2010/12/31

節目

2010年GREEN LINERSの体育館での最後の練習
この1年で自分がどこまで成長できたのか
心、身体、技術、戦術
一つ一つ確かめて新しい年を迎えるように

2010/12/29

5人前

バスケットボールはコートに5人のプレーヤーが立つ

全員1人1人前の働きができれば5人前が揃う
誰か1人でも半人前の働きしかできなければ5人前が揃わない

5人前が揃わなければ試合には勝てない
それでも勝ちたかったら誰かが1.5人前の働きをするしかない

1人前の働きだけをして半人前のプレーヤーを非難するのか
1.5人前の働きをして半人前のプレーヤーを支えるのか

全てはチームのあり方の問題

2010/12/28

182cmのジャンプ

182cmの1年生が跳んでいる
ちょうど良い高さにバーが2本あった
170cm台の選手では届かないので今までは使えなかったバー

今は5種類のジャンプメニュー

1.連続バーつかみ(膝曲げ)
跳ぶことそのものよりも、
1)ジャンプ後にバーをつかんで体幹を閉めること
2)着地姿勢を正確にとれること
が課題
2.連続ジャンプからバーつかみ
膝曲げの浅い連続ジャンプ後に膝曲げの大きいジャンプへ移行する
3.ストライドでの踏み込みからのバーつかみ その1(内向き)
踵から大きく踏み込んでジャンプすることが課題
4.ストライドでの踏み込みからのバーつかみ その2(外向き)
5.ドロップステップからのバーつかみ
ポストアップからドロップステップでパワーレイアップするイメージで

2010/12/27

時間という資源 再々

自分の時間を確保するもっとも効果的な方法は
他人のために何もしないこと

でもそれでは組織は動かない

他人のために何かをすると
自分の時間はその分なくなっていく

自分の時間を他人のために使うことに満足してしまうと
共依存になる

その境界は難しいが
「誠実である」ことが唯一の基準になる

改善と改革

今あるものを、より良いものへと手直しをしていくのが改善
今あるものは、まったく別のものに変えていくのが改革

どちらも変化を生む

変化を拒む組織に未来はない
変化を先送りする人間に組織を担う資格はない

2010/12/26

時間という資源 再

「時間がない時間がない」というわりに
時間を作りだす工夫をしない
時間が何に浪費されているかを調べようとしない

プレーヤーの邪魔をしないこと

ウインターカップを二日間観戦
来年GREEN LINERSに入る高校3年生の戦いぶりを観察する
次にGREEN LINERSに勧誘したい2年生をリストアップする

戦いを見ていて
「コーチがプレーヤーの邪魔をしないこと」の大切さを感じた
プレーヤーはコーチの指示を大切にしながら戦っている

しかし、その要求の仕方を工夫しないと
「コーチが要求したプレーをすること」で終わってしまうことになる

いろんなチームを見ていて
「ああ、このチームはこれがやりたいんだなあ」と強く感じるチームもあれば
「このチームは一体何がやりたいんだ?」と思うチームもある

やりたいことが見えすぎて「形」になっているチームもあれば
やりたいことがあまり見えなくても選手がのびのびと戦っているチームもある

プレーヤーはチームの方向性や緩やかな約束事という土台の上で
「相手と戦うこと」に全意識を集中することが大切なんだと改めて感じた

2010/12/21

『らしさ』って何か?

その人の「良さ」が褒められたときは
「らしさ」って言って賞賛すればいいと思う

でも、その人の「悪さ」を指摘されたときに
「らしさ」って言うか? 
「らしさ」って言ってそのまますますか?
「らしさ」って言って笑ってごまかすか?

その姿勢からは
その「悪さ」を肯定する匂いがする
その「悪さ」を改善しようという気持ちが感じられない
その「悪さ」が将来どんなにその人を苦しめることになるのかを想像する力が感じられない
明らかに「らしさ」という言葉の用法を間違っている

その人の「良さ」も「悪さ」も丸ごと引き受けて
人間関係を築くことは大切なこと

「良さ」も「悪さ」も見方次第で紙一重


しかし
GREEN LINERSは大学という教育組織の中にあるクラブである
だからただ勝てばいいわけではない

「バスケットボールプレーヤーとして育つこと」
「人として育つこと」
この二つが両立できて初めてGREEN LINERSの存在価値が生まれると思っている

その人の「悪さ」を見逃したり、見過ごしたり、見て見ぬ振りしたり、諦めたりせず
「悪いものは悪い」と表現すること
「悪いものを悪い」と表現しても壊れない人間関係を築くこと

自分の「悪さ」を肯定したり、笑ってごまかしたりせず
「悪さ」を克服して「良さ」に変わるように努力する姿勢をもつこと

そんな部員であってほしいと願う

2010/12/16

怪我

怪我が起こるのは「偶然」と考えるか「必然」と考えるか

2010/12/14

人は宝

選手がいるから戦える
コーチだけでは戦えない

廃品回収に回すのは壊れたテレビであって
使えない選手ではない

人は宝

2010/12/11

ねじれ

言葉が通じないときは
お互いの直線が立体交差のようにねじれの位置にあるとき
言葉が対立するときは
お互いの直線が交差点のように交わる位置にあるとき
対立はまだいい
お互いに意見を交換しながら双方向で信号機を作ったり交通ルールを作ったりして着地点を見いだしていけばいい

問題はねじれの位置関係
互いに違った観点や違った概念や違った価値観で話をしているから
どんなに意見を交換しても互いに通じない
絶対に接する事がない直線

交わらない立体交差のようなねじれの位置にあるという事を認めて
互いが少しでも相手の直線に近づく努力を一旦してみる
そうしてどこかに接点を見いだす事ができたら
通じなかった言葉が通じるようになるのかもしれない

2010/12/10

言葉が届くとき

言葉が力を持つときがある

それは
言葉を発する人が努力したときではなく
言葉を受け取る人が努力したとき

言葉は、受け取る側に届かなければ決して力を持たない

2010/12/09

成果の出ない練習は・・・

毎日毎日朝の自主練習に欠かさず顔を出し
シュートを打ちこんでいるプレーヤーがいる

しかし、
チーム練習では全く成果が出ていない
さらに、
チーム練習ではシュートとは全く違うことを要求されている


自分がチーム練習で出すべき成果とは何か?
自分が自主練習で出すべき成果とは何か?

を本気で自問自答しないかぎり

どんなに「自分のやりたいこと」「やりやすいこと」「みんながやってること」の自主練習を繰り返しても
チームとしての成果が出ないことの繰り返しだ

それができなきゃ
自分自身のモチベーションも下がる
チームのモチベーションも下がる

全ては自分自身にある
自分が変わればチームが変わる

2010/12/06

新たな目標

オールジャパンの組み合わせが発表され
1月2日(日)から始まる戦いへ向けて
新しい目標が設定された

学生5位
関西最上位

インカレで見せた「成長」「粘り」
の先にある「意地」を見たい

2010/12/05

NOSE to CHEST

守りの姿勢の基本は「NOSE to CHEST」
「自分の鼻が相手の胸の高さになる」ということ

攻撃する相手だって膝を曲げた状態でいるわけだから
つったった状態での胸の高さではない

ドリブルしている相手
カットしている相手
ボールを保持している相手

とにかくNOSE to CHESTで守り抜く粘り

ちょっとやそっとじゃできるようにはならない
まずは「それを目指そう」とすることから始めなきゃ

2010/12/03

表裏を形成した二者択一

インカレでは身体能力の高いフォワードのプレーが目立った
フィジカルのレベルが今後ますます重要視されることも間違いない

しかし
GREEN LINERSの選手たちがいきなりあの身体能力とキャリアをもてるわけではないから
「ではどうするか?」を具体的に考えないと先には進めない

私は、ただ『強く』とか『速く』と考えるはなく
『今もっている攻撃技術を「表」としたときに、それに対応する相手が一番守りづらい攻撃技術を「裏」として準備する、最後の最後まで「表」「裏」のいずれになるのか区別がつかないような水準に訓練によって高めること』
という方向で考えたいと思う

一人一人が自分の技術を棚卸しして
もう一度自分の技術の表裏を構造化し直し

ゆっくりな動作からでもいいから
自主練習で取り組んでほしい
遠回りかもしれないが
その手続きを踏む事がきっと近道になる

2010/11/29

覚書

インカレが終わり
しばしの休息

大会期間中に感じたことを
一つ一つ思い出しながらノートに書き留めていく
チームのこと
個人のこと
技術のこと
戦術のこと
体力のこと
試合のこと
練習のこと
とりとめもなく書き留めていく

こんなところが足りない
こんな工夫ができるんじゃないか
こんなことが実現できたらうまくいく
・・・・

毎年繰り返すこの作業
シーズン中の節々で見直しながら

方向性はぶれてないか?どの水準まで到達しているか?
を問いながらシーズンを過ごすための「覚書」になる

書き留めたメモが一年後に実現する年
一年後にまったく同じメモに行きついてしまう年

いろんなシーズンが流れた
正月のオールジャパンを経て迎える新しいシーズン

一年後の自分への覚書を書き留めていく

2010/11/28

成長

インカレは5位で終了
ブロック決勝の敗戦を乗り越えて
接戦の末2勝を積み重ねる事ができた

今回は大会5試合を通じてチームが本当に成長したと思う
昨日の試合の課題を次の試合で解決する事ができたり
前半生じた問題点を試合の中で修正することができたり
自分たちで「やる」と決めた事を最後の最後でやりきったり

今まで「積み重なる」ことが非常に少なかったチームが
初めて「積み重ねる」ことを学んだんだと思う
この財産を本当に大切にしてほしいと願う

プレーヤーとしてコートに立って戦った学生
コートで戦う学生を支えた学生
大会1番の応援団でプレーヤーと一緒に戦った学生
TOチームやBoxScoreチームとして大会を支えた学生
学連スタッフとして大会を支えた学生

いろんな形で参加した尼崎インカレが無事終了

応援に駆けつけてくれた皆さん
本当にありがとうございました

追記
体育館の整理を全てすませて大学に戻ると
インカレでのスーパープレーに触発されたのか
コートで1対1をして楽しむ1年生の姿

不思議なチームです(笑)

鍛錬千日行/勝負一瞬行

ブロック決勝での敗戦を乗り越えて
今日の5〜8位決定戦の初戦は
延長戦を制する事ができた

昨日は出し切れなかった力を
今日は出し切ることができた

明日は学生バスケットボールとしての最後の試合

「鍛錬千日行/勝負一瞬行」
どんな短い時間でもいい
その一瞬のために4年間打ち込んできた成果を
絶対に出し切れ

2010/11/26

挑戦者

ベスト4をかけた戦い
9点届かず5〜8位決定へ

トーナメント戦という連戦を勝ち続ける難しさ
一山超えた後の一戦

本当の意味での挑戦者の姿勢が現れるのに20分がかかった

残り二日
「常に挑戦/雑草魂」を胸に
「明るく・学生らしく・力一杯戦う」
 

2010/11/25

6度目の正直

インカレのベスト8を決める試合は今季6試合目の対戦相手
互いのやることは知り尽くした相手同士の関西対決

「6度目の正直」と臨んだ試合
最後の最後までもつれにもつれた
決着がついた点差は僅かに2点

本当にどちらが勝ってもおかしくない展開の中で
バスケットボールの神様が勝利を運んでくれた

武庫川応援団の最前列で応援はっぴを身にまとい
最後はYシャツの上にユニフォームまで着て大声援を送ってくれた学長先生
ゼミを途中で切り上げて駆けつけてくれた学科長先生
その他、会場に足を運んでくれた学科の先生
ウイークデイにもかかわらず応援に駆けつけてくれたOG
毎日毎日娘の試合を見守る家族の方々

いろんな人たちの前での勝利
これで思う存分残りの3試合を戦える
正月に東京でバスケットボールができる機会も得ることが出来た

とにかく明日のブロック決勝
関西を代表するチームとしての責任とともに
「明るく・学生らしく・力一杯戦う」

いざ

あと5時間後に第2戦が始まる
GREEN LINERSのモットー
「明るく・学生らしく・力一杯戦う」
を胸に
 

2010/11/24

ガッチガチ

インカレ初戦
毎年固くなるが
今年もガッチガチ(笑)

たくさんの応援を受けながらの戦いは
点は取れなかったが
相手はもっと取れなかった

明後日に向けてまた調整

2010/11/22

大会スタート

7:00〜学連学生スタッフが会場準備開始
8:00〜学連理事スタッフも参加して会場準備総仕上げ
学連学生スタッフの献身的な作業には頭が下がる

この日を迎えるために1年前から準備が開始された
それでも、当日の試合が開始されるまで
選手の動線を考え
観客の動線を考え
審判の動線を考え
大会スタッフの動線を考え
細部に至るまで修正が加えられていく

試合が動き始めてからも、よりよい実施のために
さらに手が加えられる


一つの大会を運営するために、いかに多くの「支える人達」が必要かということを
あらためて実感する


GREEN LINERSを支えてくれている
いろんな人達への感謝の気持を込めて

いよいよ明日から戦いが始まる!

2010/11/21

開会式

インカレの開会式および代表者会議が行われた
全国9ブロックの代表32チームが集結していることを改めて実感する瞬間

大会は明日から
チームの試合は明後日から

キーワードは「自立」「徹底」かな

2010/11/19

感謝

試合目前
いろんな場所で、いろんな方々にお世話になりながら練習できている

試合目前
いろんな人達から応援に駆け付けますという連絡が入る

試合目前
代表の15枚のユニフォームを着るメンバーが発表され、残りのメンバーからエールをもらった

全てに感謝

返せるものは全力で戦い抜く姿勢のみ

2010/11/15

対抗チームに一工夫

インカレが近づいている
スタートチームは攻撃・防御両面でいろんなことを確認したり、最後の調整をしたりしている

そんな中で、対抗チームとして一工夫を加えることが面白い
自分たちのやりたい事を仕掛けるスタートチームに対して
なんとかしてそれが成功しないような方法を考えだして対抗する

そうするといろんな問題点が現れる
試合までにもっともっと問題点を見つけ
それを克服する訓練を積んでほしい

やりたい事を仕掛けたら
100%うまく行くような対抗じゃ意味がない
必要なのは「相手ならどう考えるか?」を考える力

もっともっと工夫して

2010/11/11

伝えたいこと 3

カレンダーを眺めると通常練習が残り10セッションになった

でも合宿中のミーティングセッション
朝のシューティングや確認のセッション

等を工夫して生み出せば
まだまだ試合までに練習セッションは増やせる

どんな小さなことでもやれることはやりきって試合に臨もう

2010/11/10

伝えたいこと 2

インカレは1年間の集大成だから1年間の出来事全てを詰め込んでほしい
教える段階は終わりここからは発揮する段階
自分の良いイメージにどうやったら近づくかを考える
インカレで自分がやるべき事を日々突き詰めていく
攻めにも守りにも一本筋の通った軸を持つ

2010/11/09

伝えたいこと

同じ事を繰り返したら同じ結果にしかならない
言われた事が一つできても言われない複数の事が起こるゲームでは役に立たない
ルールは少なければ少ないほどよい
例外が多くなればなるほど混乱する
相手がなぜそうするかという意図が分かれば解決策も見えてくる
起こってから反応するのには限界がある
起こる前に予測する力を育てなきゃ
相手に伝わって初めてコミュニケーションの成立
言っただけはコミュニケーションではない

