2012/12/29

練習納め

本日をもって2012年の練習が終了。

インカレが終わってからのこの1ヶ月は、強化というよりも積極的休養の期間。


インカレが終わり、2013シーズンをどう戦うか? を考え続ける中で浮かんでくる加えたい要素を試行錯誤しながらプラスしていく作業。

年が明けたら本格的な強化期間に入っていく。
痛みの回復のためにチームを離れていたプレーヤー達も帰ってくる。

『日本一』に本気で挑む一年にしたい。

2012/12/15

主将

新チームが動き始めている。
新しい主将を正式に定めようとしている。

「主将はチームの顔」
「主将はチームの柱」
「主将はチームの鏡」

主将は一人のプレーヤーである以上の存在である。
プレーヤーとしてのスタイルを創りだすと同時に、主将としてのスタイルを創りださなければならない。

1954年から続くGREEN LINERSの主将を引き継ぐ者、
自分の強みを最大限に活かし、誰でもない、自分にしかできないオンリーワンの「日本一の主将」を模索してほしい。

2012/11/23

self-belief


"self-belief"

昨日は4ゲーム
今日は6ゲーム
代々木でゲームを眺めながら

今シーズン1年間の振り返り
来シーズンのチーム像
個人の問題点や課題
闘う権利を得ることができなかった目の前の試合から得るヒント
悔しくて悔しくて頭が錯綜するなか
ただひたすら頭に浮かんだことをノートに書き留めていく作業

同じ成功は二度ないが
同じ失敗は何度でも繰り返す

だから毎年この瞬間に書き留めたノートを時々読み返しながらシーズンを進めていき
最後のインカレ直前には1年前に頭に浮かんだことの中で何が本当に達成できたのかを確認する

記憶にとどめると同時に
記録に留めるものすごくアナログな作業だが
自分をremindさせるための大切な時間

そんな中でふと頭に浮かんだ言葉が
「self-belief(自分の力を信じる心)」

2012シーズンが終わりを迎え2013シーズンへと移り変わっていく瞬間に降りて来たキーワード

2012/11/22

到達度

学生スポーツは4年間(あるいは2年間)という時間の中にある

10代で入学してきた学生が20歳の成人式を迎え,さらに長い時を過ごしていく

学生は本当に毎日毎日自分の問題や課題に向き合いながら,目の前にある小さな喜びなんかには目もくれず,遠い先にある大きな喜びを探して,笑って,泣いて,ぶつかって,それでも目標に向かって進んでいく

本当に毎日毎日一所懸命に打ち込んでいく

GREEN LINERSは二つの成長を目指す
プレーヤーとしての成長
人としての成長

入学した時の状態を初期レベルとすると
卒業する時に到達したレベルが到達度
その間に伸びた分が上達度

足りないことだらけのチームだけれども
GREEN LINERSは自信を持って
「上達度が一番高いチームである」
って言える

いつか
到達度も一番高いチームになりたいと思う
いや 絶対になる

2012/11/14

工夫と徹底が生まれるためには


井戸掘りて、あと三寸で出る水を、掘らぬにやめる 人の儚さ

勝負ごとのほとんどのことは
何を選ぶかではなく
何を徹底するか
にかかっているんだと思う

かけた時間を自ら否定して不安になるのではなく
かけた時間を自ら肯定して自信とするような

そんな生き方・取り組みができたら
真直ぐで・積極的でいいなぁって思う

2012/11/02

博打打ち

サイコロには1から6までの目がある.
2個のサイコロを振ると,二つの足し算で2〜12までの采の目がでる.

プレーヤーに,最高のゾロ目12を出せるプレーヤーがいる.
でも,一方で最低のゾロ目の2を出すこともある.
博打のようなサイコロゲーマー.

GREEN LINERSには今,そんな博打打ちが一人ではなく,いっぱいいる(笑)
だから,今年のチームは勝ったり負けたりしてきた.

どんなに悪くても8くらいが出るように.
最後の仕上げに取り組んで欲しい.

小さくまとまって6しか出ないような消極性はいらない.
アグレッシブにチャレンジして!
今年のチームのキーワード「挑戦」の旗を掲げて!!

2012/10/27

愚or賢

システムにプレーヤーを合わせる
プレーヤーに合うシステムを考える
前者は愚
後者は賢

高みを目指しつつ
地に足つけて
____________________________
平成9年に指導してたかつてのチーム
今年のチームと同様に主力がみんないなくなったシーズン
シーズンが始まるのが怖かった

春に成果が出ず
夏には高校生にも勝てず
悩み抜いたシーズンだった

やりたいことはあった
それを押し付けた
でも勝てない日々が延々と続いた

あるとき諦めた
そして目の前にいるプレーヤーにできることをやろうと決めた
できることはできるし,できないことはできない
試合は強みでしか闘えない
当たり前のようなことだが,そう思えるまでに時間がかかった

そうしたら勝ち始めた
最後のインカレ
そうそうたるキャリアをもった相手に対して,果敢に挑んだ
最後の最後にヒックリかえされたが,それでもチームは頑張った
悔しかったが,ある意味納得のいくシーズンになった

あれから15年の歳月が流れ
再び同じような状況の苦しいシーズン
最後にみんなが納得して追われるよう
残された日々の中でできることの質を追求していこうと思う

2012/10/21

関東

関東リーグ最終戦を観戦に4年生3人と小山まででかけた.
関西リーグを戦っているチームから見て,関東は異次元.
いろんな意味で.

プレーヤーのキャリア.
プレーヤーの層の厚さ.
プレーヤーのサイズ.
攻撃力.

しかし,足りないものがある.
それが関西にはある.

どちらの土俵で闘うか.
それが勝負の分かれ道.

2012/10/13

眼前に現れないもの

私は
問題には
目に見える問題と
目にみえない問題の
二種類があると思っている

目に見える問題は分かりやすい
起こったことだから
注意深く現実を見ていれば目にとまる
うまくいってないところだから

目にみえない問題は分かりにくい
起こらなかったことだから
あるべき姿を強くイメージしていなければ気づかない
うまくいってないことを産み出しているところだから

起こったことに対応することは大事
起こらなかったことに対応することはもっと大事

やってしまったミスは修正すればいい
やらなかったミスは修正すらできない

問題を起こすことは試行錯誤のスタート
問題を起こさないのは出発点にすら立っていない

2012/10/11

不増不減

般若心経のなかにある言葉.

Bチームの4年生で全十字靭帯断裂後の手術により,最後の大会にプレーヤーとして出場できなくなった学生がいる.
今日「学生コーチとして出場したい」という意思表示を聞いた.

100あったものが50や20に減ったり,全てを失って0になったりすることが人生には多々ある.

そんな時は,半分になってしまった50を嘆いたり,減った80を悲観したり,失った100に絶望したりすることがある.その時間が長ければ長いほど,後ろ向きなネガティブな生き方になる.
しかし,時が経ち,何かが減った代わりに増えた50に気がついたり,増えた80に可能性を見いだしたり,新しく生まれた100に希望を抱くことができたなら,そこから先は前を向いてポジティブに進んでいくことができる.
そして,そんな経験があったことすら忘れた頃にふと振り返ってみると,何かを失った経験は,逆に何かを得る経験になっていたことに気づく.

人生ってそんなことの繰り返しなんだろう.

コーチの仕事は怪我をさせないこと.
昨年はAチームの主力プレイヤーを最後のインカレの舞台に立たせあげることができなかった.
今年こそはと臨んだシーズンではあったが,Bチームで同じことが起こった.
まだ100%の仕事ができていない.

しかし,怪我によりコートを離れたプレイヤーを使い捨てにすることなく,怪我をすることによってしか学ぶことができないことに気づかせてあげる手伝いをすることもまたコーチの仕事なのかもしれないと思う.

「失ったものを数えるな,残っているものを最大限に生かせ」とかつての同僚が書き残したメモが今もモニタの隅に貼ってある.

2012/09/24

ちょっと先まで


「ブレイクスルーポイントはあきらめかけたちょっと先にある」
「The darkest hour is always just before the dawn.」
「井戸掘りて、あと三寸で出る水を、掘らぬにやめる 人の儚さ」

言語や表現は異なれど、結局は同じことを言っている先人の言葉たち

ということは、結局は、どうしたらいいかわかんなくなったり、迷路に迷い込んで行き詰まったりしたところで、どれだけ踏ん張っり続けられるかどうかにかかっているってことなんだろうな

でも、そんなことって、どんな分野でも、どんな領域でも、どんな内容でも、どんな水準でも、その環境、その場所、その関係の中で、本当に真っ暗闇と感じる中に一人立ち尽くした経験を持つ人にしか本当の意味は伝わらないのかもしれない

本を読んだり、人に聴いたり、観たりすることでも多くを学ぶことはできる
しかし、「失敗」やその先にある「もがき」こそが本当の学びの場なんだと思う

「ちょっと先」まで頑張れた人が、一人でも増えたらいいな

2012/09/17

小さくまとまんなよ!

