?」ということ
質は数字では評価しづらいもの
数字で評価しやすい強度や量とは異なる概念
だから、強度も、量も、質とはぶつからない
どちらでも常に質の高さは要求される
相反することはない
逆にいえば、質だけを取り出した練習はないということ
「質=動きの正確性」と狭く考えてしまうと
質を要求する練習は「ゆっくりとした動きで・・・」「要素に分解した動きで・・・」となる
だから、「速い動きの練習は質が低くていいんだ」「強い動きの練習は質が低くていいんだ」となる
あるいは負荷の要素を「質」と「量」と「強度」の3つに分けて考えてしまうと
「今は量の練習だから質は低くていいんだ」「今は質の練習だから強度は低くていいんだ」「今は強度の練習だから質は低くていいんだ」となる
どれも私が求める考え方ではない
強い練習をしようが、弱い練習をしようが
多い練習をしようが、少ない練習をしようが
質が高くなければ意味がない
そして、それを徹底して追求するのが上級生であり、幹部の責任である
禅問答みたいになってしまうが
質を求めるということは一体どういうことなんだろうか
それぞれが考えたらいい 工夫したらいい
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
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