2010/04/22

ゲリラ戦の指揮官とバスケットボールのコーチ

P.F.ドラッカー(1995)「経営者の条件」より
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ベトナムのジャングルにおける若い歩兵大尉へのインタビュー
インタビュアー:
「この混乱した状況下でどう指揮しているか」
大尉:
「このあたりでは、責任者は私だけだ。部下がジャングルで敵と遭遇して、どうしてよいかわからなくとも、離れていては、何もしてやれない。だから私の仕事は、そのようなとき、どうしたらよいかを教えておくことだ。実際にどうするかは、状況による。その状況は,彼らにしか判断できない。もちろん責任は私にある。しかし、どうするかを決めるのは、その場にいる者だけだ。」(p.8)
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ベトナムのジャングルの部隊では,組織のメンバー全員が,常に組織全体の死活にかかわるような意思決定を行う立場にある。(p.10)
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バスケットボールのコーチもゲリラ戦の指揮官とよく似ている
コーチはコートサイドでプレーヤーのすぐ近くにいるイメージがあるが
コート内に入り込み、プレーヤーのすぐとなりにいて
代わりに判断してやったり、代わりに指示してやったりすることはできない

だから戦いに臨むまでに
「その時にどうしたらよいか」をチームで統一し、徹底し、習慣化させておく必要がある
このことができていたら、コート上で自信をもって決断でき、勝ち残れるプレーヤーが育つはず

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