競技スポーツを続けている以上、勝ったり、負けたりを繰り返す。
コーチもプレーヤーも勝ちに喜び、負けに苦しみ、日々を過ごしていく。
うまく行くことばかりではない。

20代後半に関東一部でヘッドコーチをさせていただいていたときは本当に怖いものがなかった。ただひたすらに筑波と日体を倒すことだけを考える挑戦者。トーナメントもリーグも試合が楽しみでしょうがなかった。指導の中身が別にすばらしかったわけでもない。分からないことの方が多かった。無知の勘違いだらけだったが、失うものは何もなく、40〜50代のコーチに対して関東に新風を吹かすんだ!っていう熱い思いだけでコートに立っていた。観戦から学び、映像から学び、書物から学び、練習見学から学び、プレーヤーから学び、飲み会で学び、ただひたすらに上を目指していた。「旗」を掲げ、信じて引っ張った。「挑戦」という文字は、今もそのチームに受け継がれている。

あれから、20年近く経た今、かつてを懐かしく思い出す。
そして、「挑戦」よりも「保守」に成り下がっている自分が許せないでいる。
「小さくまとまんなよっ!」って言ったかつての学生の言葉を思い出す。

明日からまた挑戦者の自分を取り戻したいと思う。
「前を向いてなきゃチャンスはつかめない」

2012/09/13

納得


一人のプレーヤーの中には、
「現れて欲しい要素」と「現れて欲しくない要素」の二つが同時に隠れている。

「現れて欲しい要素」が眼前に現れ、「現れて欲しくない要素」が消えてなくなるといいんだが、それは、コーチとプレーヤーのどちらか一方の努力だけではどうすることもできないことなんだと思う。

コーチが「期待」したり「要求」したりするだけでもダメだし、プレーヤーが「言われたことをやるだけ」だったり「言われないことを察するだけ」だったりでもダメ。

コーチとプレーヤーがお互いにその二つの要素について確認し、お互いに納得した上で「現れて欲しい要素」が表に出てくるように努力することしかないんだろうな。きっと。

2012/09/10

頭の中


試合中のHead Coachの頭の中では何が起こっているんだろうか? ってリーグ戦をしながら自分を外から眺めている。

20代でコーチを始めてから、これまではずっとコートサイドに立って指揮を執るタイプでやってきた。その方が、声も出しやすいし、熱くゲームに入れる。しかし、その分、感情の起伏も大きくなり、一つ一つのプレーの成功や失敗に対して、思考が過去や未来にぶっ飛んでいってしまう。勝ってる時や勢いに乗っている時はそれでも良いが、ビハインドになった時には、どうしても思考が後手になる。指示に「圧」が加わり、プレーヤーの意識は、言われたことや、形を再現することに向かってしまい、目の前の相手と戦う姿勢はHead Coachの思いとは反比例して減っていく現実。また、Head Coachの「今、その瞬間の感情や思考」が表に現れやすいことは、プラスでもあるがマイナス面も大きいとも感じる。

リーグの2試合目からベンチに座ってゲームを眺めながら指揮をとるタイプに変えた。Head Coachがベンチに座って静かに眺めても、ベンチのプレーヤーから大きな声が出るようにリーダーを作ったり、自分たちで考えたり発言したりする時間を作ったり、タイムアウト開けに元気よく出て行くルーティーンを作ったり、スタッフで役割分担したりといったことを6月以降ずっと考えているが、少しずつ形になっているのかもしれない。
Head Coachの感情の起伏が小さくなると、その分、プレーヤーのベンチを伺う仕草は減り、意識は目の前の相手と戦う方向へ向かう。

コーチにはいろんなタイプがあるし、チームのおかれている環境や構成も一様ではない。だから「the best」はないんだと思う。その時、その人、その場にあった方法で、指揮を執っていくことが大切なのかもしれない。

チームを創るということは、本当にたくさんの要素が絡み合う大変な作業なんだなぁと思う。プレーヤーを創ること、戦術を準備すること、体力を整えること、対戦相手に備えること・・・・。しかし、何よりも大切なことは、プレーヤーから不安が消えて積極的にプレーできる環境を作ることなんだなぁってつくづく思う。

それにしても、試合が終わると頭痛がひどい。身体の疲労感はそれほどないが、頭の疲労感が激しい。圧倒的に糖分が不足している感覚に襲われる。職業コーチではないのにこのありさま。職業コーチの頭の中の苦労を想像するだけで、それこそ頭が痛くなる。「プロフェッショナルとは?」を考えさせられる。

2012/09/02

目に見えない支え


GRENN LINERSは「みんなで武庫女」がkey word
ユニフォームを着ることができない部員達も、みなそれぞれに役割を持ち、リーグ戦に臨んでいる。決して単なる「応援団」ではない。

土日のリーグ戦が終了し、明日のAチームの練習は休みになる。
二日間のリーグ戦を戦ったメンバーは、しばし身体を休めることになる。

しかし、試合を終え夜9時を過ぎた今も、まだ裏方で支援する学生達は次の対戦へ向けての映像編集作業をしてくれている。

この表には現れない裏方の努力を絶対に無駄にしないって気持ちを持って、ユニフォームを着るメンバーは戦いに備え、そしてコートで全てを出し切って欲しい。

それが武庫女の戦い方

2012/08/23

因果


心に生起する感情は、全て自分自身が創り出すもの。
だから、外界で発生する現象の吉凶は、全て自分自身が決める。

ということは「因果」という言葉があるが、心に生起する感情については、「因果」の「因」は外界ではなく、自分自身の内側にあり、それが「果」を生起させているということか。

45歳にしてまだ、どうしても外界で発生する現象を「因」と感じてしまう自分がいる。

そんな時、ふと、相手に意図した感情を生起させることができるのがマインドコントロールで、自分自身に意図した感情を生起させる事ができるのが悟りなのかなぁって思った。

2012/08/20

時間と空間と相手

「時間と空間と相手」
私がバスケットボールのチーム練習で大切にしているものは、結局はこの3つになるんだなぁということを、今日あらためて自分自身が理解した。
時間:timing, rhythm, change of pace.......
空間:spacing, floor balance, positioning.......
相手:read defense, fake.......

逆に、個人練習で大切にしているものは、
「足技、手技、目技、口技」
足技:footwork.......
手技:handling, handwork.......
目技:eye contact, fake, vision.......
口技:communication, talking.......

しかし、伝える力が足りない。訓練するしつこさが足りない。

2012/08/19

個の力 その2

近畿ブロックミニ国体。
兵庫は負けたので朝に解散。
大阪と滋賀の決勝を観に、一人ビッグホエールへ。

大阪には大学生が入っている。
選抜チームの中で活きる「個の力」ってなんだろう? 
って改めて眺めていた。

当たり前のことなんだろうけれど
1)攻撃の基本戦術に対する理解力と達成力がともに高い
2)1対1の攻撃力と味方の1対1に合わせる力が高い
3)味方の意図を読み取る力が高い
4)相手の隙を伺う力が高い
5)行ったり来たりするゲームの流れを正確に捉える力が高い
6)常にコート全体に視野を配っている
7)コート上で的確な指示の言葉が出る
8)表情がポジティブ
etc...

良いプレーヤーには良い理由がある。
当たり前のことを当たり前のように指導できるコーチになりたいと思う。

2012/08/18

改めて思う「個」としての力

選抜チームでは、普段プレーしている仲間とは違うプレーヤーと共に勝利を目指す。
準備できる時間は、普段のチームとは比べ物にならないくらい短い。
そうすると、そのプレーヤーが「個」としてどれだけの力を持っているかが露呈する。

改めて「個」を鍛え直し、どんなチームでも、どんな仲間でも、チームの方針を理解した上で、互いの長所を引き出し合える、バスケットボールプレーヤーとして自立したプレーヤーを育てなきゃいけないなぁって改めて思った。

「チームを創る」ことと「プレーヤーを創る」ことの両立。
簡単なようで難しい。
本当に難しい。

2012/08/16

体験学習

毎年夏は「ナショナルプレーヤー」と対峙する機会を与えていただいている。
外から見ているだけではわからない、体験して初めて感じるもの。
それを絶対に忘れず、常にイメージの中に置き、成長していって欲しい。

勉強学習ではスポーツは上手くならない。
体験学習だけがスポーツを上手くする。

しかし、体験のレベルで終わっている現実。
それが、訓練のレベルに高まって欲しいと願う。

2012/08/14

課題が変わっていく意味


愛知遠征二日目終了
午前中は練習
午後は実業団とのゲーム

上とやると「圧力」にどう対処するかが常に課題になる
そんな時は、
1)チームの基本方針を徹底すること
2)その枠組みの中で「個が基本プレーを確実にやりきる」こと
の二つしかない
どちらかが抜けても「チーム」にはならない

それが上手く表現できる場面とできなくなる場面が両方発生しているのが今日の状態

目指すものは変わらない
ただし、日々階段を上がっていくことで課題は常に変わっていく
「昨日と同じ今日」「今日と同じ明日」ではなく
「昨日の次に進む今日」「今日の次に進む明日」でありたい

「昨日の自分に今日は克つ!」

2012/08/13

階段は一段ずつ

愛知遠征初日終了。
午前中の試合開始早々にメインのポイントガードにトラブルが発生しましたが、バックアップのガードが徐々に慣れてきて少し成果あ

□自分たちの強みがなんであるかを理解してやりきること
□出ているプレーヤーの顔ぶれによってプレーを意識的に変えていくこと
□自分の個性を徹底して追求して出し切ること

階段は一段ずつ上がっていくしかない
でも、確実に一段ずつ登っていけばいい

2012/08/11

うまく行かなくて当たり前


明日の午前中に調整して、愛知へ移動します。
13日から16日まで、7試合を消化予定。

大学チーム、実業団チーム。
いずれも、簡単ではありません。
いろんなことがうまく行かなくて当たり前。

ただし、モグラたたき状態で問題があっちにもこっちにも発生するようではだめ。
絶対に達成すべきこと→次に達成すべきこと・・・そんな優先順位をもって臨もう。
その上で、問題を一つ一つ解決していけばいい。

そして、なによりも、一人一人の個人技術がどれだけ正確に発揮できるかが確認すべきこと。

2012/08/06

上が伸びるための「壁」

合宿も三日目が終了。
筋肉痛などは生じるが、動きも身体も少しずつ戻ってくる。
ここで問題だなぁと思ったことは、
誰が、誰と組んで練習を進めていくか? ということ。

上が下と組むと、下の引き上げにはなるが、上を伸ばすことはできない。
上と上が組むと、互いに競い合い、両者が伸びていくことになる。

難しい問題ではあるが、自分の相手が自分にとって「壁」になることができる相手であるかどうか? を、やっぱり問わなければならないと思う。

そうやって、チームを引っ張る上が伸びていく環境を整えないといかん。
そうれが、自ずと下は引き上げられていく。
わざわざ下に降りていく必要はない。

2012/08/04

試験が終わり合宿へ(初日)

午前中で前期の定期試験が終わり、そのまま午後から学内合宿へ突入。
試験期間中は各自で身体を動かしていたとは言え、体育館の暑さと、寝不足もあいまって、とにかく走れないボールが手につかない状態で練習終了。