2010/11/08

「感動」するとは期待を超えること

人は期待通りの結果に感動しない
期待を超える結果が現れた時に初めて感動する

2010/11/03

6度目の正直

インカレの組み合せが決まった
6度目の正直を実現させ
最終日まで戦い抜くために
残された時間にできることをやりきろう

毎年インカレの前になるとこの映像を見る
飯島夏樹 - 天国で逢おう〜末期がんウィンドサーファーの家族、その愛〜 1of92of93of94of95of96of97of98of99of9

「終わる」とはどういうことこか
「終わるまでがんばる」とはどういうことか
「終わるまで支える」とはどういうことか

もう一度再確認するために

2010/10/31

adjust の戦い

試合中には、うまくいかないケースがたくさん発生する
その時に
1)「準備したことが、正確にできていないからうまくいかないケース」と
2)「準備したことに、相手がadjustしているからうまくいかないケース」
をきちんと区別することが大切なんだと思う

1)のケースなら練習を思い出し、問題点を確認しながら正確にプレーすることを心がければ状況は必ず好転していくはず

しかし2)のケースにもかかわらず自分たちがやってきたことをただ一所懸命にトライするだけでは、「同じ事を何回繰り返しても同じ結果が大量生産されるだけ」という悪循環に陥ることになる

相手の「グー」に対して「パー」を出せば
相手だって次は「グー」から「チョキ」に変えてくる
だからこっちも「パー」から「グー」へ変えなければ
じゃんけんは永遠に負け続けるのと同じ原理

「アジャスト(adjust)」という言葉があるが
バスケットボールの試合では、互いにadjustしあいながら40分を戦い抜く

コートで戦っているプレーヤーに、1)と2)を冷静に判断し、ゲームを戦いながらadjustできるクレバーさが欲しい

2010/10/28

共依存













人間関係の理想型は「自立した関係」
「依存した関係」は理想ではないが
とりあえず片側は自立しているからまだ救われる
依存している側が自立する努力をすること
依存されている側が自立を促すよう努力すること
で理想とする自立した関係へ成長することができる

一番問題なのは「共依存の関係」だ
互いに依存し合っている関係
この関係が成立してしまうと
抜け出すことは容易ではない

他者から依存されていることで自分自身のバランスを保っているので
依存する他者がなくなれば自分自身も倒れてしまうから

みんなもっともっと自立しよう!
一人一人がちゃんと自分自身で立つこと
自分の強さも、自分の弱さも
自分の得意な事も、不得意な事も
全部受け入れた上で自分自身で立ち
「私はできる」っていう有能感を持つこと

それができたらインカレで戦える!!

2010/10/25

懐かしい確立論という原点

Bチームの練習を見ていて
大学時代の恩師から教わった次のようなことを懐かしく思い出した
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1つのプレイ(パスやドリブルなど)の成功する確率が80%だとすると
例えばパスが5回連続して成功する確率は0.8×5=0.327 したがって33%
1回のドリブルが成功する確率は0.8×1=0.8 したがって80%
バスケットボールは手続きが少なければ少ないほどいいんだ!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ということはパスの成功率が90%だとしたら
5回連続する確立は0.9×5≒60%
95%だとしても0.95×5≒77%
98%でやっと0.98×5≒90%になる

「速攻はパスで!」って方法を決めることに意味はない
確かに「ドリブルよりもパスが空中を飛ぶ方が速い」ことは事実
だから、縦にボールを一気に運ぶならドリブルよりもパスの方が速い
しかし、パスが長くなればなるほどディフェンダーにインターセプトされる危険やミスの確立が高くなる
ディフェンダーの帰陣するコート中央部分へパスを送ることも危険性をはらんでいる

だから、大切なのは「できるだけ正確に、できるだけ早く攻撃できる場所にボールを運ぶ」という目的を達成するにはどうしたらいいか? を考えること

形でやったって相手にボールを渡してしまうターンオーバーが増えるなら意味がない

2010/10/24

チーム全員が同じ絵を描くために

リーグ戦が終わり、インカレへ向けて
心、身体、技術、戦術、いろんなものが足し算されていく

その時に、練習をしながら一人ひとりが
今、何が足されているのか?、何を変えていっているのか?、目標とする状態は?、これまでとの整合性は?
などをキチンと整理することが大切

特にチームの戦術に関わる部分については
一人ひとりの感覚に任せるだけでなく、キーワードで整理して目標を合わせる必要がある

インカレはリーグ戦と違ってトーナメント戦だから負けたらシーズンがそこで終わる
4年生は次の日から練習が無くなり体育館に向かう必要が無くなる
10年以上続けてきた生活が突然終わる

そんな最後の緊張する場面でも、チームが一つになって人とボールを動かし続けるには
どんな工夫が必要か
ボールマンとスクリナーとユーザーと・・・みんなが同じ考えで動き続けるには
どんな工夫が必要か

感覚だけでやっていたら
プレッシャーのない練習の場面でどんなに動けていても
最後の場面で必ず足が止まる
そして人任せになる
それがインカレの怖さ

上級生が主になって、チーム全員が同じ絵を描けるようにチームを高めて欲しい
そして、笑って泣いて学生バスケットボールの終わりを迎えて欲しいと願う

2010/10/22

走りに+α

インカレに向けて走り始めた
きっと良くなる

バスケットボールの走りは複雑
方向を変えたり、止まったり、ぶつかったり・・・

ただ真っすぐ走れるだけでは戦えない
プラスαを加えて
しっかりと走ろう

2010/10/19

want, must, never

○○したい・・・・・・・・・はwant
△△しなければならない・・・はmust
□□してはいけない・・・・・はnever

mustやneverから出発したら苦しくなる
wantから出発したらどんな苦労も乗り越えられる

wantが7割
mustが2割
neverが1割

くらいが一番いいかな

やっぱり
「インカレ勝ちたいっ!」から再出発しなきゃ

2010/10/17

過去との遭遇

関東リーグ戦を観戦
関西とはいろんな面で違うバスケット

しかし、インカレの組み合わせ抽選は11月3日
それまでは相手うんぬんではなく、徹底的に自分達を磨き直すことの方が大事


卒業生とあった

自分の大人げない30代
卒業生の子どものような現役時代

いろんな過去と遭遇して楽しかった
今だからわかることがいっぱいあった

でも現役学生には将来じゃなく、自分がプレーできる残りの時間がある今、答えを見つけだしてほしい

チームが明るく学生らしく力一杯戦うために

2010/10/14

玉入れ

バスケットボールは運動会の玉入れ合戦と同じ
だからシュートしたくて仕方ない人たちが集まってるもんだと思っていたら
自分はシュートを打っちゃいけないって思ってる人が案外いるんだと気がついた

ボールをもらって空いてたら打とう
くらいにしか思っていないから
なかなか打てないし
打っても入らない

そんな人たちは見ていてつまらない

シュートを打ちたくて仕方がない人って気配が違う
空いてたら打つんじゃなく
打てるようにもらう
もらって打てなかったら放してまた打てるようにもらう為に走る

そんな人たちは見ていて楽しい

2010/10/12

NOとYES

指導中に、つい『NO』を繰り返し出してしまう
一つ一つのプレーが原則に則ってないからどうしても『NO』が出る
原則に則っていないプレーに『YES』は出せない
『あなたの指導はNOの指導』とかつて卒業生に言われたこともある


でも、それは最終的な『YES』を生み出したいから


ただし、私の出す『YES』は
『私の言う通りに動くこと』ではない
『原則に則って自ら動くこと』だ
そうしない限り『フリーランス』なんて成立しない


だから
『原則に則ってさえいれば、その範囲の中で何を選択してもYES』になる
大切なことは『自分自身で状況を判断し、決断し、仲間と協力しながらプレーを生み出していくこと、共創だ』『自分勝手に自分の考えだけで動くこととは違う』


私は、『私が考える正解』なんて期待していない
そんなことを期待したら『私がいなかったら何もできないプレーヤー』が大量生産されてしまう


期待するのは『原則の枠内で、自分で考えた正解を自信をもってプレーすること』
『刻々と変化する状況の中で、自分で決断して、自信をもって動くことができるプレーヤー』『私のアイデアを簡単に裏切ってもっと良いアイデアで動くことができるプレーヤー』『その中で、個人技を積極的に発揮して攻撃するプレーヤー』に育って欲しいと願う


プレーの良否は、私ではなく、『場面』が判断してくれるもの

2010/10/11

意地

チームの意地
4年生の意地
先輩の意地
スタートの意地
奨学生の意地

いろんな意地がみたい

2010/10/09

自分で課題を見つける力

試合に出ると、自分の今の力がわかる
今の自分に何ができて、何ができないのか
身をもって知る

その時に
「私の課題はこれだ」
と自分自身で課題を見つける力が備わっているか
「あなたの課題はこれだ」
と他者から伝えられないとわからないか

自ら変わっていける力の違いで未来は大きく変る

2010/10/08

自己評価と他者評価

「私は・・・・思う」「私は・・・・である」
「あなたは・・・・見える」「あなたは・・・・である」

自己評価と他者評価は必ずしも一致するとは限らない

インカレの頂点を目指すGREEN LINERSにとって
一人一人がどんな価値を持って貢献しているのか

自分の価値をもう一度自分自身で見直す
他者の価値をもう一度自分自身で見直す

自己評価>他者評価
自己評価<他者評価
いずれも良いとは言えない

過信でも卑屈でもない
自己評価=他者評価 
になるのが自然でいい

貢献できる者が、貢献できる部分で、貢献すればいい

それを決めるのは学生自身である

2010/10/06

想い

今日は10月6日
インカレの最終日が11月28日
泣いても笑っても残された時間はこれだけ

その時間にどんな想いを込めるか

コートに立つ者
コートに立てない者

いろんな想いが詰まった時間を大切に過ごしてほしい

2010/10/05

伝えたいもの

伝えたいものがある
http://www.youtube.com/watch?v=tEztaFAGgCw

我々に伝えたいものはあるか

2010/10/04

オシム

「オシムの言葉」木村元彦、集英社インターナショナル、2005.
p. 16
○ 走る力、走ろうとする意志がなければ、いかに技術のある選手でも存在をアピールできなかった。
○ 選手が勝手にプレーを見切ることを嫌った。
○ とにかく止まるな、ボールを動かしてさらに自分も動け。
○ 監督の意図はわかるが、吐き気がするほど苦しい練習を課す。
p. 17
○3組に分けてのゲームを多用し、出番を待つ組には徹底して走り込みをさせた。
p. 18
○ 眼前のワークに集中するだけではなく、その意図も考えなくてはいけない。
○ 理解できていれば、やっては行けないことは何もなかった。
p. 19
○ むしろ相手のウラをかくための創意工夫をしないと練習は滞る。
p. 21
○ 近代サッカーにおいて走らない選手、足の遅い選手は、年齢に限らず、もはや使えない。
○ 彼は技術に問題はあった。しかし、気持ちが入って、走っていた。戦っていた。
p. 24
○ まず走り負けない。同じ90分の中で相手と自分たちのどちらが終盤になっても走っていられるか。そこでは絶対に負けないという自信。
○ 複数のポジションができる選手を発見する、あるいは作り上げることは急務でもあったが、戦いの流れの中で、それを成し遂げていった。
p. 28
○ ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか? 要は準備が足らないのです
p. 30
○ ディフェンスをタイトに固め、一旦ボールを奪うと鋭利にカンターを仕掛ける。まるで地面から人が湧き出てくるかのように2、3人と躊躇なく攻め上がっていく。一旦、攻撃が切れると素早くディフェンスに舞い戻る。攻守の切り替えは、瞬時にそしてスムーズに行われた。・・・・・・・フルコートでの3対3はこういう意図だったのか・・・
p. 33
○ この爽快感は何だ。・・・マイボールになってからの判断のスピードが、自分でも驚くほど速くなっていた。目的が明確ならどこまででも、いつまででも自分は走れる、労は厭わない。・・・サッカーは美しく、こんなにも楽しいものだったのか。
p. 122
○ サッカーとは戦術が一番だと思っている監督がいるかもしれない。しかし私はムービングこそが、最も重要だと思っている。
p. 188
○ 取ったらすぐにすぐ動き出す。取られたらすぐディフェンスをするというのは、練習で自然に身に付いた部分が大きいと思います。なんか速すぎて慌てちゃう部分もありますけど、それが当たり前のチームになって来た。
○ お前は確かに動いているけど、効率的かどうかはわからない。
p. 190
○ 黄色の集団は走り込みながら、パスコースを最低はふたつこしらえていた。

「オシムがまだ語っていないこと」原島由美子、朝日新書、2007.
p. 64
○ 最初にシステムありきでは本末転倒。むしろシステムがないことが、「ないというシステム」ともいえる。システムを固定しすぎて負けることもあれば、変えすぎて負けることもある。監督、選手とも、いろんな状況に即応できる力が必要だ。
p. 69
○ キーマンはいない。日本は誰かで成り立っているチームではない。要は勝てばいいので、誰が点を取ろうが関係ないだろう。選手がグラウンドに出て戦う。すべはそこから始まる。
p. 73
○ あなた方は、ラインから99%出てしまうボールであっても、あきらめず、泥だらけになって追う子供に育てましたか?
p. 84
○ 全員が動くことでスペースができる。前の選手がいた所へ、他の選手が入る。連動性を考えろ
○ つないで出して、自分で走ってもらい直せ、という監督のサッカー
○ ただ単に走ればいいわけじゃなない。誰かがスペースに走り込み、相手のディフェンダー1人を連れ出すような動きを考えて走れ。

2010/10/03

ちぐはぐ

ゲームの中で
5人の意図がちぐはぐになることがある
『勝ちたい』から焦りも生まれる

それが修正できないまま進むと
試合を失う

『これでいこう』『これでいくよ』

チームを一つにまとめあげること
それを誰がやるか
それを誰がやりたいか
それは誰ならできるか

チームが『連動』すること
それが必要

2010/10/02

上位リーグ

あすからガチンコ上位リーグが開始
相手の手のうちはお互いに知り尽くした中での
地力の勝負

どこまで勝ち星を積み上げられるか

他力も願いつつ
一戦一戦に全力で臨もう

2010/09/30

時間という資源

時間は全ての人に平等に与えられている唯一の資源

準備が足りないから時間が捨てられていく

2010/09/27

ゆっくり動くと見えてくるもの

ゲームスピードで動きまわるオフェンスを必死で追いかけて守る練習のスピードを、スローモーションまで極端に下げて守らせてみると面白い事が見えてくる

ボールが動く瞬間
相手が動く瞬間
スクリーンをスライドやフォローですり抜ける瞬間
スクリーンをスイッチするときに自分の守る相手が替わる瞬間

いろんな瞬間瞬間を先取りし、一つ一つの局面ごとに小さな文節に区切って原則的に正確なポジション・スタンス・ビジョン・トーキングができるプレーヤーと、ただなんとくなくやってた人との違いが極端によく見えるようになる

実際の試合で全ての局面を正確に守ることなんてできない事をわかっている
しかし、練習の段階では一つ一つ正確につぶしていく訓練をしなきゃいかん
なんとくなくできていてもそれをさらに突き詰めて考える厳しさがチームに欲しい

言葉で「スイッチしろ」とか「スライドしろ」とか「前を守れ」とか「ボディーチェックしろ」などと言うのは簡単だが、それが「正確にできる」ためにはいろんな身体操作(コツ)が必要になる事を「頭で理解」し、「身体でできる」段階を経て、「試合で使える」段階まで時間をかけて訓練しなきゃいかん

