2011/10/29

ネガティブオーラ

京都での近畿総合初戦、4年生のいない大阪体育大学に5点差で敗戦。リーグ戦に引き続き今季3敗目。要所で粘りがきかない。
チームは監督の生き写し。チームに粘りがないのは監督に粘りがないから。

試合後、観客席に上がっていたら、観戦に来ていた卒業生達から
「観客席の反対側から見てもわかるくらいに今の先生からマイナスオーラが出まくってますよ!」って言われた。
9年前に武庫川女子大学に勤務した年の新入生達だからいわば同級生みたいなものか。
言いたいことをストレートに言ってくれる。

確かに明日練習したくないほどのネガティブオーラが出ていた。
このまま家に帰っても不機嫌になるだけで切り替えにならないと思ったので、大学に戻ってVIDEOを改めて見直し、問題部分の映像を切り出してみた。

昨日までの時点で準備できていないことは実践では使い物になっていない。
また、「何とかなるだろう」と思っていたことも何ともなっていない。
しかし、いくつかに集約される今日の問題点はインカレまでに解決できる。
それらがクリアできればなんとか戦える。

2時間ほど映像を見ていて、気持ちはネガティブからポジティブへ徐々に変わってきた。
自分の心の状態は自分で操作できるが、他人の心の状態は操作できない。
プレーヤーがどれだけ自分自身でポジティブに心の状態を整えて明日を向かえるか。

泣いても笑っても試合は11月21日から始まる。
今年は5〜8位決定戦もないから、とにかく負けたらそこでジエンド。
絶対にタフな5試合を戦うんだという覚悟を持って、また明日から。

2011/10/28

組み合わせの準備

試合は5人のスタートから始まって、メンバーチェンジを繰り返しながら40分を戦う。
だから、試合で起こりうるメンバー構成は練習で訓練しておく必要がある。
このメンバー構成の時の焦点は・・・こことここが変わったときには・・・・
しかし、そこまで準備が追いつかないのが今の現状。
インカレへ向けてポジションの変更もあり、スタート5人での練習が中心になっている。
そんな中、近畿総合と木戸杯という実践練習を通じて、一つでも成果を積み重ねたい。
試合に出場する1分もムダにしない取り組みでいこう。

2011/10/27

共有の難しさ

インカレが近い。
現在動ける17名のAチームのプレーヤーを、スタート側と控え側にハーフコートで半分に分けて練習をするケースが増えている。反対側はACに預けっぱなしになる。

今年のチームのテーマは「決断、共有、実行」
チーム全体で共通イメージをもって練習するにこしたことはない。
しかし、今年を戦うプレーヤーの練習の密度を上げようとしたら、分けざるをえない時がある。

共有と密度のバランス。
HCとACが共通イメージを持つ努力が大切。
今年を戦うプレーヤーと未来を戦うプレーヤーの場の共有の大切さ。
コーチングの難しさは、いろんな所に現れる。

やりたいこと その3

Facebookで友人がシェアしていたスティーブ・ジョブズの言葉の一節。

「何か問題を解決しようと取り組むと、最初は非常に複雑な解決方法が頭に浮かんでくる。多くの人々は、そこで考えるのを止めてしまう。でも、そこで止めず、問題をさらに突き詰め、たまねぎの皮をもう何層かむくように頑張っていると、しばしば非常にエレガントかつシンプルな答えにたどりつくことができる。多くの人々は、そこにたどり着くまでの時間もエネルギーもかけていないのだ」

「シンプルは複雑よりも大変だ。努力して考えを整理しないと、シンプルにすることはできない。でも、これはそれだけの価値があることだ。なぜなら、一端、そこまでたどり着ければ山だって動かすことができるからだ。」

全ての物事に通じる本質をついた言葉。
改めて思うのは、自分がかけているエネルギーと時間が足らないということ。

2011/10/26

やりたいこと その2

「択一性、並列性、連続性」これが揃うと、「再現性」のある攻撃になるんだと思う。
「偶然」に期待するのではなく、
「形どおりのパターン」に頼るのでもない攻撃。
何度攻撃しても、どんな相手を攻撃しても、
基本的にはシュートチャンスを創ることができるような攻撃。

そんな攻撃を育てる指導ができるコーチになりたいと思う。

やりたいこと

攻撃に,
1)表と裏があること(択一性)
2)ボールサイドとヘルプサイドの両方に攻めがあること(並列性)
3)シュートチャンスが連続すること(連続性)

言葉で書くとこんなに簡単.
でもプレーするのは難しい.
それをコーチングするのはもっと難しい.

