2013/06/11

運動課題と行動課題

バスケットボールは集団種目。
だから、個人の動きの課題(運動課題)を解決する技術指導と、集団の動きの課題(行動課題)を解決する戦術指導の両方が必要になる。
運動課題には、手業、足技、目技・・・などがある。
行動課題には、優先順位、選択肢、判断・・・などがある。

私は今、46歳になった。
思うことがある。
それは、24歳でコーチを始めてから、これまで多くの先人コーチに数知れないアドバイスをいただいてきたが、それらの大部分は運動課題に関するものだということ。

NBAがテレビで自由に見れるようになった時代。
情報が世界中を駆け回るようになった時代。
戦術情報も世界中から取り寄せられる時代。
だから、バスケットボールのコーチングが行動課題の指導中心になってしまったんじゃないか。
その結果、
運動課題を指導できるコーチが極端に減ってるんじゃないか。
「私はどう動くか」は指導できても「私の体をどう動かすか」を指導できていないんじゃないか。

探し物は探している場所にないから探し物である。
探し物を見つけるには、今探している場所とは違った場所を探すしかない。

我々の世代や若い世代のコーチが探さなければならないものは、行動課題ではなく運動課題なんじゃないだろうか…

目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...