本当に動きを極めたアスリートは、自分の身体操作をものすごく短い文節に区切って細かく表現する事ができるという
バスケットボールでも同じ事がいえる

ただ速くて力強いだけの体力勝負ではこれ以上高いレベルに進む事ができない
一つ一つを正確に訓練した上で「最後は気合いの勝負」で臨むのがいい

歩く

大学教員には5つの仕事がある
1:授業 2:研究 3:学院業務 4:社会的貢献 5:学生教育(コーチング)
5つを全てこなすとストレスが溜まる
ストレスが溜まると過食になりやすい
過食になると体重が増える
体重が増えると膝や腰に痛みが出る

そこで
歩くことにした

夕食後に歩いたり
休日の夕方に歩いたり
大学から家まで歩いたり

5kmから10kmまで
いろんな距離を歩く

歩くといろんないい事がある
脂肪が燃える
季節の変化が見える
いろんな人や街をウォッチできる
なによりも達成感がある
そしてストレスが消える(気がする)

2010/09/23

勝ちに不思議の勝ちあり

1次リーグ戦が終了
近年まれに見る混戦

最後はフリースローによる決着で
神様が2次通過させてくれた

それにしても最後の最後の勝ちきらなきゃならない瞬間に
「 Must と Never 」
がまったくなくなり頭が空っぽになったポイントガード

「勝ちに不思議の勝ちあり」とはよく言ったもので
この不思議な結果を真摯に受け止め2次リーグで更に成長して欲しい

2010/09/22

思いもよらない答え

学生を指導していると
こちらの質問に対して思いもよらない答えが返ってくることがある

今日の出来事
AC「シュートが打たれてからリバウンドが落ちてくるまで、どの辺りでボール見てる?」
って聞いたら
P「リングに当たる瞬間を見てます!」
って返ってきた
AC「?????・・・じゃあ 空中のボール見てないの?」
P「ハイ!」
AC「・・・・」
P「リングの手前の部分を見てました だからボードに当たって突然返ってくるようなボールはビックリするんです!」
AC「・・・・」

チームで一番背が高くて
ジャンプさせたら人一倍跳べるのに
なんでリバウンドがあんなにとれないんだろう? って思っていたら
とんでもないところに原因があった

喩えて言うなら短距離走で回りが「よ〜い」の瞬間にもう走り出しているのに
自分だけ「どん!」の合図で走り出すようなもの

バスケットボールは自分でスタートを決めることができるスポーツだから
あとから追っかけたら絶対に勝てない
長身というアドバンテージをどぶに捨てたようなもの

明日からきった何かが変わるだろう(笑)

もしかしたら
うまくいかないプレーヤーって程度のさはあれ
思いもよらないことを考えてるのかもしれない・・・

2010/09/21

混乱・混沌・カオスの淵で

バスケットボールは人と人とが集団で戦う競技
自分たちだけでなく相手も一生懸命策を練って戦いあう
だからゲームの中ではしばしば混乱が発生する

今日の練習は混乱の極み
意図的に混乱を生み出した感もある

「ということは原則はこうだ」と考えたり
「ということはこの場面はこうしたらいい」と考えたり
することが要求された

具体的・個別的な場面を理論や原則として一般化・普遍化する帰納的な思考回路
理論や原則を個々の具体的・個別的な場面に適用する演繹的な思考回路

言葉で表現すると難しいことかもしれないけれども
この両方の思考が瞬時にできないとバスケットボールでは活躍できない

今日の練習では
混乱の中でも帰納と演繹の思考回路が働くプレーヤーと
まったく思考停止に陥ってしまうプレーヤーとに分かれた

互いのチーム力が上がれば上がるほどスカウティングが進むので
ゲームは自分たちが思ったようには、準備したようには進まなくなり混沌とした「どろどろの地力の戦い」になる

そんなカオスの淵でも生き生きとプレーできる学生であってほしいと願う

2010/09/20

全ては自分の中に

幸せな気持
悲しい気持
嬉しい気持
悔しい気持
勝ちたい気持
負けたくない気持
勝たなきゃって気持

全ては自分自身が生み出す感情

同じ勝利でも
同じ敗戦でも
同じ成功でも
同じ失敗でも
同じ勝率でも
同じ結果でも

その人の受け止め方によって生まれる感情は違う
これから先のリーグ戦においてチームに勢いを出すためには
チームを構成する一人ひとりがどんな感情で試合に臨むかにかかっている
全ては自分自身の受け止め方にかかっている

2010/09/18

成長

今日はリーグ戦で東大阪アリーナへ

バスケットボール部以外の卒業生2人に偶然出会った
ぞれぞれ卒業して2年目と4年目
2人とも社会人として大きく成長していた
武庫川女子大学という4年間をそれぞれ大切に過ごした2人であった

そしてバスケットボール部を卒業して3年目になる卒業生が福岡から駆け付けてくれた
試合の感想を聞いて「歴史」を感じた
「昔の指導」と「今の指導」
やっぱり少しずつ変わっていることに改めて気づかされる
「昔ダメで今はいいこと」「昔は良くて今はダメなこと」いろいろあった

武庫川女子大学での4年間と2年間を大切に過ごすことの価値
指導の変わらない分と変わっていく部分

いろんなことを改めて考えさせられた1日だった

2010/09/16

みんなの夢

昨日「武庫川女子大学 健康・スポーツ科学部 健康・スポーツ科学科」設置報告会が開かれた
来年度4月より文学部から独立し、学科が学部として自立する
あわせて大学院 修士課程 健康・スポーツ科学研究科も認可申請中

その席で、学長先生にインカレのスケジュールを伝えたところ
「是非応援に駆け付けましょう!」となった

今年は水泳部の全関西にも学長先生が駆け付け、その眼前で見事2連覇を飾った
武庫川カラーのポロシャツを身にまとい
応援用のタオルを頭上に高々とあげ
「武庫女頑張れ〜!!!頑張れ武庫女〜!!!」
と声を振り絞る学長先生の前で学生達は力を出し切った

バスケットボール部の尼崎インカレでも
学長先生をはじめとした大応援団の大声援を受け全力を出し切り
目指す勝利を勝ち取れるよう
リーグの1戦1戦を大切に勝ち抜きたいと思う

みんなの夢を実現するために

2010/09/12

二勝二敗

対上位4戦終わって2勝2敗

ともに土曜日に勝って日曜日に負け

「負けに不思議の負けなし」

敗戦の理を探し出し
次につなげよう

2010/09/10

麻雀の手作りと人間力

麻雀やドンジャラでは、配られた手配を眺めて、この回にどんな手作りができるかを考える

「この牌を集めよう」とか「この牌はいらないなあ」とか
場合によっては「この牌は相手が集めているから私は違うので行こう」とか
「今回は高目の手ができそう」とか「今回はあがるだけでいいや」とか

いろんな作戦を考えながら、牌を引いては手を作り、不要な牌を捨てていく
予定通りの手を作り上げることができることもあれば
予定とはまったく違う手に行き着くこともある
敵の手によっては、自分の思い通りの手が作れない時もある
逆にこちらの手によって、相手の手作りを狂わせる時もある

バスケットボールのプレーヤーが成長して試合で活躍していく戦略も麻雀やドンジャラと同じだと思う

配られた手牌はすなわち自分に今ある技術や体力
引いてきたい牌は自分に今ない技術や体力
あがりを目指す手は自分がそのチームで試合に出れるプレーヤー像

ライバル達にもそれぞれ自分の手牌がある
だから
自分の手持ちのどの牌を活かし
どの牌を引いてきて
どんな手作りを目指すのか

その方針が立たない限り
その回はただ参加しているだけになってしまう
ゲームに勝つこともできない

麻雀をするとその人の人間性がよく表れる
とにかく強気で自分の手作りを進める人
相手に振り込むのを怖がって自分の手作りをすぐに諦める人
勝てそうな手牌の時に確実にあがって残りは無難に逃げる人
バスケットボールにも同じように人間性がよく表れる
とにかく強気で自分の持ち味を発揮する人
怒られるのを怖がって自分の持ち味を出せずにすぐに諦める人
自分の得意なプレーは確実に発揮しながら弱みは見せずにクリアする人

だから何をするにも人間力が大切になる

2010/09/08

今できること

リーグ戦期間中はどうしても試合に出る「今、戦える7〜8名」が中心の練習になる

その時に残りの15名にできることは何か、すべきことは何か
そのことをもっともっと考えなきゃ

メンバーが攻めの練習をするなら徹底して守りの力を鍛えたらいい
メンバーが守りの練習をするなら徹底して攻めの力を鍛えたらいい
チーム練習での量や強度が落ちるのなら個人練習で徹底して脚力や筋力を鍛えたらいい
今使える技術が少ないなら個人練習で徹底して技術力を鍛えたらいい

今の力が劣っているから試合に出れない戦力が
ただボーッと見ているだけだったり、相手しているだけだったり、参加しているだけだったりでは
力はさらに落ちてしまう

特に「将来の戦力」となる人間こそ
「今だからできること」を考え抜いてやりきらなきゃ
そうやって未来に備えなきゃ

「そのとき」が来てから頑張っても手遅れになる

2010/09/07

練習しないものは試合では出ない

1対1で点を取りたかったら
そのために必要な技術を構造化して捉え
それを練習をすればいい
1対0で「空いたらシュート」の練習しかしていない人が
試合で1対0で「空いたらシュート」しか打てないのは当たり前

練習は試合のリハーサル

2010/09/05

うまくいったり うまくいかなかったり

リーグ戦2試合が終了して1勝1敗
うまくいったり うまくいかなかったり

リーグ戦中はどうしても対戦相手のスカウティングが中心になる
しかし、自分たちのゲームをきっちりと見直し
課題を捉え直し練習に臨む習慣が今年のチームには育って欲しい

そして学年・ポジションを越えた本音のコミュニケーションをとること

2010/09/03

いよいよ

明日からいよいよリーグ戦が始まる
尼崎インカレへ向けて
良いスタートが切れるよう
チーム一丸となって
戦い抜こう

しかし
「勝ちたい」という欲に取り付かれてしまうと
意識は未来へ飛んでいってしまう

「今、その瞬間」に意識をとどめ
「試合が終わったら勝っていた」
そんな戦いが今年もできるといい

2010/08/30

連動

ディフェンスでは、1つのボールを5人で守る
だから組織力が現れる

1人を2人で
2人を3人で
3人を4人で

とにかく仲間が連動して動くところに組織力が現れる
ディナイを強めたディフェンダーのバックドアに備える連動
クローズアウトからのブロックショットに跳んだディフェンダーをかわしたドライブに備える連動
Side line push、Base line pushにシフトするディフェンダーに備える連動
Side Pickにハードヘルプするディフェンダーをかわすスリップやカットアウェイに備える連動
Helpに動いたディフェンダーのHelpに動く連動
連動はありとあらゆる場面に現れるはず

連動が生まれるとディフェンスはもっともっと強くなる
そしてなによりも、ディフェンスが楽しくなる!

2010/08/28

口角を上げる

笑うと幸せの脳波(α派)が出る
笑う門には福来り! とはよく言ったものだ

ところが、
笑い顔を作るだけでもα派は出る
らしい

だったら
上手く行かない時でも
口元をとんがらせたり
眉を寄せて眉間にしわを作ったりせず

口角を上げてみたらいい
そうすると脳が騙されて脳波が変わる
脳波が変われば心の状態が変わる
心の状態が変わればプレーも変わる

そうすればプレーがもっと楽しくなる

2010/08/26

ちがったモノサシ

武庫川女子大学のバスケットボールというモノサシで測ったら
スタートのメンバーは上位に位置づく
控えのメンバーは下位に位置づく

でも、違ったモノサシで測ったら当然順位は入れ替わる

自分で勝手に自分の位置を決めないで、いろんなモノサシを表現したらいいい
自分が一番になるモノサシを表現できるプレーヤーだけが生き残ることができる

3Pシュートを打たせたら
ジャンプショットを打たせたら
プレスをかけさせたら
スクリーンなら
リバウンドなら
速攻なら
・・・・何でもいい

居場所を与えられるのをただ待ってるんじゃなく
もっと自分を表現して自分の居場所を自分の力で創りださなきゃ

2010/08/25

おとなとこども

言われたらやる
言われなきゃやらない
言われたことだけはやる

全部こども

もっともっと自分から考えて出てくるものが欲しい

2010/08/22

ミニ国体

兵庫県代表に7名
奈良県代表に1名
香川県代表に1名
徳島県代表に3名
ミニ国体が終了

本国体出場は香川のみ

もう一度チームの方向性を再確認し
その中での自分の役割を明確にしてから
練習を再開すること

2010/08/19

経験を活かす

チームを代表して質の高い経験をさせてもらったプレーヤーには3つの責任がある
1)自分自身が,課題として見つかったものに真摯に取り組む
2)仲間が,課題として見つかったものに真摯に取り組んでいるか確認する
3)経験できなかったプレーヤーに経験したことを伝える
それがGREEN LINERSの歴史や伝統につながっていく

伝えるべきものは
「形」ではなく「水準」

2010/08/17

成果

4日間の愛知遠征が無事終了
出た成果
現れた問題点
一人ひとりに
チームに

点差が開いても関係なく本気で戦ってくれた格上との経験で引き出されたものが隠れないように
スタートは意識を高く
控えは二回り厳しく
残っていたメンバーは体感すること

2010/08/14

お客さん

15名のメンバーで遠征開始
午前中からアイシンAWと1ゲーム
午後はAWと白鴎大学とそれぞれ半分ずつ

戦いに
心と身体と技術が参加できていないメンバーがまだ見える

どうやったらチームに貢献できて
チームを活性化させることができるか
見つける努力をもっともっとしなきゃいかん

お客さんは荷物をまとめて西宮に帰ったらいい

2010/08/13

夏 第2ステージへ

明日から夏の第2ステージ
愛知への遠征合宿(アイシンAW▶トヨタ)
移動しながら4日間ゲーム中心にチーム作り

参加する15名は成果を持ち帰ること
残る7名は成果を出して待つこと

2010/08/11

いろんな成果

全国私立短期大学大会
2日目で撃沈

それでもいろんな成果が見えた
○最後までチームを引っ張ったキャプテン
試合の結果とはまた違った次元でいい経験ができたと思う
○最後まで力を発揮できなかった副キャプテン
いい結果も悪い結果も全て経験
残された時間の中でどこまで変われるか
○最後の最後で意地が出た韋駄天
代表チームではまだまだ遠慮してたんだなぁ
リーグ戦では本気を見たい
○まったく緊張せずに力を発揮した元気印
最後までチームみんなに声をかけ続けた
○持っている力をまだまだ出し切れなかった左突破娘
本当の実力を磨け
○本気の競技スポーツを垣間見た助っ人達
これから何か本気で打ち込めるものを探して欲しい
○段取りよくチームをマネジメントした3年生スタッフ
来年が楽しみ
○とっても愉快なお母さん!
これからも応援よろしくお願いします
○みんなの写真を撮ってなんと現像までしてくれたお父さん!
これからもみんなの激写をお願いします

試合の結果は正直
準備した以上の結果を望んでも仕方がない
秋も近畿の短大大会がある
また,このチームで頑張るか

それぞれに意味のある成果を

全国私立短期大学大会のため東京へ

この大会だけ唯一最上級生としてチームを率いることになる短大2年生
マネージャーとトレーナーとしてチームをマネジメントする3年生スタッフ
代表チームのスタートメンバーとして短大チームを引っ張る1年生エース
普段試合への出場機会が少ない1年生
いろんな思いを込めて短大大会へ参加した一般学生

それぞれに意味のある成果を出そう

2010/08/04

磨く

可能性のある高校生をみてきた
眠っている潜在力が高い

しかし
潜在力を顕在化させるためには
心技体すべてを磨き直す必要がある

今持っている力で勝負するのか
今眠っている力を磨いて勝負するのか

未来は大きく変わってくる

2010/08/03

上級生の夏

下級生に対して
目を配る
気を配る
前から引っ張る
後から押す
横から励ます
それができるのが上級生

でも
新しい練習、新しい技術、新しい要求が足し算されていくと1年生から4年生までみんなが同じになる
チーム練習が終われば体育館から音が消える

例年以上の猛暑だが
上級生としての夏の越え方が見たい

2010/08/02

ライバル

リーグ戦のベンチ入りは18名
インカレのベンチ入りは14名
今日のAチームのメンバーは22名

みんながライバル
みんなが戦い合う
だから強くなる

一人ひとり戦う意志をもっともっともっと表に出せ

怒られない練習してたって未来はない

2010/08/01

4年生の凄み

沖縄インターハイから帰阪し、今日からリーグ戦へ向けての練習が再開された

沖縄よりも暑い体育館に負けず
リーグ戦の準備を進めていかなければならない

最終学年の諸君
自分の今の力も
残りの期間の中で向上させることができる伸び白も
全てを受け入れた上で

「4年生の凄み」を要求します

チームのレベルは4年生のレベル
チームに魂が入るか抜けるか
全ては4年生次第

2010/07/30

沖縄もゲリラ豪雨

GREEN LINERSの未来を担うプレーヤーを求めて
沖縄インターハイへ

こちらも昨日まではゲリラ豪雨で大変

高校生たちは熱戦を繰り広げている

みんな是非GREEN LINERSへ

2010/07/27

成長

短大大会チーム2日目
役割が少しずつはっきりし始めてきた
今までの自分をそのまま発揮することで貢献できる選手
今までの自分を変えることによって貢献できる選手

何が変わらなければならないかは伝えた通り!