わざわざ難しくしているのかもしれないって自分で思ってしまう時もある.

でも,一旦わかったら,実は非常に簡単で,
ディフェンスがよく見える見晴らしのいいバスケットボールになる.

しかし,そこにたどり着くまでが険しい山道.

2011/10/25

籠究塾

籠究塾という活動.
日本中でいろんな活動が行われている.
夢は一つ.
Team JAPAN が世界で活躍すること.

今の自分の仕事とのバランスを考えると,ななか思うようには参画できないが,一人一人できることをこつこつと.そして,ネットワークが広がること.

2011/10/23

関東リーグ最終戦

関東リーグの最終戦を観戦に日帰りで代々木へ。
最終試合まで優勝チームが決まらない戦い。
身体能力もシュート技術も高い選手が多い関東リーグ。

関西3位のGREEN LINERSにシード権はない。
どのチームと初戦で当たっても戦えるチームになること。
そのために、どの色を徹底するか。

昨年の11月27日の日記を改めて読み直した。
忘れていたことも思い出した。
関西の雑草にできることをやりきるのみ。

2011/10/21

毎年「終わる」ということを再確認するために

毎シーズン、終わりが近づくと、この映像を見る。学生にも見て欲しいと話す。
癌で余命宣告されたプロサーファーの記録。
「終わる」とはどういうことか。
「感謝する」とはどういうことか。
「最後までやりきる」とはどういうことか。
「覚悟する」とはどういうことか。

学生スポーツには終わりが必ずくる。
大学4年生も短大2年生もあと23回の練習でインカレになる。
その後社会人として続ける学生も居るが、学生バスケは終わりを迎える。
下級生には来シーズンもあるが、今年のこのチームでのバスケは終わりを迎える。
全員が同じ気持ちで、最後へ臨んで欲しい。

飯島夏樹 - 天国で逢おう〜末期がんウィンドサーファーの家族、その愛 9本の動画
http://www.youtube.com/watch?v=UZDAVtKAS5g&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=JvirQlRILDU&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=AgSBs-Ll1EM&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=cmbP7mGc6YI&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=AgSBs-Ll1EM&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=tP5IqdU4EqA&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=a-wHviqgtxA&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=SUkKuC9rZsM&feature=mfu_in_order&list=UL
http://www.youtube.com/watch?v=21398elgrrc&feature=mfu_in_order&list=UL
飯島夏樹 - 最後のラブレター
http://www.youtube.com/watch?v=-NtL3SoXOKE&feature=mfu_in_order&list=UL

ツケには利子がつく

ツケには利子がつく。
それは当たり前のこと。
初動が遅れると、その分手当に時間がかかる。
強化を怠ると、その分やり直しに時間がかかる。

2011/10/18

未来の夢

スポーツ推薦入試を受験する高校3年生のご父母に、スポーツ奨学金の運用説明をするため、授業終了後車を飛ばして高等学校を訪問。
コートではウインターカップ予選へ向けての練習が続いている。

ウインターカップ出場を決めて、クリスマスは東京で頑張る。
春合宿を経て春の全関西からの出場し・・・新人賞を目指す!・・・と、
未来はどんどん広がっていく。

リーグ・インカレという現実を戦いながら、未来の戦いへの備えも進める。
コーチの仕事に休みはない。

でも、未来を語るのは楽しいし、なによりも夢がある。
未来の夢が現実になるよう、今、その瞬間を頑張ろう。

明日は近畿私立短期大学大会の準決勝。
頑張ってる短期大学部生と決勝進出できるよう、朝から府立体育館。

2011/10/16

信頼とは何か? 責任とは何か?

信頼とは何か? 責任とは何か?
人が人を信じるということは一体どういうことなのか?
人が自分の責任を果たすとは一体どういうことなのか?

2011年6月22日水曜日コーチの哲学でも書いたように、かつてのAssistant Coachが語った

「信じるとは相手への期待ではなく自分への覚悟」という言葉。
それはわかっている。
だから、信じるという覚悟をもって人には接しようと思っている。

いま問うているのは、
どうれば信頼してもらえるのかという逆の問題。
どうすれば責任を果たしてもらえるのかという逆の問題。
自分の問題ではないから自分では解決できない。
自分の取り組みなら変えることができるが、人の取り組みを変えることはできない。

