2010/09/27

ゆっくり動くと見えてくるもの

ゲームスピードで動きまわるオフェンスを必死で追いかけて守る練習のスピードを、スローモーションまで極端に下げて守らせてみると面白い事が見えてくる

ボールが動く瞬間
相手が動く瞬間
スクリーンをスライドやフォローですり抜ける瞬間
スクリーンをスイッチするときに自分の守る相手が替わる瞬間

いろんな瞬間瞬間を先取りし、一つ一つの局面ごとに小さな文節に区切って原則的に正確なポジション・スタンス・ビジョン・トーキングができるプレーヤーと、ただなんとくなくやってた人との違いが極端によく見えるようになる

実際の試合で全ての局面を正確に守ることなんてできない事をわかっている
しかし、練習の段階では一つ一つ正確につぶしていく訓練をしなきゃいかん
なんとくなくできていてもそれをさらに突き詰めて考える厳しさがチームに欲しい

言葉で「スイッチしろ」とか「スライドしろ」とか「前を守れ」とか「ボディーチェックしろ」などと言うのは簡単だが、それが「正確にできる」ためにはいろんな身体操作(コツ)が必要になる事を「頭で理解」し、「身体でできる」段階を経て、「試合で使える」段階まで時間をかけて訓練しなきゃいかん

本当に動きを極めたアスリートは、自分の身体操作をものすごく短い文節に区切って細かく表現する事ができるという
バスケットボールでも同じ事がいえる

ただ速くて力強いだけの体力勝負ではこれ以上高いレベルに進む事ができない
一つ一つを正確に訓練した上で「最後は気合いの勝負」で臨むのがいい

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