次にチームを見た時に
「あっ!」と驚くほど変わっていることを楽しみに
沖縄へ行ってきます

いろんな形で支援を続けている残留部員達
いない間もよろしく
特に「今日変えられた審判君の変化も楽しみにしてます!」

2010/07/26

即席

全国私立短期大学大会へ向けて
今年も即席チームが始動

部員+一般学生
どうやったら一人ひとりの力を最大限に発揮することができるか

チームの方針をどこまで設定するのがよいか
どこまで自由にプレーするのがよいか
これから数日間、いろいろ試しながら最後にまとまっていったらいい

どんなチームになるにせよ
これもGREEN LINERSの一つの形
自覚と責任を持って頑張ろう!

出場を許された韋駄天君
ガードもインサイドもオールラウンドにこなしながら活躍しやがれ!

2010/07/24

多様性

組織にはいろんなタイプの人がいる方がいい
みんなが同じになると強そうだけどもろい
生物界だって多様性があることが大切

GREEN LINERSにもいろんな人がいていい

2010/07/22

ツインタワー

181cmの高校3年生が練習に参加
182cmの1年生と二人並ぶと178のセンターが小さく見える
ツインタワー

可能性が広がる

2010/07/20

強みが大きいほ弱みも大きくなる

強みと弱みはコインの表と裏

「勇敢」の裏は「無鉄砲」
「慎重」の裏は「臆病」

コインの表だけが大きくなることはない
表が大きくなれば、その分裏も大きくなる

だから、自分の強みだけを信じて突き進んだら
いつか自分の弱みに足をすくわれる
それは、「自信」ではなく「過信」

強みが大きい人ほど、裏側にある自分の弱みと向き合い
コインが裏返らないように、常に気を配らなければならないと思う

だからと言って、強みも弱みも小さなコインになっては欲しくない
みんな、もっともっと大きくなれ
そして、もっともっと自分と向き合え

2010/07/17

原点

学院広報誌リビーエルの「先生のこの1冊」に
自分の原点の記事を書いた
むのたけじ著「詞集たいまつ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生のころ、TVで「3年B組金八先生」が流れていた
こんな先生がほんとにいたら・・・

父はこの番組が嫌いだった
「現場はこんなきれいごとじゃあ すまんけぇ一のぉ一」

父は高校の体育教師で生徒指導部長を務めていた
現場を知り尽くしていた
教師の可能性も限界も
教え子の死とも向き合っていた

NHKの対談番組に武田鉄矢が出ていた
金八先生のエピソードを語っていた
武田鉄矢は福岡教育大学卒業、教育実習で教壇にも立っている
「この中の詞を番組の中で使ってるんです」

書店に探しに行った
手に取って読んだ

むのたけじ
太平洋戦争終結を期に新聞社を辞め、故郷の秋田県横手に帰り、週刊新聞「たいまつ」を立ち上げた

一つ一つの詞に言葉を失った
同時に、その時から言葉を大切にするようになった

「もしも自分のためにかがやくなら、灯台は船をみちびくことができない」
そこには教師の生きざまが書かれてあった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2010/07/16

風通し

組織の中で

情報が滞ったり
情報が止まったり
情報が隠れたり
情報が消えたり
情報がすり替えられたり

したら、組織はなかなかうまく機能しない

だから、風通しの良さって大事なんだと思う

2010/07/15

誠実であるということ

誠実であるということ
それがどのくらい大切であるか
今あらためて思う

2010年5月17日月曜日 立ち位置

2010/07/14

言われたら

監督に言われたら・・・できる
キャプテンに言われたら・・・できる

どっちにしても
「言われなきゃできない」ってこと
言う人が違うだけ

このチームに本当に必要なのは
「監督のように言ってやらせる」キャプテンではなく
「言われなくてもやれる」一人ひとりのプレーヤー

私はそう思う
それが本当に自律した集団だと思う

2010/07/13

基準の見える化

練習内容について
「こうなっていたらできている」っていう「状態の基準」を作る

その基準に達していなければ「できていない」
その基準に達していれば「できている」
空間的なものかもしれないし
時間的なものかもしれない
力動的なものかもしれない

いずれにせよ
「できていない」ってことが目に見えたら
「できている」状態になるようになんとか自分で工夫すればいい
自分で分からなかったら仲間の動きからコツを盗んだらいい

監督だけ、コーチだけ、特定の人間だけが基準を持っていてもチームは強くならないし
「できているんだか、できていないんだかわからない」練習ほどやっててムダな時間はない

成果を出したかったら基準を見える化しよう

2010/07/11

先入観

自費出版の本「初心・禅心(Zen mind, Beginners mind)」
(再出版「禅へのいざない」)

という本を読むと
「本を何度も読む時に、その本を初めて読むように2回、3回と読んでいく」
「そうすると毎回新しい発見がある」と書いてある
それが初心(Beginners mind)であり禅心(Zen mind)だと

普通は2回目、3回目と読んでいくと、だんだんと「斜め読み」になり
「発見」ではなく、既に知っていることを「確認」する作業になってしまう

日々の練習も
先入観に囚われず初心で眺めることができたら
昨日と今日のちょっとした違い・成長・変化・・・
新しい発見がもっともっとあるんだろうと思う

2010/07/10

「方向性」と「水準」

練習中には2つの監察が必要

何をやっているか?
何をやっていないか?
方向性に関する観察
考えながら見る

どの程度やっているか?
どの程度やっていないか?
水準に関する観察
感じながら見る

方向性も水準も
統一して徹底して習慣化できたらいい

2010/07/07

「明日からがんばります」?

私は
「明日からがんばります」って人よりも
「今朝シューティングしていた」人を信用したい人間

未来のことは何とでも言える
でも、過去のことはごまかせない
「やらなかった理由」
「やれなかった理由」
ならいくらでも言えるが・・・


私は
今、その瞬間に精いっぱい力を出し切っている人は
「明日からがんばります」なんて言わないと思う人間

だって
「今日はがんばっていませんでした」って認めるようなもんだから
今、その瞬間を生きている自分自身を否定するようなもんだから

「今日は◎◎をやろうとしたけどうまくいかなかったから
明日はもう一回◎◎を今日よりも高いレベルでやってみます」って言う人
「今日は◎◎でやろうとしたけどうまくいかなかったから
明日は△△でやってみます」って言う人
そんな人を信用したい

2010/07/06

コーチコミッティー

まだ東京にいた平成8年(1996)当時
「日本バスケットボールコーチコミッティー(Japan Basketball Coaches Committee)」
というコーチ相互の情報交換・相互交流を目的とした組織が立ち上がりその事務局をやっていた
20代だった

あくまでコーチの研鑽を目的とした組織であり、年会費制で在野で自前で活動していた
平成12年(2000)当時400名程度の会員であったと思う
年に1度はみんなが集まってコーチングについての研修会を行っていた
平成12年のオリンピックにはコミッティー内に設置された情報委員会の活動の一貫として金銭的支援をうけてシドニーへ戦術調査派遣に行かせてもらった

ところが日本バスケットボール協会の「コーチ登録制度」が始まり
平成13年度(2001)にはコーチコミッティーも協会内の特別委員会に組み込まれ
JABBA登録コーチはみんなコミッティー会員となる仕組みになり
会員が一気に10,000人規模になった
会費制から予算制へ変わった

規模が拡大したにもかかわらず
組織の理念が失われた結果
15年を最後に動かなくなった
兵庫へ動きコミッティーの活動からも離れた
30代だった
時間が止まっていた

コーチコミッティーの設立から14年
動きを止めてから7年の月日が流れた今
改めてコーチコミッティー設立当時の理念を再確認し
日本バスケットボール協会の中にコーチの組織を位置づけ直し
コーチの質を高めるための活動を再開しようという動きが始まった
40台に入った

公認コーチを養成してコーチの「量」を増やす現在の「指導者育成委員会」の機能を維持しながらも
コーチの「質」を高めるための情報・研究部門を持ったコーチ委員会へ発展改組できたらいい

日本バスケットボール界がなんとなく停滞している今こそ
「コーチ」が「コーチにできること」を精一杯頑張ったらいいと思う
そうすれば「コーチ以外の人達」が「コーチング以外の場」で頑張れるはず

2010/07/04

立場が人を育てる

西日本終了後
教育実習、日本学生代表合宿、女子学生選抜大会・・・・
いろんなことが重なり上級生が出たり入ったりの1ヶ月が過ぎた

そんな中で
チームに残って頑張った上級生には自覚と責任感が備わってきた
下級生は自分の弱点を改めて見つめ直し改善に取り組んでいる

これが自信へと高まっていけばいいと思う
そうすれば、全員が揃って夏を越えたときに一回り強いチームになる

2010/07/02

自分自身で工夫して上手くなる力

練習の一つ一つのメニューの中で
試合の一つ一つの場面の中で
「何をするのか?」(what?)
「いつするのか?」(when?)
「どのようにするのか?」(how?)
「どのくらいでするのか?」(How much level?)

「何が良くて,何が悪いのか?」(what is good, and what is bad ?)
「誰の動きが良くて,誰の動きが悪いのか?」(who is good, and who is bad ?)
「どのくらいが良くて,どのくらいが悪いのか?」(How much level is good, and how much level is bad?)
・・・・
そんな基準を自分自身で分かって取り組まないと
自分の力で上手くなっていくことはできない

誰かに「ここがポインドだ」「今のはこうだ」「今度はこうだ」「それはいい」「それはだめ」・・・
なんて常にフィードバックしてもらわなければ評価ができないプレーヤーは
誰かに「上手くさせてもらう」ことはでできるかもしれないが
自分自身で工夫して「上手くなる」ことはできない

2010/06/25

神戸にWJBLの夢

神戸にWJBLのチームがあったらいいなぁって思った
一つの企業に頼れる時代じゃないから
兵庫県に密着したチームになったらいい

神戸と言えば「お酒」と「スイーツ」が強み
隣には「宝塚」もある
頑張ろう神戸のORIXもあるしJリーグのヴィッセル神戸だってある

そこで、強みを集めて考えた
名前は「KOBE LABITS」(あのチームをもってくる!)
兵庫県酒造組合連合会にスポンサーを依頼する
そうすると→試合会場で各酒造メーカーのお酒が飲める(笑)
→男のマスコットキャラクターは「リッカー君」
兵庫県洋菓子協会にスポンサーを依頼する
そうすると→試合会場で各洋菓子店のスイーツが食べられる(笑)
→女の子のマスコットキャラクターは「スイーツちゃん」
ハーフタイムショーには宝塚から応援団がやってくる
チーム経営はヴィッセル神戸にお願いし
メインスポーサーにはORIXを
メインアリーナは神戸市立中央体育館
ヘッドコーチには関西出身の女性かナショナルチームの監督
チームの編成部長には兵庫県が生んだ某名指導者を
妄想はどんどん広がっていく

神戸のバスケットボールに夢が欲しい
いいアイデアと思うのだが、誰か実現してくれないかなぁ・・・

2010/06/24

「やる」っていう決断

何かを「やる」か「やらない」かで迷ったとき
「やる」って決断するのか
「やらない」って決断するのか
それによって未来は大きく変わる

GREEN LINERSがインカレで3位入賞を果たした2008シーズン
「迷ったらやるって決断する」ことをキーワードにしたプレーヤーがいた
可能性を秘めて入学してきたが怪我が続き自信を失っているプレーヤーだった

しかしインカレの3位決定戦
そのプレーヤーは大切な場面で「やる」って決断し
相手チームの反撃を食い止め
チームに勢いを与え勝利に導いてくれた

GREEN LINERSのプレーヤーは
「やらない理由」「やれなかった理由」を考える人ではなく
「やる」って決めて
「どうやったらできるか」だけを考える人に育って欲しいと願う

2010/06/23

シュート練習の工夫

シュート練習にはいろんな工夫ができる
1.一人で連続inの目標設定する
2.一定時間内に何本入るか目標設定する
3.3本連続して落ちたらペナルティーを設定する
4.同じ距離で打つ場所を移動しながら
5.違う距離で打つ場所を移動しながら
6.一旦ダッシュを入れてから打つ
7.複数人数で連続inの目標設定する
8.実際のプレーに近い形で打つ
9.ディフェンスの対応をイメージて打つ
などなど

一番工夫が足りないのが
「10,000本in!」といった目標設定
単純に足し算していき時間をかけさえすれば終わるような目標設定
棒グラフが伸びていくのを眺めているとなんとなく頑張った気分にはなるが
緊張した場面、時間の圧力がかかった場面、絶対落とせない場面、疲労した場面、毎回違う場面
・・・
そんな中で「ここ1本」を沈める力が育つかどうかは疑問