学生時代に何を学んで欲しいのか?
1度で伝わったと思っていた。
しかし、同じことがまた起きる。

「何度でも・・・」とドリカムは歌う。

しかし、「覆水不返」

2011/10/15

不安定さ

インカレが決まった段階で、リーグ戦の中でいろんなことを試しながら進んだ。
4番を3番に変えたり、
1番と2番を変えたり、
そうすると不安定な試合になった。
合う瞬間もあれば、合わない瞬間もあった。
勝っても負けても試合が続くのがリーグ戦。

暖かい応援の言葉もあれば、厳しい檄の言葉もある。
GREEN LINERSの戦いを観た人が元気になるような戦いが全くできていない。

明日が最終戦。

全ては監督の責任。

2011/10/14

たった一つの尺度

大学生の頃、コート内での評価は「バスケットボールのプレー力」というたった一つの尺度で行われていた。
「頑張っている」ことや「人間性」などという尺度が軽視されていたわけではないが、コート内ではそんなものは一切通用しなかった。「結果として何ができるのか」だけが問われる世界だった。

はっきりしていた。

だから、高校まではチームでトップに居た人間は自我が一旦必ず崩壊する。
でも、バスケットボールのプレー力でどんなにあがいてもかなわないってとこまで頑張った先には、プレーヤーとしての尺度とは違う尺度で絶対に勝ってやるって気持ちが生まれる。

すっきりしていた。

だからコーチとして挑戦する自分がある。
だから日本のレフリーのトップに立つ人が芽生える。
だからトレーナーとして日本代表を支える人が芽生える。
だから学会を代表する研究者が芽生える。

そうして初めて新しい自我が再確立され、入学時よりも一本筋の通った人間が出来上がる。

2011/10/12

環境の整備

毎日自由に使えるコートは1面しかない。
しかし、部員は1面には収まらない数が在籍。
今日は学科会議で、トレーニングルームの空きスペースを使ってパスの練習をしていたBチームに、自転車エルゴメーターをこぎに来た一般学生から「運動部の練習が怖くて入れなかった」とクレームがついたことが報告され、学科全教員の前でバスケットボール部が名指しで注意を受けた。

前期はオフをずらしたり、薬業の体育館を5,000円で借りたり、コートを前半と後半とで分割したりして、コートをAチームとBチームで効果的に使えていたが、後期のリーグ戦期間中はうまくいかない状態が続いていた。

「すみませんでした。でも体育館もう一個建ててください」って発言したら「注意されたのにリクエストするか」って他の教員に笑われた。
しかし「バスケットボールコート」での練習が思うようにできない「バスケットボール部」で活動する学生にとって、笑い事ではない現実。部を離れていく学生もいる。

強化指定クラブとして「入試制度」「奨学金制度」「支援コーチ制度」「トレーナー帯同制度」を活用し、結果がシビアに評価されるクラブ。でも将来の指導者を夢見て入部する学生も多い現状の中で、どうBチームに「バスケットボールコート」を確保するか。
部長として一番頭と心が痛む問題である。

勝って要求するしかない。

2011/10/11

勝ちにこだわる?

今シーズンの学生バスケットボール最後の6週間へ向けてチームが4つの柱を作った。
その中の一つが「勝ちにこだわる」
「勝ち」という結果にこだわるということ。

だとしたら、
日々の練習の中で何にこだわるのか?
どうこだわるのか?
どの水準でこだわるのか?

しかし、
練習の中で、何かにこだわっているような姿はチームから見えてこない。
昨日と同じ今日があるだけ。

こんな状態の先に「勝ち」があるとは思えない。
また、「なんとなくうまく行く時はうまく行くけど、うまく行かない時もあって・・・・」の繰り返しが待っているだけ。
「今日は昨日の疲労が貯まっていて・・・」とか「今のはたまたま手が滑って・・・」とか、心の中に必ずできない理由を作っている感じ。

「今、この瞬間」にこだわりを見せない人間が、「勝ちたいって思った瞬間」だけ頑張ったって、いつもと違う状態になるだけ。余分に力が入ったり、余分に疲れたりして、決してうまく行かない。

あの第4ピリオドに踏みとどまれなかったチームが、踏みとどまれるチームに変わるためには、「絶対に・・・」とか「100%・・・」というこだわりの姿勢が絶対に必要。
口先だけで「勝ちにこだわる」なんて言うのは簡単。
それを実現させることがどれほど大変なことか。
もう一度一人一人が考え直して明日を迎えて欲しい。

