プレーヤーは個人内で小さな進歩を繰り返す。
それは積み重なって,いずれ大きな進歩へとたどり着く。
目の前に現れるプレーヤーの小さな進歩。
それは,昨日のプレーヤーと今日のプレーヤーを比較する個人内という視点で見ると着実な進歩であると同時に,目標とする戦いで通用するかしないかを基準とする個人間という視点で見るとまだまだたどり着いていない不足でもある。
NHKプレミアムで放送されたいた「たけしのアートビート」で取り上げられていた,金槌1本で神業的に刀を作り上げる日本刀の鍛冶職人は,鋼の固まりの中に出来上がる刀の姿が見るという。「叩き上げ」「焼き入れ」という言葉が,職人の技と密接に結びついた言葉である事が良くわかる。
プレーヤーの小さな進歩を,確実な進歩であると評価し,プレーヤーに寄り添いながら成長を後押しする役割はAssistant.coachに預け,Head coachとしてあくまで,プレーヤーの中に目標の姿を見いだし,その未だ現れていない姿に対しての不足部分を要求し続けるという立場をとろうと思う。
「できる事だけを集めて戦う」こともコーチの技ではあるが,それで到達できる域には限界があった。
「できない事をなんとしてでもできるようにして戦う」ことこそがコーチという職人の本当の技なんだと思い定め,また明日から。
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること
問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...
-
長い長い時間をかけて練習をしてきても 本当の勝負はほんの一瞬 「鍛錬千日之行 勝負一瞬之行」 かつて甲子園を湧かせた 池田高校野球部監督蔦文也氏の言葉 練習でどんなにシュートを打ち込んでも 本当の勝負の一本を決める力がなければ 勝者にはなれない 努力をする...
-
結果管理では「どうなったか?」が問われる。 成功か? 失敗か? 経過管理では「何をしたか?」が問われる。 何をやったか? 何をやらなかったか? 失敗しない最大の方法は「何もしないこと」。 成功する最大の方法は「結果がでるまでやめないこと」。 スポーツでは結...
-
試合期にはいつも見直すメモ 試合後の反省もあって少しずつバージョンアップしてきたもの このあいだ応援に駆けつけてくれた卒業生と試合前に見ていたこのメモの話になり 「それください!」って言われたのでアップしてみました コーチによって試合への臨み方はひとそれぞれ...
0 件のコメント:
コメントを投稿