一人ひとりがもっともっと工夫したらいい

2010/06/22

動きは生き物

バスケットボールではシュートが大事

でも、シュートについては意外に指導を受けていないことが多い

人年の運動は一つの要素をいじると
その影響が他の部分に及んでいき
いずれ全体として一つのまとまりをもった動きに落ち着く

落ち着いたらまた一つの要素をいじって
他の部分に影響を及ぼして・・・・

これを数回繰り返すと見違えるような動きの良さになる

人間はロボットではないから
数か所を一気に変えて動きを機械的に作り替えることはできないもの

辛抱しながら一つずつ一つずつ確実にクリアしていこう

2010/06/21

「自分の殻を打ち破りたい」って誰もが感じている

でも
破ろう破ろうってすればするほど
殻に閉じ込められてしまって破れなくなるもの

逆に、破りたい殻のことなんか忘れて
いつもと違うことを意識してみたり
自分と逆の立場になって考えてみたり
自分の感覚に素直にしたがってみたり

そんなことができたら
破りたかった殻そのものが消えてなくなる

殻の正体は
他者にどう評価されるかが気になる
自分自身の自意識

殻のことが意識にあるうちは囚われている証拠
決して逃れることはできない

自分で作ってるもんだから
頑張って破るもんじゃなく
考え方をちょっと変えれば
本当は自分で簡単に消せるもんなんだと思う

2010/06/20

弾丸ツアー

  5:30に起床
  6:10に家を出て
  6:35に甲子園からバスに乗り
  7:30に伊丹から飛行機に乗り
  8:40に熊本空港に下り立つ
  9:30から熊本市総合体育館で九州大会を5試合半観戦
18:15に体育館を後にし
19:30に熊本から特急に乗り
20:50に博多から新幹線に乗り
24:00に帰宅

九州にもいろいろと可能性を秘めた高校生がいっぱいいた
GREEN LINERSにいっぱい来てくれるように頑張ろう

2010/06/15

動きを見抜く力

GREEN LINERSでは
心・技術・戦術・体力
各要素をいじる

特に技術的要素については,基本を大切にするから徹底していじる
だから,プレーヤーは4年間で動きがどんどん変わってくる

しかし,コーチに「変えてもらう」のでも「変えられる」のでもなく
プレーヤーが価値観を共有し自ら「変わる」のが本当は一番いいことなんだと思う

コーチは1から10まですべてを指導できるものでもない
「目のつけどころ」を「ヒント」として与えているにすぎない

だからこそ,プレーヤー自身が「動きを見抜く力」を身に付け
「良い動き」と「悪い動き」
「正しい動き」と「間違った動き」
「自分がやってるつもりの動き」と「自分が本当にやっている動き」
などを自分自身で見抜き

「自分でどんどん上手くなれる」プレーヤーに育って欲しいと願う
そうすれば,きっと将来はいい指導者になれる

2010/06/13

鍛錬千日之行 勝負一瞬之行

長い長い時間をかけて練習をしてきても
本当の勝負はほんの一瞬

「鍛錬千日之行 勝負一瞬之行」

かつて甲子園を湧かせた
池田高校野球部監督蔦文也氏の言葉

練習でどんなにシュートを打ち込んでも
本当の勝負の一本を決める力がなければ
勝者にはなれない

努力をすることは大切
だが結果を出すことはもっと大切

努力していることで満足しても
勝者にはなれない

2010/06/12

繰り返しの先に見えるもの

一つの総合的なメニューを
一定期間継続して繰り返すなら

ただ日々繰り返すだけでなく

そのメニューの中の
攻撃側で改善したい動き
1・・・
2・・・
3・・・
防御側で改善したい動き
1・・・
2・・・
3・・・

をきちんとフォーカスし
悪い動きと良い動きを明確にし
それをみんなが共有し
日々繰り返し習慣化していく

そうしなければ
「なんとなく良くなったかなぁ・・・」
で終わる

2010/06/10

スポーツの女神

学科のホームページがリニューアルされた
学科パンフレットの表紙もリニューアル
バスケットボールの顔も3年生から2年生へバトンタッチ

今年の学科パンフレットのキーワードは
「スポーツの女神に出会える大学」

女神がいるんだったら1点差を勝たして!

そういえば女神がベンチにいなかったぁ・・・・

2010/06/08

向上を評価する

今日はBチームがウェイトのMAX測定、持久力のマルチ測定・・・

水泳部監督との話しの中で
「水泳は向上がダイレクトに記録として現れるから
厳しい面もあるけど、向上を把握しやすいですよね
バスケットボールは良くなってるんだか悪くなってるんだか
評価が難しいんですよ」
って言ったら、
「でも、単純なものでもいいから数字になるものは数字にして残していったら?」
って、当たり前のように言われた.

本当にそう思う
比較的数字にしやすいのは体力そのもののデータ
技術を含めたかたちで体力の向上を評価するような方法
技術の正確性を評価するような方法

やろうと思えば、試合の結果と主観的にもフィットする項目は
いくらでも作ることができる

「やりっぱなし」が一番よくないなぁ

できるところから工夫していこう

2010/06/07

教育実習

今日から教育実習が始まる学生たちが多い

9つの効果でモチベーションがあがるコーチングを心がける
にも書いたが、

自分自身が教える立場に立つ「ロールプレイング効果」により

学びて然る後に足らざるを知り
教えて然る後に極めざるを知る

を体験し、ひとまわり成長して帰ってきてほしい

残る学生たちは
ひとときの休息で頭と心と体をリセットし
新しいスタートをきってほしい

出る人も
残る人も
3週間の経験の中で
それぞれが成長すれば
チームは必ず強くなる

2010/06/06

私服で観戦

大会最終日
GREEN LINERSは私服で観戦

その舞台に立てなければ
勝つことさえできない

チームウエアを着て
その舞台に立たなければ
戦うことすらできない

2010/06/05

かけた時間

時間をかけたら
かけた時間分の成果を出す

ルールを統一したら徹底して習慣化する
ルールを変えるなら変えることを宣言する

そうしなければ
かけた時間を否定することになる

かけた時間を否定することは
自分自身の過去を否定すること
成果は積み重ならない

2010/06/04

出しきれなかったもの

2年越しの組み合せ
終盤の挽回及ばずフリースローで逆転され1点届かずゲームセット

2年前のこの大会は前年の負けを受けて1回戦から参戦
5試合目の準々決勝でも終盤の挽回及ばすフリースローで逆転され2点届かずゲームセット

その敗戦からの教訓は
「細かな部分も戦い方の方針を徹底すること」
「最後にどう勝負するかを事前に準備すること」

2年後の今日
一つ目の反省はなんとかクリアしながらも
二つ目の反省を十分に活かしきれなかった

絶対に入れるの記事にもあるが
肝心の最後の場面で

「準備したことを出しきれなかった」
ことが最大の悔い

2年越しの組み合せ

全半シーズン最大の勝負
昨年の大会がインフルエンザで中止
2年越しの組み合せ
40分間戦い抜こう

2010/06/02

一歩

5試合の戦いの1試合目が終了
目の前の相手を越えて
自分たちの目指す目標との戦い
明日も大切に戦おう

2010/06/01

明日から

明日から西日本が始まる
全関西のリベンジへ向けて
5試合を戦い抜く

2010/05/30

目標との戦い

練習ゲームをする
当然、目の前の対戦相手との戦いに集中する

試合が終わる
勝利で終わる

終わってから試合のデータを見直す
物足りない結果
目の前の対戦相手には勝っているが
目標とするチームの状態には負けている

目の前の対戦相手との戦いの中で
リードしたら
無意識のうちに気が緩む
無意識のうちに全力を出し切ることをやめる
無意識のうちに挑戦することをやめる

目の前の対戦相手との戦いを越えて
設定した目標と戦えるチームに成長して欲しい
そうしたらもっともっと強くなる

2010/05/29

絶対に入れる

シュートは
「打つ」もんでも「放つ」もんでもない
「決める」もの「沈める」もの

シュートを打つだけなら誰でもできる
チームの未来を背負って
「必ず入れる」っていう決意が大事

そんな決意を持って臨めば
たとえ外れても味方のリバウンドが助けてくれる

2010/05/28

戦いへ

西日本が間近に迫ってきた
全関西から
何を足し
何を修正し
取り組んできたのか

改めて一人一人が再確認し
イメージを共有し
できることを一つでも増やし

戦いへ

2010/05/27

一貫した計画

対敵競技スポーツでは
Aのときにはa
Bのときにはb
Cのときにはc
のように
情況と選択肢がセットで準備される

このセットが変わらないことを
「一貫した計画」と呼ぶ

このセットが変わることを
「変化する計画」と呼ぶ

一貫した計画を続けて練習すると
「反応の自動化」が高まる

変化する計画を続けて練習すると
「反応の自動化」は高まらない

2010/05/26

割り切る力

割り算には
割切れる問題もあれば
割切れない問題もある

バスケットボールをプレーするには
割切れない問題も
無理矢理割り切ってしまう力も必要

2010/05/25

前頸骨筋

疲労がたまってくると
前頸骨筋が緩む
(A=B)
全頸骨筋が緩むと
足首が背屈できない
(B=C)
足首が背屈できないと
捻挫する
(C=D)

よって
疲労がたまってくると捻挫する
(A=D)

疲労がたまっている時ほど
足元の意識を高めていこう

2010/05/24

変えられる要因と変えられない要因

スポーツの指導に限らず
「成果を出す」ために何かをしようとすると
「変えることができる要因」と「変えることが難しい要因」
に必ず出会う

「変えられない要因」をいくらいじっても時間の浪費
その時間を「変えられる要因」に向けることができれば
成果はより大きくなるんじゃないかって自戒する

しかし不思議なもので
「変えられない要因」を「変えてやる」ってなることが多い
しかも「変えられない要因」と向き合うと
「絶対に変えてやる」って気持になる

これでは「変える」ことが目的

でも、そんな時に「目的は成果を出すこと」「変えることは手段」

目的と手段を定義し直すことができたら
出すべき成果に一歩近づくんじゃないかって自戒する

2010/05/21

GREEN LINERSの課題

□「練習の主目的を理解すること」と「主目的外でも大切な部分は失わないこと」を両立させる
□「1人が指導されたことも自分のこととして意識すること」と「自分自身の課題を失わないこと」を両立される
□「日々の練習のつながり」を理解する
□「チームのルール」を統一し,徹底し,習慣化する
□「目的」とその目的を達成するための「手段」を区別し,手段を目的化しない
□「1対1のための正確な技術」を習得する
□「技術」を大切にすると意識が「自分の身体感覚」へ向いてしまうので,味方や敵との関係が無くなり1対5になってしまう危険性があることを理解し,常に「情況」との関係の中で個人技術を発揮する意識を持つ
□成功や失敗に感情が左右されてプレーに波が出ないように,常に今その瞬間に意識を向ける

2010/05/19

行く勇気+跳ぶ勇気

リバウンドボールを獲るには二つの勇気が必要
リバウンドに「行く勇気」とリバウンドに「跳ぶ勇気」

この二つが揃った人は
「リバウンドが落ちる場所の傾向」
「ボックスアウトの技術」
「リバウンドボールをキャッチする技術」
「リバウンドボールをティップしてボールを動かす技術」
等必要な知識と技術を身につけたらいい

この二つが揃っていない人は
必要な知識や技術を身につけても絶対にリバウンドボールは獲れない

2010/05/18

覚える練習と戦う練習

今日の練習は「覚える練習」
明日からの練習は「戦う練習」に!

2010/05/17

立ち位置

毎週NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を楽しく観ている
司馬遼太郎の「龍馬がゆく」とはまた違ったストーリーでおもしろい

「物事ってぇのは、同じものを見てても、あっちから見るのとこっちから見るのとじゃ、まるっきり違って見えるんだぃ(勝鱗太郎)」

政界のことも
バスケットボール界のことも
大学のことも
クラブのことも
家族のことも

みんな立ち位置が変われば「優先するもの」も変わるんだろう
特に、「利」「理」「情」についてはまったく違うものが見える

どの立ち位置にいてもいいし
どんな見方をしてもいいし
どんなことをしてもいい

ただ唯一失ってはならないものがあるとしたら
それは「誠実」(人として誠実であるかどうか、あったかどうか)
なんだろうなあって思う

それさえ失わなければ
立ち位置が違っていても、納得できる理着地点を見いだすことができるんじゃないかって思う

2010/05/16

多チャンネル時代

テレビは多チャンネル時代
NHK、民放、BS、CS・・・
何十チャンネルもあって見たい番組を探すのが大変なくらい

バスケットボールの指導も多チャンネル時代
GREEN LINERSでは
1チャンネル:心の在り方
2チャンネル:身体作り
3チャンネル:身体の操作方法
4チャンネル:1対1の攻防
5チャンネル:2対2〜5対5の攻防
6チャンネル:ブレイク
7チャンネル:仕掛け
8チャンネル:頭の整理
その他にも、問題解決の方法、リーダーシップの取り方・・・きりがない

小中高と指導を受けたチャンネルとは違ったチャンネルで指導を受ける
特に1〜3チャンネルが重要視される
「個性」を大切にするからこそ
その土台となる「基本」を徹底していじる

最初は「?????」の連続
「そんなチャンネル見たことないぞ」って感じ
「何言ってるかわかんない」って感じ

でも、価値観を受け入れて、そこに取り組んできた先輩達の動きは確実に変わっている
ルーキー達の動きも変わり始めている
楽しみ楽しみ

2010/05/15

新しい発見

これまでディフェンスのスタンスを広げることを主眼にやってきた
そのための基礎として
股関節の柔軟性の開発(股割,インナーマッスルのほぐし等)
股関節の筋力および運動強化
等を進めてきた

しかし、結果的に動きが悪くなっていた部分があったことに
この2日間で気がついた

「外から見た形」と「動く感じ」のずれなのかもしれないが
「良い」と思っていたものが結果的には「悪かった」

キーワードは内転筋

いくつになっても改善点は見つかるもんだ

これまで積み重ねてきたものに
一つヒントが加わったことで
一つ上のステージへ上がれるといいなぁ

2010/05/14

1から10まで

コーチはプレーヤーに
先生は学生(生徒)に
大人は子供に

「1から10まで指示しないと行動できないようじゃダメだ!」
って必ず言う

でも、
1を聞いただけで10のことまで推察して行動することを
本当にコーチは、先生は、大人は
できているんだろうか?

と自戒する

コーチはプレーヤーに
先生は学生(生徒)に
大人は子供に
「変わること」
を必ず要求する

でも、
自分自身が変わることを
本当にコーチは、先生は、大人は
できているんだろうか?

と自戒する

2010/05/13

とろ火

とろ火の火力しか出ないコンロでは
おいしい料理が作れない

おいしい料理を作るためには
強火のハイカロリーバーナーが必要

コーチングも同じなんだと思う

2010/05/12

「怒」の感情

喜怒哀楽の中で
怒の感情は
鎮めるのが難しい

頭、心、体

頭で鎮めても
心が静まらない

心が静まっても
体に沈んでいく

2010/05/11

習慣

正しい行動を繰り返せばよい習慣が身に付く
悪い行動を繰り返せば悪い習慣が身に付く

練習すれば上手くなるわけではない
悪い習慣を良い習慣に変えていくのが練習

習慣って怖い

願(がん)

日本バスケットボール協会
指導者育成委員会ワーキンググループ
という会議のため東京日帰り出張

バスケットボールに関わる全ての人の「願(がん)」は
「日本の代表チームが世界で活躍すること」
「日本人がNBAやWNBAで活躍すること」

にも関わらず現実は・・・

「そうしよう」と頑張っている人達も多い
「そうなるためのアイデア」も出されている
でも、なかなか実現しない

「アイデアを実現させるためのアイデア」が足りないのか?
「みんなの願」ではなく、「だれかの欲」が勝っているのか?