いつも、この前期の試験明け練習では「コーチの理想と学生の現実」と言ったかつての恩師の言葉が頭をよぎる。

心と身体が再び目覚め、ギャップを埋めて「夏を超えた!」って言える状態にしなきゃいかんな。

2012/08/03

「のに」と「のに」がぶつかると難しいなぁ


『・・・のに・・がつくと愚痴が出る』と書いたのは あいだみつお

ただ、その先は何も言っていない

人間なら誰でもみなそれなりに「・・・のに」は出るもの
自分の思いや関わりに比例して「・・・のに」は大きくなる傾向にある

問題が起こった時に、関係者が互いに自分の「・・のに」をぶつけ合うことはあってもいい
でも、それはスタートであって終わりではない
そこから、相手の「・・・のに」に耳を傾けて
自分の「・・・のに」を変化させていく
お互いがその努力を重ねたら、両者の「・・・のに」は消えてなくなる
「・・・のに」が「そうだったんだ」に変わる

相手に変わって欲しいって思っている限り自分の「・・・のに」は消えない
自分に「・・・のに」が生まれる原因は他人だと思っている限り自分の「・・・のに」は消えない

自分の「・・・のに」を消せるのは自分だけ

最近自分の周りに巻き起こる様々な現象を眺めていてそう思った

2012/08/01

シンプル

インターハイのベスト4決定を見届けて兵庫へ。
色んな意味でシンプルさの大切さを思う。
「徹底してインサイドを攻める」
「徹底して破る」
「徹底して3ポイントを打つ」
「徹底して守り抜く」
インターハイは3つの全国大会の初戦。
だからこそ、シンプルな色が出る。

複雑さは迷いを生む。
シンプルさは徹底を生む。

2012/07/23

オールラウンダー化とポイントガード

昨日はWJBLのサマーキャンプを1日眺めていた。
12チームが一同に介してのテストマッチ。
12チームのヘッドコーチ。12チームのアシスタントコーチ。12チームのプレーヤー。
3コート×4=12試合。こんな機会年に1回しかない。

日本女子バスケットボールの特徴は「モーションの速さ」「スクリーンの多様さ」「パッシングの速さ」「シュートの早さ」の追求となるのだろうか。普段大学チームをみている自分にとって刺激となる、いろんな「速さ」と「早さ」があった。

そんな中で「ポイントガードって何なんだろう?」って感じた。
「5人のプレーヤーが早く・速く動き、5人のプレーヤーが攻める」結果「プレーヤーの役割が均等化」してくる。それを「オールラウンダー化」と呼ぶのだろうか。

「ゲームを制する」ためには「コートを支配する」プレーヤーがいる。
「ずっとボールを持っているプレーヤー」でもなければ「ずっとボールを配っているプレーヤー」でもない。「存在感」あるいは「頭脳」とでもいうものか。

「プレーがうまく流れている時は、いないかのごとく」
「プレーがうまく流れなくなった時にこそ、的確な判断と指示で流れを呼び込む」
「いざとなったら自分でも攻撃をしかけ」
「豊富な活動量で相手の攻撃を阻止する防御の要にもなる」

「175〜185cmの範囲のプレーヤーがペイント内でのショットだけでなく3Pも打ててドライブもできるようになる」というオールラウンダー化は、日本に絶対的に必要な方向性だと感じる。その流れの中で、凛として存在感を放つポイントガードがどう育つか? それもまた日本に絶対的に必要な方向性だと感じる。

自分にとってはGREEN LINERSのポイントガードをどう育てるか?
それが今、一番の課題でもある。

2012/07/16

一般入試学生の頑張り

インターハイへ準備を進める高校生チームとの試合も今日の3日目午前中で終了。

大学は半期15週の授業実施が要求されているため、今日の祝日も本学は授業実施。
そのため、Aチームの授業のない学生だけでは6名になってしまったので、Bチームから急遽2名を招集。

2名はいずれも全国大会出場経験などない3年生と4年生。
大学に来てBチームでずっと頑張ってきた二人。

しかし、今日は二人とも十分な貢献をしてくれた。

MWUのユニフォームをつけて代表チームの試合に出る経験はできなくても、日々の練習は決して裏切らないということを実感した1日。そんな日々の努力が、将来指導者になってから、あるいは社会人になってからきっと大切な財産になってるんだと思う。

2012/07/15

笑顔のキャプテン

インターハイへの準備を進める高校生とのゲーム2日目。
高校生が大学生と戦うと、うまく行かない場面も多々生じる。

そんな時に、「自分はインターハイの舞台で何をするのか?」が明確になっているプレーヤーは、ブレずに自分の役割をより徹底する方向で頑張れる。晴れ舞台でも、きっと力を出し切ってくれるだろう。

今日は、ゲームを戦うにはそれぞれのプレーヤーに様々な役割が割り振られるが、チームキャプテンには「笑顔を絶やさないこと」っていう重要な役割があるんだなぁっていうことを改めて感じた。

そのくらい、今日のキャプテンの笑顔は最高でした!

2012/07/07

踊り場

階段には踊り場がある。
強い練習にも踊り場が必要。
登り続けるだけの階段はどこかで限界が来る。
程よいところに踊り場を作って、身体が適応してからまた登り始める。
そんな余裕が必要だなぁ。

2012/07/01

半分の子ども

プレーヤー以前に自分がダメ。 ゲームをしながら感情が制御できなくなっている。 コート上で起こっていることは全てが練習の結果。 チームは我慢の時、今日のゲームに勝つことはチームの最終目的ではないかもしれないが、どんなゲームであっても勝てるだけの準備が整っていない。 今捨てるものと、今求めるものとの割り切りが自分でできなくなる。 だからゲームで心が乱れる。 しかし「半分のパンは、パンがまったくないよりはよい。しかしソロモン王が知っていたように、半分の子供は何の意味もなさない」とドラッカーが指摘している。 準備が半分の子どもの様に無意味なものにならないように、腹式呼吸で息を吐き切り、一つ一つが意味のある水準に達するままで我慢しなきゃいかん。

2012/06/28

集中力の持続

今その瞬間にずっとい続けること。
それが集中力の持続。
昨日よりも1秒でも2秒でも今日の集中力の持続時間が長くなればいい。

それが「無心」への入口

2012/06/15

ターゲット

練習をする。

(1)5の力のプレーヤーを6にする
(2)4の力のプレーヤーを5にする
(3)3の力のプレーヤーを4にする
(4)2の力のプレーヤーを3にする
(5)1の力のプレーヤーを2にする

では、勝利にもっとも近道はどれ?

答えは人それぞれの価値観。

他には目もくれず、ただひたすらに(1)に取り組むコーチにならなきゃと思いつつ、いつも(2)~(4)あたりをターゲットにした練習になってしまう自分がいる。
チームの底は上がるかもしれないが、てっぺんが突き抜けなきゃ未来は開けない。


2012/06/13

身長層

この記事を目にしたバスケットボール関係者のご意見を頂きたいです。

質問(1)
日本人男性で身体能力の高い身長層は○○cm〜○○cm
日本人女性で身体能力の高い身長層は○○cm〜○○cm

質問(2)
世界と戦うために強化しなければならない日本人男性の身長層は○○cm〜○○cm
世界と戦うために強化しなければならない日本人女性の身長層は○○cm〜○○cm

と考えますか?

2012/06/12

iPad効果?

ディフェンスのフットワークやハンドワーク。
本当に基本的な動きから見直しを始めた。

周りのチームが小さくなっても、GREEN LINERは182cmとか180cmとか176cmとか・・・大きなプレーヤーを絶対に使えるようにしたいって思ってるからとにかく原点回帰。

そんなときに、A.Coach所有のiPadがおもしろい。
動画も撮れるもんだから、サッと動きを撮ってその場で大きな画面を見ながら確認ができる。これまではXactiで撮っても小さな画面でしか確認できなかったことを考えると、まるで別世界。

iPad効果か、まったく守りができない180cmのball man defenseが少し変わった。
小さな一歩だけれでも、一歩はいずれ大きな前進になる。

早く私の注文したiPad来ないかなぁ(笑)

2012/06/08

must ?, want ?, will ?

「粘り強いディフェンスからブレイク」
これはGREEEN LINERSがずっと掲げている目標スタイル。

その実現のために、2008年度のインカレのディフェンス映像をみんなで見直した。
最初の3分間を流すだけで、一目瞭然。
確かに現状とは随分違う(笑)

あの年をいま振り返ってみると、本当は4年生みんなディフェンスが大嫌いなチームだった。
「全力を出し切らない」「シュートが落ちるのを待っているだけ」・・・ずっと変化のないそんなチームに対して「だったらもう守りなんてせんでいい、そのかわり120点絶対に取れ!」って何度も怒った年。

しかし、それでも最終的には良いディフェンスができるようになっていた。
そしてGREEN LINERSの歴史上最も良い結果が残った。

そんな年の映像。
目の前に流れる映像のように
「ならなければいけない」
「なりたい」
「なるって決意する」

思い方によって、ここから先の過程も結果も全然変わってくるんだと思う。

私は意思決定については「will」が一番好き。
「must」は重すぎる。
「want」は軽すぎる。

そういえば主将のコートネームも「ウィル」だなぁ・・・そういえば。
期待しよう。

2012/06/06

自他共栄


facebookの記事に対して「自他共栄」っていう言葉を同級生に頂いた。嘉納治五郎先生の言葉。

リクルートって、みんな自分のチームに来てほしいと思ってやってるんだよな。
でも、いいプレーヤーが相手チームに行かずに自分のチームだけに来てくれたらいいなって思ってもいるんだよな。

決めてくれた時には「ありがとう」って言えるといいなぁ。
断られた時には「頑張れよ」って言えるといいなぁ。

大切なことは、自分のチームの夢や想いや理念を伝えることだけじゃなく、その子どもの夢や想いをきちんと聞いてあげてその実現を後押ししてやること。

だからこそ、GREEN LINERSで夢を実現したいと想ってやってくるプレーヤー達を大切にし、ともに頑張んなきゃな。

2012/06/05

2008年度の映像

2008シーズンは、GREEN LINERSが全日本学生で3位になったシーズン。
久しぶりに、その年のインカレの映像見た。

1年生が2人もスタートの重責を果たしている。
交代で出てくる4年生もそれぞれ個性を生かして頑張っている。

今のチームの映像と2008年度のチームの映像を交互に見る。
いろんなことが見えてくる。
ずいぶん違う(笑)

追い越すぞ!!

