ゼミの指導教員として卒業論文作成にあたっては、いつも、「その問題が解決したら自分の競技力向上に役に立つような問題を設定しよう」って言っている。なんだかわかんない与えられた問題に向き合うよりも、どうせなら、自分の競技力向上と直結した問題を自ら設定した方が、モチベーションも上がるから。
その結果、いろんなクラブの学生が、それぞれ「自分の問題」「自分の疑問」に向き合ってゼミの2年間を過ごすことになる。指導する方は答えのない問題を学生と共に考えなければならないから、しんどさもあるが、頭の体操にもなり、新しい発見もあり、面白い時間が過ぎていく。
今年新しくゼミに入った3年生で「トラウマ研究」を始めそうなのがいる。
かつて高校時代に「◎●で試合に勝てなかった」ということが自分自身のトラウマとなり、同じような状況が発生すると、どうしてもフラッシュバックしてしまうらしい。
リクルートでその試合を直接観戦していた私としても、彼女が、その状況を非常に苦手にしているなぁってことは感じていたが、それを研究テーマにするとは思ってもいなかった。
それくらい、乗り越えたい過去なのかもしれない。研究課題をどう設定し、どんな方法を準備していけば、その問題の解決の糸口が見つかるか・・・これからの2年間がまた楽しくなった。
練習でも、日々その状況を設定し、解決に必要な心構えや技術や戦術を訓練している。
「また失敗しそう」が「なんとかなるかも」にかわり、いずれ「なんとかなりそう」から「やれる」へとたどり着き、「大丈夫!」って自信を持って言える日が早く来るといいなあ。
関西女子学生バスケットボール連盟1部リーグ所属MWU LAVYS Basketball Teamのヘッドコーチが
大学日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録
バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます
『Podcastで聴くコーチングのヒント 坂の上の夢の声』というタイトルのポッドキャスト で声の配信も行っています!
バスケットボールを安全にプレイできる環境を求めて
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