2010/05/09

南無阿弥陀仏

法事で浄土宗の寺へ出かけた
法然上人が開祖

厳しい修行をしなくても
「南無阿弥陀仏」を念じるだけで極楽浄土へ行ける
と法然上人は説く

厳しい練習をしなくても
バスケットボールがうまくなる念仏はないものか

お経を聞いていてそんなことを思った

2010/05/08

自動車教習所ってすごい

自動車教習所へ通うと
1.自動車の操作方法
「進み方.戻り方.止まり方.曲がり方」
2.交通ルール
「信号機の種類.色.何色の時にどうするか」
「左側を走ること.交通標識の読み方.優先順位」
3.安全に運転するコツ
「注意する場所.潜んでいる危険性」
「早めにウインカーを出して周囲に意思表示すること」
「左折時の巻き込みを防ぐ方法」
「右折時に直進車の影に隠れているバイクの危険性」
などなど・・・・
を教官に教わりながら段階的に教習を積み上げていく

運転免許を取得する頃には
とりあえず国内なら安全に運転できるようになっている

教習所ってすごい指導力!

国外へ出る場合にも
その国の交通ルールの何が同じで何が違うのかさへ理解できれば
あとは、車の操作方法も安全に運転するコツもそんなに変わるわけじゃないんだから
慣れるまでに時間はかかるかもしれないが
安全に運転して目的地に到達することができる

車を運転するたびに
バスケットボールも同じように指導できないかなぁって思う
1.ボールと身体の操作方法
2.チームのルール
3.ミスせずにプレーするこつ
などなど・・・・段階的に練習を積み上げていく

選抜チームに出かけていく時や進学してチームが変わる場合にも
そのチームのルールを学んで違いを理解できれば
あとは、おなじバスケットボール競技なんだから
事故を起こさない範囲内で思いっきりプレーすればいい

学生達を見ていると
1〜3のどこで問題が起きているのかよくわからないまま
延々と交通事故を起こしている

1が問題なら基本練習をすればいい
2が問題ならルールを一つ一つチームで確認して統一すればいい
3が問題なら意識をそのポイントに向ければいい

2010/05/07

練習の密度

一つの練習を
2人交代でやったら一人の練習時間は2分の1になる
3人交代でやったら一人の練習時間は3分の1になる
4人交代でやったら一人の練習時間は4分の1になる

当たり前のようなことだが
つい忘れてしまう

歩く休むは練習ではない

2010/05/06

シンプルに考える

西日本まで練習できる回数は約20回
あれもこれも足し算することはできない

何を足せばチームの力が一番上がるのか?

シンプルに考えて
シンプルに強化して

チームの色をもっともっと強く打ち出そう!

2010/05/05

こどもの日

つかのまの休日
心と体と頭をリセットしたい一日

でも、そんなに簡単にはリセットできない
いろんなことが頭を駆け巡り心も揺れる

「昨日に浮かれず 昨日を引きずらず」
4月30日の記事に書いた

西日本の組み合せも決まり
また次の目標に向かって頑張る明日が来る

2010/05/04

結果

勝負の世界は結果が全て
5位という結果が全て
5位の練習をしていたということ
5位の心技体しかなかったということ

出直して一等賞の練習をする以外に
一等賞の結果は出ない

2010/05/03

意地の張り合い

競技スポーツは戦い
だから意地の張り合いになる
コーチもプレーヤーも

形の戦いを越えた
意地の張り合いの方が
やってる方も観てる方もおもしろい

明日もきっとおもしろくなる

2010/05/02

時間と成果

「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」
そのなかで操作できない資源は「時間」

時間をかけたんだったら
そのかけた時間に見合うだけの成果を絶対に出せ

2010/05/01

言語化

今日何ができるようになったのか?
今日何ができなかったのか?
昨日までと何が変わったのか?
昨日までと何が同じなのか?

それを言語化することは
今日を再確認すること

「言語化」できれば「再現」ができる
「言語化」できれば「共有」ができる

言語化しないと
今日が何も残らない
今日が明日に積み重ならない

明日は明日の風が吹く

2010/04/30

今日を


昨日勝っても今日がくる
昨日負けても今日がくる

どんな昨日でも今日はくる

だったら
昨日に浮かれず
昨日を引きずらず

今日その一日に全力を投球し
悔いなくスッキリと
一日を終える態度と習慣を身に付けたい



そうすれば
明日をまた一日頑張れそうな気がする

2010/04/29

3年連続3回目

春の全関西で5〜8位決定に回るのは
これで3年連続3回目になる

試合の途中で勝ってるゲームを自ら失うのは
これで2年連続2回目になる

2010/04/28

鈍行(どんこう)列車の旅

昨日は新幹線に乗って東京日帰り出張
最近の「のぞみ(N700系)」は速いし広いし静かだし
おまけにNETにも接続できて・・・とっても快適
帰りの車中で報告書も出来上がりメールに添付して仕事終了

バスケットボールを指導していると二つの問題にぶち当たる
一つ目は「方向性」の違い
二つ目は「水準」の違い

監督が実現したいこと
チームとしてやりたいこと
その方向性と個々のプレーヤーの方向性が合っていないと
どんなに頑張っても成果は出ない
東京に行きたいのに博多行きに乗ってるようなもの

方向性があっていても
要求する水準
通用する水準
を越えていないと
本人が頑張っているつもりでも成果は出ない
6mのバーをクリアしなければならない棒高跳びの選手が
4mをどんなに奇麗に優雅に飛び越えても試合には勝てないのと同じ

新幹線の中でハンドボール部の監督と話をしていて
実は三つ目の「速度感」の違いも大きな問題なんだなぁって気がついた

コーチは新幹線に乗ってあっという間に目的地まで行きたいんだけど
プレーヤーは鈍行列車のごとき速度でゆっくりと各駅停車で進んでいく現実

方向性が合っていれば
あとは時間さへかければいつか目的地にたどり着く(はず)
その鈍行列車に学生と一緒に乗り込み
いつか必ずたどり着くと信じて目的地まで一緒に旅をする

そんな忍耐力がコーチには必要なのかもしれない
夜行寝台列車は不採算でどんどん廃止になっているけれども
コーチングは今も昔も変わらず鈍行列車の旅なのかもしれない


2010/04/26

部員達の夢

新入生が19名入部している
その中でAチームに上がれる人間の数は限られている
その中で代表のユニフォームを着れる人間の数は限られている
その中で試合に出場できる人間の数は限られている

部員総数が50名を越えている
AチームがOFFの日を利用してフロアを使う工夫
外部のコートを借りて使う工夫
高校生との練習ゲームを活用して練習する工夫
競技力の上下幅がありすぎる集団で練習する工夫
Aチームの学生がBチームに指導する工夫
Bチームの活動にはいろんな工夫が必要

そんな中
Bチームで1年間過ごした学生に聞いてみた
コーチ「なんで入部したん?」
学 生「将来先生になってバスケ指導したいので・・・・」
コーチ「1年間で何か成果あったかい」
学 生「感動がありました」
コーチ「どんな」
学 生「横のつながりの中で・・・・」
「高校時代の先生との会話がきちんとできるようになって・・・」

一人ひとりにそれぞれ夢がある
一人ひとりに感動がある
「みんなで武庫女」
それがGREEN LINERS

2010/04/25

ふるさと

今シーズン開幕初戦も無事に勝利
ルーキー達も緊張の面持ちで試合へ出場した

3月の合宿から練習に参加してきたルーキー達
これまでの練習や練習ゲームでは現れなかった
新入生の「ふるさと」が見えたのには思わず笑ってしまった

高校で3年間かけて大切に育て上げられたルーキー達
緊張のあまり、おもわずふるさとに帰ってしまったのでしょう(笑)

木曜日には次の試合が控えている
新しいチームの中で、新しい役割を担うために
これまでのふるさとを大切にしながら
新天地を開拓していって欲しい

2010/04/24

成果に焦点を当てる

いよいよ明日からシーズン最初の大会が始まる

GREEN LINERSに求められる成果とは何か?

その成果を出すために
すべきことは何か?
優先順位は?

一人ひとりがチームの成果のために
全力を尽くそう

2010/04/22

ゲリラ戦の指揮官とバスケットボールのコーチ

P.F.ドラッカー(1995)「経営者の条件」より
---------------------
ベトナムのジャングルにおける若い歩兵大尉へのインタビュー
インタビュアー:
「この混乱した状況下でどう指揮しているか」
大尉:
「このあたりでは、責任者は私だけだ。部下がジャングルで敵と遭遇して、どうしてよいかわからなくとも、離れていては、何もしてやれない。だから私の仕事は、そのようなとき、どうしたらよいかを教えておくことだ。実際にどうするかは、状況による。その状況は,彼らにしか判断できない。もちろん責任は私にある。しかし、どうするかを決めるのは、その場にいる者だけだ。」(p.8)
---------------------
ベトナムのジャングルの部隊では,組織のメンバー全員が,常に組織全体の死活にかかわるような意思決定を行う立場にある。(p.10)
---------------------

バスケットボールのコーチもゲリラ戦の指揮官とよく似ている
コーチはコートサイドでプレーヤーのすぐ近くにいるイメージがあるが
コート内に入り込み、プレーヤーのすぐとなりにいて
代わりに判断してやったり、代わりに指示してやったりすることはできない

だから戦いに臨むまでに
「その時にどうしたらよいか」をチームで統一し、徹底し、習慣化させておく必要がある
このことができていたら、コート上で自信をもって決断でき、勝ち残れるプレーヤーが育つはず

2010/04/20

「統一・徹底・習慣」

東京での試合に出場できて結果をだせたプレーヤー
東京での試合に出場したが結果が出せなかったプレーヤー
東京へは行けたが試合には出場できなかったプレーヤー
東京へ行けなかったプレーヤー

達成できたことも
問題として残ったことも

チーム全体で情報が共有され
「統一・徹底・習慣」という
今シーズンのチームのキーワードが
実現できるように

上級生から下級生まで
ガードからセンターまで

いろんなところで
いろんなコミュニケーションを図ること

2010/04/18

4試合

東京まで出かけて2日間で4試合をしてきた
大妻女子大学、拓殖大学、専修大学、松蔭大学


失敗することも
問題が露見することも
全てが経験

試行錯誤と言う言葉の通り

プレーヤーにもスタッフにも
失敗する権利が与えられている

失敗や問題を乗り越えて経験した成功体験経験
一回り成長したチームが春の戦いに向けて
さらに一つ先のステージへ進むために

ビデオを見直すこと

2010/04/11

解決策を準備する

1)ゲームで問題が発生する
2)問題(○○が悪い)を課題(○○を良くする)へ変える
3)問題が発生している原因や背景を考える
4)解決策を準備する
5)解決策を試してみる
6)解決策の有効性を確認し修正があれば加える
7)統一した解決策をチームで徹底し習慣化する

学生達を眺めていると
2)の段階で練習が開始されるケースが多い
これではただのコインの裏返し
だから問題が解決しない

課題がわかることはほんの出発点にすぎない
もっともっと上級生は考え方も成長しなきゃ

でも、「正しさ」=「強さ」ではない
「人と人が戦う」ということの本質を決して忘れず
本当の強さを身につけて欲しいと願う

2010/04/10

努力と成果

組織では「努力すること」よりも「成果を出すこと」の方が重要になる

「努力すること」で満足せず
「出すべき成果とは何か?」をもう一度考え直そう

そうしたら
「何を努力したらいいか」が見えてくる

2010/04/09

肩!

暖かくなってきた
練習着もロンTからTシャツへと変わってきた

袖をまくると
肩が現れる
上腕三頭筋が現れる

今シーズンのトレーニングの課題の一つは
「上半身をでかくする」こと

4年生はさすがに大きくなってきた
新入生は正確な腕立てに一苦労・・・

4年生はノースリーブで電車のつり革つかんだらダメですよ(笑)

2010/04/08

問題の見える化

練習で問題が「見える」のはいいことだと思う
練習で問題が「見えず」試合で問題が「発覚」するようでは時すでに遅し

練習で問題が「見える」ためには
対抗チームがスタートチームを苦しめなければならない

工夫して、協力して、努力して、粘って
スタートチームを苦しめなければならない
そうしなければ問題は「見えない」

試合に負けてから問題に取り組んでも仕方がない
試合に臨むまでにどれだけ多くの問題を解決していけるか

対抗チームがもっともっと向上しなきゃ

2010/04/07

結果を変えるために

同じことを繰り返したら
同じ結果になる

なのに
同じことを繰り返しながら
違う結果になることを願っている

2010/04/06

感謝をどう表現するか

GREEN LINERSの学生が

人として成長するために
バスケットボールプレーヤーとして成長するために

いろんな人がヘルプやサポート
の支援を行っている

学生たちは皆
そんなお陰さまの中で成長していく

自分を支援してくれる人たちに対して
感謝の気持ちを持つこと
感謝の気持ちを表現していくこと

それが大切

そして何よりも
人に対して支援できることは進んでできる人に成長すること

それが大切

2010/04/05

上級生と下級生

学生バスケットボールである
だから1年生から4年生までがプレーする
でも、一旦コートに立ったら学年に関係なく遠慮せずにプレーしたらいい

しかし、基本的に上級生には
1)練習を運営すること
2)練習に緊張感を与えること
3)チームの方針通りにプレーすること
4)下級生の力を引き出すこと
5)下級生のミスをカバーすること
等を担う役割がある
だから、下級生はその背中を見て学ぶことができる
だから、下級生は練習を活気づける役割を担うことができる

上級生なのに
1)何も準備せずに練習に出てきたり
2)緊張感なく練習したり
3)チームの方針と異なるプレーをしたり
4)下級生を窮屈にプレーさせたり
5)ミスを下級生の「不理解」のせいにしたり
するようじゃあ上級生とは言えない

上級生が上級生らしくなれば
下級生も下級生らしくなる

2010/04/04

自分の未来とみんなの未来

NBA、MBL、NHL・・・
アメリカのプロスポーツのリクルートはドラフトが基本

だから前年度の最下位がドラフト一位の権利を得る
連覇を繰り返すということは毎年ドラフト最下位を繰り返すということ

そうすると、自然に戦力は均衡へと動き
結果的にリーグ全体が拡大していく

勝ったり負けたり
これがスポーツの基本
だから観ている方もおもしろい

でも日本では戦力の均衡という概念がないから
一方は勝ったり勝ったり
一方は負けたり負けたり
が延々と繰り返されていく

そして、自チームの利益が最優先され
結果的にリーグ全体は縮小してく

独占はマーケットの縮小を招くだけ
「共争」へと舵を切らない限り日本のスポーツの未来はない

不増不減

バスケットボールをプレーしていると
突発的に怪我が発生することがどうしてもある

コーチは怪我がゼロになるように
動きを改善したり、
筋力を強化したり、
ラフなプレーを制限したり、
無茶なプレーを抑制したり、
心身の疲労度を察知したり、

それでも、怪我がわずかに発生する
問題はその後

コートに戻るまでの時間は
怪我の状態によって様々
一日で戻れることもあれば
一年かかることもある

そんな時間の中で
「今できることを100%やる」
ことができるかどうかが
そのプレーヤーの成長を決める

何かを失うということは
何かを得るということ
何かができなくなるということは
何かができるようになっているということ

減ったものに意識が行くのか
増えたものに意識が行くのか

般若心経は『不増不減』と説く

2010/03/31

コーチングとティーチング

知らないこと、できないことを教えるのはティーチング
知っていること、できることを引き出すのはコーチング

知っているのに、できるのに出さない、表現しないプレーヤーには
コーチングできない

自分たちの中にあるものをすべて出し切って
それでも足りないもの、それでは間違っているもの
それを指導するのが大学のコーチの役割
小学生や中学生の指導とは違う

ぞうきんを絞りきるように
持っているものを全て出し切れ!
もっともっと自立しろ

2010/03/30

「正しさ」と「強さ」

バスケットボールはジャンケンのようなもの
相手が
グーならパー
パーならチョキ
チョキならグー
を出せば良い 
基本的には後だしジャンケンに近い感覚
これが正しさの強さ

でも、
相手がチョキだと思ってグーを出したら
そのグーを切ってしまうチョキ
相手がパーだと思ってチョキを出したら
そのチョキでは切れないパー
相手がグーだと思ってパーを出したら
そのパーを突き抜いてしまうグー
達に出会うことがある
「うそー!」「えー!」「そんなのあり!」って感覚
これも強さの一つ 

強いチームにはそんなスーパーグーやスーパーチョキやスーパーパーがいる
1人だけならまだしも、2人や3人もいる時がある

正しさは確率を高める アベレージが高くなる 失敗が少なくなる 波が小さくなる
でも、正しさの先に必ずしも強さがあるとは限らない
だからバスケットボールは難しい
だからバスケットボールは楽しい

2010/03/29

原理・原則・優先順位

原理principle:基本的な法則(こうしたら〜こうなる)
原則general rule:基本的なきまり・約束事・ルール(こんなときは〜こうする)
優先順位priority:大切にする順番(こんな順番で〜する)

例えば
トレーニングの原理:変わることがないもの
可逆性の原理:トレーニングをやめたら元にもどる
過負荷の原理:日常生活よりも高い負荷でトレーニングしないと向上しない
特異性の原理:トレーニングの効果はトレーニングした部位や動作に現れる
トレーニングの原則:必ず守らなければならない約束
漸進性の原則:徐々に強く
全面性の原則:前進まんべんなく
個別性の原則:一人ひとりに応じて
意識性の原則:目的を理解して
継続性の原則:続けて
トレーニングの優先順位:価値観によって変わるもの
弱みの補強
強みの増強

じゃあバスケットボールの
攻撃の原理は?(こうなったら〜こうなる):変わることがないもの
攻撃の原則は?(こういうときは〜こうする):必ず守らなければならない約束
攻撃の優先順位は?(〜から〜する):武庫川の色を出すために

武庫川女子大学のプレーブックをきちんと作ろう

2010/03/28

追い込み漁

中学生大会2日目
梁瀬中学校が優勝
そのディフェンスは、まるで追い込み漁のよう
5人が協力して逃げ回るボールを
囲い込んで、追い込んで、わなをしかけて・・・
奪い取る!