2012/06/04

一兵卒

一兵卒:ある活動をする大勢の中の一人として、下積みの任務に励む者。from デジタル大辞泉

チームの一人一人が一兵卒として、自分のプレーを全うすることが大事。

今日は師匠それを教わった。

2012/06/03

目力

「目力(めじから)」:目の表情や視線が他人に与える印象。特に、その人の意志や内面の強さなどが現れているように感じさせる目の表情。視線自体から感じる圧力・圧迫感。 from goo辞書


目にはその人の全てが現れる。
闘えるプレーヤーの力は目に現れる。

2012/06/01

これは何のチャンス?


負けた試合の映像を見直すほど嫌なものはない。
「負けに不思議の負けなし」が眼前に現れるから。

それでも昨晩から何度も映像を見直している。
流れを通して、攻撃だけ抜き出して、防御だけ抜き出して・・・

「戦いの事前になぜこの問題が消せなかったのか?」
「戦いの最中になぜこの問題が消せなかったのか?」
というヘッドコーチとしての力量不足の現実が眼前に現れ、過ぎた時間の針を戻したくなる。

しかし、今シーズンの二つ目の結果が出ただけであり、今シーズンの結論が出たわけではない。
「この敗戦はスタート5人全て入れ替わった今シーズンのチームが、さらに進化するためのチャンスである」と思い直し、事後の反省として「次の結果が出る前に何を積むか?」を考え始める。

全関西が終わった後、上達度は高かったが到達度がまだ低かったセンタープレーヤーは、自らの学び方を学び、自分の課題と本気で向き合い、その成長速度を速め、一定水準の到達度に達してくれた。その進歩は本当に誇れるものであった。「この西日本で、自分の成長を試すんだ」っていう自覚と覚悟が現れていた。

西日本が終わった今、今度は残りのプレーヤーの上達度と到達度を改めて見直す必要がある。
一人一人の「こころ」の在り方を見直し、防御、攻撃両面の到達度を高める必要がある。

コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、プレーヤー、全ての自覚と覚悟と情熱が次の進歩の出発点。
夜はAコーチと全プレーの映像を見直す。

甘さ

指導者の甘さ。
4年生の甘さ。
4番ポジションの甘さ。
2番3番のシュート力とドリブル突破の甘さ。
チームとしてのニュートラルボールの確保の甘さ。
守りの甘さ。

全てはこの甘さをどう捨てて超えていくかにかかっている。

新チームになり5ヶ月。その間練習内容の7割を5番ポジションの攻撃力の育成にかけてきた。
その成果は確実に出ている。
ここからは、この「確実に良くなっているセンター」の根気づよい歩みを、他のプレーヤーがどう見習い、自分自身の課題をどう明確に設定し研いていくか。
練習内容の比率を守りと他のプレーヤーへシフトし、次のステージへ上がらなきゃいかん。

4年生はリーグまでの残りの3ヶ月で何を捨てて何を徹底するか。

2012/05/27

27年前の遠い記憶

27年前の大学入試前夜。
2次試験の会場となる大学の総合体育館へ足を運んだ。

真っ暗な体育館に、1カ所だけ照明をつけ、浜田省吾のバラードを流しながら男子バスケットボール部のキャプテンが一人でシューティグしていた。
月バスに載っている写真を見た事がある人。
本当にかっこ良かった。夜中に一人で音楽をかけながらシューティングするなんていう文化は高校にはなかった。
ここで自分もバスケットボールができたらいいなぁって思った。

あれから27年。
今日、午前中の練習ゲームからの課題練習を終えて研究室に戻り仕事をしていたら、体育館から音が聞こえる。午前中からの長い拘束時間だったからみんな帰宅しているはず。
覗いてみると、あの夜と同じ光景。
わずかに一カ所の照明の下で、怪我をしてゲームに出れなかった1年生が一人でシューティングをしていた。

本来ならば、昨日と今日の練習ゲームで西日本に向けての最終調整をするはずだったプレーヤー。かわりに同級生が出場の機会を得、結果を出している。

まだ大学バスケットボールは始まったばかり。
自分自身の身体を自分自身で怪我なく整える事の大切さを学び、焦らずに、確実に力をつけていってくれたらいいなと思う。

もうすぐGREEN LINERSの西日本が開幕する。

2012/05/26

アクション? リアクション?

「じゃんけん」 で先にグーを出しておく。
相手がチョキを出してきたらそのまま変えない。相手がパーを出したらチョキに変える。
相手がグーを出してきたらパーに変える。
そうすれば、絶対に勝つ。


最初はグーを出すのがアクション。その後はリアクション。
バスケットボールをプレーするのもきっとこれと究極は同じなんだと思う。


相手が出すのを待ってから自分の手を決めるのはリアクションだけの行為。
バスケットボールでこれをやると、大抵は仕掛けられて後手に回る。


ディフェンス力が強いプレーヤーって案外、このリアクションタイプのプレーヤーが多い。
相手がやってくる事を一生懸命に必死に守る。根性あるし、気迫もあるから、身体をはって頑張っている姿は頼もしい。


しかし、バスケットボールは、やっぱり攻撃的にアクション→リアクションの順番でプレーできる方が楽しいと思う。ディフェンシブなプレーヤーがオフェンシブなプレーヤーに脱皮できるといいなぁ。

2012/05/24

全ては練習の結果

全関西が終わって、いくつかの課題を設定して取り組んできた。
西日本が近づいてきて、いよいよチームとしてのまとめに入っていく。

そんななかで、今日はふと、あれっ? なんか変だぞ!
って感じた。

よく観察してると、設定した課題に集中的に取り組んだ結果、それまであった要素がなくなっている事に気がついた。課題に取り組んだ結果、そこは良くなっているんだが、結果として逆に低下している要素が生まれているということ。そこで、元に戻すためのメニューを追加すると、結果的に少し復元されてきた。

「子供は育てたようにしか育たない」と良く言うが、改めてチームづくりも同じだなぁと思う。コーチは、毎日毎日全ての要素を練習できるわけではないので、その時々に応じて何かにフォーカスする。しかし、フォーカスするという事は、フィルターを作って現象を観ることでもある。結果的に、見えなくなるものが生まれる。フォーカスをすればするほど、逆に抜けている部分が大きくなっているということを忘れずに、先入観なく、ありのままの状態を観察することができたら、良くなっているところと悪くなっているところの両方が見えるんだろう。

良い事も悪い事も全て練習の結果。
そこに、コーチングの難しさと面白さがあるなぁと改めて思う。
「そうなっている責任は全てコーチにある」って自覚する事が必要。

2012/05/23

国体練習

毎週水曜日は18:00〜国体練習になる。
兵庫県に参加する学生と参加しない学生とに別れる。
私は会議日でコートに出れない場合が多い。

いずれの側も、「私の課題」をどう設定し、限られた時間と機会の中でどんな成果を出していくか。
それが課題になる。最も大切な資源は「時間」

2012/05/22

私の役割

いよいよ西日本まであと1週間となった。
これから、チームは試合モードへ。各自がコート上で「私の役割」を徹底することに意識を集中させることが大切になってくる。

各自には「強み」がある。それを最大限に活かすために自分は何を「やる」って決めるか、そして味方の強みを引き出し合うためにどうしたらいいかを互いに意識し合う。そうすればチームの力は個人の力の「かけ算」になる。

各自には「弱み」もある。それを絶対に見せないために自分は何を「やらない」って決めて徹底するかも大切なこと。そうすれば「引き算」にはならない。

残り1週間。
ここからが勝負だぁ。頑張ろう。

2012/05/18

「広げること」と「絞ること」

今日の練習は4年3人、3年3人、2年5人、1年6人。
上級生6人と下級生11人。バランスが悪い。

全関西の結果に何を足していくか?をやるんだが、それ以前の状態にも達していない1年生達を引き上げる作業を同時にやってるもんだから、とにかく厳しい練習が成立しない。「できること」よりも「できないこと」の方が多い状態。

西日本まではチーム全員に、全ての課題を同じように課しているから、全関西前のように「自分はこれだけをやってれば大丈夫」っていう感覚から程遠い混乱も発生している。

これでは「根気」以前に「集中」が問題になる。

しかし、今の時期に、使えるプレーヤーだけで、できるポジションだけで、できる技術だけでチームを作っても、ここから先チームは大化けしないと思う。だから、「広げること」と「絞ること」この狭間でこの二日間さまよっている。


明日からまた「フォーカス」し直しでチームの方向性と水準を高めなきゃいかん。

頭と身体

コーチは場面を頭で解決する。
プレーヤーは場面を身体で解決する。

解決策を思考するだけでいいコーチは、
解決策が身体に習慣づいていないプレーヤーに腹が立つ。

思考の生成は瞬時。
習慣の生成は千日。

やはり、反復・継続を待てるコーチの根気と、継続できるプレーヤーの根気の先にしか習慣化はないなぁ。
さて、今日も「運・鈍・根」

2012/05/16

初心禅心

本学に着任して10年目になる。
「こうなるはずだ」とか「これがベストだ」とか「これはおかしい」とか・・・、最近とみに自分が「独善的」や「意固地」や「独りよがり」になっているなぁって感じる場面が増えている。

10年間のトライ&エラーの蓄積が逆にフィルターになり、ありのままの現実が見えなくなっているのかもしれない。

本学で「講師」から「准教授」に肩書が変わるほどの長い時間を過ごしてきた。
これまで、一つの組織に所属した最長は6年。
それを思うと、長い。

経験は経験として蓄積しながらも、「初心禅心(zen mind beginner's mind)」に戻らなきゃいかんな。

そう思う。

2012/05/15

attack the hip と door open

2009年の夏に、元UCLA女子バスケットボール部の名プレーヤー(PG)だった Nicole Anderson がGREEN LINERSにやってきた。その時に、プレッシャーマンツーマンや1対1の強さを教わった。クリニック時のkey wordの一つに「attack the hip」と「door open」というのがあった。

ボール保持者がディフェンダーをドリブルで破るときに、相手をかわすのではなく相手の股関節(hip joint)を押し広げるようにコンタクトしながらディフェンスの足を下げさせる(door open)というもの。

改めてGREEN LINERSのプレーヤーの1対1を眺めていると、「弱いなぁ」って感じ、さらに眺めているとやっぱりディフェンスを「かわして」「よけて」ドリブルを始めている感じ。

attack the hipとdoor openを体現するには、それなりのフィジカルの強さが必要。
また、コンタクトを意識すると、今度は頭を突っ込んだり、ドリブルが体から大きく離れたり・・・と、技術的にもそう簡単にはうまくいかない。

何事も一朝一夕では無理。
やはり「運・鈍・根」

2012/05/14

Facebook Green Linersページ

Facebookに「武庫川女子大学バスケットボール部 Green Liners」のページを作りました。

武庫川女子大学バスケットボール部公式ホームページの方も継続しますが、Facebookの方が簡単で速報性、双方向性も高いので、今後は活用していきたいと思います。

「いいね」ボタンでの登録をよろしくお願いします!

