「頑張っている」ことや「人間性」などという尺度が軽視されていたわけではないが、コート内ではそんなものは一切通用しなかった。「結果として何ができるのか」だけが問われる世界だった。
はっきりしていた。
だから、高校まではチームでトップに居た人間は自我が一旦必ず崩壊する。
でも、バスケットボールのプレー力でどんなにあがいてもかなわないってとこまで頑張った先には、プレーヤーとしての尺度とは違う尺度で絶対に勝ってやるって気持ちが生まれる。
すっきりしていた。
だからコーチとして挑戦する自分がある。
だから日本のレフリーのトップに立つ人が芽生える。
だからトレーナーとして日本代表を支える人が芽生える。
だから学会を代表する研究者が芽生える。そうして初めて新しい自我が再確立され、入学時よりも一本筋の通った人間が出来上がる。
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