8年ぶりに新しく自分達が手書きで掲げたあの旗が本当に輝きを見せる日が来ることを信じて。

2011/10/08

個人の体力とチームの体力 そして体調管理

今日は体力がつきた。
大阪体育大学に69-74で敗戦。
3Pで14点リードしておきながらの逆転負け。

個人の体力を強化しきれていない分、メンバーチェンジでチームの体力を維持するゲームプラン。
それが、1次リーグの17点差をひっくり返すために20点勝つぞ!
っていう私の欲で、スタートをつい引っ張ってしまった。
どこかで、1点勝つプランに変更すべきであった。
それが4Pに現れてしまった。

1次リーグが終わってから整えたチームのコンビネーションも、
最期はまったく機能せず、へばり。
キャッチング、ピボット、タイミング、連続性、3P、いずれも前半でジエンド。
本物になっていない。

体力強化を再考。
10枚を再考。
控えを加えたメンバー構成での役割の再考。
そして、大型化を再考。

最後に、
39度の発熱でヘッドコーチが試合に臨んでいるようでは、勝てるはずもない。
喉の痛み、頭痛、悪寒。
自分自身の体調管理に問題があった。
これでは、学生以下。
応援に駆けつけてくれている家族、友人、先輩に申し訳が立たない。

2011/10/07

自信 その2

将棋の羽生語録(勝ち続ける力:羽生善治・柳瀬尚紀、新潮文庫、p.80.2011)
「他人がどんなことをして毎日暮らしているか、これは絶対にわからないことじゃないですか。ところが、記憶はどんなに悪くても、自分自身が過ごしてきた生活ややってきた蓄積は、一番よく知っているものでしょう。自分がどれだけ怠けてきたか、どれだけ努力してきたか、どういう生活を過ごしてきたか。これは誰でもわかります。だから、最後に何かを決めるという段階に入ったら、自分自身を信じきることができるかどうかに、ものすごく影響されますね。
 だから、考えている中身よりも、費やした時間や努力が、決断する時の安定剤になっているというところがあるのかもしれません。もちろん、中身も大事なんですけど、これまで積み重ねてきたことを信じられるかどうかが、曇りなく決断したり、自信を持って次に進むということに、すごく関係しているのかな、という気がしています。」

 「褒められたから」とか「大丈夫って言われたから」とかで生み出されるような上っ面の自信じゃなく、その人の日常から生み出される本当の自信。

 自信は他人から与えられるもんではない。
 本当に心の底から自分は大丈夫って思えるまでやりきった先に生まれるもの。

2011/10/06

個人練習とチーム練習

1)チームオフェンスの全体構造を理解する。
2)その中に必要な個人技術を取り出して自分で練習する。
3)それをチーム練習で試してみる。
その繰り返し以外に上達はあり得ない。
どれが欠けてもうまく行かない。

1)チームオフェンスの中に含まれているグループ戦術を理解する。
2)グループ戦術の中に含まれている個人戦術を理解する。
3)そのために必要な個人技術を取り出して自分で練習する。
4)それをチーム練習で試してみる。
その繰り返し以外に上達はあり得ない。
どれが欠けてもうまく行かない。

1)多種多様な個人技術の中に含まれる中核技術を理解する。
2)それを取り出して自分で練習する。
3)それを多種多様な個人技術に応用してみる。
その繰り返し以外に上達はあり得ない。
どれが欠けてもうまく行かない。

この繰り返しを何千回も繰り返し、
上級生になっていって欲しい。
きっといいプレーヤーになる。
きっといい指導者になる。


2011/10/05

ガード

1対1の練習をしてても5対5がイメージできる。
3対3の練習をしてても5対5がイメージできる。
それがガード。
目の前には居ない見方や敵をどれだけイメージして自分のポジションを変えたりできるか。
それが問題。

ゲームでうまく行かない原因の一つはヘルプディフェンスの寄り。
それを、どれだけ防ぐか。どれだけ利用するか。

2011/10/04

自信

「自信がないんです」という言葉を最近よく耳にする。
高校生をリクルートしていて、
大学生を指導していて、
何かをやらない理由、何かができない理由、
にこの「自信がないこと」をあげる。

「今の自分にできることだけをやる」
「今の自分にできることだけはやる」そんな文化が若年層にあるのかもしれない。
そうしていれば失敗することはないから。

でも、それではプレーヤーとしても人としても成長はない。

「できないことでも、自分はできるようになった」という経験が、「今できないことでも、自分は絶対にできるようになる」
「今はできないけど、自分は絶対にできるようにする」
っていう気持ちを持つことにつながる。

その気持ちさへ持ち続けていれば、
失敗を繰り返しながらプレーヤーとしても人としてもどんどん成長していくはず。

それが学生スポーツに打ち込む意義だと思う。





目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...