2012/05/13

高校生と大学生

高校生プレーヤーと大学生プレーヤーの違いって何だろうか?
15~17歳が高校生。
18~21歳が大学生。

年を重ねただけの単なる年齢の違いだけではない何か。
それを身につけての欲しいと願う。

「進学」という1つの「決断」や「選択」の経験を経た先に生まれる
「自立」「自律」「主体性」・・・

2012/05/12

1年生の戦力化

春の合宿からここまでの1年生はお客さん状態。
一度高校時代に引退した後の、フィジカルレベルを戻すリハビリテーション期間。

全関西が終わり、大学というステージの相手のレベルも分かり、自分たちの位置づけも分かり、ようやく戦力になれるように這い上がっていく時期を迎えた。
大きな怪我の心配も今のところ消えて身体の状態は整ってきた。

今日と明日は高校生とのゲーム設定。
良い機会。
何がどこまでできるか?
確認しよう。

2012/05/11

「やったこと」と「やらなかったこと」

私は、
「やったこと」に対して怒ることはあまりない。
「やる」って決めて、あとは「どうやってやるか」「どうやったらやれるか」だけを考えるタイプなんだろう。「やらない理由」や「やれない理由」を考えるのは好かん。

だから、「やらなかったこと」に対しては無性に腹が立つ。

積極性はよい。
消極性はよくない。

ただし、考え抜いた結果「やらない」って積極的に決断してやらなかったことに対しては「よくやらなかった」って賞賛したい。

「無責任なやらない」と「積極的なやらない」は、天と地ほどに違うと思っている。

2012/05/10

共有

全関西が終わった。
4試合のビデオ映像から、アシスタントコーチが
1)速攻の成功例
2)ポストプレーの成功例
3)ドライブ後の成功例
4)全ターンオーバー集
を編集してくれた。

1)〜3)を見直すと、イメージも積極的になり、チームに勢いが出そう。
ただし、それを相手がどう止めにきそうか、それでも成功させるにはどう向上させるか? を考える必要がある。同じことが何回も成功するような甘い世界ではないから。

4)を見直すと、イメージが消極的になり、チームの勢いが止まりそう。頭を抱え込みたくなる(笑)
しかし、この全プレーの問題点を整理し、どう練習に落とし込んでいって、次は成功プレーに変えていくか? を考える必要がある。同じ失敗を何回も繰り返すことほどあほらしいことはないから。

そんなことを、ヘッドコーチやアシスタントコーチだけが考えてもチーム力は上がらないんだと思う。
学生に伝え、それを共有し、チーム全体が理解し、同じイメージを描き、トライさせ、エラーも見届けながら、同じ方向へチームが進んでいけるように訴えること。

それもヘッドコーチの仕事なんだろう。

2012/05/09

勘ピュータ

監督は何をどう判断し、プレーヤーを起用しているんだろうか?
そんなことを卒業研究の問題に据えた学生がいる。

誰を使う?
誰と使う?
いつ使う?
どんな場面で使う?
どうやって使う?

得点力、リバウンド力、アシスト力、スティール力・・・など、得点化すれば数値として現れる貢献度。
相性、性格、経験、期待・・・など、数値として現れない要因。

監督の考え。
コーチの考え。
プレーヤーの考え。
父兄の考え。

噛み合ないと不幸が起こる(笑)
でも、噛み合うと奇跡が起こる(笑)

無数の要素がうごめくコーチの頭の中の真実はスーパーコンピュータでも解析できない。
計算通りの時もあれば、想定外の時もある(笑)

コーチの頭は勘ピュータ!

2012/05/07

いつのまにか

例年、1月1日に自転車のトリップメーターを0kmに戻す。
自転車に乗るのはほぼ通勤のみ。片道6.7km。
毎年の目標は2,400km。
自己ベストは2,700km。

今日は5月7日。
200km/月が平均だから、今年は気がつくと予定よりも少し早いペースで乗っている。
これから、梅雨があったり、夏の合宿遠征や冬の雪があったりして、このままの比例計算では終わらない。

チームづくりに何となく似ていると思う。
新チーム最初の大会が終わったが、チームの本格的始動が1月だったことを考えると、トリップメーターと同じように1/3の時が過ぎている。

日々の片道25分の小さな積み重ねも、こうやって記録し続けていると大きな結果となって残っていることに気づくように、日々の練習の積み重ねも、記録しながら確認しながら進めば、いずれ大きな結果として残っていくんだろうと思う。

明日からまた再始動。
「運・鈍・根」

2012/05/06

敗者にはかならず事情がある

司馬遼太郎小説の入浴読書が続いている。
今は「城塞」。
その(上巻)旗頭に以下の文がある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
敗者にはかならず事情がある

勝つためのいくさであるのに、
勝つための戦さ立てをするについて、

勝つという目的とは無縁な「事情」で
膳立てをつくってゆく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

GREEN LINERSにも「チームの勝利」という目的とは無縁の様々な事情がある。
「事情」から出発するといつも選択肢が狭められてしまう。
チームを預かる者として、様々な事情をどう扱っていくか?
すっきりさわやか明快にいきたい。

2012/05/05

弱者の心と強者の心

弱者は弱者の心が分かる。同じ立場に立ったことがあるから。
強者は弱者の心が分からない。同じ立場に立ったことがないから。
弱者は強者の心が分からない。その立場になったことがないから。
強者は強者の心が分からない。自分以外の立場を認めないから。

弱者を経験した強者になりたいと思う。

高校生の課題と大学生の課題

今日は体育館を高校生のゲームに貸出。
1日高校生の試合をWatchingしました。
様々なチームが試合をする中で、コーチの言葉を聴きながら、高校生のプレーを眺めた。

今シーズン最初の大会を終えたチームがこれから課題として集中的に取り組みたいと考えている「視野」と「緩急」。
高校生の段階でどのくらいできているんだろうか? って改めてwatchする。
今日は異なるチームであったが二人が合格点だと思った。

「視野」と「緩急」
これが、バスケットボールと出会った最初に身に付いたら、その後のプレーヤー人生がどのくらい豊かになるかを、改めて思う。

とにかく「力強く」
とにかく「速く」
とにかく「思いっきり」
とにかく「果敢に」

は「止まれない」や「変化できない」
あるいは「下には勝てるが上には勝てない」に行き着く。
その行き止まりを「視野」や「緩急」で抜け出したい。

2012/05/04

上達度と到達度

上達度は高かった(のかもしれない)
しかし一周遅れや二周遅れからのスタートでは到達度が低い。
過去は変えられない。
戦いは絶対値で勝負。
届いてない。
追いついてない。
だからまだ勝てない。

それが悔しい。

力が足らん。
技術が足らん。

選手を届かせるのがコーチの仕事。
一周遅れだろうが二周遅れだろうが、必死に頑張るプレーヤーをどうやって届かせるか。
しかし、今のままの成長速度でしか育てられないようなら追いつかん。
速度が上がらなきゃ届かん。

コーチが変わらなきゃ追いつかん。
コーチを変えなきゃ届かん。

2012/05/03

一人一人の小さな変化

今日は11人がコートに立った。
出場時間に長短はある。

しかし、今日コートに立った一人一人が、1点分必死で守り、1点分果敢に得点すれば、
失点は11点減り、得点は11点増える。
一人一人はたった±2点という小さな変化でも、
チームとして積み重なれば22点という大きな変化になって現れる。

今日の8点差。
これを一人一人が「私の問題」として捉え。
明日からまた頑張れ。

2012/05/02

結果管理と経過管理

結果管理では「どうなったか?」が問われる。
 成功か? 失敗か? 
経過管理では「何をしたか?」が問われる。
 何をやったか? 何をやらなかったか? 

失敗しない最大の方法は「何もしないこと」。
成功する最大の方法は「結果がでるまでやめないこと」。

スポーツでは結果が問われる。
上級生になればなるほど結果が問われる。

かつて「迷ったら○○するって決断しろ」って学生に伝えた時があった。
その学生は最後の大事な舞台で「やる」って決断をして見事に結果を出した。

スポーツだから結果が問われる。
上級生だから結果が問われる。

だからこそ「挑戦」しなきゃ。

坂の上の夢の声:#18 結果の成功確率を1%でも上げるために経過を考え決断していく!
Jun 22 • 13:35

2012/05/01

トラウマ研究

ゼミの指導教員として卒業論文作成にあたっては、いつも、「その問題が解決したら自分の競技力向上に役に立つような問題を設定しよう」って言っている。なんだかわかんない与えられた問題に向き合うよりも、どうせなら、自分の競技力向上と直結した問題を自ら設定した方が、モチベーションも上がるから。
その結果、いろんなクラブの学生が、それぞれ「自分の問題」「自分の疑問」に向き合ってゼミの2年間を過ごすことになる。指導する方は答えのない問題を学生と共に考えなければならないから、しんどさもあるが、頭の体操にもなり、新しい発見もあり、面白い時間が過ぎていく。

今年新しくゼミに入った3年生で「トラウマ研究」を始めそうなのがいる。
かつて高校時代に「◎●で試合に勝てなかった」ということが自分自身のトラウマとなり、同じような状況が発生すると、どうしてもフラッシュバックしてしまうらしい。
リクルートでその試合を直接観戦していた私としても、彼女が、その状況を非常に苦手にしているなぁってことは感じていたが、それを研究テーマにするとは思ってもいなかった。
それくらい、乗り越えたい過去なのかもしれない。研究課題をどう設定し、どんな方法を準備していけば、その問題の解決の糸口が見つかるか・・・これからの2年間がまた楽しくなった。

練習でも、日々その状況を設定し、解決に必要な心構えや技術や戦術を訓練している。
「また失敗しそう」が「なんとかなるかも」にかわり、いずれ「なんとかなりそう」から「やれる」へとたどり着き、「大丈夫!」って自信を持って言える日が早く来るといいなあ。

