学生:身体の使い方をこんなに細かく教わったのは始めてです.
コーチ:バスケットボールの指導は5人の動きを教えることと,身体の使い方を教えることと,身体を強化することの3つがあるからなぁ.
学生:そうですね.身体の使い方のことなんて案外言われたことがなかったですね.
コーチ:日本は最初から5人の動きをどんどん教えるから,アンダーカテゴリーは意外と強いんだよね.でも,各国の技術と身体が出来上がったトップチームではなかなか勝てないんだなぁ.
GREEN LINERSでは3つを全部指導しようとする.
だから,時間がかかる.
学生に,3つの指導についての「ことば」が通じるようになるのに1年はかかる.
大学生になってからまだ「身体の使い方」を変えようなんて,「かける時間」と「得られる成果」を天秤にかけたら,費用対効果がとてつもなく悪いことなんて百も承知.
「わかる」で終わったり,「できる」で終わったりがほとんどで,「使える」段階になることなんてほとんどないのかもしれない.
「自分のコツ」を勝手に伝えて「学生のやり方」を変えようとする自己満足なのかもしれない.
でも「巧い人」には「巧く動くコツ」があるのは確かなこと.
「私のコツ」を入り口にするけれども最終的には「自分のコツ」を掴んで欲しいと願っている.自分の身体を自分で操作して動きのコツを掴んでいくプロセスに面白さを発見し,試行錯誤しながら前向きに自分で育つプレヤーになって欲しいと願っている.
こんな風に「3つを全部やる」ってのが自分の「色」なんだと思う.
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
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