2010/03/07

実践と研究

スポーツ運動学会も二日目
「できない」人を「できる」へ
「下手な」人を「上手い」へ
運動を「発生」させたり「修正」したりする研究報告に耳を傾けた

発表された運動の発生や修正は
現場の指導者が日々格闘しているコーチングの実践を
研究者という立場から報告したもの

実践が研究として成立するためには
1)指導前の状態を映像で撮影(pre)
2)指導実践
3)指導後の状態を映像で撮影(post)
の手順が明快であり
4)指導者がどんな言葉がけをしたのか
5)指導者がどんな意図でどんな補助的運動を使ったのか
6)学習者にどんな感じの変化がおこったのか
が明確に記録/記述されていることが必要

多くのコーチが日々格闘しているコーチング実践では
1)の手続きをしていないことが多く
4)〜6)の手続きも正確に記録していいことが多い

だから、毎日毎日動きを発生させたり修正したりを繰り返している
多くのコーチの実践は研究として日の目を見ない
勝負という切迫性の中で、研究者の手続きに十分な時間を割くことができていないから

それでも、コーチは動きが変わる学習者を前に
達成感を持ちコーチングに対するモチベーションを高く維持している

実践と研究の両立ってなかなか難しい
今年は新入生の個人技術を全部映像に納めておこうかな

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