2012/04/30

記憶と記録

全関西は準決勝へ。
あらためて昨年度全関西終了時やインカレ終了時のメモを読み返してみる。
13年ぶりのヘッドコーチ1年目の記録たち。
「2012シーズンはこうしなきゃいかんなって」思った事、感じた事。
内容とともにノート上の筆圧や書体にも、その時の記憶がつまっている。
その中で、今、できているもの、できていないもの、忘れていたもの・・・いろいろ。

「同じ事を繰り返したら同じ結果にしかならない」ってかつて何かの本で読んだから、
様々な機会に過去のメモを見直す。

改めて「記憶」と「記録」はずいぶん違うもんだなぁと感じる。
知らず知らずのうちに「同じ事の繰り返し」の兆しが生まれていることに気づく。
思考の習慣や行動の習慣を変えていく事って、思っているよりもむずかしいのかもしれない。

2年目の挑戦の幕は上がったばかり。
記憶と記録の狭間の中で、小さな変化を積み重ねていこうと思う。

2012/04/28

自信の芽

春の全関西選手権大会。
このところずっと準々決勝で敗れ5-8位決定へ回っていた。その繰り返しが4年続いていた。
今年は久しぶりに勝利で準決勝に駒を進めることができた。

苦しみながらもチームを引っ張る4年が頑張った。踏ん張った。
キャリアの全くない2年生が空飛ぶ核弾頭のごとくボールを引き寄せた。
ふがいなく一旦ベンチに引っ込んだスターターが再びコートに戻って走った。
自信の種が自信の芽となり硬い殻を破ってくれた。

この小さな芽たちが半年後に大輪の花となって咲きほこる未来をどうやれば現実のものにすることができるか。真剣に考えなきゃいかん。
次の戦いは4日後

2012/04/27

自信の種

練習はゲームのリハーサル。
練習で起きている問題は、必ずゲームでも発生する。
たいがいは、敗戦の元となる。
だから、試合で起きそうな問題は練習で潰していかなければならない。

プレーヤーに、
今の状態(今どうなっているか)を伝えて、
変わって欲しい状態(どうなってほしいか)をリクエストするだけで、
勝手に変わってくれるプレーヤーも稀にいる。
でも、習慣のスポーツであるバスケットボールにおいて問題が瞬時に解決されるなんてことはほとんど期待できない。
コーチも、プレーヤーもいろいろ試行錯誤するんだが、なかなか目標とする状態にならないまま、時だけが過ぎていくことがある。
近づいているならまだしも、現状からいっこうに変化が見られない時を過ごしながら真摯に向き合うのは根気と忍耐のいる作業。

真剣に考える。どうしてそうなるのか?
真剣に聴く。どうしてそうなるのか?
 価値観・成育史・過去の成功体験・失敗体験・行動の習慣・・・

思っていた答えは返ってこないことが多く、
思ってもいない答えが返ってくることが多い。
その関わりの中でねじれに気づき、隠れていた真の原因が見つかったりすることもある。

価値観が変わり、過去の成功体験や失敗体験から離れ、行動の習慣が変わり、目標とする状態に変わる日まで、
真剣に考える。
真剣に観察する。
真剣に待つ。

でも、コーチは深刻にはならない。
問題を解決するのはあくまでプレーヤー本人だから。
脳みそからも身体からも汗を出し、自ら苦労して獲得したことは必ず自信の種になるから。

2012/04/26

いろんな関係の中で

大学という教育機関の中でバスケットボールを指導している.
「私」と「学生」との間には色んな関係が生まれる.

入学前には、
「大学のコーチ」と「高校生プレーヤー」

入学後には、
「授業で教える先生としての私」と「受講する学生」
「クラスで指導・支援をする担任としての私」と「クラスの学生」
「卒業論文を指導するゼミ教員としての私」と「卒業論文を仕上げようとする学生」
「クラブのヘッドコーチとしての私」と「プレーヤーとしての学生」
「クラブの部長としての私」と「部員としての学生」
その他にも
「クラブ強化対策委員会委員長としての私」と「強化クラブの部員としての学生」
「情報教育委員としての私」と「学科生としての学生」
「スノースポーツ実習長としての私」と「実習参加する学生」

立場が変わると私の「機能」が変わるため、「私」と「学生」との関係性も必然的に変わる.一人の学生との間であっても、私の達成すべき目的・目標、果たすべき役割が変われば、その都度、指導する方法も、評価する尺度も変わる.発することばも、接する姿勢・態度も変わる、変える.

ただ単に「機能」を果たしているだけなのだが、自ずから「多重人格」的になる.
私もややこしいが、学生はもっとややこしいのだろうと思う.

しかし、「自立・自律した学生の育成」という点において首尾一貫している.

2012/04/21

積極的な反応と消極的な反応

同僚先輩の習慣を真似て始めた入浴読書がずっと続いている。
今は、司馬遼太郎著「関ヶ原」を読んでいる。

その下巻 p.207
敵の疲労を想像して夜襲を思い立つという積極的な反射ではなく、敵の放火をみて自城の防御を思い立つという消極的な反射では、戦では主将の反射がするどければ鋭いほど受け身になり、ついには窮地に追い込まれてしまう。
戦は,頭脳と勇気と機敏さの仕事だが、その三つが揃っていてもなにもならない。
(中略)
三成の場合、その三つは信長、秀吉とさほど劣らぬであろう。しかし致命的に違うのは、三つを載せている資質だった。受け身の反応なのである。

10代で初めて読んだ大作「竜馬がゆく」
30代で読んだ「坂の上の雲」
40代で読んだ「覇王の家」
そして今読み進めている「関ヶ原」

いずれにも司馬遼太郎が想う様々な「将」としての在り方が綴られている。
読む自分自身の年齢や立場や責任の変化に重ね合わせながら、いつも書の中に「将とはいかにあるべきか」を探している気がする。

昨日、10年来お世話になっている高校の先生と久しぶりに電話で話をする機会があった。「Blogどうして止めたの」って話になった。『坂の上の夢』に時折目を通していてくださっている先生。SMSでコメントを頂いたこともある。

チームを育てること、学生を育てること、バスケットボール界の発展を目指して仕事をすること、そんな日常の中で感じたり考えたりしたことを「ことば」にして発信してきた。ことばを頭の中から体の外に出して綴っていくことで、自分自身の頭が整理されることも多かった。

有為な女性スポーツ指導者を育成することが目的の実技授業の中では、「頭でわかっていること」と「実際にできること」は全然違うよ。「自分ができること」と「人をできるようにさせること」もまた全然違うよ。「頭でわかっただけで、できた気になったり、伝えられる気にならないで、できない人を本当にできるようにさせることができる指導者になってください」って話を日々学生にしている。

しかし、チームの育成や学生の教育、バスケットボール界としての仕事や教員としての仕事の中で、いろんな意味で自分の描く目標や理想に届かない現実、遠く及ばない自分自身の現実の力量、学生気質の変化、自分自身の言行不一致さや、有言不実行さなど、様々なことに嫌気がさし、ことばを発することをやめていた。

「でもね、苦労や迷いであっても、それを『ことば』にして発信してくれていたら、同じような環境の中で頑張ってる人のヒントになったり、共感できたり、勇気づけになったりすることもあるんじゃない」っていう先生の言葉に、消極的な反応が自分自身に生じていたんだなあって改めて感じた。

明日から新年度の公式戦がスタートする。
「戦いの場において将の積極的な反応」が生まれるよう、姿勢をただし、表情をただし、声をただし、目の前の現実と積極的に向き合っていこうと思う。

2012/04/08

closed

BlogもFacebookもしばらくclosedします.

2012/04/07

1年生

高校でウインターカップに出場し頑張ってた高校3年生。
それが大学1年生として入学してきた。

親元を離れ、自立した生活の中で競技も勉強も頑張って欲しいと願う。
これから4年間でいろんな経験を重ね、人として、競技者として見違えるような成長を遂げて欲しいと願う。

入学式から1年が過ぎた2年生、2年が過ぎた3年生、3年が過ぎた4年生。
どこまで来た? そしてどこまで行く?
全ては自分次第。

2012/04/04

大学の暦は早くスタートする。
今日は大学の入学式。明日は短大の入学式。

これまで比較的ゆったりと時間を使ってきた練習を、通常練習用に圧縮していかなければならない。
問われるのは学生の自立・主体性・問題意識かな。

2012/04/03

あれだけ

「あれ」も「これ」もになると完全に消化不良を起こす下級生。
今日は「あれ」だけ。
明日は「あれ」に「こ」ぐらいは進みたいなぁ。

2012/04/02

あれもこれも

試合では全部が要求される。
だから経験の浅いプレーヤーにも練習で全部を要求してしまう。
あれもこれも状態。
当然うまくイキっこない。
階段を一段抜かしで駆け上がれるほどのキャリアがないんだから仕方ないか。

明日は「あれ」か「これ」かに絞ろう。
そうしないと堪忍袋の緒が切れる。

2012/04/01

よくない練習

今日からディフェンス強化月間スタート。
ディフェンスのフットワークから全て根本的に見直し。

今までと同じことをやっても同じ結果になるだけ。
だから変える。


自分の中のイメージと現実とのあまりのギャップに練習が止まる。
でも言葉が出ない。
先にも進めない。
学生にイメージがないのはしかたないにしても、
それを上手く伝える術が見当たらない。
良くない練習の状態から延々と抜け出せずに時間だけが過ぎていく。

一歩進もうとしたら二歩下がらないとダメ。

落合前中日監督は物事には「絶対的な基本がある」と書く。
GREEN LINERSの学生がその絶対的な基本を身につけ、目標像、目標水準を「シェア」できるようになり、戦えるレベルに達するまで、とにかく我慢・忍耐・根気だぁ。


明日は絶対に良い練習になるように頑張ろう。

2012/03/30

克己

合宿を終えて二日のオフを設定。
午前中で合宿終了の午後にシューティング。
オフにシューティング。
今までではあり得ない光景。
3月末日までに自分で設定したノルマを達成するため。
痛んだ身体のケアに取り組む者。
復帰へ向けて取り組む者。