本当に見ていておもしろかった
5人が一つの生き物のように連動して動くさまは
小学生が一人混じっているとは思えない

大学生達
もっともっと連携・連動して動くことを身につけよう!

2010/03/27

原点

中学生大会を今年も実施
3月現在で中学2年生の生徒から
今度中学に上がる小学6年生まで

170cmを越える生徒から
140cm台の生徒まで

ミニバスケットボールを経験している生徒から
中学校でバスケットボールを始めた生徒まで

いろんな子供たちがバスケットボールに夢中

全国大会出場経験を持つコーチから
指導を始めたばっかりのコーチまで

いろんなコーチがバスケットボールに夢中

それだけバスケットボールには魅力がいっぱいなんだと思う
だから日本でこれだけバスケットボールが盛んなんだと思う
でも世界で勝てないのはなんでだろうとも思う

2010/03/26

価値観を変える

「言われた『こと』をやること」が大切だと考えていたプレーヤーが

「言われてないことでも『必要だと思えばやる』こと」
「言われた『結果』になるように方法を工夫すること」
「言われたことから『ということはこの場合はこうすればいいんだ』と推察すること」
「言われたことは『本当にそうなのか?』って疑ってみること」
「言われたことを『敵の立場になって検証してみる』こと」
が大切なんだと考えるプレーヤーに成長すること

そんなことが本当は大切なんだと思う
ヒトの性格は変わらない
でも、価値観は変わる 変えられる 変えなきゃ結果は変わらない

2010/03/25

プレーヤーが練習中に出す声ってどんなものがあるか?
指示する声
質問する声
応答(返事)する声
激励する声
プレー上の約束の声
・・・・

コーチの声しか聞こえない練習
プレーヤーの声しか聞こえない練習

どっちも不十分
活気がある練習にしよう

2010/03/21

コーチングと研究

2日間日本スポーツ方法学会大会で東京へ出かけてきた
この学会は名称を日本コーチング学会へ名称を変更する

「スポーツ指導の実践をどう研究にしていくか」
についての議論がさまざまなスポーツに関わる学会で模索されている

GREEN LINERSでの取り組みを
実践的研究として、コーチング学という土俵に乗せていく必要がある

2010/03/19

相手になる

攻めている時は守っている人に
守っている時は攻めている人に
なりきる

この力って大事

相手になりきることができれば
相手の考えていることも
相手がやろうとしていることも
手に取るようにわかる

だから先手が取れる
だからだますことができる

バスケットボールは相手のあるスポーツ
だから、自分の体を操作する力だけでは不十分

攻防練習の中で
もっともっと相手の心や頭の中に入り込む訓練をしよう

2010/03/18

メンタルスキル

プレーをしていると
うまくいってコーチからポジティブフィードバックを受けることがある
「Yes!」って

でも、競技スポーツを本気で突き詰めていくと
うまくいかなくてコーチからネガティブフィードバックを受けることがある
いや、ネガティブフィードバックを受けることの方が多いのかもしれない
「No!」って

そんな時に
どう受け止めるのか
どう気持を切り替えていくのか
ネガティブになった気持をどうやってポジティブな気持に切り替えていくのか

そんなメンタルスキルが最近つくづく大切なんだなあと感じる

本当は
ポジティブでもネガティブでもない
平静な心の状態(これが平常心と言われるものなんだろう)
が理想なんだろうけど
そんなに簡単にはトップの境地にたどり着くことはできない

プレーを注意されているだけで人間を否定されているわけではない
って割り切って、心の状態を整えるメンタルスキルを身につけよう!

ピンクのシャツ着て練習でてきたら
きっとみんなポジティブになれそう

2010/03/17

檻のなか

檻の中にいれば
餌を与えてもらえる
天敵から身を守ってもらえる
少し我慢すれば小さな自由を保つことができる

檻の外に出れば
餌を自分で確保しなければならない
天敵から自分で身を守らなければならない
でも自由がある

2010/03/16

感じる力

コーチはプレーヤーの
言葉を聴く
表情の変化を観る

そして
言葉の背後にある想い
表情の変化の背後にある想い
を読む

プレーヤーを観察するということは
「よく見る」ことを超えて
「よく感じる」こと

2010/03/15

反比例するもの

スタートの平均身長と走力
スタートの平均身長と守る力
攻撃力と防御力
人間的な誠実さと相手をだます力
発想の豊かさと発した言葉に対する責任感
入学時の初期レベルと卒業までの伸び率
管理されてきた度合いと自分で工夫する力
セットオフェンスの度合いとフリーで動く決断力

2010/03/14

第1次合宿終了

新入生も加えた1週間の合宿が終了

昨年までのチームに新しい戦力をどんな形で組み込んでいくのが良いのか模索が始まった

当然、ポジション内での競争が激化する
ポジションの変更も発生する

P.F.ドラッカーの『マネジメント』には
「独占的な供給者の業績は、力のある競争相手がいる場合よりも劣ることが多い」
とある

競争が生まれることで個々のプレーヤーの能力は必ず向上する
個々の力が向上すればチームの力も向上する

全ての人が「Aチームでユニフォームを着て試合に出る」という目標を達成することはできない
でも、その競争こそがチームの競技力を高めていく

ブログのタイトルにもあるように
坂の上の夢を追いかけてどこまで登り続けることができるか

2010/03/12

3つの椅子

2005シーズンから2009シーズンまでの5年間
監督と2人のコーチという3人体制でスタッフを組織化していた

2010シーズンの始まりに合わせて
これまでチームを手伝ってくれていたコーチがチームを離れ
実業団のコーチングスタッフへと巣立っていった

マリンスポーツ実習から帰った練習場では
いつもセットされていた3つの椅子が2つになっていた

4月から入学してくる新入生もチームに加わり
3年生がいつのまにか4年生になっていた

組織には新陳代謝が必要なんだと思う
人が巣立ち
また新しい人が仲間に加わっていく
そうやってGREEN LINERSの新しい歴史が積み重なっていく

2010/03/11

「管理」と「自律」

沖縄マリンスポーツ実習が終了
この実習を通じて学生を育てることの難しさを痛感した

学生を「管理」すればするほど
学生は「こども」になる

「公の場」と「私の場」が区別できない
「自分の行動が他者へ与える影響」を考慮できない
「他者への配慮」「他者への心配り」ができない
「ルールを守ること」「マナーを守ること」ができない

一人の大人としての自律した姿を望みながら
結果的には「厳しく管理」してしまっている

「管理しなくて済むように自己責任を厳しく教育する」
方向へ舵を切り
権限と責任を持たせ
リーダーを育てる方法を工夫していこう

2010/03/10

ちゅら海

沖縄と言えばちゅら海水族館

巨大な水槽
巨大なジンベイザメ

とにかくでかい
とにかく食べる

GREEN LINERSのプレーヤーも、これくらいの存在感を示してくれたらいいなあ

2010/03/09

自然

沖縄2日目
雨,風,波・・・
沖縄らしさがない
関西も冷え込んでいるらしい

自然はコントロールできない
人間の予定なんてまったくおかまいなく
晴れたり,曇ったり,雨降ったり,風吹いたり

だから自然
そのありのままの自然を楽しむ

2010/03/08

雨の沖縄

マリンスポーツ実習で
沖縄北部 JALプライベートリゾート・オクマに到着
初日はあいにくの雨模様
プログラムを急遽変更し対応

それでもスノーケリングでは珊瑚やクマノミに出会えたり
丘の上でのウインドサーフィン講習でイメージをつかんだり
夜の講義では明日の体験ダイビングに向けての講習に臨んだり
充実した実習がスタートした

111名の学生が集団で動く
いろんなことが起こる

帰る頃には一回り成長しているが見られるだろう

2010/03/07

実践と研究

スポーツ運動学会も二日目
「できない」人を「できる」へ
「下手な」人を「上手い」へ
運動を「発生」させたり「修正」したりする研究報告に耳を傾けた

発表された運動の発生や修正は
現場の指導者が日々格闘しているコーチングの実践を
研究者という立場から報告したもの

実践が研究として成立するためには
1)指導前の状態を映像で撮影(pre)
2)指導実践
3)指導後の状態を映像で撮影(post)
の手順が明快であり
4)指導者がどんな言葉がけをしたのか
5)指導者がどんな意図でどんな補助的運動を使ったのか
6)学習者にどんな感じの変化がおこったのか
が明確に記録/記述されていることが必要

多くのコーチが日々格闘しているコーチング実践では
1)の手続きをしていないことが多く
4)〜6)の手続きも正確に記録していいことが多い

だから、毎日毎日動きを発生させたり修正したりを繰り返している
多くのコーチの実践は研究として日の目を見ない
勝負という切迫性の中で、研究者の手続きに十分な時間を割くことができていないから

それでも、コーチは動きが変わる学習者を前に
達成感を持ちコーチングに対するモチベーションを高く維持している

実践と研究の両立ってなかなか難しい
今年は新入生の個人技術を全部映像に納めておこうかな

2010/03/06

「動感化能力」

地元三宮での開催に加え、日本におけるスポーツ運動学の祖である金子明友先生の講演もあったので、久しぶりにスポーツ運動学会大会へ出かけてきた

『運動ができない人をどうやったらできるようにすることができるのか?』

がこの学会の命題である

外から見た形
外から見た速度
外から見た角度
できている人とできていない人の違い

を「正確」に伝えたら、できるようになる人もいる

でも、それではできるようにならない人もいる

「そうやろうとしている」のに「そうできない」
という苦しい当事者の主観に共感しながら

「動感:できるときの運動の感じ」をどう伝えて
動きを発生させていけばいいのか

いろんな現場の人たちの声が聞けてとても楽しかった
明日も二日目の一般発表で、いろんな人の試行錯誤に耳を傾けよう

2010/03/05

摩擦

チームが成長するために摩擦が必要な時がある
1)上級生と下級生との摩擦
2)同学年同士の摩擦
3)スタッフと学生との摩擦

人の集まりなんだから
摩擦が起こるほうが自然
摩擦が起きないほうが不自然

摩擦が起きないのは
みのがしたり、みすごしたり、見ぬふりをしたり、自分を守ったり、妥協したり、あきらめたり

するから

摩擦が起きないチームは絶対に強くならない
大切なことは摩擦を起こすほうも、摩擦を起こさせたほうも
その摩擦から何かを学んで変わっていくこと

そうすればチームは必ず強くなる

2010/03/04

ガニ股根絶宣言

ピボットは簡単なようで意外に難しい
特に、リバースピボットが難しい

それは「軸足の内旋」が難しいから
ツイストをやっても「外旋」の動きよりも「内旋」の動きの方が難しい

ピボット動作にガニ股が入ると
軸足が次に進みたい方向とは全然違う方向を向くことになる

バスケットボールに
ガニ股は似合わない
ガニ股はかっこわるい

鏡を見直して
ビデオを見直して
自分の足の向きを見直して
ガニ股プレーヤーを根絶しよう

2010/03/03

ドリルとゲームを繋ぐもの

練習は全てゲームのリハーサルである
しかし、練習にはゲーム以外のドリルがいっぱい含まれている

相手がついている対人的なもの
相手がついていないから動きのもの
5人のものから1人のものまで

相手がついていない練習の時に
どれだけ相手がいる具体的な場面のイメージを持てるかどうか
それが「想像力」

うまくなれるかなれないかの境目はこの辺りにある

ドリルの名人になってもゲームでは活躍できない
ただ汗をかいてるだけでも脂肪は落とせるがシュートを決めることはできない

もっともっと、全ての練習で想像力を働かせ
ゲームのリハーサルをしよう

2010/03/02

30分が90分に変身

チーム練習を長くやり抜く
コーチにはやりきった満足感が残る
でもプレーヤーには疲労感が残る
げっぷが出る
膨満感が残る

チーム練習を適切な長さで終わる
コーチには少し未練が残る
でもプレーヤーには元気が残る
腹八分だからもう少し食べたくなる
食欲が増す

チーム練習を30分長く引き伸ばすと
結果的に余力がなくなり個人練習は生まれない

チーム練習を30分早く切り上げると
結果的に個人練習が90分生れる

ということは損得勘定すると
チーム練習を30分早く切り上げることで
結果的に60分余分に練習量を確保できることになる

プレーヤーの動きが変わるのは
個人練習の中であることが多い
時間をかけた試行錯誤の結果
自分の感覚と動きの結果のずれが埋められていくから

プレーヤーの動きが定着するのは
個人練習の中であることが多い
時間をかけた反復練習の結果
動きが自動化されていくから

今年のチームが本当に強くなれるかどうかは
個人練習の質と量にかかっていると思う

とういことは
コーチがプレーヤーの自主性、主体性を本当に信じることができるのか?
が今年の鍵なんだと感じる

2010/03/01

良い動きをできるだけ早い年齢で

今日は高校2年生のリクルートのために
その学校の卒業生部員をつれて高校へ出かけた

171cmで身体も強い

チームではインサイドだから3Pointはまだまだ

それでも良い動きを見せると
『イメージがわかった』と言ってどんどん動きが変わっていく
ワンハンドシュートもきれいに改善された
パス、ドリブル、柔軟性、いろんなチェックをほぼクリア
年齢が早ければ早いほど、習得も修正も容易だなあと改めて思う

何よりも『明るい』
将来は2番になれるといいなぁと思う

2010/02/28

素敵な人 素敵なコーチ

今日はJBAコーチクリニックの二日目
ナショナルチーム女子ヘッドコーチの中川文一氏の2時間にわたる講演
タイトルは
「本音で語るコーチングフィロソフィーとロンドンへ向けてのチーム作り」

ただ、ひたすら、ひたむきに
365日24時間バスケットボールを追求し続けるナショナルヘッドコーチの言葉は集まった500名のコーチの心を動かした

中川コーチは500名のコーチへ向けて
「素敵な人になってください
素敵なコーチになってください」
というメッセージで講演を締めくくった

私も素敵な人、素敵なコーチになるために
改めて自分のコーチングを見直してみようと思う

日本バスケットボール界の未来

日本バスケットボール協会(JBA)が主催する公認コーチ対象の講習会がなみはやドームで行われ
日本中から約800名のコーチが集結した
参加したコーチ全ての願は「日本バスケットボールが世界で活躍すること」で一致している

にもかかわらず現実ははるか遠い次元で問題が発生している

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
という本が売れている
組織とは何か?
組織を運営するとはどういうことか?
が、P.F.ドラッカーの「マネジメント」を基におもしろおかしく、非常に分かりやすく書かれている

みんながこれを読んで何かを感じ、真剣に考えたら
日本バスケットボール界の未来は
明るくなるんじゃないかと思う

2010/02/26

フットワークとハンドワーク

バスケットボールの練習には「フットワーク」を強化するメニューが多い
ディフェンス練習=フットワーク というイメージも強いのではないか

でも「ハンドワーク」も大切

「守る」から「奪う」へと意識を高めていき
「隙あらばボールを奪う」ディフェンスを造り上げるためには
「足を効果的に使って守る」ことに加えて
「手を効果的に使ってボールを奪う」ことが課題になる

フットワークを鍛えると同時にハンドワークも鍛え
リーグandインカレを通じてスティールで常に勝っていた
インカレ3位のシーズンを越える攻撃的なディフェンスのできるチーム目指そう!