全てを結果に結びつけたい。

2012/03/29

合宿終了

試合セッションから練習セッションへ移った合宿も終了。
感覚的には「3ヶ月でようやく出発点まできたかな」って感じ。

3ヶ月をあと2回やれる。
どこまで坂を登れるか。
坂の上の雲を目指して。

2012/03/27

その先へ

試合セッションが終了した後の通常練習セッション。
今年のチームの柱だけ作っての試合だったわけだが、これからもっともっと詰めていなければならないのは
1)インサイドのポジション取りのフットワーク 
2)キャッチミスをしないハンドワーク 
3)身長差を補うリバウンドの工夫 
4)パスのバリエーションを増やすこと 
これらを1日かけてゆっくりとみんなで確認しながら進む。

昨年の反省は「個人を研ききれなかった」こと。
今年はとにかく根気づよく個人の研き直しをやらなきゃいかん。

2012/03/26

10セッション

10セッションの試合練習が終了。
出場機会を均等に分散させることは思うように出来なかったが、それでも一人一人成果と課題を積み重ねた。

ここから5セッションの練習合宿状態。
今シーズン取り組もうとしている課題
試合練習で新たに出た課題
それを、一つ一つ埋めていく作業。

強化と回復のバランスをとりながら。

2012/03/24

機会

試合合宿はまだまだ続く。
いろんな場面でいろんな機会が与えられる。
それをモノにするか取り逃がすかは自分次第。
まずは、自分の色を出し切る事。
それができたら、次は相手に対する変化の力を磨いていく事。

2012/03/23

一人一色

試合合宿2日目。
プレーヤーの色が出始めた。
まずは一人一色でいい。
光る色を放てばいい。
それを組み合わせるのはこちらの仕事。

明日はさらにその色を研こう。

2012/03/22

一つずつ

試合練習を重ねる。
一人ずつ、一つずつ、計算が立つものを増やしていくしかない。
今季は根気。

2012/03/21

望むこと

「習うな、教わるな、見て、盗んで、学べ」
それで行けるところまでは自分で行け。

それでもダメなときに初めてコーチが必要。

2012/03/20

好きこそものの上手なれ

バスケットボールをプレーするのが好き。 
それが全ての出発点。

好きなものは自ら取り組む。
好きなものは自ら工夫する。
好きなものはいつまでも打ち込む。

だからうまくなる。

だから支援したくなる。

2012/03/15

実況中継

1対1、2対2、3対3の練習をする。
順番を待っているプレーヤーに「実況中継」をさせる。
「vカット→前向きそと足→オープンへジャブ→クロスオーバードライブ→レイアップ」
「ロック→ジャンプストップ→オープンへジャブ→エクスプロージョン→レイバック」
などなど・・・

今、目の前でプレーヤーはどんな技術を使ったのか? それを時間軸に沿って言葉にしていく。そうすると、ニックネームがきちんとついている技術を正確にプレーできている時は、基本的にショットまで持ち込める。なんだかわかんないような動きをしている時は、ミスになるか中途半端な結果に終わることが多い。バスケットボールの歴史は100年を超えているから、たいがいの動きにはニックネームがついている。それでも、ニックネームはついていないけど成功するような動きもあったりする。「だったら今のに名前を付けよう」ということになる。

プレーをただ漠然と見るのではなく、「技術」に着目して観察できるプレーヤーになって欲しいと願っている。そうすれば、いろんなゲームを見ながら技を盗む目も育つと思う。また、上手く行かなかった原因を、きちんの見抜いて修正できるプレーヤーになって欲しいとも思っている。「使った技術が状況に合っていなかったのか?」「使った技術の精度が低かったのか?」・・・とにかく感じたり考えたりして欲しい。

育てたいのは「自分で工夫しながら上手くなっていける自立したプレーヤー」。

2012/03/14

地道に

技術・戦術の練習は
1) Mechanics practice
2) Repetition practice
3) Competitive practiceと前に書いた

今日は自分の身体を操作する事が苦手で、これまであまりうまい動きができなかったプレーヤーをA.コーチと捕まえて二人掛かりで動きづくり。一人だとつらくなるので、もう一人同級生をアドバイザーにつけて。

二歩進んでは三歩戻り、三歩進んでは二歩戻りしながらの3時間。
確実に動きが変わってきた。
そこまで進めば、ようやく反復練習や攻防練習へす進んでも意味がある。

忍耐力。


2012/03/13

自立と依存の狭間の中で


改めて問いたい。

自立してる?
自分で工夫してる?
自分で試行錯誤してる?

答え求めてない?
言われたことだけやってない?
できることだけやってない?

基準が共有されてる?
善し悪しが共有されてる?
真似て盗もうとしてる?

誰か一人が答えもってない?
誰か一人が価値を決めてない?
自分だけでやってない?

大学のコーチとして期待するのは、
依存ではなく自立。

2012/03/12

バスケットボール学会

名古屋での全国コーチクリニックを終えた。
愛知県協会の皆様には本当にお世話になった。

思うことは、バスケットボールの様々な問題をみんなで喧々諤々話し合う場がやっぱり必要なんだなぁということ。体力の問題、技術の問題、戦術の問題、組織の問題、制度の問題、などなどテーマを設定して、現場の意見もどんどん聞く場。様々な成功事例・失敗事例を共有する場。

そして、「では、今後検討していきましょう」ではなく、「では、誰が、何を、いつまでにやりましょう」って終わる。期限が来たら検証して改善が必要なら改善する。

現場で頑張るコーチ一人一人には問題はあるが決定権がない。組織の上部には決定権はあるが問題がない。このミスマッチが埋まらなきゃ10年後も同じことを繰り返しているんだろう。

いつも考える。「私には何ができるのか」。「動く人をどうやって増やしていくか」。

2012/03/08

はじめの一歩

技術・戦術の練習は
1) Mechanics practice
2) Repetition practice
3) Competitive practice
という段階を踏む。
1)をすっ飛ばして2)をいくらやっても身に付かない。
1)2)をすっ飛ばして3)をやっても今あるもので戦ってるだけで進歩がない。

最近思うのは、とにかく1)を徹底して指導しないと結果的に3)は上手く行かないという当たり前の事実。

1)の段階で、
「どんな動きが良い動きでどんな動きが悪い動きなのか」
「どうなっている状態が良い状態でどうなっている状態が悪い動きなのか」
が見てわかるようになり、次に、
「自分の動きは良い状態になっているのか悪い状態になっているのか」
「良い動きをするためのコツはなにか」「悪い動きをするためのコツはなにか」
等等を自分で観察したり表現できるようになれば、あとは2)の段階へ進んで反復練習する。

でも、ただ反復するだけだと鋳型化してゲームで使い物にならない技術になってしまうので、相手に応じて「表から裏」へ変化・分岐できるような技の組合せで反復していくことが大切なんだろう。

逸材で可能性があるんだけどなかなか上手くならない選手って、自分の頭で1)をきちんと考えたり、人の動きを観察したり、人の動きから盗んだりといった「自分で上手くなっていく」という態度が本質的に欠落している場合が多いのではないかと思う。「大きさ」「速さ」「強さ」等、人より秀でた部分の才能だけで戦ってきた学生は特にその傾向が強い。そんな学生は「試行錯誤」をしない。

1)の段階で大切なことは、良いと悪いの基準を学生自身が持つことだと思っている。コーチの中だけに基準があるのは「依存」でしかない。学生も「コーチがいなきゃダメ」と考えるし、コーチも「俺がいなきゃダメ」って考える結果「共依存」状態になる。

私は、スポーツの楽しさの一つは自分自身で工夫して上手くなっていくことにあると考えている。コーチにできることは自分自身で工夫して上手くなっていくためのヒントを与えることと、本人の試行錯誤をただ見守ること。

本当に上手くなるためのはじめの一歩は、自分自身で1)にこだわって自分の動きを変えること。そうして必要な技術を身につけていくこと。

2012/03/07

別れが出会いを呼び寄せる

武庫川女子大学に勤務して9年目が終了する。
私の着任と同時にGREEN LINERSに1年生として入学してきた学生が、この4月から北海道教育大学に専任講師として着任することになった。今日はその送別会だった。

学生時代は「遅刻の○○」と異名をとるほどのバスケットボール一色の生活。
卒業後は一転大学院修士課程へ進み、その後助手として勤務しながら博士課程へ。
最終年度はスノースポーツ実習長を助手として十分すぎるほど補佐してくれた。
「実習で何を学んだ?」という質問に対しては「準備する事の大切さを学びました。準備がしっかりできていれば、現場では対処が早く、スムーズに事が運べるって感じました。」という答えが返ってきた。それに対して伝えた事は「事前の準備・最中の工夫・事後の反省」のサイクルをまわす事の大切さ。

その成長に驚きを感じると同時に、文武両道をこんな形で実現してくれている卒業生を誇りに思う。

絢香は「別れが出会いを呼び寄せる」と唄う。
この分かれはまた新しい出会いにつながっていくんだと思う。

合宿を頑張る現役生も、卒業して巣立つ人達も、みんな「今、その一瞬」をしっかりと生きろ。

2012/03/05

どっちの人?


何かを「やる人」には「責任」がついてくる。
何も「やらない人」には「責任」がついてこない。


何かを「やる人」は「責任をとる人」。
何も「やらない人」は「責任を追及する人」。


何を「やる」にも付随して「良い面」と「悪い面」が生まれる。
攻撃されるのは「悪い面」。「だからやめよう」ってなる。
言及されないのは「良い面」。「だからやろう」ってならない。

2012/03/02

4日から第一次合宿に入る。
これまでは怪我をしない身体を作る事が中心。
アスレティックトレーナーにAチームの片足ミニハードルジャンプをチェックしてもらったら、5段階評価の4。
絶対に壊れない5の段階にはまだ到達していないが、現時点では満足のいく段階。

これからは、この戦力で今年どう戦うかを具体的に追求していく段階。
日々、誰の、何を、どう磨くか? を考え抜かなきゃ今年のチームは輝かんなぁ。
一般的な準備から専門的な準備へ。

全体から個へ。

2012/02/29

コツコツと運・鈍・根

武庫ランは授業と会議で顔を出せずに終了。
往:4kmを1km5.5分で計22分(楽勝)。
復:同距離を追い越し走で(楽勝)。

学生達は、帰ってきたらフロアで延々とシュートを打ち込んでいる。
3月末までのノルマを各自が設定して、その達成に向けて打ち込んでいる。

3/12日から19日までナショナルトレーニングセンターで行われる日学のユニバーシアードへ向けた選抜合宿に参加する長身プレーヤーは、
「ハイポストからの1on1」
「ローポストのからの1on1」
「オープンの中間距離でのshot」
の3つに取り組んでいる。

久しぶりにA.コーチをディフェンスをつけて確認したら、かなりの向上が現れていた。
サイズはあるが経験が浅い。過去は変えられないから、今できる事をコツコツと積み重ねていくしかない。決して器用なタイプではないが、地道に継続して取り組む力はある。

成功する3つの条件「運・鈍・根」が揃っている。
オーストラリアのでっかくてごっついプレーヤー達との戦いで何か成果を持って帰ってきて欲しいと願う。

2012/02/28

ルーキー

今日はルーキーが二人練習に参加した。
おっきなフォワードと小さなガード。
それぞれ個性があって楽しみ。

高校生と大学生との違いはフィジカル。
特に体幹と股関節周りの安定感が全然違う。

春にはスタートを担うためにも、怪我をしないための宿題とWJBLファイナルを見て学ぶ宿題を出した。怪我に気をつけながら、先輩達が登った階段を一歩ずつ登っていって欲しい。


2012/02/27

1週間ぶりに

スノースポーツ実習から戻り1週間ぶりの練習。
残ってトレーニングに励んでいた学生。
スキーでまた違った動きを頑張っていた学生。
痛みのため少しずつ強度を上げてきた学生。
久しぶりに全員が揃った。

これから3月に入り,一般的準備期から専門的準備期に入る。
単なるシュートの動き作りやドリブルの動き作りをしていた段階から,本格的に攻防の段階に入る。
3月の末には様々な大学とのゲームが始まる。
その時点ではチーム戦術作りがメインではなく、「私はこうやって点を取るんだ」っていう個人戦術やグループ戦術の武器を試すことが中心になる。

それまでに,技を攻防の中で磨いていこう。

2012/02/26

多様な刺激と学生の成長

今年も豊中市との連携事業であるバスケットボールフェスタを開催した。
学生と豊中市が準備を進め,第3回目となる今年も見事に運営した。
昨年度からの改善も見られ,学生の成長を感じる。

運営リーダーは全体を統轄しながら適切な指示を出す。
全てが計画通りに動くわけではないので,その場に応じた臨機応変さも求められる。
次年度のリーダーは今年を経験しながら次年度へ向けてのメモを残す。
役割分担された学生は,自分の役割を全うする。

GREEN LINERSには,バスケットボールをプレーするだけでなく,市町村と共同で事業を運営したり,中学生大会を企画したりといった多様な刺激がある。
そんな多様な経験が,社会人となって必ず生きてくる。





2012/02/23

二つの壁

スキー実習 その3。

「AM・PM」
「AM・PM」
「AM・PM」
「AM・評価」
「終日全山ツアー」
が実習のスケジュール。

 7セッションはあっという間だが,日常的ではない動きを集中的にこなす学生の負担は小さくはないが,運動部所属学生と非所属学生の体力差がどんどん開いている印象。
 運動部の学生は,最初は変な感じでもだんだんとコツを掴んで「元気になっていく」感じなのに対して,非所属学生は,だんだんと疲労感が高まって「疲れていく」感じ。同じ強度や量の実習であっても,その学生の持っている体力レベルが大きく違えば,相対的負荷は全く違ったものになっているんだから当然と言えば当然か。
 実習はずっと両者が混在する班構成で実施してきたが,何となく変え時なのかもしれないなぁって感じる。「弱い強度のセッションを作る」や「セッション内に休憩を作る」等の工夫がないと,長丁場の実習で「無理のきかない」学生達の「ヒヤリ」は減らない時代に入っている感じ。
 「指導者が作った壁」を「有無を言わさず」越えさせられて来た時代の学生と,「無理しなくていいよ」って「自分にあった壁」を越えて来た時代の学生との差は,我々が思っている以上に大きいのかもしれない。

2012/02/22

自得力と試行錯誤の時間

スキー実習 その3

講習だから,いろんな練習をする。
出来る場合もあれば,出来ない場合もある。
出来なくて「わかんなぁ〜い」「むりっ〜」とか言う学生が増えている。

そんな時に斜面の中腹で「ひどいなっ」って捨て台詞でリフトまで滑ってす〜っと乗ったら,一同ゲレンデで唖然。

そしたら,なんと残りの斜面を練習しながらおりてきた。
しかも,さっきよりも巧い!(笑)

丁寧に説明したり,師範したりするのも大事だけど,
時間を与えて,自分と向き合いながら試行錯誤する時間ってもっと大切なんだと感じる。
自分で自身に向き合う時間。

2012/02/21

ブラックボックス

スキー実習 その2。
同じ説明を聞いて,同じ動きを見て,やってみる。
7人いると,7人が7人とも違うように受け取り,違うように動く(笑)。
人間って本当にブラックボックス。
頭の中や,身体の中で,何がどう変換されているのかさっぱりわからん。

そこで,「こう言って,こう動いたら,こうなったんだから・・・こう言って,こう動いたら,こうなるんだろうな」ってブラックボックスの中身を探りながら,一人ずつ問題を解決していく作業が始まる。
「これは●●の△△を▲▲にする練習な」って言って始める。
「じゃあ今度は○○の□□を■■に修正してみるか」って言って始める。

今年のスキー実習は学科教員が多く指導にあたる実習形態に戻した。
スキーはアマチュアだけど,運動指導はプロ!
やっぱり皆さん動きを変えるのが上手いなって思う。



2012/02/20

引き出し

大学のスノースポーツ実習で志賀高原へ来ている。
担当は16班ある中の7班目。
ほぼパラレルで滑る学生からプルークのまま斜面で凍りつく学生まで幅の広い7名。
こうなると「引き出し」が問題になる。
上を引っ張れば下はついて来れない。
下を上げれば上は物足りない。
このバランスが初日の午前午後は上手く行かず。
引き出しが少ないから難しいなぁ

明日も怪我なく上手くなるよう頑張ろう。

2012/02/17

感謝の日

毎月11日に,明秀日立高等学校バスケットボール部が行っている「感謝の日」。
東北大震災を忘れず,人と人との絆に感謝するための取り組み。

GREEN LINERSは阪神淡路大震災の17日を「感謝の日」とし,今日初めて最寄りの鳴尾駅から大学西門までの清掃活動を行った。

日々当たり前のように大学生として勉強やスポーツに打ち込むことができていることに対して改めて感謝の想いを巡らし,自分勝手に『スポーツだけ』をするのではなく,武庫女健スポ生に相応しい『文武両道』を目指せているかを確認するための1日になればいいなと思う。


 







2012/02/12

己 その2

学生:身体の使い方をこんなに細かく教わったのは始めてです.
コーチ:バスケットボールの指導は5人の動きを教えることと,身体の使い方を教えることと,身体を強化することの3つがあるからなぁ.
学生:そうですね.身体の使い方のことなんて案外言われたことがなかったですね.
コーチ:日本は最初から5人の動きをどんどん教えるから,アンダーカテゴリーは意外と強いんだよね.でも,各国の技術と身体が出来上がったトップチームではなかなか勝てないんだなぁ.

GREEN LINERSでは3つを全部指導しようとする.
だから,時間がかかる.
学生に,3つの指導についての「ことば」が通じるようになるのに1年はかかる.

大学生になってからまだ「身体の使い方」を変えようなんて,「かける時間」と「得られる成果」を天秤にかけたら,費用対効果がとてつもなく悪いことなんて百も承知.
「わかる」で終わったり,「できる」で終わったりがほとんどで,「使える」段階になることなんてほとんどないのかもしれない.
「自分のコツ」を勝手に伝えて「学生のやり方」を変えようとする自己満足なのかもしれない.

でも「巧い人」には「巧く動くコツ」があるのは確かなこと.
「私のコツ」を入り口にするけれども最終的には「自分のコツ」を掴んで欲しいと願っている.自分の身体を自分で操作して動きのコツを掴んでいくプロセスに面白さを発見し,試行錯誤しながら前向きに自分で育つプレヤーになって欲しいと願っている.

こんな風に「3つを全部やる」ってのが自分の「色」なんだと思う.

2012/02/11

1年ぶりに東海大会で岐阜へ。

「正直さ」「ずるさ」「かしこさ」「激しさ」「厳しさ」「優しさ」
コーチには様々な色がある。

色に優劣はない。
ただ一つ言える大切なことは「自分の色をもつこと」

2012/02/10

二連ちゃん

今日も入試で大学は入構禁止.
したがって,武庫川スプリント二連ちゃん.
 
自転車で河川敷に向かってる最中は,
「二日連続・・・どうかなぁ,できっかなぁ,落として違うことやるか・・・」.
なんて考えてましたが,河川敷に着いたら学生達は案外「その気」.
「どうせ,やるんでしょっ!」って感じ.
じゃぁ,ってことで30m, 60m, 80m, 90m, 120mにコーンを設置する.

始まったら,なんだかんだ言ってみんな元気に走る走る.
昨日よりも良い感じの学生もいる.
先頭走る二人の肉団子は,広い肩幅にぶつかる向かい風をものともせずに疾走(笑).
 
走速度はまだまだ納得いく高いレベルには達していないが,
それでもこの段階では全量を元気にこなせることが大事.
 
最後はいつもの3kgメディシンでしめ.
3kgのメディシンを6mの距離地面と平行に投げる野獣や核弾頭には唖然。
「only power, no technique,脳みそまで筋肉」って感じだが・・・
 
「半分だけ」参加の4年生は,身体の重さに・・・ダウンでした.
途中からお天道様が消え,風が吹き始めたので体感温度は一気に低下.

今日は地元の2つの高校がそれぞれ「マラソン大会」でした.
いずれにもGREEN LINERSの卒業生がいて,立派に「先生」している姿を見ることができました.

「問題」の捉え方が2つあるから確認しなきゃいかんな

  人生訓② 仕事をしていると様々な「問題」が発生する コーチングにおける問題とは「目標と現状の差」という定義なので 問題とは「目標を明確に設定」し「現状を正確に評価」した時に「眼前に立ち現れるもの」と表現される したがって 問題とは目に見えるものではなく逆に目には見えない認識す...