2010/02/25

動きのカイゼン

「いい動き」と「悪い動き」
「うまい動き」と「下手な動き」
それぞれ大きく違う場合もあれば、ちょっとだけ違う場合もある

自分自身の動きであっても
「やってるつもりの動き」と「本当の自分の動き」
「やりたい動き」と「できてる動き」
両者がなかなかぴったりと一致しないからスポーツは難しい
時には涙が出てきたりもする

じゃあ、どうやったらそのギャップが埋まるのか?

手品も魔法もないからスポーツは難しい

自分の本当の動きに気がつき、目標とする動きになるように
「動いている時の内的な感じ(力の入れ具合やリズムなど)」と「その結果生まれる外から見た形」
これをすりあわせていくしか方法はない

「やってるつもり」なのに「そうなっていない」場合
自分の内的な感覚を相当変えないと「なりたい動き」になれないことが多い
なりたい動きになった時の感覚が「動きのコツ」なんだと思う

すぐに変わる人もいれば、時間がかかる人もいる
おまけに「コツは人によってみんな少しずつ違う」
「私のコツ」を押し付けても「あなたのコツ」になるとは限らない
算数のような正解がないからスポーツは難しい

チーム練習が終わった後でも、体育館いっぱいに広がって
2人組になったり、3〜4人が集まったり
映像にとって確認したり、人の後で動いてみたり
人の動きを評価していろいろコメントしてみたり

動きの改善に取り組むチームを黙って見ていると
こんな習慣が1年間続いて文化になってくれたらいいなあと思う

ただし、まだまだチーム練習、全体練習でできなかったことを
個人練習で復習するというイメージ

これが、将来のゲームで自分が使う動きを個人で練習する
予習練習のイメージへと進化していって欲しいと願う

2010/02/24

暴れるシュートは入らない

バスケットボールのシュート(特に長距離)は、ハンドボールやサッカーのシュートと違い「正確性」が特に要求される

だから
力いっぱい打ったり
思いっきり打ったり
全力で打ったり
力んで打ったり
しても絶対に入らない

たまには入っても連続しては入らない
ゲーム後半に疲れてきたら入らない

ただ止まっている状態からシュートするだけなら簡単
でも、バスケットボールのシュートが難しいのは
激しい「動」のあとに突然「静」が要求されるから

体重を落としてレディーの状態を作り
シュートスタンスを正確に置き
可能な限り体幹をリラックスしながらも固定し
下半身が床を押す方向とできるだけ同じ方向に
短時間・瞬間的な切れでボールを切る
リリース後はシュートスタンスと同じ場所に同じ姿勢で着地する

体が暴れるシュートは入らない
ボールを長く押すシュートは重くなる
床を押す方向とボールを投げる方向がぶれると力がボールに伝わらない

激しくディフェンスを頑張るチーム
激しくオフェンスで動くチーム
いずれも、いかに「力を入れる・動」の後に「力を抜く・静」を
創りだせるかが鍵になる

がんばってもバスケットボールのシュートは絶対に入らない
「フリースローのように3ポイントシュートが打てる」
「1000本でも連続して打てるくらいの力加減で打てる」
のが理想

がんばってシュートを打つのをやめよう
「シュートは力で打つのではなく、キレで打つ」

2010/02/23

弱筋と書いて「じゃっきん」と読む?

1月の練習開始から7週を終えて8週目を迎えた

筋力トレーニングの効果がどの程度出ているのかチェックするために、10回法によるマックスの推定を行った

その結果、向上が認められたプレーヤーが多く
上半身強化の課題が達成されつつある

向上したMaxを基準にトレーニング重量を設定しなおし
再度8週間の強化を継続する

「弱筋3トップ」
このままじゃいかんぞ!!
次の4週間でまずは結果を出そう

2010/02/22

60kg×10reps×5sets

今日は練習がお休み
午後からゆっくりと大学へ出て残っている仕事をこなし
学生にも今年は「上半身の徹底強化」を課しているので
4時からは自分の筋力トレーニングへ

30代に壊れた肩がようやく復調し痛みが消えてきたので
ベンチプレスのトレーニング重量も徐々に上がってきた
20kgのシャフトで50reps
40kg×10reps
50kg×10reps
60kg×10reps×5sets
50kg×20reps
痛みも出ない  よし よし
ついでに懸垂も10reps×5sets

2009年中にもう一度100kgを超せるように
次は65kg×10reps×5setsへアップしよう

2010/02/21

技術は時間の関数

吉井四郎先生は「技術は時間の関数である」と書いている

「技術の習得には時間がかかる」という意味だが、
逆に言えば「時間をかければ技術は身に付く」ということでもある

試合でシュートを決めたければ時間をかけてシュート技術を磨くしかない

限られた時間の中で効率的な練習、効果的な練習を考えることはとても大切なことだが、
覚悟を決めて時間をかけることも大切なんだと私は思う

中川文一ナショナルチームヘッドコーチは「・・・込みが大切」とよく言う
「シュートを打つ」と「シュートを打ち込む」には天と地の差がある

技術は「百」とか「千」のレベルではなく「万」のレベルをこなすことによって無意識にできる自動化の域に達すると言われる


時間に余裕がある2月末から3月にかけて、自分に必要な練習を「走り込み、投げ込み、打ち込み」
のレベルでやりきって欲しい

時間をかけた先にたどり着くのは「自信」です

2010/02/20

成長

昨年に引き続き大学と豊中市との提携事業である
豊中市バスケットボールフェスティバルを行った

いろいろ準備には手間がかかったが無事終了
子供たちも楽しく満足して帰っていきました

大切なことは
フェスティバルを行うことではなく
フェスティバルの企画運営を通して何を学ぶかということ


代表者3年生2名
本当にお疲れさまでした
開始前の緊張した顔が終了時は安堵の表情に変わっていました
企画から実施、そして引き継ぎまで全てが学びの場です

いろんな機会に
いろんな刺激を受けて

一つずつ成長していってください


新体操部の皆さんも素晴らしい演技ありがとうございました

2010/02/19

焦らず一歩ずつ一人ずつ

チーム練習が
スタートおよびそれに続くプレーヤーと
試合に出れないプレーヤーとに
分かれることがある

一つのコートで交互に練習するケース
ハーフコートに分かれて別々に練習するケース
いろいろある

一番上のプレーヤーではなく
一番下のプレーヤーを見れば
そのチームがどんなチームなのかが分かる
と言われる

全てのプレーヤーにちゃんと指導が行き渡っているか

久しぶりに分かれた練習を見て
情報が上から下まで共有されていない問題点を感じた

コーチングスタッッフもプレーヤーも
同じ目標に向かって
同じ原則で
同じ基準で
進んでいきたいと思う

焦らずに一歩ずつ一人ずつ

2010/02/18

原石

2月も中盤を過ぎた
4月から入学する近隣の高校生が週に2回の頻度で練習に参加し始めている
今年は180cmを越える原石が入学を決めてくれた

「大きいプレーヤーは不器用である」
というのが一般的なのだが、意外に器用なのに驚いた

「股関節を使った正確なスクワット動作」
バスケットボールの基本姿勢につながるトレーニングの最重要課題

新入生は毎年動き作りに時間がかかるのに
いい動きと悪い動きを見せたら
自分で鏡を見ながらどんどんいい動きに変わっていく

「運・鈍・根」
成功するための三大要素

器用なプレーヤーこそ、根気づよく続ける姿勢が大切
そうして磨かれた原石は、いずれ輝きを放つ

これまでとこれから

今日は、5年間強化クラブで頑張ってきた4人のコーチの送別会をした

4人のコーチそれぞれに5年間の歴史があり、かけた想いがあった
語られた言葉には重みがあった

これまでの4人のコーチの支援に感謝すると同時に
新しい環境でのこれからの4人のコーチの活躍を期待します

本当にお疲れ様でした
そしてありがとう

2010/02/16

6週目

新チームに移行して一般的準備期に入り
5週間が過ぎ6週目を迎えている

一般的準備期は8週間を設定している

同じトレーニングメニューが楽に感じ始める
前にはできなかったトレーニングメニューをこなせるようになる
体が一回り大きくなる

そんな効果を実感してる?

2010/02/15

6時間の挑戦

今日は、マリンスポーツ実習の事前授業として
プールでスノーケリングの講習を行った

マスクとスノーケリングを装着して水中に潜り
底に触ってから浮上し
スノーケルの中に入った水を吹き出し
呼吸を整えてまた潜る

50mの距離を泳ぎながらこれを10回繰り返せたら合格

午前中44名の学生が10時から挑戦開始
簡単にできた学生
少し苦労してできた学生
泣きながらもできるようになった学生
43名が12時までに合格

そして、全くできない学生が一人残った

彼女が課題をクリアしたのは午後4時
彼女は6時間も水中にいて挑戦し続けたことになる

途中で辞めても、それなりの単位は出る
でも、彼女はできるまで諦めずに挑戦を続け
「逃げない」「辞めない」を実践した

そして最後に「コツ」をつかんで課題をクリア
できないことを一つできるようにして一日が終了
本当にお疲れさまでした

GREEN LINERSの学生達は
できないことが、できるようになるまで粘れるか?

2010/02/14

午前中は兵庫県のJBA公認コーチの講習会

「勝ちを急がずに、個人の動きを見直すこと」
それが子供たちに財産を残すことだということを伝えた

午後はWJBLのセミファイナルを観戦

武庫川を巣立った選手が2人コートに立っていた
夢を実現させるために一番大切なことは
「自分もその場に到達することができるんだ」
「自分もその場に到達するんだ」
「Yes, I can !」
という意識

武庫女の卒業生達
武庫女の現役生達

みんな夢に向かって頑張れ

2010/02/13

東海大会

武庫川女子大学の未来を担ってくれる人材を捜しに
愛知県刈谷市の新人東海大会へ出かけてきた

関東の強豪校のコーチ、関西のコーチ、東海のコーチ、実業団コーチ
いろんな人達が集まっている
まるで「市場」


今年の高校は昨年度の主力が抜け
いずこも大変なスタートになっている

そんな中で170cm以上の選手を3名
180cm以上の選手を2名
を獲得しようなんて考えている

その前に
武庫川が「絶対行きたい!」と思ってもらえるチームに
ならなきゃな

2010/02/12

なりたいに自分になるために

2ヶ月半後にどんな自分になりたいか?
「今の自分」が「思い描く未来の自分」に変身するにはどうしたらいいのか?
「思い描く未来の自分」はどんな能力が備わっているのか?

1年先の自分なんて、ちょっと遠すぎて夢物語になってしまう
でも、2ヶ月半後の自分なら、現実的に考えることができそう

一人ひとりが真剣に考えよう
そしたら
自主練習が変わる
チーム練習が変わる

そして未来が変わる!

スポーツ指導者の役割を一言で言うと
「プレーヤー自身がなりたい自分に近づくための活動を支援すること」

火曜日に提出される資料に「未来の自分」「そこにたどり着くための道筋」「たどり着いた自分が達成していること」がリアルに描かれていることを楽しみにしています

練習時間の配分

練習計画立案にあたって、一日の練習時間を
1)技術トレーニング
2)戦術トレーニング
3)体力トレーニング
に対して、どれくらいの割合を割くか?

をもっと考えて欲しい

2月はまだまだ一般的準備期
体力トレーニングの割合が下がる時期ではない

2010/02/10

きびだんご・・・・

岡山出張が終了
帰りに岡山就実中高校の練習を見学

兵庫県の生徒達がいたのにはビックリ

きびだんごを買い込み帰路についた
阪神電車を降りる頃には「雨かぁ・・・傘出さなきゃ」

改札を通り抜け階段を上がっている最中に
「あれっ! 何か足りない!」

時すでに遅し
「きびだんごは梅田に向かって走り去っていった」

2010/02/09

信じた先にある生徒の成長

相変わらず岡山出張中

ホテルの部屋でNHKのプロフェッショナルが流れている
定時制高校の先生の言葉
「信じた先にある生徒の成長」
「彼女ら、彼らは凄いんです」

どんな子供たちであっても
子供の中にある「光り輝いている原石」を見抜いている

「なんでだろう」って常に考えている
「期待しない信頼関係」を大切にしている

コーチングも同じなんだと改めて思った

否定の先には不安しかない
肯定の先には自信がある

コーチにとってできることは
「何かを教える」ことではなく
「自信をもってプレーできるようにする」こと
「責任をもってプレーできるようにする」こと

1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ


学外入試のため、岡山へ出張中
学外入試は他学科の先生や、職員の方達と一緒になる

普段は聞けない他学科や学院のことについて
いろんなおもしろい話しを聴く機会

テニスとスキーが大好きな薬学の56歳の先生は
「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」という標語を唱えながら
毎日自転車通勤、テニス、スポーツクラブでのトレーニングを続け
90kgの体重を75kgまで落としたとのこと
これからの課題は大胸筋を大きくすることだそうだ
トレーニング好きの先生なら
いっそスキー部の副部長になって学生を鍛えていただこう

健康スポーツにも65歳になってまだ筋肥大をねらっている
スーパー老人の先生がいる

やはり、スポーツが好きな人はみんな
いくつになっても体を鍛え続けるのだろう

目に見える問題に対応することと目に見えない問題に対応すること

問題解決型思考では 目標を明確に設定し 現状を正確に評価したら 問題は眼前に立ち現れてくる と表現する なので問題は「目標値と現在値との差」と定義することができる ということは 問題には ①「あるべき状態を達成しようと取り組んだが悪い結果になってしまった問題」 ②「あるべき状態を...